1.愛情表現が分かりにくい猫ちゃん達
2.猫が出している「信頼サイン」…いったいいくつ当てはまる?
2-1.信頼されているサイン①飼い主さんに近い場所を就寝場所にする
2-2.信頼されているサイン②スリスリと体を擦り付けてくる
2-3.信頼されているサイン③お腹を開放する
2-4.信頼されているサイン④顔を撫でられても嫌がらない
2-5.信頼されているサイン⑤喉を鳴らす
2-6.信頼されているサイン⑥捕まえた獲物をプレゼントしてくれる
2-7.信頼されているサイン⑦家のなかで飼い主さんを徹底的にマークする
2-8.信頼されているサイン⑧飼い主さんの行動を阻止しようとする
2-9.信頼されているサイン⑨こちらにお尻を向けてくる
2-10.信頼されているサイン⑩飼い主さんをペロペロと舐めてくる
3.もしかして信頼されていない…?猫が飼い主さんに不信感があるときの猫の行動パターン
3-1.緊張丸出しの仕草を見せる
3-2.とにかく距離を置かれる
4.信頼されるために飼い主さんができることとは?
4-1.スキンシップは適度に…
4-2.体罰は絶対ダメ
4-3.猫のお世話とコミュニケーションはかかさない
愛情表現が分かりにくい猫ちゃん達
愛猫家のみなさんに「猫の魅力ってなに?」と質問すると、「ツンデレなところ…!」という答えが返ってきそうですよね。
猫は基本的に、ポーカーフェイス。犬のように、「嬉しいときに喜んで駆け回る」など、喜びや寂しさ、怒りなど、全身でダイナミックに表現することもないでしょう。
そんなクールビューティーな猫も、気持ちを許している飼い主さんには甘えモードになることもあり、そのギャップがたまらなく魅力ですよね。
でも、自分からスリスリと擦り寄ってきたかと思ったら、プイッと逃げていく…なども日常茶飯事です。
愛情表現が少し分かりにくいけれど、それがまた猫の可愛らしい魅力なのかもしれませんね。
猫が出している「信頼サイン」…いったいいくつ当てはまる?
飼い主さん的には、「信頼されている?」と気になりますが、実は猫ちゃん側から「信頼しているよ」というサインをいくつか発信しています。そのサインが分かれば、改めて猫への愛情が膨らみますよね。お互いの絆を一層深められ、幸せな生活が築けるでしょう。
いくつ当てはまるか、チェックしてみてくださいね。
◆信頼されているサイン①飼い主さんに近い場所を就寝場所にする
性格にもよりますが、基本的に猫ちゃんは警戒心が強いです。家庭で飼われている猫は、野生の猫ほど警戒しなくてもよさそうですが、物音や動きに反応してしまうもの。本能なので仕方がありません。
そんな猫ちゃん達ですが、寝るときには警戒をマックスにキープできません。しかしながら「寝ている最中に攻撃されたら大変」と思っているので、敵から狙われないような安全な場所で寝ようと考えます。
そのため、飼い主さんの隣でスヤスヤ寝てくれるようなら「この人と一緒なら安心だ」と思っているサイン。信頼度はかなり高めといってもいいでしょう。
◆信頼されているサイン②スリスリと体を擦り付けてくる
愛猫がスリスリ…と近くに寄ってくると、それだけで愛おしくなりますよね。
実は、このスリスリ行動。なんと、自分のニオイを擦りつけているのだとか。自分のニオイをつけて、「これは僕のもの!」「私のもの!」とアピールしています。
愛猫が頭や身体を使って、スリスリと近寄ってくる仕草をしたら、高確率で信頼されていると考えてもいいでしょう。
◆信頼されているサイン③お腹を開放する
猫がお腹を開放して、あおむけで眠るときがありますよね。いわゆる「ヘソ天」と言われる格好。この寝姿は、かなり飼い主さんを信頼しているときしか見られません。
お腹は猫の体でも弱点なので、「守らなきゃ」と考えています。そのため、ピリピリと神経が高ぶっているときに、お腹を開放して眠ることはありません。
つまり、猫がお腹を広げて飼い主さんの視界で寝ているなら、「あなたからは狙われない」「安心できる人」と認識しているサインです。
飼い主さんの隣で、さらにお腹を見せながらスヤスヤと眠っているなら、絆はかなり深いものになっているかもしれませんね。
◆信頼されているサイン④顔を撫でられても嫌がらない
猫は綺麗好きで、自分の体をグルーミングという方法でお手入れします。体が柔らかいので、あちこち舐めて綺麗にできるのですが、顔周辺を舐めることは難しいものです。
そのため、誰かから撫でられると気持ち良さからウットリすることも…。嫌がられないようなら、かなり心が通じている証拠でしょう。
ただ、そもそも警戒心が強いので、見知らぬ人がいきなり撫でてくるのは抵抗があるようです。「撫でられて気持ちが良い」というよりも、「勝手に触らないで!」という拒否反応の方が強いのだとか。
もし撫でたときに嫌がられずに、身をまかせてくるようなら「ありがとう!」「嬉しいにゃ!」という感情。信頼されているので、これからも、たくさん撫でて絆を深めてくださいね。
◆信頼されているサイン⑤喉を鳴らす
猫ちゃんの喉から発せられる「ゴロゴロ」という音。これは、猫の感情表現のひとつと言われています。
喉を鳴らす行動には、「リラックスしている」「何かを催促している」「ちょっと緊張…」「甘えたい~」など、いくつかの意味があります。飼い主さんと触れあっているときにゴロゴロ鳴らしているなら「嬉しい」という気持ちの代弁でしょう。
かなりリラックスしているときなので、特別な存在と思われていることは間違いなさそうですね。
◆信頼されているサイン⑥捕まえた獲物をプレゼントしてくれる
外にお出掛けできる猫なら、帰宅時にはさまざまなおみやげを持ってきてくれるかもしれません。なかには、びっくりするようなものを得意げに見せてくれることもあるでしょう。
飼い主さんにとっては「えっ!」と思えるものでも、猫的には誇らしげな戦利品。それを飼い主さんに差し出してくれるなら信頼度は高いと言えるでしょう。
「あなたのために捕まえてきたんですよ」という猫のアピールなので、これほど嬉しいことはありませんね。
また、完全室内飼いの猫ちゃんでも、その気持ちはあります。自分専用のおもちゃやアイテムなど、飼い主さんにわざわざ持ってきてくれる行動をとることもあるでしょう。
自分に尽くしてくれているんだという証なので、素直に喜びましょうね。
◆信頼されているサイン⑦家のなかで飼い主さんを徹底的にマークする
飼い主さんを好きすぎるあまり、どこに行くにも後ろからピッタリと尾行してくる猫ちゃんもいます。「トイレやお風呂から出たとき、ドアの外に愛猫が待っている!」という経験をした飼い主さんもいるのではないでしょうか。
そんな猫の行動は、飼い主さんへの「大好き」アピールのサイン。
また、飼い主さんの外出や帰宅のときには、窓からお見送りやお出迎えするのも、愛情表現です。
「片時も離れたくない…」そんな行動が見られたら、かなりの確率で信頼されています。
◆信頼されているサイン⑧飼い主さんの行動を阻止しようとする
リビングで新聞を読んでいたら愛猫が紙面の上を占領…。何も読めなくなりますよね。パソコンで仕事をしようとしたら、キーボードの上にドンと座る猫。「どうして邪魔ばかりするの?!」なんて気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、実はこれも愛情サインのひとつ。人間側から見ると、猫たちの行動は「邪魔をしている」「嫌われているの?」などに思えるかもしれません。
でも、実際には「僕(私)だけを見て~」「そんなものより僕と遊んで」という感情なのだとか。
飼い主さんの気持ちを独占している“新聞紙”や“パソコン”に対して、ヤキモチを焼いているのかもしれません。「邪魔だよ!」と怒らずに、優しく一緒に遊んであげてくださいね。
◆信頼されているサイン⑨こちらにお尻を向けてくる
猫の顔を見たいのに、お尻ばかり向けて全然こっちを見てくれないと寂しいもの。「嫌われているのかな」とさえ思えますよね。
でも、実はお尻を向ける行動は猫が安心しきっている証。背中をこちらに見せるのは、「あなたは自分を襲ってこないよね」と確信しているとき。
こんな様子が見られたら、かなり信頼されていますよ。
◆信頼されているサイン⑩飼い主さんをペロペロと舐めてくる
猫が自分の体をペロペロ舐める姿はお馴染みですが、仲間と意識した相手を舐めることも習性のひとつ。舐められているなら、「仲間だと思っているよ」「大切な存在と理解しているよ」という表れなので喜ぶべきことです。
もしかして信頼されていない…?猫が飼い主さんに不信感があるときの猫の行動パターン
前項では信頼している飼い主さんへ向ける猫の行動パターンをお伝えしましたが、今度は逆のパターンを紹介。「信頼できないな」と思っている飼い主さんには、どんな行動を取るのでしょうか。
◆緊張丸出しの仕草を見せる
飼い主さんが近づいたときに、「ニャー!!」と激しく威嚇してきたり、被毛を逆立てて「来ないで!」と嫌がったりなどでは、おそらく不信感を抱いています。威嚇行動は、不信感を超えて、嫌悪感や恐怖のケースも。
なにかしらの理由があって、猫は緊張しているのでしょう。
◆とにかく距離を置かれる
猫はリラックスしていると、飼い主さんと同じ空間にいたがります。でも、常に別の部屋にいたり、距離が離れすぎたりしていると、怖がっているかもしれません。
信頼されるために飼い主さんができることとは?
自分が信頼されていないと感じると、寂しいですよね。だからといって、無理に距離を詰めようとすると、さらに嫌われて溝が深まるかもしれません。
そこで、「信頼関係が築けていないかも」「前よりも距離を置かれた」という状況になったとき、信頼を取り戻すためのポイントを考えてみましょう。
◆スキンシップは適度に…
猫にだって感情があるので、「これをされるとイヤ」という飼い主さんの行動もあります。
「猫との距離を縮めたい」と考えると、どうしても必要以上に構いたくなるもの。でも、無理やり抱っこしようとする、寝ているときに撫でる、ごはんを食べているときに触る…など、人間側の都合で猫に近づくのはNGです。猫にとっては不快でしかありません。
スキンシップを取るときには、猫の名前を優しく呼びながら触れましょう。
また、スキンシップを許してくれるからと、猫の嫌がる表情を無視するのもいけません。嫌がられているようなら、そっと離れて猫を自由にしてあげましょう。
◆体罰は絶対ダメ
猫をしつけようとして叱るとき、体を叩くのは絶対やめましょう。「しつけの一貫」という考えは人間側の勝手な心理です。言葉の通じない動物と意思疎通を図るとき、体罰をすると「攻撃されている」と思わせるだけなのです。
猫が「この人は敵」と勘違いしてしまいます。威嚇行動が増えたり、性格によっては恐怖のあまり近づかなくなることも…。
力でコントロールしようとするのは、止めましょうね。
◆猫のお世話とコミュニケーションはかかさない
猫が自分に近づいてこないと思うと、「少し距離をおこう」と考えるかもしれません。でも、それでは関係の修復はさらに難しくなるでしょう。
少しずつでも絆を深めるには、「いつも近くにいるよ」という存在アピールが重要です。スキンシップは難しいかもしれませんが、声をかけることはできますよね。愛猫の名前を呼ぶなどして、日常的に“いつも身近にいる存在”と認識させましょう。
猫の好きそうなオモチャで一緒に遊ぶのもおすすめ。「一緒にいると楽しい」と思ってもらえるかもしれません。
また、猫のごはんの準備や環境のお手入れをしてあげます。優しい声掛けをしながらすると、「この人は自分のためにお世話をしてくれる」と分かってくれるはずです。
まとめ
猫が見せる「信頼サイン」、いくつ当てはまったでしょうか。好かれていると分かると、飼い主としては嬉しいですよね。
ただ、「信頼されているから大丈夫」と思っていても、猫が嫌がることばかりすると嫌われる原因に…。
「信頼関係をキープする」「失った信頼関係を回復する」のどちらにも共通しますが、大事なのは猫の気持ちを知ることです。
猫への愛情が深すぎると距離が近すぎて猫的には「ウザい…」なんて思っているかもしれません。逆に、猫への関心が低すぎると「この人は敵なのか」と溝が深まるばかりでしょう。
日常的に猫のお世話やスキンシップを取りつつ、“猫の気持ち”を猫目線で考えてみてくださいね。
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