【獣医師監修】犬に与えてはいけない食べ物は?理由や食べてしまった時の対処法

2020.04.21

【獣医師監修】犬に与えてはいけない食べ物は?理由や食べてしまった時の対処法

食べ物を食べていると愛犬が欲しがってついつい与えてしまうことはありませんか?人が食べる食事には、犬にとって有害となるものがあり、最悪の場合は死亡してしまうケースもあります。中毒性のみならず、アレルギー検査を事前に受けておくなど、アレルギーに関しても十分注意して犬に与えても良いかどうかの判断をしましょう。

【目次】
1.どうして犬が食べてはいけない食べ物があるの?
 1-1.犬と人では唾液の性質が異なる
 1-2.犬と人では消化管の長さが異なる
 1-3.汗線の違い
 1-4.アレルギー

2.犬が食べてはいけない食べ物
 2-1.ネギ類
 2-2.ぶどう
 2-3.アボカド
 2-4.一部のナッツ類
 2-5.チョコレート

3.犬が食べる時に注意が必要なもの
 3-1.卵の白身
 3-2.牛乳
 3-3.青魚
 3-4.キャベツやブロッコリー

4.犬の消化に適したおすすめ商品
 4-1.乳製品ならヤギミルク

5.犬のアレルギー対策
 5-1.プロフェッショナル・バランスの「アレルゲンケア」に配慮したドッグフード
 5-2.ラム肉を豊富に使用した「アカナ グラスフェッドラム」

6.もし犬が食べてはいけない食べ物を食べてしまったら?

7.犬が食べてはいけない食べ物に関するまとめ

【掲載:2017.06.20  更新:2020.1.23】

どうして犬が食べてはいけない食べ物があるの?

犬が食べてはいけない食べ物

◆犬と人では唾液の性質が異なる

犬が消化を得意とする食べ物と、人が消化を得意とする食べ物は異なります。

人の唾液には、「アミラーゼ」と呼ばれる酵素が存在し、アミラーゼによって食べ物に含まれるでんぷん質を消化することができますが、犬の場合は唾液中にこの酵素がほとんど含まれていません。

そのため、犬の場合は炭水化物などの消化能力が人と比較すると非常に低くなるなど、消化機能の違いから犬にとっては危険となりうる食べ物があります。

◆犬と人では消化管の長さが異なる

人の消化管の長さが体長の6~7倍であるのに対し、犬の消化管は5倍程度であり、消化吸収に関しても倍、または倍以上に時間がかかります。

人間にとって安全な食べ物であっても、犬の場合は消化までの時間が長いことから(体内に食べ物が留まっている時間が長い)、中毒症状を引き起こす危険性がある食べ物もあります。

◆汗線の違い

人は犬と比較すると汗線の発達が進んでいるので、塩分(ナトリウム)の必要量が犬とは異なります。

人間の場合、食事で多くの塩分を摂取しても汗線が発達していることから、体外に不必要な塩分を放出できます。

一方で犬の場合は汗線が人間程発達していないので、塩分が多い食べ物を食べると体に蓄積して、腎臓を中心に体への負担がかかりやすくなります。

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◆アレルギー

犬も人間同様に食べ物がアレルゲン(アレルギーの原因)となることがあります。

犬によってアレルゲン物質は異なりますので、アレルギー症状が出たら検査を行って特定の食べ物に関しては与えないようにしましょう。

一般的に犬は、豚肉や牛肉、トウモロコシや小麦、大豆や卵などに含まれるタンパク質に対してアレルギー反応を引き起こしやすいと考えられていますが、犬によっては野菜や果物もアレルゲンになることがあります。


犬が食べてはいけない食べ物

◆ネギ類

玉ねぎや長ネギ、ニラやらっきょうなどのネギ類には、犬の中毒成分となる「有機チオ硫酸化合物」が含まれており、体内の赤血球に存在するヘモグロビンを酸化させてしまいます。

犬の体内のヘモグロビンが酸化すると、「ハインツ小体」と呼ばれる物質が発生することで、溶血性貧血を引き起こす原因になります。

「有機チオ硫酸化合物」に関しては加熱しても分解されないため、生でも加熱したものであっても、ねぎ類全般は犬に与えてはいけません。

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◆ぶどう

犬にぶどうを与えると、「ぶどう中毒」が引き起こされて腎機能障害による急性腎不全を引き起こす原因になります。

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◆アボカド

品種によって異なるものの、日本で流通しているアボカドには「ペルシン」と呼ばれる殺菌作用が高い成分が含まれています。

この成分が犬の体内で有害に働くことによって、下痢や嘔吐などの消化器系症状が起こり、重度の場合は痙攣や呼吸困難を引き起こすことがあります。

◆一部のナッツ類

ナッツは種類によって犬にとっての危険度が異なりますが、マカダミアナッツとピーカンナッツには特に注意が必要です。

マカダミアナッツは中毒症状を引き起こし、ピーカンナッツは「ジュグロン」と呼ばれる成分が消化器系症状や胃腸障害を引き起こす原因になります。

いずれにせよ、ナッツ全般に関しては消化吸収しにくい食べ物ですので、犬に与えないに越したことはありません。

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◆チョコレート

チョコレートは「テオブロミン」という有毒成分が含まれているため、犬が命を落とす危険性の高い食べ物です。引き起こされる症状は、チョコレートの種類や量、体重と摂取量の比率によって異なります。

人間の場合は、消化吸収時間が速いため有毒物質になりませんが、犬の消化吸収時間は遅いため、この「テオブロミン」の毒性量が高まります。

引き起こされやすい症状は、筋肉の震えや痙攣、不整脈や心臓発作などで、命に直結する危険性が高い食べ物なので絶対に与えないようにしましょう。

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犬が食べる時に注意が必要なもの

◆卵の白身

白身を与える際は、「アビシン」という成分に注意が必要です。生の白身にはこの成分が多く含まれており、犬がビタミンを吸収する際の妨げになります。

下痢などの消化器系症状を引き起こすリスクもあるので、白身を与える際は加熱してから与えましょう。

◆牛乳

犬は「ラクターゼ」という消化酵素が少ないため、牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」を分解することができず、下痢や嘔吐を引き起こす原因になります。

その他、牛乳に対してアレルギー症状を引き起こす犬もいるので、注意が必要です。

子犬のうちは消化酵素である「ラクターゼ」が犬の体にもありますが、成長するにつれてこの消化酵素が減っていくので、乳製品を与えたい場合は、乳糖の少ないヨーグルトやヤギミルクがおすすめです。

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◆青魚

青魚はDHAやEPAなどが豊富に含まれているので犬の健康維持に役立つ食べ物ですが、内臓や頭には注意が必要です。

重金属が含まれている危険性があるので、これらの部位を取ってから犬に与えましょう。

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◆キャベツやブロッコリー

キャベツやブロッコリーに関しては、犬の手作りご飯で利用する方も多い食べ物ですが、甲状腺機能低下症を中心に甲状腺に何かしらの疾患がある犬に関しては注意が必要です。

キャベツやブロッコリーに関わらず、アブラナ科の食べ物は「ヨウ素」の吸収を妨げる危険性があります。

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犬の消化に適したおすすめ商品

◆乳製品ならヤギミルク

牛乳には乳糖が多く含まれているため与えるのは危険ですが、乳製品は犬の嗜好性が高まるというメリットがあります。

特にヤギミルクの場合、犬の健康維持に役立つタウリンやカルシウム、ビタミン類が豊富に含まれており、乳糖不耐症のリスクも非常に低いため、乳製品を与えたい場合はヤギミルクがおすすめです。

ヤギミルクは、牛乳と比較すると、アレルギー症状を引き起こしにくいのが特徴です。

●おすすめ商品
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ふりかけて、混ぜて、溶かして!
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犬のアレルギー対策

◆プロフェッショナル・バランスの「アレルゲンケア」に配慮したドッグフード

タンパク質を魚と米に限定することで、アレルゲンとなりうるタンパク質を極力減らしたアレルゲンケアドッグフードです。

腸内環境の健康維持や、免疫力応援に役立つ成分が多く配合されているのが特徴です。

●おすすめ商品
プロフェッショナル・バランス アレルゲンケア&pHコントロール

食物アレルギーと下部尿路の健康維持に配慮し愛犬の健康をサポート。たんぱく源を魚と米に限定。尿pHを弱酸性(設計値:pH6.0~6.3)にコントロールし、ストルバイトに配慮。<総合栄養食>

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◆ラム肉を豊富に使用した「アカナ グラスフェッドラム」

犬にとって低アレルゲンといわれているラム肉を使用したプレミアムドッグフードです。

食物繊維も適度に含まれているため、腸内環境の健康維持にも効果的です。

●おすすめ商品
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■肉原材料は低アレルギー性のラム肉のみ■「穀類」、「ポテト」、「タピオカ」不使用■お腹の調子を整える食物繊維が更にアップ

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もし犬が食べてはいけない食べ物を食べてしまったら?

万が一犬が食べてはいけない食べ物を食べてしまった場合は、かかりつけの動物病院に連絡して獣医師の指示に従いましょう。

犬が食べてしまった量や犬の年齢、状態、食べ物によっては種類などで危険度が異なりますので、いつ食べたのか、何かしらの症状が出ているかも踏まえて、正確に獣医師に伝えることが大切です。

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犬が食べてはいけない食べ物に関するまとめ

犬に与えてはいけない食べ物について、理由や対処法を中心にご紹介いたしました。

人間にとってどんなに健康的な食べ物であっても、人間と犬の体の構造の違いやアレルギーなどによっては愛犬に危険な食べ物になることがあります。

愛犬に食べ物を与えるときは、中毒性やアレルギーに関して十分注意しましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。

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