犬のマウンティング行動をやめさせるには、しつけが大切!

2018.12.06

犬のマウンティング行動をやめさせるには、しつけが大切!

マウンティングとは、対象に馬乗りになり腰を振る行動のことです。犬のマウンティング行動は、群れの中での序列を確認して自分の方が上だと知らしめることが一番多い理由です。その他にも、ストレス発散や興奮状態、本能などの原因もあります。対象は犬やオモチャ、家具や人間など多岐に渡ります。 犬のマウンティング行動は、しっかりとしたしつけを行う事でやめさせることが可能です。問題行動の一つであるマウンティング行動について詳しくご紹介します。

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マウンティングとは?

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マウンティングとは、哺乳類のオスが馬乗りになる交尾行動のことです。その様子のように抑えつける、優位を見せつけるという意味で、群れの中での序列を示すために行う行動のこともそう呼びます。

犬もその哺乳類の一つで、対象は犬だけでなく、猫や人間など他の哺乳類や物体に及びます。また、オス犬だけではなく、メス犬も行う行動です。

犬の場合は、対象に馬乗りになり腰を振る行動が一般的です。中には腰を振りながら噛みつく犬もいます。


なぜマウンティングをするの?

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犬はなぜマウンティングをするのでしょうか。実は、その理由は何種類にも及びます。

犬がマウンティングをする理由についてご紹介します。

◆リーダーだと知らしめている

人間や犬などの哺乳類は群れで生きる生き物です。群れの中にはピラミッド状の序列があり、その頂点に立つものがリーダーです。

犬には群れの中での序列を厳しく守る性質があるため、人より上に立つ、優位になることを本能として行います。時には、自分の序列を知らしめるために、群れの中の格下相手に敢えてすることもあります。

◆遊び

はじめは序列確認のために行っていたのが、いつしか飼い主との遊びに変わってしまうパターンも多いです。

マウンティングする犬に対して、高い声で「やめて~」や、キャーなどの反応をしてしまうと、犬は喜んでいると間違えて捉えてしまいます。
そのため、また飼い主を喜ばせたい、一緒に遊びたい、という思いからマウンティングを繰り返してしまうのです。

これは、しつけの中での誤学習が原因で、低い声で怒る、無視して構わないなどのしつけを行うことで、やめさせることができます。

◆ストレス発散

ストレス発散のためにマウンティングを行う犬もいます。対象はあらゆるものになりますが、多くは自分より下のものに対して憂さ晴らしをすることが多いです。

この行動も問題行動のひとつのため、ストレスを取り除き、マウンティングに関しては根気強いしつけでやめさせることが必要です。

◆興奮

犬が興奮状態にあるときにマウンティング行動をすることがあります。興奮状態のテンションを発散させるために本能的に腰を振ってしまう、というパターンです。

しかし、群れで生きる序列が大切な生き物の犬は、いくら興奮状態でも自分より格上の人に対してマウンティングを行う事はありません。
そのため、興奮しているからといってその問題行動を見過ごしていると、いつまでもやめさせることが出来ず、しつけのチャンスも逃してしまうことになります。

◆性的本能

オス犬のマウンティングの対象がメス犬の場合は、本能が理由のことが多いです。これは野生動物としての性的本能によるものだと言われています。

特にメス犬がヒートと呼ばれる発情期(人間の生理・月経)の場合には、大多数のオス犬がマウンティング行動から繁殖行動をしようとしてしまいます。オス犬は、ヒートの匂いで発情するため、ヒート中のメス犬は家から出ないことが望まぬ妊娠をさけることと、周りの犬に対しての配慮の一つになります。

犬のヒートの匂いは、2キロ先まで届くといわれているため、思わぬところで他の犬を発情させてしまう危険性があります。
そのため、メス犬の飼い主は避妊手術をする、ヒートの間は外出しないことがマウンティングを避ける方法の一つになります。

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犬がマウンティングするものは何がある?

犬がマウンティングするものには、どんなものがあるのでしょうか。確認してみましょう。

◆犬

一番シンプルな対象は、犬相手に行うマウンティングです。これは自分の方が上だと相手に知らしめる行動の表れです。

◆人間

飼い主や、来客に対して犬がマウンティングを行うこともあります。これは家族という群れの中で自分がリーダーだということや、自分が一番上の立場だということを知らしめる行動です。

人間に対してのマウンティングは、犬の問題行動の一つのため即座にやめさせる必要があります。根気強くしつけを行い、やめさせるようにすると良いでしょう。

◆オモチャ

新しく買ったオモチャに対して行うこともあります。特に犬や特定の動物のぬいぐるみ相手の場合には、性的な発情として捉える飼い主が多いですが、これもマウンティング行動です。

オモチャに対して行うマウンティングは、犬の支配欲の表れです。このオモチャは自分のものである、ということをぬいぐるみ自身や、周りにいる人間に知らせる行動だと考えれられます。

オモチャに対しての執着にも繋がるため、しつけをしてやめさせる方が良いでしょう。

◆家具

特に新しく買った家具に対して、マウンティングを行う犬が多いです。この場合は、家具に対して自分の方が上だ、先住していたのは自分だ、と知らしめていることが一般的です。

興奮すると噛んだり、爪を立てたりして家具を傷つけてしまうこともありますので、注意が必要です。


マウンティングをやめさせる方法、しつけは?

犬のマウンティングをやめさせる方法

犬のマウンティングは本能も関与している為、やめさせるには根気強いしつけが必要です。

マウンティングをやめさせる方法、しつけ方についてご紹介します。

◆リーダーコントロールのしつけを行う

犬のマウンティング行動の基本は、序列の確認であり、「自分の方がお前よりも上だぞ」と相手に知らしめる行動です。
そのため、リーダーコントロールのしつけを行い、飼い主をリーダーとしっかり認識させることがやめさせるためには必要になります。

リーダーコントロールが出来ている犬は、リーダーには勿論、リーダーが制する人や物に対してマウンティングを行うことが出来なくなります。これを行うことは、序列の低い犬がリーダーに逆らうことを意味するからです。

◆リーダーコントロールの方法

リーダーコントロールは日々の生活の中でしつけることができます。犬にとって順番=序列のため、何事も飼い主が1番に主導権を持つことを日々の中で繰り返しましょう。

・ご飯は飼い主が先に食べる
・飼い主の合図で食べ始める
・遊ぶオモチャは飼い主が決める
・遊びを切り上げる時も飼い主のタイミングで終わらせる
・散歩のときは、飼い主が一歩前に歩く

上記は、ほんの一例です。
生活の中の全ての行動を、飼い主優先で行うことで自然とリーダーコントロールのしつけをすることが出来ます。

◆リーダーコントロールは犬がかわいそう?

リーダーコントロールのしつけが、犬にとってかわいそうだと言う方も少なくありません。ですが、犬にとっては確固たるリーダーが居る群れの方が、実は居心地が良いのです。

犬が上になってしまっている家庭とは、家族の中にリーダーを出来る人間がいないからこそ、犬がリーダーを買って出てくれている状態です。そのため、リーダーコントロールを行うことは犬にとってかわいそうなことでは無いのです。

◆ご褒美方式のしつけをしてやめさせる

犬のしつけの基本は、「ご褒美方式」です。しつけたい事柄ができたら何か良いことが起きる。ということを犬に繰り返し行うことで覚えさせる方法です。

ご褒美は、新しいオモチャ、おやつなどの物でも構いませんし、頭を撫でてあげる、抱きしめてあげる、などでもOKです。犬がご褒美だと感じるものが有効です。

◆懲罰方式のしつけをしてやめさせる

懲罰方式のしつけとは、しつけたい事柄が出来なかった時に懲罰を与える方法です。

懲罰というと、叩いたりする体罰を思い浮かべる方が多いですが、一番一般的な方法は「無視」です。犬は飼い主のことが大好きですから、無視されることを嫌います。
そのため、次の時には飼い主が喜ぶ様にしつけコマンドに従おう、という気持ちに切り替わります。

例えば、家具を噛む問題行動のある犬のしつけには、苦い犬用しつけシロップを塗って、「噛むと悪いこと(苦い)が起こる」と認識させる方法も懲罰方式のしつけです。

◆避妊・去勢手術を行う

本能的な性的マウンティングの多い未処置の犬には、避妊手術(メス)や去勢手術(オス)を行う事も改善方法の一つになります。

特にメス犬の避妊手術は、ヒートの際に周りのオス犬を誘う匂いを発することもあり、トラブル回避に役立ちます。また、望まぬ妊娠を避けることもできます。


マウンティングによるトラブル

犬のマウンティング対象は、犬や人間など生きているものから、オモチャや家具などさまざまです。
自宅以外でほかの犬や人間にマウンティングするとトラブルの火種になるので注意しなければなりません。

◆相手のワンちゃんにケガをさせるリスク

散歩やドッグランに行くとたくさんの犬達に出会うので、注意が必要です。

リードに繋がれている散歩のときには、「愛犬が他の犬相手にマウンティングをしそう」と瞬時に判断できれば、飼い主は比較的コントロールしやすいかもしれません。

ただ、トラブルになりやすいのがドッグランでリードを外した状態のとき。
初めは、ほかの犬たちと普通に遊んでいても、次第にマウンティングをするかもしれません。
犬としては「自分の方が格上なんだぞ!」と相手にアピールしようとしているのか、「遊ぼうよ!」と興奮がMAXになっているだけなのかもしれません。
しかし、急にマウンティングされた側は、面白くないものです。
「止めろ!」と抵抗し、反撃してくる可能性もあります。
お互いが感情のヒートアップしている状況なので、ケンカが勃発することもあるでしょう。
体のサイズが違っていると、ケンカで爪を立てたり、噛んだりなどで相手の犬にケガをさせるかもしれません。

愛犬がほかの犬にマウンティング行動をしそうになったら、コントロールできるように日頃からのリーダーコントロールは重要です。

◆飼い主同士で揉め事に発展するリスク

ほかの犬にマウンティングをすると、相手のワンちゃん自身が嫌がるのはもちろんのこと、その飼い主さんは相当気分を害すことでしょう。
「遊びの延長だろう」とマウンティングを仕掛けている側の飼い主さんの方が楽観的に考えて、放置するのはよくありません。
特に、自分の愛犬よりも体格が小さい犬相手にマウンティングをすると、相手の飼い主さんは「気分を害す」を通り越して怒り出すことも…。
公共の場であるドッグランでは、飼い主さんが自分の犬の行動に責任を持つことが鉄則です。
ドッグランを使うにあたって、嫌がっている犬に対して「追いかける」「マウンティングをする」という行為を注意するように飼い主さんに向けたルールを定めている施設も多々あります。
目を離した隙に愛犬がほかの犬にマウンティングをしないように、気をつけましょう。

◆小さな子供にケガをさせるリスク

遊びや興奮、本能的な意味合いでマウンティングをすることが多いワンちゃんは、散歩で小さな子供に出会って飛びついてマウンティングをしようとすることもあります。
特に、体の大きな大型犬の体力だと、飛びついたときに力の弱い人間の子供にケガをさせるリスクもあります。
マウンティングを止めるのはもちろん、急な興奮をおさえるときにも「マテ」「イケナイ」「オスワリ」などのコントロールは普段からしておくべきでしょう。

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犬のマウンティングをやめさせるには、しつけが必要!

この記事では、犬のマウンティングについてご紹介しました。

犬のマウンティングは、群れの中の序列を確認する本能的な行動です。しかし、人間に行っている場合はリーダーコントロールが出来ていないという問題の表れになりますし、他人から見ても腰をフリフリしている愛犬の姿はみっともなく感じることが多いですね。

マウンティングをやめさせるには、しっかりとした態度としつけが必要です。是非記事を参考にして、しつけをしてみてくださいね。



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St.Elmos

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動物看護士、トリマー、愛玩飼養管理士などの資格を持っています。 家族の一員としてのワンちゃんネコちゃんにまつわる情報をお伝えできればと思います。

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