【獣医師監修】犬も夏バテに注意!夏バテの原因、症状、対策を解説

2020.05.10

【獣医師監修】犬も夏バテに注意!夏バテの原因、症状、対策を解説

気持ちの良い夏の時期。暑い季節ななではの楽しいレジャーなども沢山ありますが、体調管理には十分注意する必要があります。人間同様、愛犬にも夏バテ・熱中症などの危険が迫っているのです。今回は、愛犬の夏バテ対策に注目しましょう。その原因を知り、きちんと対策をして、快適な毎日を過ごせるように留意してください。おすすめアイテムも紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

犬は暑さに弱い動物!

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身体に溜まった熱を外に出せず、体力を消耗すること。これが夏バテの主な原因となります。
犬は、人間と比べて暑さに弱い動物です。犬種によって差はありますが、犬は基本的に暑さを苦手とする、と思っておいた方がよいでしょう。
人間は汗をかくことで体を冷やすことができます。
しかし犬の場合、汗腺は足裏(肉球)にしかなく、ハァハァと浅くはやい呼吸をすることで熱を発散させています。これはパンティングと呼ばれる行動です。このパンティングで体温を下げようとするのですが、湿度が高い日本では、熱を効率よく逃がしきることが難しいのです。
また、犬は基本的に全身を被毛で覆われていますよね。これも原因の一つとなり、高温多湿の条件下では夏バテや熱中症のリスクが高い動物だといわれています。厚い被毛に覆われているからこそ、身体に熱がこもりやすく、日本の夏は犬にとって厳しい環境となる場合が多いのです。


犬の夏バテの原因

◆室内編

夏バテや熱中症は長時間外にいることで起こる、というイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、夏バテなどのリスクは室内にも潜んでいるのです。
室内の温度・湿度調節がきちんと管理できていなければ、室内でも十分夏バテや熱中症を起こす危険があります。
特に、暑い時期に愛犬に留守番をさせる場合は注意が必要です。対策法に関しての詳細は後述しますが、留守中に室温・湿度が急激に変化する状態を防ぐ必要があるのです。
愛犬をケージやサークル内で留守番させる場合には、その置き場所にも注意が必要です。日当たりの良い場所や湿度が上昇しそうなスペースは避けましょう。
飼い主さんと一緒にいる場合でも、愛犬にとって快適な室内環境となっているか配慮する必要があります。
人間にとってはちょうど良い室温だとしても、犬にとっては暑いと感じている場合もあります。
室外に限らず、室内にも夏バテのリスクがあるということを忘れないでください。

◆室外編

室内におけるリスクを紹介しましたが、外での活動は更に夏バテや熱中症などのリスクを高めることとなります。
特に暑い時期の散歩などは時間帯に注意することが必要です。
外では外気温の外にも、地面・アスファルトなどからも熱を感じますよね。犬は人間よりも体高が低く、地面に近い状態で歩くこととなります。特にアスファルトやコンクリートで舗装された場所は、犬にとって高温環境となるのです。
散歩は涼しくなる夕方や夜、もしくは早朝にするなどして、外に出る時間に配慮しましょう。
また、車内の場合は更に注意が必要となります。車内の温度は上昇しやすく、最も夏バテや熱中症のリスクが高まる場所だと考えましょう。暑い時期に車内で留守番をさせるなどの行為は、絶対に避けなくてはなりません。


犬の夏バテの症状

◆こんな症状が見られたら即病院へ

夏バテの症状が悪化すると、熱中症を発症する可能性があります。一般的にみられる夏バテの症状には、以下のような状態がみられるのでチェックしておいてください。

  • 食欲減退
  • 普段よりも食べるスピードが遅い
  • 元気がないように感じる
  • 散歩や外に行きたがらない
  • 眠っている時間が長くなった
  • 下痢・嘔吐などの消化器症状がみられる

これらの症状がみられた場合、夏バテのサインである可能性があります。もちろん、症状の原因が夏バテ以外のものである場合もありますが、気になる症状があったり、異変を感じた場合は、一度獣医さんに相談してみましょう。

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◆特に注意すべき犬の特徴は?

健康な個体や比較的暑さに耐性のある犬種以外では、特に夏バテに対する注意が必要です。
特に、体力のない子犬・老犬、寒い北国原産の被毛の厚い犬種、熱の発散効率の悪い短頭種、肥満傾向のある個体、病気・怪我の治療中の個体、などの飼い主さんは十分気を付けましょう。
犬種例を挙げると、バーニーズ・マウンテンドッグ秋田犬ハスキーブルドッグパグシーズーなどが主に注意すべき犬種として挙げられます。
また被毛の種類でいえば、シングルコートの犬種より、ダブルコートの犬種の方がリスクは高いといえます。二層構造の被毛をもつダブルコートは、寒さには強いですが暑さにはとても弱いのです。
もちろん全ての犬種に夏バテとなる危険性はありますので、例に挙げた犬種以外の飼い主さんも十分に対策をとる必要があります。


犬の夏バテ対策方法

◆温度管理をしよう!

室内の温度は、クーラーや冷房器具などを駆使することで、居住スペースの温度調節をしっかり行って安定させましょう。
設定温度は、25度以下、湿度は60%以下くらいがすすめられます。人間にとっては少し涼しいと感じるレベルですね。
前述した、特に注意が必要な犬種の場合は、更に2~3度くらい下げてもよいかもしれません。
留守番をさせる場合は、冷房の設定を忘れないようにしてください。
日当たり抜群の場所も危険ですが、冷風が直接当たるのも愛犬の身体にはよくありません。冷えすぎても下痢などの症状を誘発することとなりますので、留守番スペースにはちょうど良い場所を探っておく必要があります。

ワンちゃんがよく寛いでいる場所などに接触冷感のベッドや冷たいジェルタイプのマットなどを組み合わせて使用するとより快適になります。

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◆水分補給をしっかりさせよう!

水分の補給は、夏バテ対策として非常に重要な意味を持ちます。暑い時期は特に、清潔な水が常に飲める状況を作るよう配慮しましょう。
留守番をさせる場合は、複数の器を用意しておくことをおすすめします。水をこぼしてしまった場合の対策にもなりますよね。また、ペット用のウォーターサーバーを利用するのもよいでしょう。
外出する際には、愛犬用の水を普段よりも多めに携帯して出かけましょう。散歩中は普段よりもこまめに水分補給の時間を作ることをおすすめします。

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◆食事を工夫しよう!

食事自体に水分を多く含ませるのも効果的です。例えばスイカやキュウリなどの、水分だけではなくミネラル・ビタミンをも摂取できる食品がおすすめです。
暑さによって食が細くなることもありますので、効果的な食品で普段のご飯にトッピングをすれば、食いつきも回復するかもしれません。

ただしトッピングをする場合は、嗜好性の高いものを与えすぎると消化器官に負担をかける可能性もあります。食事のバランスを考え、愛犬の様子をしっかり確認しながらチャレンジしてくださいね。
おすすめのトッピングとして、スイカ・キュウリの他に、トマトなどの水分の多い野菜や果物、ウェットフード、ヨーグルトなどが挙げられます。もちろん個体によってはアレルギーや与える量に注意することが重要ですよ。
愛犬の食事のトッピングについては、レシピを紹介している記事やサイトも沢山あります。犬にとって危険な食べ物も沢山ありますので、初めてトッピングをする飼い主さんはレシピを確認しながら参考にしてみてください。

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◆夏バテ気味だと感じたら…。

夏バテの可能性を感じ、愛犬の具合が悪そうなときは、直接身体を冷やしてあげてください。
風通しの良い、涼しい場所へまずは移動させましょう。
冷却グッズを利用するか、保冷剤をタオルで包んだものを、首・脇・後ろ足の付け根などに当てて、身体を冷やしましょう。
このような応急処置をして愛犬の様子をみながら、不安や危険を感じるようであれば、早めに動物病院を受診してくださいね。


犬の夏バテ防止グッズ

◆ひんやりボード

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電気を使わずに使用できる、お財布にも優しいひんやりボードです。純度99%以上の日本製1100系アルミでできているので、熱の伝導放射性が非常に高く、愛犬の体温を素早く放熱してくれます。最高のひんやり感を感じられるので、暑い時期には重宝します。

◆ひんやりジェル

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こちらもエコな商品、水も電気も使わないジェルマットです。柔らかいジェルで触り心地もよく、ジェルがずれにくい分割構造なので、愛犬の身体を効率的に冷やしてくれます。折り畳み式なので、お出掛けなどにも持参しやすい優れものです。

◆つめたいキャリーマット 抗菌

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キャリーバッグやクレートなどに、ぴったりサイズのジェルマットです。ジェルの水分が体温を吸熱し、外袋のアルミが放熱してくれます。嬉しい抗菌タイプなので、安心して使えますね。夏場にキャリーでのお出掛けが多い家庭には、なくてはならない商品です。

◆わんわんアイス 涼

 

わんわんアイス 涼
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冷蔵庫で凍らせるタイプの、冷たいデザートです。ペットの健康が考えられた風味豊かなアイスで、おなかに優しいオリゴ糖が配合されています。嬉しい合成保存料不使用で、愛犬の健康を維持できます。バニラ風味なので、暑い時期でもくいつきは良いでしょう。散歩後のクールダウンにおすすめです。

◆ちゅ~る犬用 水分補給シリーズ

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ワンちゃんの体液に近いミネラルバランスをに調整することにより、水分と電解質の効率的な補給をサポートします。

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水分補給にもってこいな国産おやつです。人間でいうスポーツ飲料のような成分に調整されています。スティックタイプでお手軽にあげられます。嗜好性も抜群!


犬の夏バテ対策に関するまとめ

夏バテは軽視するべきではない症状の一つです。熱中症にまで悪化してしまえば、命の危険さえもある恐ろしいものなのです。
愛犬に異変を感じたり、吐くなどの症状がみられた場合は、早めに獣医さんに相談した方がよいでしょう。
夏の暑い時期が来る前に、室内環境を一度見直したり、必要な対策グッズを用意しておくことをおすすめします。
対策方法の徹底や、飼い主さんの配慮・行動で、夏バテを防ぐことは可能なのです。
犬にとって苦い季節ともなり得る夏の暑い時期。快適に過ごすためにも、夏バテ対策をしっかりしておきましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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