2.芳香剤の危険性
2-1.芳香剤の危険性① 強い香りはストレスになりやすい
2-2.芳香剤の危険性② 明確な含有量が分からない
2-3.芳香剤の危険性③ アロマなどの植物成分の配合
3.猫の臭い消しには芳香剤より消臭剤がよい
3-1.芳香剤との違い① 臭いを元から除去してくれる
3-2.芳香剤との違い② 無駄な香りがしない
4.消臭剤のおすすめ品
4-1.天然成分消臭剤 ネコのフン・オシッコ臭専用
4-2.バクテリン 固形消臭剤 置き型 160g
4-3.天然成分消臭剤 布についたペット臭専用 270ml
猫に芳香剤は大丈夫?
猫と暮らしていると、猫独特の臭いにハッとなってしまうことは、飼い主さんであれば一度は経験をしたことがあるのではないでしょうか。
そしてその臭いに自分が慣れてしまうと、第三者から指摘されなくては気付くことが出来なくなってしまうこともよくあります。
急な来客が来たときなどにも、相手に不快な思いをさせてはいけないので、普段から臭い対策は何かしらしておきたいものですよね。
しかし猫にとってアロマは害があるとか、ユリの花は危険だとか、香りにまつわる話には、悪いイメージが先行している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ご家庭で芳香剤を使用して、猫の臭いや生活臭を軽減したいと思う気持ちと同時に、猫に悪影響を及ぼさないかと心配になってしまうことでしょう。
芳香剤とはその名の通り、芳香(良い香り)を出す薬剤です。
基本的に消臭効果は無く、強い香り成分が空気中に放出されたことによって、不快だった臭いが消えたように感じる仕組みとなっています。
このようなことからも、嗅覚の優れた猫のいるご家庭で芳香剤を使用することは、はっきり言っておすすめ出来ません。
芳香剤を使用した場合、猫にどんな害を与えてしまうことになるのでしょうか。
芳香剤の危険性
ただ強い香りで臭いに蓋をする、といった効果が期待出来る芳香剤は、一見猫に大きな害を与えないような気がします。
ですがなるべくなら使用しない方が、猫のことを思うと得策であると言えるのではないでしょうか。
なぜ猫にとって芳香剤は危険なのか、考えていきましょう。
◆芳香剤の危険性① 強い香りはストレスになりやすい
芳香剤の最大の特徴である、強い香りですが、この芳香効果こそが、猫にとって多大なストレスを与えてしまう原因となります。
猫は臭いに敏感な動物ですので、人間よりも数万~数十万倍の嗅覚があると言われています。
市販で売られている芳香剤の臭いは、人間が嗅いでも香りを感じ取ることが出来るぐらいなので、猫にとっては強烈な香りとして鼻腔を刺激していることでしょう。
私たちも普段生活していて、香水を大量に付けている人が傍に居たら、その香りに酔って気持ち悪くなってしまうことがありますよね?
いわば猫は芳香剤を使用することによって、その香水以上の強烈な香りを嗅ぎ続けなくてはいけませんので、ストレスが溜まらないはずがありませんよね。
◆芳香剤の危険性② 明確な含有量が分からない
よく製品の裏側に「お子様やペットの居るご家庭でも安心してご使用いただけます」などと言った、文言を目にすることがあります。
芳香剤の中にも、似たような文言が書かれた商品は、いくつか販売されていることかと思います。
しかしどの成分がどれぐらい入っていて、どの成分が猫には危険なのかは明確には記載されていません。
安全に造られているのかもしれませんが、猫の年齢や体調などによっても、その差は左右してくる可能性は否めませんよね。
芳香剤の購入を検討するたびに、一つ一つの成分を調べて納得してから買うなどといった労力を使うぐらいなら、不安要素がある商品は買わないに越したことはありません。
◆芳香剤の危険性③アロマなどの植物成分の配合
芳香剤は臭いを消すほどの効果があるように、芳香を重視して製造されています。
この香りをどう表現するかが各社の競合ポイントとなり、香り高いアロマや植物成分を使用して、良い香りのする芳香剤を生み出しているのです。
猫に芳香剤が懸念される点として、このアロマや植物成分が最大のネックになると考えることが出来るでしょう。
アロマの原料は精油となり、精油とは100%植物から抽出される芳香成分となっています。
猫に害を与える有害植物は、分かっているだけで700種類にも及ぶと言われています。
もしかしたら芳香剤の香り成分の中にも、猫にとって危険で有害な成分が配合されているかもしれません。
中毒症状を引き起こす以外にも、腎臓系の器官への負担、最悪な場合は命を落としてしまう危険性もあるのです。
猫の臭い消しには芳香剤より消臭剤がおすすめ
猫にとって安全とは言い切ることの出来ない芳香剤は、出来ることなら使用は控えるべき商品であると言えます。
ですが実際問題、猫を飼っているご家庭では、臭い対策は必至となってきます。
どんなにこまめに掃除をしても、蓄積されていく臭いは、なかなか取りきることって出来ませんよね。
理想を言ってしまえば空気清浄機などの電化製品に頼りたいところですが、置くスペースや初期費用などの懸念から、断念せざるを得ないご家庭も多いことでしょう。
そこでおすすめしたいのが、芳香剤ではなく消臭剤です。
一見同じ商品なのでは?と思うところですが、どんな違いがあるのか見てみましょう。
◆芳香剤との違い① 臭いを元から除去してくれる
香りで誤魔化す芳香剤と違い、消臭剤は臭いを元から除去する働きをしてくれます。
悪臭の元となっている成分に対して、消臭剤に含まれている化学成分が反応し、無臭成分に変える…といったメカニズムです。
この科学的消臭法が用いられていることが多いのですが、商品によって消臭対象が変わるので、どの消臭剤を使っても全ての嫌な臭いが消えるという訳ではありません。
ご家庭用の消臭剤には、玄関用、お部屋用、冷蔵庫用、トイレ用…など、用途別に分けて造られているように、特定の悪臭原因物質にしか反応しないようになっています。
なので猫に対して消臭剤を使用したいときは、ペットの居るお部屋用やトイレ周り用など、目的に特化した消臭剤を購入するようにしましょう。
◆芳香剤との違い② 無駄な香りがしない
消臭剤は臭いの元を除去する役割こそが重要なので、無臭の商品が多く販売されています。
もちろん芳香効果が望める消臭剤も沢山販売されていますが、猫のために使用する目的なのであれば、無臭の物を選ぶべきと言えますよね。
無臭であれば人間用の商品を購入しても問題ないのか、と思ってしまうかもしれませんが、使用しない方が安全であると言えます。
特にスプレータイプの消臭剤は、広範囲に拡散されてしまうので、猫の被毛や床などに付着することを避けられません。
消臭剤の含有量の中には、有害物質や塩素分子などの危険な物が含まれているので、身体に付着した有害物質を舐めとってしまう危険があるのです。
必ず猫に安全と明記されている、ペット専用の消臭剤を使うようにしてくださいね。
消臭剤のおすすめ品
消臭剤を購入する際のポイントは、目的を明確にして検討するということです。
トイレ周辺が臭うのならトイレに特化した商品、猫のクッションやベッドの消臭をしたいのなら、臭いを除去してくれるような商品、というように選ぶことにより原因になる臭いを取り除くことが出来ます。
◆天然成分消臭剤 ネコのフン・オシッコ臭専用 270ml
猫のトイレの臭いは、飼い主さんにとって永遠のテーマでもありますよね。
猫独特のオシッコの臭いは、どんなに掃除を頑張っても拭い取れないものです。
こちらの商品は、そんな臭いを沢山吸収している猫砂に直接かけることが出来るので、トイレに臭いがこもりません。
天然成分100%なので、愛猫が舐めてしまっても安心です。
◆バクテリン 固形消臭剤 置き型 160g
置き型タイプの消臭剤も、猫が居るご家庭では重宝します。
生きた自然の微生物の力を利用しており、空気中の嫌な臭いをシャットアウトしてくれますよ!
化学薬品を一切使用していないので、猫にとっても安全で無害な消臭剤と言えるでしょう。
◆天然成分消臭剤 布についたペット臭専用 270ml
お部屋の中にあるカーテンやソファ、猫ちゃんが愛用しているクッションやベッドなど、なかなか洗濯を出来ない製品に吹きかけて使用する消臭スプレーです。
有効成分が繊維の奥まで届くので、臭いの元を消臭してきれる上に、除菌成分が更なる菌の繁殖を防いでくれます。
臭いが気になりだしたらすぐに消臭出来るので、家にあると安心でおすすめの消臭剤ですよ。
猫と芳香剤についてまとめ
日々の生活をしている中で、臭いに関する悩みは常につきまとってくるものです。
特に猫を飼っていたらその悩みは、尽きることがないですよね。
臭いの元を断つためにも、芳香剤や消臭剤は必須のようにも思えますが、香りの強い芳香剤は猫に害を与えてしまう可能性が高いので、使用は避けるべきと言えるでしょう。
その点消臭剤は無臭や猫に特化している商品も多いので、危険が少ないです。
購入の際は安全な成分であるかを確認し、使用目的別に購入することをおすすめいたします。
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