フレンチブルドッグの子犬の体重推移と成長の目安。成長に合ったドッグフードも教えます!

2020.02.19

フレンチブルドッグの子犬の体重推移と成長の目安。成長に合ったドッグフードも教えます!

小型犬の中でもガッチリ体形のフレンチブルドッグ。産まれたころは数百グラムしかありませんが、成犬になると10kg近くなります。肥満に気をつけながら健康的に成長してもらうために「フレンチブルドッグの子犬の体重はどれくらい?」「どんなドッグフードがいい?」と気になることがたくさんありますよね。この記事では、フレンチブルドッグの子犬の体重推移と成長の目安、成長にあったドッグフードをご紹介します。

【目次】
1.フレンチブルドッグの歴史
 1-1.祖先は闘犬?!
 1-2.フレンチブルドッグ、アメリカに渡る
 1-3.大正時代に来日

2.フレンチブルドッグの特徴

3.フレンチブルドッグの体重推移と成長の目安
 3-1.子犬の体重推移と成長の目安
 3-2.生後3か月は一番太りやすい?
 3-3.生後4~5か月から急成長
 3-4.生後7~8か月は成犬サイズ

4.成長に合ったドッグフードと与え方
 4-1.ごはんの量はどうやって決める?
 4-2.迎え入れた直後は食べ慣れたドッグフード
 4-3.生後2~4か月は栄養価の高いドッグフード
 4-4.生後5~9か月は成犬への移行期
 4-5.生後10か月からは成犬用のドッグフード
 4-6.シニアには体調に合わせたドッグフード
 4-7.サプリメントは与えていい?

5.フレンチブルドッグの肥満リスクと確認方法
 5.肥満の万病のもと!
 5.「測る、触る、見る」で肥満チェック

5.フレンチブルドッグの肥満予防
 5.食事の量を守る
 5.食べた分だけ運動させる

5.さいごに

フレンチブルドッグの歴史

◆祖先は闘犬?!

フレンチブルドッグの祖先はローマ帝国時代のモロシア犬と考えられ、闘犬の血統をもつイギリスのブルドッグやフランスのマスティフとも関係があります。そのため、フレンチブルドッグも小型なわりに力強くガッチリしています。

しかし、フランス人が穏やかなパグや陽気なテリアを掛け合わせたことにより、フレンチブルドッグは社交的で活発な家庭向きの性格となりました。

◆フレンチブルドッグ、アメリカに渡る

フランス上流階級の人々の間で人気に火が付いたフレンチブルドッグは、アメリカ人の目にも止まりました。次々とアメリカに輸出され1900年初頭には、アメリカ国内で最も人気のある犬種になりました。

その頃、アメリカでは耳がコウモリ型の「バットイヤー」が好まれていましたが、一方フランスでは垂れ耳の「ローズイヤー」が人気を博していました。その後、1898年に開催されたドッグショーで現在のバットイヤーがスタンダートとして定められました。

◆大正時代に来日

フレンチブルドッグが日本に来たのは大正時代に入ってからです。

昭和初期にブームが到来して飼育頭数は飛躍的に伸びましたが、その後は徐々に数が減って行きました。21世紀に入ると小型犬が好まれるようになって再び人気が戻ります。現在では、日本でトップ10に入るほど人気のある犬種になっています。


フレンチブルドッグの特徴

性格は社交的で飼い主に従順です。飼い主の後をついていったり、一緒に添い寝したりと甘えたがる一面もあります。吠えることもあまりないため共に生活しやすい犬種と言えます。

からだはコウモリ型の耳と、とても短いしっぽが特徴です。骨太で筋肉質な体付きをしていて、毛はなめらかな短毛です。

たまに鼻を鳴らしたりいびきをかく点もフレンチブルドッグのチャームポイントです。


フレンチブルドッグの体重推移と成長の目安

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成犬のフレンチブルドッグの標準体重は8~13kgです。小型犬種としては大きめと言えるでしょう。

◆子犬の体重推移と成長の目安

フレンチブルドッグの子犬は、体重が1か月に1kgのペースで増えていくことが理想です。また、約1年くらいで成犬となります。

【体重推移】
・生後3か月:3kg前後
・生後5か月:5kg前後
・生後7か月:7~8kg前後
・生後12か月~:10kg前後

フレンチブルドッグの子犬にも個体差があります。体重が多少前後しても心配する必要はないでしょう。それでも心配という場合は獣医さんに相談してみましょう。

◆生後3か月は一番太りやすい?

3か月頃のフレンチブルドッグは、育ち盛りでとても食欲旺盛です。子犬でもごはんを出した分だけペロっと食べてしまいます。

成長に必要な栄養を与えることは大切ですが、与えすぎると肥満に繋がりますので注意しましょう。フレンチブルドッグが欲しがっても、標準体重を目安に飼い主さんがコントロールすることが大切です。

◆生後4~5か月から急成長

生後4か月を過ぎるとからだが急激に成長します。

自分と比べて家具が小さくなっていくことに戸惑いを覚える可愛らしいフレンチブルドッグの姿が見られるかもしれません。

また、飼い主に甘えるようになるのもこの時期です。

◆生後7~8か月は成犬サイズ

子犬サイズだったフレンチブルドッグは、7~8か月になると成犬のサイズまで成長します。また、骨格の大きさもこの時期に定まります。性成熟もこの頃で、オスとメスの違いも出てきます。

この後も脂肪と筋肉がついて体重は増えて生後12か月で10kgほどになります。


成長に合ったドッグフードと与え方

ドッグフードの与え方

基本的に犬は食欲旺盛です。中でもフレンチブルドッグは食いしん坊で、肥満になりがちです。成長に合ったドッグフードを選び、適量を与えましょう。

◆ごはんの量はどうやって決める?

1日に与えるドッグフードの量は、毎日体重を測って決めます。

フレンチブルドッグだけで体重計に乗ることが難しい場合は、飼い主さんが子犬を抱いて一緒に乗ってください。その後に飼い主さんだけで体重を測れば、その差が子犬の体重になります。

算出した子犬の体重を元に、ドッグフードの容器に書いてある目安を見て量を計算します。

◆迎え入れた直後は食べ慣れたドッグフード

家にやってきたばかりのフレンチブルドッグの食事は変化をつけないようにしましょう。

いきなり環境の変化したことで大きなストレスを感じているためです。また、親兄弟と24時間一緒にいる環境からやって来た場合は、1匹になってなおさら寂しい思いもしています。

ごはんは以前いたペットショップやブリーダーさんが使っていたドッグフードを同じタイミング、方法で同じ量を与えるようにしましょう。引き取る前にあらかじめ聞いておくと良いですね。

3週間ほどたって新しい環境に慣れてきたら、今までのドッグフードに少しずつ新しいドッグフードを混ぜてみます。様子を見ながら新しいドッグフードへ徐々に変えていきましょう。

◆生後2~4か月は栄養価の高いドッグフード

子犬用のドッグフードを選びます。少量でも栄養がちゃんと摂れるように高たんぱく質・高カロリーに作れているためです。成犬用では栄養不足になってしまう可能性がありますので子犬には子犬用、成犬には成犬用のドッグフードを与えてください。

生後2~4か月のフレンチブルドッグは消化器官が未発達なので、1日に与える量を3~4回に分けて与えます。

また、消化しやすいようお湯やミルクで15分程度ふやかしてあげましょう。ヤケドしないよう冷ましてから与えるようにしてくださいね。

◆生後5~9か月は成犬への移行期

まだ子犬用のドッグフードを選びます。

消化器官が発達してくるため、ごはんの回数は1日2回に減らします。毎日のリズムをつくるように朝と晩に時間を決めて与えてください。

また、ドッグフードも少しずつふやかす時間を短くして、ドッグフードをそのまま食べられるように慣らしていきます。子犬の様子やうんちを見ながら調節しましょう。

◆生後10か月からは成犬用のドッグフード

フレンチブルドッグは生後10か月から1年ほどで成犬用のドッグフードに切り替えます。

ごはんを与える回数は1日1回にする方もいますが、1日2回が理想です。

ドッグフードはふやかす必要はありません。ただ、子犬用のドッグフードに成犬用のドッグフードを少しずつ混ぜながら、1週間ほどかけて切り替えるようにしてください。全量を変えると消化不良になって下痢や嘔吐をしてしまいます。

◆シニアには体調に合わせたドッグフード

フレンチブルドッグは7歳以降がシニア期になります。シニア用のドッグフードを選んでください。シニアになると運動量が減ったり脂肪がつきやすい身体になるためです。シニア用ドッグフードはカロリーは控えめですが、必要な栄養素はきちんと入っています。

ごはんの回数も、消化機能のレベルにあわせて変えましょう。消化不良が多いな、と思ったら子犬の頃のように1日3~4回に分けて少量ずつ与えます。

また、歯が抜けたり噛む力が弱くなった場合は、ドッグフードをふやかしてあげましょう。ウェットタイプのドッグフードを混ぜてみても良いです。それでも食べたがらないときは好きな食べ物を少し混ぜて与えてみてください。

◆サプリメントは与えていい?

サプリメントは与えて問題ありません。ただし、成長やからだの状況に合わせて必要な分だけ与えましょう。

迷った場合や不安が残る場合は、獣医さんに相談しましょう。


フレンチブルドッグの肥満リスクと確認方法

フレンチブルドッグの肥満リスク

フレンチブルドッグはとてもごはんが好きです。可愛さのあまり、飼い主さんがついつい与えすぎてしまうと肥満体形になります。

フレンチブルドッグ体型は、くびれがあり横から見てもお腹が垂れていない状態が適正です。

◆肥満の万病のもと!

フレンチブルドッグを含む短頭種は、呼吸がスムーズにできません。鼻を鳴らしたりいびきをかくのもこれが原因です。

肥満は呼吸器系の病気を引き起こしやすくします。脂肪が気管を圧迫して、ひどい時には無呼吸症や呼吸困難になってしまいます。

また、重いからだを支えるために関節にも大きな負担がかかります。膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどの関節疾患のリスクも高まるのです。

さらには膀胱炎や熱中症、死に直結する心臓病も肥満と共にリスクが高くなります。

◆「測る、触る、見る」で肥満チェック

フレンチブルドッグを病気から守るには、適正体重をキープすることが大切です。

まずは定期的に体重を測りましょう。この時ペット用の体重計を使うことが好ましいです。人用の体重計は100~200g単位で計測するものが多いためです。フレンチブルドッグが病気やダイエットに使うには単位が大きすぎます。

しかし、体重ばかりに気を取られると筋肉は少なく脂肪の多いフレンチブルドッグになってしまうため「触る、見る」ことも必要です。

フレンチブルドッグを上から見てウエストが少しくびれていて、横からみておなかが垂れていなければクリアです。また、お腹を手で触ってみて肋骨が確認できれば問題ありません。肋骨が浮き出ていれば痩せすぎ、触ってわからなければ太りすぎのサインです。


フレンチブルドッグの肥満予防

◆食事の量を守る

フレンチブルドッグは食べるのが大好きで、ごはんを出すとあっという間に食べ終わります。

肥満予防のためと言ってドッグフードの量を少なくすると、ストレスの原因になってしまいます。量はへらさず低カロリーのドッグフードに変えたり、鶏のささ身や白身魚、野菜でカサ増しすると良いです。トータルカロリーを抑える工夫をしてあげてくださいね。

また、1日のごはんの回数を増やすことで空腹感を抑えることもできます。

◆食べた分だけ運動させる

呼吸器系が弱いフレンチブルドッグには、激しい運動は向いていません。朝夕の散歩を基本にしましょう。

散歩は時間を決めてなくて良いです。毎日同じ時間に散歩にいくと、その時間に散歩に行けないとわかるとストレスになります。飼い主さんもフレンチブルドッグもストレスフリーでいられる方が良いですよね。

散歩はルートや歩く速度を変えてメリハリをつけましょう。広場や公園があればボール遊びや追いかけっこをすると気分転換にもなります。


さいごに

フレンチブルドッグは飼い主大好き!の子が多いので、一緒に楽しく暮らせるでしょう。吠えることもめったにないため、ご近所さんの目も気にならない点も嬉しいですよね。

むっちり体形が可愛らしいフレンチブルドッグですが、その反面、健康のためには肥満に注意が必要です。子犬の体重やからだの状態に合わせて、ドッグフードを上手く選んでくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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