【獣医師監修】犬のストルバイト結石とはどんなもの?注意したい食べ物など紹介

2020.10.28

【獣医師監修】犬のストルバイト結石とはどんなもの?注意したい食べ物など紹介

犬の尿路結石で多いのが「ストルバイト結石」です。 ストルバイト結石とは、どのようなことが原因で起こるのでしょう。 また、ドッグフードに気を付ける必要があるとされていますが、どのような内容が良いのか知りたいですよね。 そこでこの記事では、犬のストルバイト結石の原因や、与えたい食事内容などをまとめました。

ストルバイト結石とはどんなもの?

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犬の尿路結石は、何らかの原因で尿の通り道である腎臓、尿管、膀胱、尿道に結石ができてしまう病気です。
結石ができることで尿の排泄困難や痛みが生じます。

犬のストルバイト結石は、数種類ある結石の中で最も多く見られます。
ストルバイトとはリン酸アンモニウムマグネシウムが主成分で、大きな結石になる傾向があることが特徴です。


ストルバイト結石ができる原因は?

結石ができる原因は、いくつかあります。

  • 細菌感染
  • ミネラルの過剰摂取
  • 特定の犬種(ミニチュアシュナウザーなど)
  • 少ない排尿
  • 尿のph

ストルバイト結石は、犬の結石の約8割を占めているとされています。
ストルバイト結石の原因は、主に尿のphが強いアルカリ性になることや、尿中のアンモニア濃度が高くなることなどが挙げられます。

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「結石症」という尿路疾患をご存知でしょうか。寒い季節になると、愛犬の結石症に悩まされる飼い主さんが増えてきます。気付かずに放っておくと、大切な愛犬の命を奪ってしまうこともある、とても恐ろしい病気です。また、一度発症してしまうと再発しやすいので、治療・予防をしっかりおこなわなければなりません。 結石症にならないためには、どのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか。こちらでは、愛犬の結石症の予防方法についてお伝えしていきます。

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◆ストルバイト結石の症状は?

犬が尿結石を発症した場合、以下のような症状が報告されています。

  • いつもと違うところで排尿する
  • 血尿・頻尿
  • 下腹部を痛そうにしている
  • ぐったりしている
  • 吐き気がある

愛犬の飲水量や、尿の回数、状態などをしっかりチェックすることが早期発見に繋がります。
異常が見られた際には、動物病院を受診するようにしてください。

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ストルバイト結石ができた犬に食べさせてはいけないもの

ストルバイト結石になりやすい食材は、主に動物性たんぱく質です。
動物性たんぱく質にはプリン体が含まれており、このプリン体が体内で尿酸に変化されアルカリ性になることで結晶化されます。
しかし、動物性たんぱく質は犬にとって必要な栄養素でもあります。
動物性たんぱく質が全て悪いというわけではなく、phとの関係や過剰摂取などでストルバイト結石を引き起こします。

プリン体が多く含まれる食材は、以下の通りです。

  • 煮干し
  • 鰹節
  • レバー
  • カツオ
  • 干しシイタケ
  • わかめ

プリン体といえばアルコールに含まれるイメージが強いのですが、それだけではありません。
魚や海藻類、干物やレバーなどには、プリン体が多く含まれます。
愛犬のおやつなどでついつい与えてしまいがちな食材も多いので、与える際は気を付けるようにしてください。

また、ストルバイト結石の予防や緩和には、マグネシウムやリンの摂取も制限する必要があります。
マグネシウムやリンを多く含む食材は、以下の通りです。

  • 海苔
  • 納豆
  • 豆腐
  • チーズ
  • ハム
  • ささみ
  • 卵黄

マグネシウムは主に大豆製品、魚介類、海藻、木の実などに多く含まれます。
また、リンは魚介類や乳製品に多く含まれているため、普段与えるフードやおやつにこのような材料が見られないか、良く確認をしてから与えるようにしてください。


ストルバイト結石ができた犬に食べさせていいもの

ストルバイト結石ができてしまった愛犬にも、おやつを与えたいですよね。
しかし、結石の予防や緩和のためには、何を与えればよいのか迷ってしう方も多いでしょう。
結石になってしまった愛犬に与えるおやつには、クランベリーを使用したものがおすすめです。
クランベリーには、抗酸化作用、抗菌・殺菌作用があります。
抗酸化作用にはコレステロール値の上昇を防ぐ作用があり、殺菌・抗菌作用には尿を酸性に保ちストルバイト結石を作りにくくする作用が期待できます。

クランベリーを使用した愛犬用のおやつも販売されているため、おやつを与える習慣のある方は、是非ストルバイト結石になりにくいクランベリーを配合した商品を探してみてください。


ストルバイト結石ができた犬に与えるドッグフードについて

愛犬がストルバイト結石と診断された場合、食事内容を見直すことが重要です。
では、ストルバイト結石の犬には、どのようなフードを与えるべきなのでしょう。

◆良品質な原材料

日本で販売されているドッグフードは、品質が良いものから粗悪なものまで幅広く販売されています。
理由としては、ペットフードに関する取り決めが非常に緩いからです。
そのため、ドッグフードを購入する際には、飼い主さんが安心安全な商品を見極める必要があります。
良質なドッグフードの条件としては、以下が挙げられます。

  • 主原料は肉や魚
  • 穀物不使用
  • 人口添加物無添加
  • ヒューマングレード
  • 商品価格が安すぎない

安価なドッグフードは、見た目こそ分かりませんが傷んだ肉副産物や野菜くず、強い防腐剤や酸化防止剤、香料や着色料などが使用されています。
このような材料を摂取し続けることは、消化不良や栄養不足から尿路結石の促進に繋がりかねません。
主原料には良質な動物性たんぱく質を使用しており、かさましや消化の悪い穀物を使用していない商品が望ましいでしょう。
また、人口添加物無添加で、私たち人間でも食べることのできる品質(ヒューマングレード)の商品を選ぶと安心です。
良質なドッグフードは、市販されている安価な商品に比べ値が張りますが、愛犬の健康を考えると決して高い買い物ではありません。

◆抗酸化作用のある食材使用

尿路結石の犬には、抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれている商品を選びましょう。
ビタミンCを多く含む食材は、ブロッコリーやクランベリーが有名です。

◆phコントロールができる

ストルバイト結石の犬には、尿のphコントロールができる療法食もおすすめです。
phがアルカリ性に傾くとストルバイト結石になりやすく、酸性に傾くとシュウ酸カルシウム結石になりやすいため、ミネラル分が調節されたドッグフードを与えることが大切です。

◆獣医師に従い療法食を与える

ストルバイト結石に対応したドッグフードといっても、多くの商品が販売されています。
どのような違いがあるのか、どの商品が愛犬に合っているのか、素人では判断が難しいことがあります。
せっかく療法食を与えても効果が現れなかったり、逆に悪化してしまってたりではがっかりですよね。
そこで、かかりつけの獣医に相談して、どのようなフードが良いか指示を受けることもおすすめです。
万が一合わなくても、何が悪かったのか原因が分かりやすい点もおすすめです。
どのドッグフードを与えたらよいか分からない場合は、無理にあれこれ購入せずにプロに相談してみましょう。


水分補給も大切!

犬の水分補給

ストルバイト結石の緩和や予防には、水分補給も重要です。
水分摂取量が少ないと、腎不全などを引き起こす危険性があるため、積極的に水分摂取をさせたいところです。
しかし、特に冬場などはどうしても飲水量が低下しがちです。
どうしたら効率的に愛犬の飲水量を増やすことができるのでしょう。

◆運動量を増やす

私たちが運動をすると喉が渇くように、犬にも同様のことがいえます。
散歩量を増やしたり、ボール投げやフリスビー、ドッグランなどを利用して運動の時間を設けることで、効率的に愛犬の飲水量を増やすことができます。
また、散歩の途中で水分補給をするようにすると、より効果的に水分摂取ができます。

◆水飲み場を増やす

愛犬の水飲み場は1か所という方が多いかと思います。
飲水量を増やすためには、愛犬が良くいる場所に水飲みを設置しておくと、何かのついでに飲むことができます。
飲水量が少ないと感じた場合には、色々なところに水飲みを設置してみましょう。

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◆ウェットフードやスープを与える

普段与えるドッグフードも、ドライタイプよりウェットタイプの方が水分量が多いため、うまく活用をすることで飲水量を増やすことができます。
普段与えるフードにウェットタイプをトッピングしたり、ぬるま湯でふやかす、スープタイプのフードをかけるなど、工夫をすることで効率的に飲水量を増やすことができます。
ウェットタイプやスープなどを使用する場合は、ミネラル量などに注意をしてください。

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◆飲み水をぬるま湯にする

犬は暑い夏場などを除き、冷たい水よりもぬるま湯を好む子が多いようです。
飲み水を事前に常温にしておくことや、ぬるま湯程度に温めることで、飲んでくれるようになることがあります。
飲水量が少ない愛犬には、是非試してみてください。

◆ささみなどのだし汁を混ぜる

そのままではなかなか飲んでくれない犬には、ささみなどのだし汁を飲み水に混ぜることで、香りが付き飲みやすくなることがあります。
味を付けたいわけではないため、だし汁は飲み水に少し加えるだけで大丈夫です。
だしをとる際には、鰹節などストルバイト結石を促進する食材の使用は避け、少量を与えるようにしてください。


犬のストルバイト結石に関するまとめ

犬のストルバイト結石は、何らかの原因で腎臓、尿管、尿道、膀胱、尿道に結石ができてしまうことです。
結石ができることで、排尿困難や痛みが生じます。
数種類ある結石の中でも、ストルバイト結石は約8割を占めているとされ、原因の多くは細菌感染やミネラルの過剰摂取などです。

ストルバイト結石と診断された場合は、食事療法を行う必要があります。
プリン体やミネラルが多く含まれる食材は避け、抗酸化作用や殺菌・抗菌作用のある食材の摂取、飲水量を増やすことが大切です。
また、ストルバイト結石に特化した療法食も販売されています。
どの商品が良いか分からない場合には、あれこれ与えるのではなく、獣医に相談することをおすすめします。

愛犬がストルバイト結石にかからないためにも、普段から人間の食べ物やおやつの与えすぎには注意して、正しい食生活を行うことが重要です。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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