冬本番の前に、知っておこう!寒さに強い犬と弱い犬の違い

2020.12.03

冬本番の前に、知っておこう!寒さに強い犬と弱い犬の違い

これから寒さが厳しくなり、冬本番を迎えます。 ペットとして多く飼われている犬の中でも、冬の寒さに強い犬種と、そうでない犬種がおり、冬に向けての準備も多少異なります。 ここでは、寒さに強い犬を中心に、冬の犬の飼育に必要な準備についてご説明します。

【目次】
1.寒さに強い犬の特徴
 1-1.ダブルコート
 1-2.体が大きい
 1-3.外気温と体温の温度差が少ない

2.寒さに弱い犬の特徴
 2-1.体が小さく細身
 2-2.シングルコート
 2-3.子犬や老犬

3.体調や持病により寒さへの耐性が変わる

4.寒さに強い犬種
 4-1.柴犬
 4-2.秋田犬
 4-3.サモエド
 4-4.シベリアンハスキー
 4-5.アラスカンマラミュート
 4-6.ゴールデンレトリバー
 4-7.バーニーズマウンテンドッグ
 4-8.グレートピレニーズ
 4-9.ニューファンドランド
 4-10.セントバーナード

5.犬が寒い時にする行動
 5-1.震えている
 5-2.丸まって眠っている

6.寒い冬を乗り切る対策
 6-1.室内での対策
 6-2.お散歩時の対策

7.犬に暖房を使用する際に注意すること

8.まとめ

寒さに強い犬の特徴

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寒さに強い犬は、寒い地域が原産国である犬種がほとんどです。自分の生まれ育った厳しい寒さの環境に適応するために、特徴的な体をしています。その特徴についてご説明します。

◆ダブルコート

ダブルコートとは、断熱性をもった柔らかく密集したアンダーコート(下毛)と、水や汚れを弾く硬い毛でできたオーバーコート(上毛)の両方の毛を持つことをいいます。寒さに強い犬の場合は、一つの毛穴から10本前後の毛が生えているのですが、その10本前後のうちの3割がオーバーコート(上毛)になる太く固い毛で、それ以外が、細く密集したアンダーコート(下毛)の毛として生えています。
犬は春と秋に、毛が生え代わる時期を迎えますが、寒さに強い犬であるダブルコートの犬は、この時期にアンダーコート(下毛)が抜け落ちます。春には暑い季節を迎える前に、風通しが良い夏毛に生え変わり、秋には寒い冬に備えて、保温性の高い冬毛に生え変わります。
寒さに強い犬は、アンダーコート(下毛)を生え変わらせて体温調節を行うことから、時期によっては抜け毛がとても多くなることが特徴です。寒さに強い犬の抜け毛をブラッシングせずに放置すると、皮膚の炎症に繋がってしまうため、放置せずにブラッシングで取り除くことを忘れないようにしてください。

◆体が大きい

寒さに強い犬の見た目の特徴として、体が比較的大きな犬種が多いことが挙げられます。体が大きいことによって、体積に対して表面積が小さくなるため、外気の寒さから体温を奪われにくくし、体温を一定に保つことが出来ます。

◆外気温と体温の温度差が少ない

犬は人間に比べて寒さに強いイメージがありますが、実は犬の中でも小型犬の方が体温が高く、大型犬のほうが体温が低いのです。外気温と体温の差が大きいほど、体への負担も大きくなるため、大型犬の方が寒さに強い犬といえます。


寒さに弱い犬の特徴

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寒さに弱い犬も、寒さに強い犬と同様に原産国が大きく影響します。しかし、最近では大きさにかかわらず、温度変化のない室内で生まれ育った犬も多いので、寒さに強い犬種も寒さ対策は必要です。

◆体が小さく細身

小型な犬種は、寒さに強い犬と反対に、体積が小さく表面積が大きくなるため、外気から体温が奪われやすくなってしまいます。また、体温も大型犬に比べて少し高くなっているので、外気との温度差を負担に感じやすいのも特徴です。

◆シングルコート

ダブルコートとは異なり、アンダーコート(下毛)の無い被毛のことをいいます。寒さに強い犬であるダブルコートの犬種に比べて、抜け毛ははるかに少ないですが、その分冬の寒さ対策が必要になります。抜け毛が少ない分、掃除は楽ですが、シングルコートは毛玉になりやすいのも特徴なので、ブラッシングをして毛の絡まりを取り除く必要があります。

◆子犬や老犬

寒さに強い犬でも、子犬は成犬に比べて体力が少ないため、寒さには注意が必要です。体温調節も成犬に比べてうまくいかないことも多いので、飼い主が快適な温度に感じていても、子犬が寒がっていないか様子を窺うようにしてください。
犬は何歳からを老犬とするか、犬種によって大きく違いが出るため一概には言えませんが、老犬も体力がなく体温調整が苦手になってきます。寒さに強い犬も弱い犬も、老化により自力での歩行がスムーズにいかない老犬は、快適な温度の場所への移動も一苦労です。子犬と同様に、寒がっている様子はないか、注意するようにしてください。


体調や持病により寒さへの耐性が変わる

持病があると、寒さに強い犬でも、寒さの耐性が変わります。また、気温が下がることによって、持病への悪影響も危惧されるので、ダブルコートの犬種だとしても注意が必要です。
特に寒さが悪影響を及ぼす心配がある持病は、以下の通りです。

心臓病

体が冷えると、体は体温を上げようとして血管が収縮し血圧が上がります。そうすると、心臓も強く早く動く必要があるため、心臓に大きな負担をかけてしまいます。寒さに強い犬も、心臓への負担の大きさは変わらないため、注意してください。

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尿路結石や膀胱炎など尿路関係

寒さに強い犬でも、寒さによって水分を摂る量が減ってしまうと、尿が濃くなり結石がさらにできやすくなってしまいます。また、摂取する水分量が減ると、体外へ出す水の量も減るため、膀胱炎では体内に細菌が留まり、悪化する恐れがあります。

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関節にかかわる持病

体が冷えを感じると、寒さに強い犬も血流が悪くなり、筋肉が固くなります。そうなることによって、関節部の動きが悪くなるだけでなく、痛みを感じやすくなってしまいます。室内での環境はもちろんですが、寒さに強い犬弱い犬にかかわらず、関節に持病がある場合は、散歩の際に防寒具などの対策が必要です。

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寒さに強い犬種

原産国や、大きさによって寒さに強い犬、弱い犬と違いはありますが、ここでは比較的寒さに強い犬種についてご紹介します。

◆柴犬

日本を代表する柴犬。原産は日本の本州四国の山岳地帯だと言われています。最近では、日本だけでなく世界でも人気の犬種です。大きさは小型犬の部類に入りますが、中型犬程度の体力を持っている為、寒さに強い犬といえます。

◆秋田犬

日本犬で唯一の大型犬種です。祖先は大館犬と呼ばれる、クマを狩猟するマタギ犬であったと言われています。そのため、体力もあり寒さに強く、知的で飼い主には誠実であるという面があります。ただ、マタギ犬の血をひくため、敵とみなしたものには攻撃的になるという一面もあります。

◆サモエド

寒さの厳しいロシアが原産の大型の犬種です。人懐っこく寒さにも強いため、古代からシベリアに住む民族のトナカイ番や、ソリ引きなどで活躍してきました。寒さにはとても強い犬なのですが、反対に暑さには弱いので、夏場の温度管理には気を付けてあげてください。

◆シベリアンハスキー

原産国はアメリカの大型犬で、日本で一大ブームを巻き起こした犬種です。寒さに強い犬というイメージにピッタリのシベリアンハスキーは、シベリアで作業犬として働いたのをきっかけに、アメリカの北極点探検や、ノルウェーの南極探検にも同行して活躍しました。すべての犬種の中でもトップクラスの体力を持ち、寒さに強い犬種です。

◆アラスカンマラミュート

アメリカのアラスカ西部に住む、マラミュート族のソリ引きや狩猟で活躍してきた、とても寒さに強い犬種です。もともとはシベリア原産の犬が祖先とされていて、シベリアンハスキーよりも一回りも大きい、最大のソリ犬です。ソリを引く体力はもちろん、水をすぐに弾くとても分厚いダブルコートを持っています。そのため、冬の温度管理よりも夏の暑さへの注意が必要です。

◆ゴールデンレトリバー

イギリスのスコットランドが原産国の大型犬です。祖先が水辺で猟を得意としていた犬種のため、寒さにも強い犬種で、水にも強く泳ぐことが上手です。とても豊かな被毛を持っており、毎日のブラッシングは欠かせません。力がとても強いため、人に飛びついたりしないよう訓練を大切にしましょう。温厚で忍耐強い性格なので、場所さえ確保できれば、室内での飼育も可能です。

◆バーニーズマウンテンドッグ

スイスが原産の大型犬です。スイスの山岳地帯に生息していた犬が祖先のため、とても寒さに強い犬種です。その反面、夏の暑さはとても苦手なので、夏場の散歩の時間帯や、水分補給には注意が必要です。性格は温厚で、他の動物に威嚇されても動じない余裕があります。飼い主や家族との関係をとても大切にするので、番犬としても優秀です。

◆グレートピレニーズ

真っ白な被毛と大きな体が特徴的な、フランスを原産国とする大型犬です。ヨーロッパでは現在も牧羊犬として活躍しています。被毛が分厚く寒さに強い犬ですが、もつれやすい毛質のため毎日のブラッシングは欠かせません。豊かな被毛のため、夏場の暑さは苦手です。温厚な性格ですが、成犬になるととても力が強く、人の力では太刀打ちできなくなるため、小さいうちからの訓練が必要です。

◆ニューファンドランド

カナダのニューファンドランド島が原産で、寒さに強い犬種です。原産国のカナダでは水難救助犬として活躍する大型犬です。がっしりとした体に、モフモフとした毛で、人間の力ではびくともしない程の力を持ちます。しかし、性格は温厚でさみしがり屋な面もあり、落ち着きがあるため、飼育は難しくありません。

◆セントバーナード

原産国はスイスで、全ての犬種の中でも最重量の犬です。スイスとイタリアの間にあるアルプス山脈国境付近の山岳地帯で、人命救助にあたっていることで多く知られています。アルプス山脈で活躍するだけの体力と、寒さへ耐性があります。被毛はとても分厚く、1日1回は必ずブラッシングやコーミングをするようにしてあげてください。


犬が寒い時にする行動

犬は人間との意思疎通の取りやすい動物ですが、人間の言葉が話せるわけではないので、飼育環境については常に気を付ける必要があります。ここでは、犬が寒さを感じているときに取る行動について、ご説明します。

◆震えている

人も犬も、寒さを感じると同じように体がブルブルと震えることによって、体を発熱させようとします。寒さを感じている合図なので、寒さに強い犬でも震えが見られたら、室温を上げたり、毛布や暖房器具の準備をするようにしましょう。

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◆丸まって眠っている

人が寒さを感じた時に、服のポケットに手を入れるように、犬も寒さを感じると、手足をお腹の方に丸め、縮こまります。そうすることによって外気に直接あたる体の場所を減らし、体温を奪われることを防ぎます。寒さに強い犬もそうでない犬も、この様な体制がとられている場合は、エアコンの温度を上げるなど、室温を少し上げるようにしてください。


寒い冬を乗り切る対策

寒さに弱い小型犬やシングルコートの犬種はもちろんですが、寒さに強い犬にも、冬を乗り切る対策は必要です。室温だけでなく、散歩に行くときなどの防寒について、ご説明します。

◆室内での対策

犬にとって快適な温度は26℃前後です。湿度も40~60%が快適と感じられるため、室内には温湿度計を設置して、現在の室温・湿度が視覚的に分かる環境にしておきましょう。
また、暖かい空気は室内の上部、冷たい空気は床に溜まりがちです。犬は人よりも低い位置で活動するため、人の足元が冷たく感じられるときは、犬も寒さを感じていることが多いです。毛布やパネルヒーターを準備し、犬自身が必要な時に、毛布やヒーターの場所に行って体温調整が出来るよう、準備をしてあげてください。

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◆お散歩時の対策

適温の室内から、そのまま突然外に散歩に行くと気温差があり、寒さに強い犬でも震えが出る場合もあります。お腹周りだけ着用できる服や、寒がりの犬には後ろ足まであるロンパースのような形の服など、様々な形の犬用の衣類が販売されています。動きやすく、飼育している犬に合った服を着せるようにしましょう。

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実は、全身毛に覆われている犬でも室内犬が多くなってきた現在では、外に出る時には防寒対策が必要です。 今回は、犬の寒さ対策をお伝えします。 ぜひ参考にしてみて下さいね。

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犬に暖房を使用する際に注意すること

床に冷気が溜まりやすいからと、床暖房を使用する際には注意が必要です。犬は、お腹を直接床に当てて休むことが多く、寒さに強い犬は特に被毛に熱をため込みやすいので、熱中症になってしまうこともあります。
ストーブやファンヒーターなども、寒さを感じた犬が直接それらの暖房器具にあたってしまう心配があります。
暖房器具をケージで囲ったり、ストーブガードを活用するなどして、犬がやけどを負わないよう気を付けてください。

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犬の足の裏にある「肉球」。実はとても大事な犬の肉球、その役割を知っていますか?今回は犬の肉球の役割や、なめる行動を続けている時の原因、肉球ケアについてお話します。

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まとめ

今回は、寒さに強い犬と、そうでない犬の違いについてご紹介しました。
人が快適と感じる環境でも、寒さに強い犬にとっては暑すぎたり、小型の犬には寒すぎたりすることがあります。暑さ寒さの感じ方は、犬の大きさや年齢、種類によって大きく異なるので、これから冬本番を迎える前に、犬にとっての快適なおうち環境を整えてあげてくださいね。



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