【獣医師監修】犬にマダニがついた時の安全な取り方は?ダニの種類と予防方法

2020.07.20

【獣医師監修】犬にマダニがついた時の安全な取り方は?ダニの種類と予防方法

犬の被毛や皮膚にダニを見つけたことはありませんか?ダニの取り方を間違えると、犬の皮膚に化膿・炎症を引き起こす原因になるので注意が必要ですが、ダニ用のピンセットやシャンプーを利用するのも対策の1つです。今回は、犬に寄生するダニの種類や症状、ダニの取り方や予防法など幅広くご紹介致します。万が一犬にダニが寄生してしまったら、早めに獣医師に相談しましょう。

ダニとダニの仲間の種類

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犬に寄生するダニは、皮膚や体表部分に感染するもの・耳に寄生するもの・鼻腔に寄生するものなどがあり、仲間や種類によって寄生場所・特徴・症状の現れ方などが異なります。

◆皮膚や体表の「マダニ感染症」

犬の皮膚や体表部分に寄生するマダニは、ツリガネチマダニ・クリイロコイタマダニ・フタトゲチマダニ・キチマダニなどで、寄生するとマダニ感染症を引き起こし、これらのマダニが吸血した部分に痒みが生じます。
まれに肢の爪と爪の間部分に寄生することがありますが、この場合は歩行困難になってしまうことがあるので注意が必要です。

◆小型のダニが引き起こす「毛包虫症」

毛包虫症は、体長2~3㎜程度の小型のニキビダニという種類のダニによって引き起こされます。
犬に寄生するニキビダニの仲間はイヌニキビダニと呼ばれ、国内でも犬への寄生が多く確認されています。
毛包虫症を発症すると必ずしも症状がでるわけではなく症状が現れない犬も非常に多くいますが、子犬や老犬、病気を発症している犬のように免疫力が低下している犬に皮膚の脱毛や化膿などの症状がみられることが多いのが特徴です。

◆激しい痒みが生じる「ツメダニ症」

犬の場合は、肢先端部に爪のような構造を持っているイヌツメダニが寄生します。
イヌツメダニの場合は、寄生するまでに至らないケースも多くありますが寄生して重度の症状を引き起こすと、非常に激しい痒みが引き起こされるので注意が必要です。
毛ヅヤが悪くなったり脱毛が生じることがあるので、早期発見・早期駆除が大切ですので、皮膚などに疑わしいものを見つけたら動物病院で早めに対処してもらうことをおすすめします。

◆ヒゼンダニが引き起こす「疥癬症」

犬の皮膚疥癬症を引き起こすヒゼンダニは主に穿孔ヒゼンダニと呼ばれる種類ですが、稀に猫に寄生する猫小穿孔ヒゼンダニも犬に寄生することがあります。
これらが寄生すると非常に激しい痒みが引き起こされることで犬がしきりに皮膚を掻くため、皮膚が化膿したり重度の炎症が起こります。
犬に多く寄生する種類の穿孔ヒゼンダニは、動物病院での検査でもすぐに発見できるわけでないため、繰り返し検査を行うケースが多くあります。

◆耳に寄生する「耳ヒゼンダニ感染症」

耳ヒゼンダニ感染症(耳疥癬症)は、犬の外耳道に寄生して激しい痒みを引き起こすので、犬がしきりに耳を掻いたり首を振るような仕草をしていたら要注意です。
動物病院では検査と投薬を数回繰り返すことが多いようですが、痒みによって犬のQOLが低下しやすく最悪の場合は睡眠障害を引き起こす危険性があるので、早めに動物病院で検査・治療を行いましょう。

◆鼻腔に寄生する「肺ダニ感染症」

名前は肺ダニですが肺に感染するわけでなく、犬の鼻腔、またはその付近に寄生するダニの一種で、犬肺ダニと呼ばれます
犬肺ダニは体長が約1~1.5mm程度のダニで、一般的には他の犬から感染して鼻腔に寄生するため、この種のダニ感染を防ぐためには必要以上に他犬と接触させないことが大切です。
犬においては症状がでないことも多いようですが、鼻炎のような症状が引き起こされることもあります。

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犬にマダニがついた時の取り方

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犬にマダニがついた時の取り方には、シャンプーやマダニ駆除専用のピンセットなどを利用する方法がありますが、マダニが多く寄生している場合は必ず動物病院で適切な処置をしてもらいましょう。
取り方によっては、犬の皮膚が化膿したり病原体を広げたりすることもあるので、注意が必要です。

◆病院へいく

動物病院ではマダニを除去するために、ピリプロール・フィプロニル・ペルメトリン・スピノサドなどの薬が使用されますが、ダニの種類によって駆除薬が異なる場合があります。
一例として、ニキビダニの駆除には、イペルメクチンやミルべマイシンオキシムなどが使用されることがあります。
いずれにせよ、犬にダニがついた時は、取り方が難しいので動物病院で獣医師に適切な処置をしてもらうのが一番安心です。

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◆ノミ・マダニ取りシャンプーを使う

ノミ・マダニ取りシャンプーは、動物病院の駆除薬程の効力はありませんが応急処置として取り急ぎ行うのであれば、シャンプーでの取り方がおすすめです。
シャンプーで駆除できれば問題ありませんが駆除できない場合も多いので、その場合は必ず獣医師に相談して適切な処置を行ってもらいましょう。

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◆マダニ取り用器具を使う

マダニの場合は、少数の寄生に限りピンセットなどを利用する取り方がありますが、犬の皮膚上にダニの顎体部分残ってしまい、化膿を中心とした皮膚症状を引き起こす原因になるので取り方に注意が必要です。
犬の毛や皮膚にダニを見つけると、飼い主さんも慌ててしまいがちですが、吸血しているときのマダニに関しては、がっしりと犬の皮膚に咬み付いているので取り方に注意して慎重に対処しましょう。
感染が重度の(多数寄生している)場合や数匹であっても取り方が不安な方は、動物病院で検査を行い適切な駆除処置を行ってもらいましょう。

◆ブラッシングを行う

ブラッシングで全てのダニを取り除くことができるわけではありませんが、ブラッシングもダニを取るための手段の1つです。
ダニの取り方としてはそれほど効果的ではありませんが、ダニ取り用器具やシャンプーの後は念のためブラッシングを行うと良いでしょう。


犬のダニ除け方法

犬のダニ除け方法は、ダニ対策薬の投与が一番効果的です。
犬の健康状態によっても投与の可否や薬の種類が異なるので、必ず動物病院で処方してもらいましょう。
また、草むらにできる限り犬を連れて行かない・自然が多い場所にいくときは虫よけスプレーを利用するなどの対策も行うと良いでしょう。

◆草むらに犬を連れて行かない

ダニ除け方法としてすぐに対策が行えるのが、草むらなどダニが多く生息する場所に犬を連れて行かないことです。
ただし、草や木などの自然が少ない場所であるからといって全くダニがいないというわけではないので、注意が必要です。
最近では温暖化の影響で、日本国内であれば殆どどのような地域にもダニがいて、季節問わず警戒が必要です。

◆ダニ予防薬を投与する

ダニ除けをするために一番効果的なのが、動物病院に相談して対策薬を利用することです。
定期的に薬を使用することで寄生リスクが少なくなるので、予防時期を見逃さずに獣医師に相談して愛犬に投与するようにしましょう。
ちなみに、薬に関してはおやつ感覚で食べることができるような「経口薬」や皮膚に垂らすタイプの「スポットタイプ」などがあります。

◆虫よけスプレーを活用する

虫よけスプレーは犬の被毛や皮膚に直接スプレーするタイプのものが殆どで天然成分配合のものが多いため、100%ダニを寄せ付けないようにできるわけではありませんが、効果が期待できるものが多いので活用するのも良いでしょう。

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犬にダニがついた時に関するまとめ

犬にダニがついた時の取り方やダニの種類、引き起こされる病気などご紹介致しましたが、ダニの多くは痒みを引き起こすため犬のQOL低下を招く原因になります。
重度の場合、または多くのダニが寄生してしまうと、激しい痒みから睡眠障害を引き起こすこともあるので、早期発見・早期治療に合わせて早めの対策を行いましょう。

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※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
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St.Elmos

St.Elmos

動物看護士、トリマー、愛玩飼養管理士などの資格を持っています。 家族の一員としてのワンちゃんネコちゃんにまつわる情報をお伝えできればと思います。

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