犬はエビやカニ、イカを食べても大丈夫?食べてしまった際の対処法も解説

2021.11.12

犬はエビやカニ、イカを食べても大丈夫?食べてしまった際の対処法も解説

犬はエビを食べても大丈夫なのでしょうか。結論から言うと、エビやカニなどの甲殻類、さらにはイカやタコなどの軟体類も、基本的に愛犬に食べさせてはいけない食材です。特に生のままは絶対にNG!どうしても食べさせなければいけないときは、必ず加熱しましょう。この記事では、エビやカニの栄養素、加熱して愛犬に与えるときの注意点、愛犬が生のエビやカニを食べてしまったときの対処法を解説していきます。

犬にエビを与えてもいいのか

エビ

結論から言うと、犬は生のエビを食べてはいけません。
どうしても食べさせなければいけないときは、しっかりと加熱しなければいけません。
しかし、エビは必ずしも犬に必要な食材ではないので、与えない方が無難です。

エビは冬の美味しい高級食材で、ついあげたくなってしまう気持ちもわかりますが、犬にとってかなり注意が必要な食材なのです。

◆加工されたエビなら犬に与えてもいいのか

犬用として売られているエビせんや乾燥エビは、基本的に加熱処理がされているので与えても大丈夫です。
ただし、人間用の乾燥エビやエビせんは、犬にとって塩分過多になってしまい、心臓や腎臓に負担をかける原因になります。
与えないようにしましょう。

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エビの成分や栄養

エビなどの甲殻類は、脂肪分が少なく、たんぱく質が豊富な食べ物です。
タンパク質は、重要なエネルギー源であり、内臓や毛並み、爪や骨を丈夫で健康にする役割があります。

毎食、特に主食として与えるのはオススメしませんが、栄養価が高くカロリーが低いので、ダイエット向けの食材といえるでしょう。
ダイエット期間にトッピングとして活用する程度がいいかと思います。

また、エビは、ビタミンB12、ビタミンE、リン、銅、タウリン、キチンキトサンなどの豊富な栄養を摂取するとことができるというメリットもあります。

ビタミンB12は、神経のはたらきを整える作用があり、赤血球の色素であるヘモグロビンの生成にも効果を発揮します。
ビタミンEは抗酸化作用があるため、活性酸素から細胞を守り、ガン予防にも効果的です。
タウリンは、脂肪代謝や、肝臓の解毒作用を助けます。犬はタウリンを体内でつくることができますが、食事として摂取することで、さらに補助できるのです。

エビの主要な栄養素は、与え方や犬の体質にさえ注意すれば、メリットもなくはないのです。

◆犬にエビを与える際に加熱しなければいけない理由

しかし、エビに含まれる栄養素は、犬にとって良いものばかりではありません。
犬にエビを与える際に加熱しなければいけない理由も、エビの栄養素に関係があります。

生のエビには、チアミナーゼという酵素が含まれており、チアミナーゼは犬に欠かせないチアミン(ビタミンB1)を分解してしまうはたらきがあります。
そのため、犬が生のエビを食べると、ビタミンB1欠乏症を起こしてしまう可能性があるのです。

どれくらいの量でビタミンB1欠乏症を起こしてしまうかは、犬によって個体差があるので、ハッキリとした数字は明らかになっていませんが、ビタミンB1欠乏症は最終的に死に至る可能性もある恐ろしいものです。

ただ、チアミナーゼは熱に弱く、加熱するとほとんど消えてしまいます。
そのため、加熱すれば犬もある程度は食べられるようになるというわけです。


エビを犬に与える際の注意点

オーストラリアンシェパード

エビの栄養素とビタミンB1欠乏症について理解したうえで、どうしても犬にエビを与えなければならない場合は、以下のことに注意してください。

◆加熱する

前述した通り、エビの栄養素の1つであるチアミナーゼを消すために、しっかりと加熱するようにしてください。
生のエビは少量であっても絶対にNGです。

◆与えすぎない

どんな食材も与えすぎは良くありません。
特にエビは犬にとって必要不可欠な食材ではないため、与えるとしても加熱したものを少量、ドッグフードにトッピングする程度に留めておきましょう。

また、エビは加熱しても犬にとって消化に良い食材とは言えないので、小さくカットして与えましょう。

◆殻や尻尾を取り除く

殻や尻尾は消化に悪いです。
さらに飲み込む際、喉に引っかかってしまう可能性もあり大変危険なので、食べさせてはいけません。
犬の喉や胃腸に負担をかけないためにも、必ず取り除いてください。

エビの殻には、チキンキトサンという、食物繊維の役割を果たす栄養素が含まれていますが、エビの殻から摂取させようとするのは良くありません。
もしチキンキトサンを摂らせたい場合は、犬用のサプリや栄養食品を与えるようにしましょう。

◆子犬や老犬、持病のある犬には与えない

特別な理由がない限り、まだ1歳に満たない子犬や8歳以上のシニア犬、持病のある犬にエビを与えるのは良くありません。
どうしてもエビしか食べないなど、特別な事情がある場合は、獣医師とよく相談しましょう。


犬が生のエビを食べてしまったら

◆症状

犬が生のエビを食べてしまった場合に出る可能性のある症状は以下の通りです。

ビタミンB1欠乏症

犬が生のエビを食べてビタミンB1欠乏症を起こした場合は、初期症状として、よだれの量が増えたり食欲が低下したりします。
さらに症状が進行すると、ふらつき、痙攣、眼振、むくみなどの症状が出て、昏睡状態に陥ったのち、最悪の場合死に至る可能性もあります。

最悪の事態を逃れるために、万が一犬が生のエビを食べてしまった場合は、早めに動物病院に行っておくといいでしょう。

消化不良

ビタミンB1欠乏症を引き起こしていない場合にも、エビは消化にあまり良くないので、下痢や嘔吐をする可能性があります。
消化不良で下痢や嘔吐をしているのか、別の原因で下痢や嘔吐をしているのかわかりにくい場合や、症状が治まらない場合、元気がない場合は、すぐに病院に連れて行った方がいいでしょう。
下痢や嘔吐を放置すると、脱水などの重篤な症状に繋がりかねません。

甲殻類アレルギー

稀に愛犬が甲殻類アレルギーだった場合、アレルギー症状が出ることがあるかもしれません。
口周りを痒がったり、やはり嘔吐や下痢という症状が表れたら、アレルギーの可能性もあります。

また、1回目に食べたときには問題なくても、2回目に食べたときにアナフィラキシーショックという、重篤なアレルギー症状を起こすこともあります。
いずれにせよ、アレルゲンとなる食材を与えるときは、いつも以上に愛犬の様子を注意して見たり、事前にアレルギー検査をするなどの配慮が必要です。

ただ、犬の甲殻類アレルギーは、あまり多いというわけではありません。

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◆対処法

万が一、愛犬が生のエビを口にしてしまったら、大きな声は出さず、冷静に口のものを出すよう指示しましょう。人間が大きな声を出してしまうと、犬が興奮したり驚いたりした反動で飲み込んでしまうことがあります。

口の中のものを出すしつけができていない場合は、お気に入りのおもちゃやおやつを見せればそちらに興味を示し、口の中のものを出してくれるかもしれません。

◆動物病院での処置

すでに飲み込んでしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
まだ犬の胃に生エビが残っているようであれば、吐かせる処置をすることになるでしょう。
すでにビタミンB1欠乏症やアレルギーの症状が出ている場合は、ビタミンB1の投与したり、痙攣が起きている場合は痙攣止めなど、犬の症状や状況に合わせて処置をしていくことになります。

飼い主さんは、病院での処置を少しでもスムーズにするために、犬が何をどのくらい食べてしまったのか、何時頃食べてしまったのか、いつもと違う変わった様子はないかを把握しておきましょう。

治療費は症状の程度や治療の内容にもよりますが、食べた量によっては血液検査などが必要になることもあるため、1~2万程度と思っておきましょう。


犬にカニ、イカ、タコを与えてもいいのか

カニやイカ

エビと同様に甲殻類のカニや、軟体類のイカやタコにも、生のものにはチアミナーゼが含まれています。
そのため、エビと同様の注意が必要です。
さしみのような加熱されていない魚介類にも、チアミナーゼが含まれている可能性が高いので注意してください。

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まとめ

エビ以外にも、同じ甲殻類であるカニや、タコ、イカも生のものを与えるのはNG。
どうしても与えなければいけないときは、必ず加熱処理をしてください。
ただ、魚介はたしかに栄養価が高い食材と言えますが、消化に良いわけではないので、愛犬の年齢や健康状態を考慮して、無理に与えたりする必要はありません。

もし万が一、犬が生のエビを食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
犬が生のエビを食べてしまうと、ビタミンB1欠乏症やアレルギー、消化不良など、様々な不調を引き起こす可能性があります。
一大事になる前に、早急に病院に連れて行ってくださいね。

愛犬が欲しがったからと言って、どんな食材も与えてしまうのはもちろんNGです。
しかし、やむを得ず盗み食いをされてしまうこともあると思います。
万が一のときに適切な対処ができるよう、日頃からワンちゃんについてよく知るとともに、ワンちゃんのしつけや体調管理もしっかり行っていけるといいですね。
皆さんが、ワンちゃんと健康的で楽しい暮らしができますように!



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