【獣医師監修】犬のおならの回数が多くて臭い!考えられる病気と予防法について

2019.01.09

【獣医師監修】犬のおならの回数が多くて臭い!考えられる病気と予防法について

おならとは、何らかの理由で腸に発生したガスや、口や鼻から体内に取り込んだ酸素や窒素、二酸化炭素などが肛門から出ることをいいます。犬のおならの匂いが臭い場合には、肉類・乳製品の食べ過ぎや体調不良、ストレス、肛門腺などの原因があり、おならに関する病気には、身近な便秘から腸疾患やがんまであります。 今回は、犬のおならの原因やおならに関する病気について詳しくご紹介します。

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犬もおならをする?

おならした犬

おならとは、何らかの理由で腸に発生したガスや、口や鼻から体内に取り込んだ酸素や窒素、二酸化炭素などが肛門から出ることをいいます。

犬もおならをしますが、犬のおならには人間同様に臭いおならや、ブーっと大きい音を立てたおなら、音が出ないすかしっ屁など様々なおならがあります。


犬のおならの回数が多い原因は?

犬のおならの回数が多い原因には、どんなものがあるのでしょうか。詳しく確認してみましょう。

◆食事

特にいも類などの食物繊維を多く含む食べ物を食べると、おならの回数は多くなります。
犬の場合、メタボリック犬用フードや、肥満病に対する病気治療用の減量処方食などには満腹感が得られる様に豊富な食物繊維が含有されていることが一般的です。

また、肉類などの硫黄分が多い食べ物は、消化の際にガスが大量に発生するため、おならの回数が多くなります。
硫黄分が多い食物には、長ねぎ、玉ねぎ、にんにく、ニラなどのネギ類もありますが、犬はネギによる中毒症状を引き起こす事があるため、これらの食材はおならに関係無く与えないようにしましょう。

◆早食い

ドッグフードをガツガツと早食いしてしまう犬は、食べ物と一緒に空気を大量に飲み込んでいます。飲み込んだ空気がおならの原因になるため、早食いしてしまう犬は回数が多いという特徴があります。

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◆短頭種の犬

シーズーやパグ、ペキニーズ、フレンチブルドッグなど、鼻先から口にかけてのマズルが極端に短い短頭種の犬は、鼻が潰れている様な形状のため口呼吸が多くなりがちです。

空気を多く吸い込んでしまうため、おならの回数が多い傾向にあります。

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◆老犬

高齢になると、犬は胃腸の働きが弱くなります。働きの弱った胃腸では、消化機能の働きも鈍るため、未消化の食べ物が増え、悪玉菌が増殖し臭いガスを発生させてしまいます。

そのため、老犬はおならの回数が多くなりがちです。

◆病気

胃腸や内臓などの病気により体内にガスが発生しやすくなり、おならの回数が増えることもあります。病気によるおならについては、後述にて詳しくご紹介します。


犬のおならが臭い原因は?

犬 おなら

おならは、食べたものや、その量、また体調などにより匂いが変わります。では、犬のおならが臭い原因にはどんなものがあるのでしょうか。

◆肉類をたくさん食べたとき

肉類などの硫黄分が多い食べ物をたくさん食べると、大腸で分解される際に硫化水素、二酸化硫黄、スカトールなど様々なガスが大量に発生します。そのガスが臭いおならの原因ということがあります。

◆乳製品を食べたとき

犬は個体により乳製品を分解する酵素が不足しているため、乳糖不耐症を起こすことがあります。

乳糖不耐症の犬は、乳糖を消化することが出来ないため、下痢などの体調不良を起こします。その際に腸内ガスを多く発生させるため、臭いおならが出ることがあります。

◆体調が悪い

病気や体調不良による胃腸虚弱などの場合、臭いおならが出ることがあります。特に消化不良を起こした際には、犬の体内では硫化水素が発生するため、腐った卵の様な匂いをするようになります。

◆ストレス

犬が何かしらのストレスを感じていると、自律神経に乱れが生じ、腸内バランスが変化してしまうことがあります。

ストレスを起こしたときには、腸内の悪玉菌の働きが活発になることが多いため、ガスの発生が多くなり臭いおならが出るようになります。

◆肛門腺が溜まっているとき

犬の肛門の左右には臭い匂いのする分泌物が溜まる臭腺があります。この肛門腺は自然に生活の中で排出されるものですが、中には溜まりっぱなしになってしまう犬もいるため、定期的なトリミングの際などに絞りだす必要があります。

肛門腺が溜まっている状態は、悪臭の原因になります。
また、溜まりすぎてしまうと化膿したり、破裂してしまうこともあるため、臭い原因が肛門腺の場合には早々にケアをしてあげることが必要です。


おならに関する病気は?

おならに関する病気にはどんなものがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。

◆便秘

犬が便秘になると、おならが出やすくなります。

犬の便秘の原因は食べ物、生活習慣、ストレスなど様々です。また、便秘自体ががんや腫瘍、会陰ヘルニア(メス犬)、前立腺肥大(未去勢のオス犬)などの予兆である可能性もあります。

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◆腸疾患

腸疾患も、犬がおならを頻発する病気の一つです。

中でも炎症性腸疾患は、原因が不明の病気です。ジャーマンシェパード、ヨークシャーテリア、ボストンテリアなど多く見られる犬種もあるため、遺伝的要素が疑われていますが、未だ解明はされていない病気です。

また、過敏性腸症候群は排便異常(便秘や下痢)を伴う下部不快感が続く病気で、やはりおならを頻発します。

犬の腸疾患に関しては、ステロイド剤や下痢止め、整腸剤などの投薬治療が一般的です。

◆呑気症(別名:空気嚥下症)

呑気(どんき)症とは、空気を取り込みすぎておならやゲップが頻発する病気のことです。

犬の場合、口呼吸が多くなる短頭種や、老犬、せっかちな犬に多く見られる病気です。主に食事中に空気を飲み込むことが多いため、食餌を小分けにして与えて一気食いを防止する、などの工夫が有効です。

◆大腸内の腫瘍

犬の大腸に腫瘍が出来ると、腫瘍が邪魔をして便が溜まってしまい便秘になってしまいます。便秘になるとガスが発生しやすくなり、おならが頻発します。

犬の腫瘍にはポリープやがんがあります。

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犬のおならを予防する方法は?

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犬のおならを予防するにはどうしたら良いのでしょうか。確認してみましょう。

◆エサを変える

おならの原因が食餌の場合には、フードを変えてみるのも予防方法の一つです。食物繊維の含有率や、味付け、素材などを変えてみましょう。

匂いが臭い場合には、肉類が主要原材料のフードは避け、魚や野菜中心のフードに変えることをおすすめします。

◆ストレスを除去する

ストレスが原因だと思われる場合には、原因を取り除くことが一番の予防法です。環境を変える、原因のものを取り除く、など変えることが出来るものは変えるようにしましょう。

そして飼い主の膝の上で抱きしめてあげる、ブラッシングをしてあげるなどのコミュニケーションを十分とり、リラックスできるようにしてあげると良いでしょう。

◆空気を飲み込まないようにさせる

空気を飲み込んでしまう呑気(どんき)症予防のために、食べ物を小分けにして与える、などの工夫をすることも大切な予防法の一つです。

短頭種など、生まれつきの身体の形状から鼻呼吸がし辛く、口で多く空気を取り込みがちな犬種の場合には、興奮させないようにするなど注意してあげると良いでしょう。

◆運動する

適度な運動も、腸運動を促進させるため効果的な予防法の一つです。

特別な運動ではなく、散歩で十分です。毎日の運動を習慣にするようにしましょう。

◆肛門腺を絞る

肛門腺が溜まりやすい犬もいますので、気になる際には肛門腺を絞ることもおすすめです。キッチンペーパーなどを折りたたみ、親指と人差し指で肛門をググっと絞りだす様にして排出させます。

動物病院でも処置は可能なので、難しい方は受診をおすすめします。

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◆動物病院を受診する

回数や匂いなど、いつもと違うな?という点があった際には、動物病院を受診しましょう。健康チェックを行うことで、腫瘍など大きな病気を未然に防ぐことができる可能性があります。

整腸剤などを処方してもらうことも予防に役立ちます。

◆犬用サプリメントを使用する

犬用の腸内環境を整えるサプリメントを使用することも、日常からできる予防方法の一つです。
お腹の調子を整えてくれる善玉菌を含有したサプリメントなど多種販売されていますので、愛犬にあったサプリメントを選んでください。

└N-BITS エヌビッツ 消化酵素トリーツ

N-BITS エヌビッツ 消化酵素トリーツ 80g

犬が苦手とする穀物類の消化に役立つサプリトリーツ、納豆菌由来の天然の消化酵素がフードに含まれる穀物類の分解・消化に役立ちます。
フードを早食いする犬や丸のみする犬、消化不良を起こしやすい犬におすすめです。

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消化不良を起こしやすい犬におすすめです。

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食餌や飲料水に混ぜて使うことができるため、簡単です。


犬のおならは健康のバロメーター!健康チェックに役立てましょう!

この記事では、犬のおならについてご紹介しました。

犬のおならは、腸内環境やストレス、健康状態を図るバロメーターです。匂いや回数などに気を配ると、もっと大きな病気の予防に繋がる可能性があります。

おならを健康チェックに役立ててみましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※


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St.Elmos

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動物看護士、トリマー、愛玩飼養管理士などの資格を持っています。 家族の一員としてのワンちゃんネコちゃんにまつわる情報をお伝えできればと思います。

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