おすすめの犬用歯磨きガムは?選び方のポイントと効果的な与え方

2021.02.25

おすすめの犬用歯磨きガムは?選び方のポイントと効果的な与え方

歯磨きが苦手な愛犬には、歯磨きガムがおすすめです。歯磨きガムの形状や硬さ、成分によって、唾液の分泌が促され、歯垢の付着を抑制することができます。そこで、歯磨きガムの選び方や与え方を詳細に解説するとともに、おすすめの歯磨きガムをご紹介します。犬も歯磨きが必要なことを知ってはいても、愛犬が歯磨きをさせてくれないとお悩みの飼い主さんは、まず歯磨きガムから始めてみましょう。


歯磨きガムとはどんなものなのか

犬用のガムには、形状や効能の異なる商品がたくさんあります。
代表的なものは、ご褒美やおやつとして与える「ご褒美ガム」、甘噛みなどを防止するための「問題行動防止ガム」、口腔ケア用の「歯磨きガム」の3種類です。
歯磨きガムは、表面に凹凸がついていたり、口内の細菌を抑える成分などが含まれていたりして、犬の口腔ケアに効果があります。

◆歯垢を落とす効果

歯磨きガムには、犬がガムを噛むことで歯の表面に付着した歯垢をそぎ落とす効果があります。
表面に凹凸がついているなど複雑な形状をしていることで、より歯垢を落としやすくなるように作られています。

◆唾液の分泌を促す効果

唾液には歯垢の中に含まれる細菌の活動を抑制する効果があり、歯垢が歯に付着することを軽減してくれます。
歯磨きガムには適度な硬さがあり、犬が時間をかけて何度も噛むことで、唾液の分泌を促します。
唾液がたくさん分泌されると、歯垢を洗い流す効果も期待できます。

◆口臭を軽減する効果

歯磨きガムの多くには、消臭効果のある成分が含まれています。
日常的に歯磨きガムを噛むことで、口臭の発生を抑制したり、口臭を軽減したりする効果が期待できます。

◆口腔内を清潔に保つ効果

唾液には自浄作用があり、口腔内全体を清潔に保つ効果があります。
歯磨きガムを噛むことで、口腔内全体の健康を維持する効果も期待できます。


歯磨きガムの選び方

たくさんのメーカーから、様々な歯磨きガムが発売されています。
その中から、愛犬に合うものを選ぶためのポイントを解説していきます。

◆タイプ

素材や色によって硬さが異なりますので、愛犬の体格や用途に合わせて適切なタイプを選びましょう。
茶色のガムは皮本来の色が出たもので、硬いことが特徴です。
中型犬や大型犬、また、フレンチブルドッグなどの顎の力が強い小型犬に適しています。
白いガムは、皮を漂白したもので、柔らかくなっています。
顎の力が弱い子犬や小型犬に適しています。
緑色のガムは、白いガムにクロロフィルなどの成分が配合されたもので、柔らかさは白いものと同様です。
柔らかいガムは、丸呑みしてしまう危険性があるので、噛んでいる間は目を離さないようにしましょう。

◆硬さ

骨など硬いものを噛むと、奥歯が割れたり、歯がすり減ったりすることがあります。
また、ガムが硬すぎると、歯がしっかり食い込まないので、歯垢を落とす効果があまり期待できません。
しっかり噛めて、ガムを噛んだ歯の歯垢をそぎ落としてくれるような、程よい硬さと弾力性を持った歯磨きガムを選びましょう。

◆サイズ

パッケージに記載されている対象犬種や体重別のサイズを参考に、愛犬の口の大きさに合ったサイズの歯磨きガムを選びましょう。
大きすぎると口内を傷つける恐れがありますし、小さすぎると噛まずに飲み込んでしまう危険性があります。
特に、噛まずに飲み込んでしまうと、食道や胃の入り口、腸などに詰まって、窒息や腸閉塞など命にかかわる事態を引き起こすこともあるので、注意が必要です。
理想的なサイズは、犬がガムを横向きにくわえた時、両端が2~3cmほど飛び出すサイズです。
長さが口角より短いと、簡単に口の中に納まり、そのまま飲み込んでしまう危険性があります。
特にパグやフレンチブルドッグなど短頭種の場合は、口角が広いので、サイズ選びは慎重に行いましょう。
また、前歯から奥歯までの長さが長いタイプの愛犬には、口の長さを基準に選んであげましょう。
前足でガムを持って、横にしたり斜めにしたりできる長さが必要です。
完全に寝そべった状態で真上から覆いかぶさるようにしている場合は、ガムが短すぎます。

◆匂い

歯磨きガムは、噛むことで効果を発揮します。
食べなければ意味がないので、愛犬が喜んで食べてくれる嗜好性の高い匂いがする歯磨きガムを選びましょう。
犬は味覚ではなく、嗅覚で食べ物を判断しているので、匂いが強いガムを好みます。
牛皮の匂いが強いものや、ミルクなど犬の好む匂いを付けたものは、飽きずに噛んでくれることを期待できます。

◆歯磨き効果

せっかく歯磨きガムを与えるのですから、歯磨き効果の高い物がよいでしょう。
口臭を抑制する消臭成分が含まれている歯磨きガムも多いですが、基本的には噛むことで唾液の分泌を促し、歯を洗浄することが目的です。
唾液の分泌が促進されるよう、長時間噛み続けられるものがおすすめです。
特におすすめなのは、「VOHCマーク」がついている製品です。
VOHCマークは、米国獣医口腔衛生議会(VOHC)が、噛むことによって歯垢や歯石のコントロールに役立つと認定した製品にのみ付けられているマークです。

◆原材料

原材料にも、注意しましょう。
基本的には、原材料の種類が少なく、シンプルなものがおすすめです。
合成保存料や着色料などの添加物が含まれていないものがよいでしょう。
特に、亜硝酸ナトリウムやソルビン酸カリウムなどは、できるだけ入っていない方が安心です。
着色料には、犬にとって毒性があるものがあります。
色をカラフルにしても、犬は色を認識する能力があまりないので、無駄な着色料は避けましょう。
また、牛や豚などの動物にアレルギーのある子は、肉だけではなく皮や内臓、骨などすべての部位にアレルギー反応が出る危険性があります。
パッケージに記載された原材料を、よく確かめてください。
初めて与える際には、アレルギー反応が出ないか、注意深く見ていることも大切です。


歯磨きガムの与え方

歯磨き効果を十分に発揮できる効果的な与え方や、与える際の注意点について解説します。

◆頻度と本数

犬は、歯垢が歯石になるスピードが速く、3~5日で歯石になります。
歯石になってしまうと、動物病院で処置しないと除去することができません。
歯石になる前の歯垢の段階で、落としてしまうことが重要です。
歯磨きガムもたまにあげるだけでは、歯石がついてしまいます。
毎日あげることを習慣化しましょう。
あげる本数は、パッケージに記載されているものを目安としますが、基本的には1日1本がよいでしょう。
たとえ低カロリーのガムでも、余分に上げてしまうと肥満の原因になります。

◆与えるタイミング

歯磨きガムは、食後や寝る前に与えましょう。

◆与えっぱなしはNG

歯磨きガムを与えっ放しにすると、あっという間に食べ終わったり、噛まずに丸飲みしてしまったりして、歯磨き効果があまり期待できません。
また、上記の通り、丸呑みすると食道などに詰まる事故を引き起こす危険性もあります。
飼い主さんが手に持って、しっかり噛ませるようにしましょう。
特に、上あごの奥にある大きな歯(第4前臼歯)で噛ませるようにします。
この歯の近くには唾液腺があり、唾液の中のカルシウムが沈着して歯石がつきやすいです。
口の横からガムを差し入れ、少しずつ送りながら、左右しっかり噛ませましょう。

◆いつから与える?

口腔ケアは、できれば子犬の頃から始めたいですが、歯磨きガムは6ヶ月齢からの商品が主流です。


おすすめの歯磨きガム

◆理想の歯磨きガムは?

おすすめの歯磨きガムをご紹介する前に、理想的な歯磨きガムの条件を押さえておきましょう。

    ・弾力性があり、適度な時間、噛むことができる
    ・体重に合ったサイズで、噛み応えがある
    ・硬すぎず、ガムにしっかり歯が入り込む
    ・歯垢や歯石の付着を抑制して、口臭を軽減する
    ・消化が良い
    ・嗜好性が高い(おいしい、匂いが強いなど)

◆グリニーズプラス

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購入

歯磨きガムの代表的な存在の製品で、VOHCマークも取得しています。
しっかり噛める弾力性と形状で、高い歯磨き効果が期待できます。
原産国はアメリカですが、正規品は日本の愛犬用に生産されており、製造から温度条件を設定した輸送まで日本での販売専用の管理体制で安心して与えられます。
100%自然素材の原料で安心して与えられる点と、総合栄養食で栄養バランスが整っている点もおすすめポイントです。
超小型犬用ミニから大型犬用まで5つのサイズと、成犬用、カロリーケア、エイジングケアなど6種類のタイプがあり、愛犬の体重や年齢などに合わせて選べます。
人気が高いため並行輸入品が多く出回っていますが、何かあったときの保証がないので、正規品を購入しましょう。

◆オーラベット

多くの動物病院の獣医師さんがおすすめする歯磨きガムです。
VOHCマークも取得しているので、高い歯磨き効果を期待できます。
動物病院専用の製品ですが、通販でも購入可能です。
一番の特徴は「塩酸デルモピノール」という成分で、歯垢の元となる細菌の繁殖を抑制して口臭予防の効果も期待できます。
塩酸デルモピノールは、人の口腔ケア、特に歯の表面の治療にも使われていますが、犬用の歯磨きガムには初めて配合された成分です。
XSからLまで4つのサイズがあり、弾力性があるので噛みやすく、ストレス発散もできます。

◆C.E.T.®ベジデントフレッシュ

デンタルケアをサポートするメーカーの製品というのが特徴的な製品です。
ザクロエキス、イヌリン、エリスリトールが配合されており、口腔内と腸内の健康維持に役立つ「フレッシュテクノロジー」を製品特徴として掲げています。
また、犬の歯にフィットする「Z字型シェイプ」で、心地よく噛むことができます。
原料は植物由来で、牛や豚のほか、アレルゲンになりやすい小麦や乳も使用していないので、アレルギー体質の子にもおすすめです。

◆PETKISS 食後の歯みがきガム

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購入

メーカーのライオン商事は、オーラルケアメーカー大手のライオングループのペット用品専門会社です。
人用のオーラルケア用品を多数販売しているライオンのグループ会社なので、信頼性が高いと言えるでしょう。
さらに、自社専属の獣医師が開発に携わっているので、高い歯磨き効果が期待できます。
また、多くの歯磨きガムが6ヶ月以降からしか与えられないのに対し、生後3ヶ月から12ヶ月未満の子犬用の製品があるのもおすすめポイントです。


まとめ

犬は、歯垢が歯石になるスピードが3~5日と速く、放置すれば歯周病になって、顎が割れたり頬に穴が開いたりすることもあり、犬にも毎日の歯磨きが必要です。
しかし、犬は口の周りを触られることが好きではなく、歯磨きが苦手な子が多いです。
歯磨きガムは、時間をかけて噛むことで唾液の分泌を促進し、歯に付着した歯垢を落とす効果があるガムです。
たくさんのメーカーから様々な歯磨きガムが発売されていますが、硬さやサイズが愛犬に合ったもので、歯磨き効果が高い物を選びましょう。
ただし、歯磨きガムはあくまでデンタルケアの補助でしかありません。
歯磨きシートや歯ブラシでの歯磨きとセットで、愛犬のお口の健康を守ってあげましょう。
また、口臭が気になる場合や歯がぐらぐらしている、血が出ているといった場合には、動物病院で診てもらってください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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