犬の発情期はいつから始まる?発情による行動と避妊・去勢手術のメリット

2019.06.20

犬の発情期はいつから始まる?発情による行動と避妊・去勢手術のメリット

犬を飼っている人が必ず一度は通る問題「犬の発情期」。すでに犬を飼っている方は、犬の発情期をどのように乗り切っていますか?飼い始めたばかりの方やこれから犬を飼おうと考えている方にとっては、犬の発情期がいつからくるのか、望まぬ妊娠を避けるためにはどうしたら良いのか、分からない事だらけですよね。 そこで今回は「犬の発情期」について、いつから発情期がくるのか、発情期には犬がどのような行動を取るのか、避妊・去勢にメリットはあるのか、発情期のアレコレをいろいろとご説明していきたいと思います!発情期は犬を飼う上で避けては通れない問題ですので、ぜひ参考にして下さいね!

犬の発情期はいつから?

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◆そもそも発情期とは?

犬の発情とはどのような状態なのかというと、動物の大人のメスが妊娠可能な状態の事を「発情」という言葉で表わしており、その大人のメスが妊娠可能な期間のことを「発情期」という言葉で表しています。

その事で分かるように、実はオスには発情期というものは存在していないのです。大人のオスはいつでも繁殖するための繁殖行為を行なう事ができます。

オスの場合、近くに発情期のメスが来る事で興奮し、繁殖行動を行なおうとします。動物の本能はすごいですよね!

◆メス犬の発情期は年に2回

発情については分かりましたが、「メス犬の発情期はいつから始まるのか?」という事が気になりますよね。

犬は1年の間に2回発情期が来ます。発情が来る季節は「春」と「秋」という事が一般的でしたが、近年では気温が関係ない室内飼いの犬が増えたためか、季節に関係なく発情する犬も増えてきています。

◆最初の発情の時期

発情の季節は分かりましたね。次に、最初の発情が来るのはいつ頃なのか知りたいですよね。

人間と同じで犬も個体差がありますので、参考程度に覚えておいて下さいね。

・小型犬    生後7~10ヵ月頃の間
・中・大型犬  生後8~12ヵ月頃の間

このように、犬が大人として成熟する速度がとても早いのがわかりますね!

発情期に入ると、メス犬の外陰部が腫れ上がったようになります。その状態になると外陰部から出血します。

しかし、出血しない子や出血しても自分で舐めてきれいにしてしまう子がいるので、その場合には発情していても気付きづらいかもしれませんね。

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◆発情期中の注意

メス犬の発情期というものは、発情が始まってから約10日目に排卵が起こります。その後8~14日間は妊娠可能期間となっています。

妊娠可能期間となっている排卵後8~14日間は、メス犬がオス犬の繁殖行為を受け入れる時期です。
そのため、排卵後8~14日間の間に去勢していないオス犬に会わせると、交尾し妊娠してしまう可能性がとても高いので、注意が必要です。


発情期にはどんな行動をする?

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では、発情期に入った犬はどのような行動をするのでしょうか?気になる点をまとめてみました。

◆発情期のメス犬の場合

メス犬の場合、以下のような行動を取る犬が多くなります。

・落ち着きがなくなる
・不安がる
・食欲がなくなる
・オス犬の近くに行こうとする
・外陰部を気にする
・神経質になる

普段とは違う様子になりますので、「あれ?」と思ったら発情期に入っていたという事が多いようです。

◆発情期のオス犬の場合

先ほども説明しましたが、オス犬の場合は発情期に入っているメス犬が近くにいる事で発情します。そのため、以下のような行動を取ります。

・発情期のメス犬に向かって行こうとする
・とても興奮している
・メス犬に向かって呼ぶように鳴く(または吠える)

オスの場合の発情は発情期のメス犬に誘発されて起きるため、一度発情するといつでも繁殖行為をする事が可能となります。

しかし、ここでオス犬に「繁殖する事が出来ない」という精神的ストレスがかかると以下のような症状を引き起こす場合もあります。

・食欲不振
・イライラしている
・落ち着きがなくなる
・ウロウロしている
・やたらと吠えている

このような状態は「発情したのに交尾する事が出来なかった」というストレスが原因で起こる症状です。

このような状態にならないためにも、繁殖させる意志のない場合にはメス犬は「避妊」、オス犬は「去勢」をしてあげる必要があります。


避妊・去勢のメリットは?

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とは言っても、避妊・去勢はお金が掛かるし、犬に心身的に負担を掛けてしまいますよね。デメリットが気になってしまい避妊・去勢に踏み切れないという方も多く見かけます。

しかし、避妊・去勢をする事はデメリット以上にメリットが多いのです。

◆避妊・去勢のメリット①望まぬ妊娠を避けることができる

何と言っても避妊・去勢の一番のメリットは「妊娠を避ける事ができる」という事です。

今後繁殖する予定がある犬の場合以外は、妊娠を望んでいませんよね。飼い主がいくら他の犬と接触しないように気を付けていても、発情というものは犬の本能ですので、どこからか他の犬がやって来て接触してしまう場合があります。

愛犬が妊娠してしまった場合、どうしますか?たくさん子犬が産まれてしまった場合、その子犬たちはどうしますか…?

妊娠を望んでいない場合には、絶対に避妊・去勢した方が良いでしょう。

◆避妊・去勢のメリット②病気を未然に防ぐ事ができる

実は避妊・去勢手術をする事によって、未然に防げる病気があります。

●子宮蓄膿症(メス犬)
通常の膣粘膜は酸性に傾いているため、菌が侵入できないようになっていますが、発情期に入ると卵巣からホルモンが分泌される事により防御力が弱まり、菌の侵入を許してしまいやすくなります。
すると細菌感染してしまい、細菌が子宮の中で増殖すると子宮に膿が溜まります。

「子宮蓄膿症」とは、このように子宮内に膿が溜まっている状態の事です。

子宮蓄膿症は主に、出産した事がない高齢のメス犬が掛かる病気です。しかし、避妊手術をする事で発情がなくなるので、子宮蓄膿症の発症を防ぐ事が出来ると言われています。

●乳腺腫瘍(メス犬)

その名の通り、乳腺に出来る腫瘍のことです。発症事例のうち半数は悪性が発見されています。

悪性の腫瘍とは、いわゆる「ガン」の事です。500頭メスの犬がいた場合に1頭という割合で発病するとされています。性ホルモンが乳腺腫瘍の発症に深く関わっているようです。

乳腺腫瘍は発情を迎えるごとに発症率が上がっていきます。

発情期前に避妊手術したメス犬の発症率   0.05%
1度発情したメス犬の発症率           6~8%
2回以上発情したメス犬の発症率        25%ほど

このように、発情期を迎える前に避妊手術を行なった場合の発症率は非常に低いので、早めに避妊手術をしてしまうほうが良いでしょう。

●精巣腫瘍(オス犬)

オスの精巣に出来てしまう腫瘍の事です。メス犬の乳腺腫瘍と同じように、早くに去勢手術を行なう事で発症のリスクを抑えることが出来ます。

発症した後に腫瘍をそのまま放っておくとどんどん大きくなってしまいますので、摘出手術を行なう必要があります。高齢になってからは摘出手術をする事もリスクが高くなりますので、早めに対策してあげることが大切です。

●前立腺肥大(オス犬)

去勢を行なっていない6~7歳以降のオス犬が発症するリスクを持っています。

前立腺が肥大し症状が進行することで、組織内にすき間が出来ます。するとそのすき間に体液や血液が溜まってしまうという病気です。早い年齢の内に去勢をしておく事で、前立腺肥大のリスクを抑える事が出来ます。

このように、若い内に避妊・去勢手術を行なう事で発情に伴う病気の発症リスクを抑えることが出来きるのです。

◆避妊・去勢のメリット③問題行動を防ぐ事ができる

発情期特有の問題行動を防ぐ事が出来ます。発情期特有の問題行動とは、そわそわしてしまう、遠吠えを繰り返す、発情期のメス犬の元へ行こうと脱走するなどの問題行動です。

中には発情期のメス犬を巡ってオス犬同士でケンカをしてしまう犬もいるそうです。

避妊・去勢手術を行なう事はこのようなトラブルを防ぐことも出来るのです。

このように、避妊・去勢手術にはデメリットよりもメリットの方がたくさんあります。妊娠を望んでいない場合の発情は愛犬にストレスを与えてしまいやすいので、ぜひ年齢の若い内に避妊・去勢手術を受けさせてあげましょう。


犬の発情期、メスは特に注意が必要!

犬の発情期について良くお分かりいただけたでしょうか?犬の発情期のまとめとしては、

  • メス犬の発情期は通常1年に2回、春と秋に起きる
  • オス犬はメス犬の発情に誘発されて発情する
  • 最初の発情期は小型犬で生後7~10ヵ月頃、中・大型犬で生後8~12ヵ月頃に訪れる
  • メス犬の妊娠可能期間は排卵後8~14日間
  • 発情期にはメス犬もオス犬も普段と違った行動を取りやすい
  • 避妊・去勢手術には「妊娠を避ける」「病気を防ぐ」「発情期特有の問題行動を防ぐ」というメリットがある。

ということがお分かりいただけたと思います。

今後愛犬に妊娠を望んでいるという場合以外には、避妊・去勢手術を受け、発情によるストレスや望まぬ妊娠を防いであげましょう!



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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。

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