あなたの子犬は大丈夫?冬こそ気を付けたい子犬の飼い方

2018.11.14

あなたの子犬は大丈夫?冬こそ気を付けたい子犬の飼い方

すくすくと育っているように見えても体は未完成の子犬は、寒い冬に対応できずに体調を崩しがち…。 子犬が健康いっぱいに“初めての冬”を過ごすため、飼い主さんが知るべきポイントをお伝えしていきます。

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いつ頃までが子犬と言う?

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そもそも「子犬」とはいつ頃までのことを指すのでしょう…?

ひとくちに「子犬」「成犬」と言いますが、犬種によって成犬になったときのサイズが異なるので、同じ月齢でもその感覚はバラバラ。
生後10ヶ月も過ぎれば大人のワンちゃんになる小型犬、生後1年くらいで成犬になる中型犬、1年半ほどで大人の大型犬と「急成長派」と「緩やか派」と成長スピードが違います。
ここから分かることは、体が大きく体重が重い大型犬ほど、ゆっくりしたスピードで成犬に育っていくということです。


子犬を迎えて初めての冬~気をつけたいポイント

子犬は体が小さく体温をキープできにくい体質、寒がりな子が多いです。
初めて子犬を迎える飼い主さんは、「体調は大丈夫かな?」「寒くないかな?」など、ナーバスになることも多いかもしれません。
迎え入れたタイミングにもよりますが、冬を迎えるとき「子犬」と言われる月齢ならば、体が未発達なので注意することが多々あります。
そこで、冬を乗り越えるために知っておきたいポイントについてお話ししていきたいと思います。

◆その1:室内の温度管理をしっかりとする

冬になると欠かせない暖房。
一日を通して、暖房で室温管理をしている人も多いかと思います。
「暖房を使っているから子犬も暖かいだろう」と軽く考えるかもしれませんが、空気の特性から寒い部分があるので注意しなければなりません。

◆床付近は特に寒い

暖かな空気は上昇する性質があるため、子犬が過ごす部屋の下部は、上部層よりも温度が低めです。
さらに、お腹付近は皮膚が見えるくらい毛が薄めの子犬は、床やフローリングにペタッ寝転んでいると寒さを感じています。
子犬が生活するエリアは、私たちが感じる温度よりも寒くなっているのです。
フローリングの床なら、カーペットを敷いてあげるようにするといいでしょう。
また、愛犬がふだん過ごすエリアに、暖かい毛布をセッティングしておくと喜びます。

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◆温度計で室温をチェック

子犬たちが過ごす足元付近は寒く、室内空間の上部分に設置した温度計では、その近辺の温度しか察知しません。
「暖かいな」と勘違いし、子犬の活動範囲の温度が適切かの確認が難しいでしょう。
子犬を迎えたら、下付近の温度を測るために温度計を買い足してみるといいですね。

◆夜間は防寒対策をしよう

被毛で覆われている子犬を見ると、「毛皮に包まれているのだから暖かそう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、実際には体の機能が不十分な子犬は寒がりです。
暖房が消えて室温が下がりだす夜間には、「寒い~」と感じているかもしれません。

ただ、「冬」とひとくちに言っても住む地域で夜間の温度は変わるものです。
南に位置しているエリアは、冬でもそれほど冷え込まないかもしれませんが、雪国では冷え込みは厳しくなりますよね。
一方、グンと冷え込む寒い地方でも、断熱性の高い高機能住宅であれば、夜間の室内はそれほど寒くないかもしれませんね。

一般的には、10℃を下がるくらいになると「寒い」と感じるもの。
それを目安にして、さまざまな防寒対策をしてあげましょう。

「ペットベッドのなかに毛布を敷いてあげる」という飼い主さんは多いかと思います。
子犬は、床付近から寒さを感じるので、ペットベッドの周りの床部分にも毛布や布を敷いてあげるといいですね。

また、室温が5℃以下にもなってしまうほど寒い地域だとその他の対策も考えた方がいいでしょう。
ワンちゃんのサークルがあるところがリビングなどの広めの部屋だと、空気が移動しやすいので寒く感じます。
そこで、おススメなのがサークルを「子犬の部屋」のようにすること。
サークルの周りをグルリと毛布や布で覆い、空気の流れをカットします。
毛布や布が壁の役割を果たし、小さな個室のようにも見えますね。
空気の通り道を作らないことで、サークル内の温度が下がるのを防いでくれるというわけなのです。
ただ、密閉し過ぎると酸素不足にもなりかねませんので注意しましょう。

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◆ペットヒーター、湯たんぽなどの暖か対策

冬の暖かグッズとして注目したいのがペットヒーターや湯たんぽ。
ペットのいるスペースや体を直接温められるので重宝します。

ただ、ペットヒーターは電気コードを使うので、取扱いには注意しなければなりません。
それに、温度調整が熱過ぎると被毛が少ない子犬には低温やけどのリスクもあるので注意しましょうね。

一方のペット用の湯たんぽは、お湯を入れて使ったり、電子レンジでチンをしたりなど、比較的安全に使えるでしょう。
ただし、低温やけどのリスクがないわけではありません。
専用のカバーを使う、タオルでくるむなどして、熱くならないように気をつけましょうね。

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サークルを毛布で密閉、ペットヒーターや湯たんぽを使う…というように、ダブルで対策すると逆に暑過ぎることもあります。
夜間の部屋の室温をチェックしながら、ケースバイケースで防寒対策をしていきましょう。


その2:冬の散歩では天候の変化に注意しよう

ワンちゃんは、基本的に散歩が大好き。
外の世界に触れ合いながら、飼い主さんと一緒に歩く時間を楽しみにしている犬も多いかと思います。
ふだんは家で過ごしている犬にとって、散歩に行くときだけがワクワクする時間なのかもしれませんね。
ただ、成長過程の半ばにある子犬は、寒いなかの散歩は注意しなければなりません。

◆散歩は行った方がいいの?

生後何か月の子犬を迎えたか、ワクチン接種は済んでいるか…によって、散歩に行けるかどうかが変わってきますが、一般的には生後3ヶ月~4ヵ月くらいには散歩デビューができると言われています。
そのため、決められた回数のワクチンがまだ終わっておらず、獣医師さんから「OKサイン」が出ていない子犬なら、冬になっても散歩を控えた方がいいかもしれません。

すでに、散歩デビューをしている子犬は、冬でも「社会化」「運動」「日光浴」などの目的のため、行くべきでしょう。
散歩による適度な運動は、筋肉の発達や脳の活性化など、体の健康に繋がります。
お日様の下での散歩は犬のホルモンバランスを整え、ストレス解消というメリットもあります。

◆時間帯に気をつけよう

冬の散歩で注意したいのが「NGな日や時間帯がある」ということ。
「交通量が少ない時間帯」「起床後すぐに」「会社から帰宅してから」など、散歩時間は飼い主さんライフスタイルの都合で変わってくるかもしれません。
しかし、冬の早朝や夜間はグッと冷え込みが厳しくなるので、できれば気温が比較的安定している日中に行くようにしましょう。

◆天気が悪い日は外出を控えよう

日中だからと安心はできません。
雨嵐、強風、猛吹雪の日は、散歩しても楽しくないどころか、子犬自身も歩くことがつらくなります。
それに、冬に天候が崩れているときは、気温がかなり下がります。
暖かな部屋から外に出たときの寒暖差で体力が奪われます。
子犬は、体温調節しにくいので避けるようにしましょう。

◆防寒着で暖かく保護してあげよう

太陽が照っているときは、お出かけのチャンス。
気温があがっていれば、外の世界に連れ出してあげてもいいでしょう。
地面を歩くのが辛そうなら、抱っこしての散歩でもいいかもしれませんね。

また、育ち盛りの子犬は、被毛量や筋肉量も少なめで人間が思うよりも厳しい寒さに感じているもの。
洋服やレインコートなど、防寒着を着せてあげるのもいいですね。

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その3:水を飲まない子犬に注意しよう

暑い夏には、「喉が渇いた」とゴクゴクと水を飲むワンちゃん達も、寒くなれば水をあまり飲まなくなるでしょう。
人間でも、寒い冬になると水分不足になるという人は多いですが、水をあまり飲まないことが泌尿器系の病気のリスクに結びつくと言われています。

水を飲んでいるか日頃からチェックし、水分を与えてあげるようにしましょう。
ウェットタイプのフードであれば、そのなかに水分が入っているのでいいかもしれませんね。

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その4:留守番大丈夫?

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家族みんなが仕事や学校に行くライフスタイルで子犬を迎えた場合、留守番は日常的となるでしょう。
部屋のなかの暖かさをキープできる間取りであれば、日中は室温もそれほど下がる心配はいらないかもしれませんね。

ただ、子犬が留守番するのが、太陽があまり射し込まない部屋なら「部屋の暗さ」「空気の冷え」に気をつけるべきでしょう。
太陽が沈んだ後には、急に空気が冷え込みます。
寒暖差に慣れていない子犬は、体の機能に支障をきたすので、仕事で帰宅時間が遅いときには防寒対策が欠かせません。

「その1」でお伝えしたように、サークル内の床に毛布を敷く、周りを毛布で囲む、ペット用の防寒グッズなどを利用して寒くならないように配慮しましょう。
しかも、暗くなっても飼い主さんが帰宅しない状態でストレスもともなうもの。
余計に、体調を崩しがちなので注意してくださいね。


その5:栄養不足に注意しよう

子犬がすくすくと育つためには、健やかな成長をサポートする栄養分が欠かせませんよね。
栄養が少なければ、体内の機能も発達しません。
寒がりで弱い子のまま、時が過ぎている可能性も。
パピー用と記載された栄養が詰まったフードを与えるようにしましょう。

また、月齢に合せた適切な分量を与えることも大事。
目分量などで適当に与えてしまうと、本来必要な食事量が確保できません。

分量が少なすぎると、痩せすぎてしまうことも。
筋肉が少ないことから、さらに寒がりになってしまう子も多いでしょう。
栄養失調で体力が低下しないように、食事管理をしてあげましょうね。


その6:暖房の取扱いには注意しよう

子犬は、寒いと思っても言葉にすることができないので、「体を丸めて眠る」「日光が射し込む窓際に移動する」「ぶるぶると震える」などのボディランゲージを見逃さないようにしたいもの。
床置きタイプのファンヒーターを使っていると、吹き出し口からの暖かな風を心地よく感じているワンちゃんも多いかもしれません。

しかし、ストーブの風は体の水分を奪って乾燥のもと。
皮膚が乾燥してトラブルになることもあるので注意が必要です。
肉球もカサカサしてしまいます…。
瞬間的なやけどと違って、長い時間をかけて皮膚がやけどを起こす低温やけども起こりやすいです。

また、長毛種のワンちゃんが風の吹き出し口べったり近づいていると被毛が巻き込まれて焦げるリスクも。
暖房器具の前フェンスを設けて近づけないようにする、飼い主さんの目の届くところだけで使用するというように注意しましょう。

火を使わないからといってコタツやホットカーペットが安心とは言い切れません。
ずっと同じ皮膚をつけていることで、ゆっくりと低温やけどになる可能性もあります。
ときどきチェックしながら、低温やけどのリスクを取り除いてあげましょう。
飼い主さんがいないところでは、スイッチを切るなどしてじゅうぶんに注意してあげてくださいね。

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犬がストーブで焦げる?冬の暖房器具の注意と、安全なおすすめあったかグッズ

寒い冬の時期、ストーブに近づきすぎて被毛が焦げる犬や猫などのペットが多く報告されています。 被毛の焦げだけではなく、ヒゲの焦げ、火傷、低温火傷、一酸化炭素中毒など、暖房機器をペットに合わせて適切に使用しないと事故の危険性が上がります。 ペットに適している床暖房や、エアコン暖房などの暖房機器や、湯たんぽ、冬用ペットベッドなどの電気を使わないあったかグッズなど安全に使える冬グッズを使う事もおすすめです。 冬のストーブの注意点や焦げを防ぐための対策、ペットにおすすめのあったかグッズまで詳しくご紹介します。

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まとめ

体がまだまだ発達途中の小さな子犬は、冬を乗り越えるために注意すべきことがたくさん。
人間とは違った感覚でいるので、飼い主さんが常にアンテナを張って注意することが必要でしょう。

寒くなれば暖房を使うものですが、「暖房を使えばOK」という安易な考えもよくありません。
水分不足による乾燥や低温やけどなど、愛犬に辛い思いをさせてしまうことも。
初めて迎える冬という季節を乗り越えるには、飼い主さんの深い愛が必要です。
子犬の体質を頭に入れておき、環境をしっかり整えてあげてくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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