1.猫のいる家でお雛様は飾れる?
1-1.対策をしたうえで飾るのが無難
1-2.子猫や老猫の場合なら大丈夫なことも
2.猫からお雛様を守るために
2-1.猫が入れない場所に飾る
2-2.ケース等に入れて飾る
2-3.シンプルで小さい物を購入する
3.お雛様以外でも家の飾りに注意
3-1.基本は猫の手の届かない場所に置く
3-2.猫に有害な植物などは飾らない
4.まとめ
猫のいる家でお雛様は飾れる?
お雛様を桃の節句に飾る雛祭りは、古代中国の年中行事となる「上巳(じょうし)の節句」と、平安時代の日本で暮らしていた貴族の子女が、紙や布を用いた素朴な人形で遊ぶ「ひいな遊び」の要素が合わさって生まれた風習だと言われています。
時代が流れるにつれ、お雛様は華麗で立派なものへ進化を遂げ、江戸時代に入れば庶民の間でもお雛様を飾る風習が広がり、飾って見て楽しむものと変化していきました。
現代にもこの風習がしっかりと残っており、女の子が生まれたご家庭では初節句でお雛様を購入することや、ご家庭によっては先祖代々お雛様を受け継いでいるといったご家庭も多いのではないでしょうか。
一年に一度の行事となりますが、女の子の健やかな成長を祈る行事となるので、雛祭りを楽しみにしている方もきっと多いはずです。
しかし、お雛様は人形だけでなく、屏風や雪洞(ぼんぼり)などの小道具も多く、猫が居るご家庭では猫のおもちゃになってしまわないか、心配になってしまいますよね。
猫と一緒に暮らしているご家庭で、お雛様を飾ることは諦めるべきなのでしょうか?
◆対策をしたうえで飾るのが無難
私たちはお雛様を目で楽しむことができますが、猫にはなぜそのような人形が飾られているのか、もちろん理解はできません。
基本的にお雛様の着物は布でできており、紐やキラキラとした装飾や髪の毛もしっかりと作られているので、風を受ければゆらゆらと揺れることもあり、猫からしてみれば興味をそそられる要素がたっぷり詰まっていますよね。
そして何よりも自分のテリトリー内である家の中に、一年に一回しか出されないお雛様は、興味をひかれる上に安全なものなのかどうか、しっかりと確認する必要があるのです。
ニオイを嗅ぎ前足で触れても安全なのか確認できれば、そこからは丁度良い大きさのお雛様や小道具は、猫にとって手頃なおもちゃになってしまうことが容易に想像できますよね。
また、お雛様を飾るひな壇は階段のような形状になっているものもあるので、高い場所が好きな猫にとっては上まで登り、その場所から飾ってある人形や小道具を下に落とすといった遊びは、普段なかなか経験できる遊びではないので、好奇心が勝ってしまうのも無理はないでしょう。
このようなことが猫の居るご家庭では予測できますので、お雛様を飾るときはしっかりとした対策をしてから飾るのが無難です。
お雛様を守り、悪気のない愛猫を叱らないためにも、事前対策をしっかり行い、雛祭りを存分に楽しむようにしてください。
◆子猫や老猫の場合なら大丈夫なことも
お雛様に興味を示すのは、好奇心旺盛で遊び盛りの成猫がほとんどですが、猫は個体によって性格が大きく異なりますので、同じ成猫でもおとなしい性格の子も存在し、お雛様に興味を示さないこともあるようです。
中には一年に一度しか飾られないお雛様に対して、恐怖心を抱いて近づかない子も居ますので、すべての猫ちゃんがお雛様にイタズラをするとは限りません。
また、ひな壇に登れない子猫や、動くことが億劫な老猫の場合も、お雛様に興味を示す可能性が低いので、猫ちゃんの性格に合わせた対策を心掛けてみてはいかがでしょうか。
猫からお雛様を守るために
実際に猫の居るご家庭でお雛様を飾る場合には、どんな対策をして猫から守るのか、という点が重要となってきますよね。
どこのご家庭でもできる対策方法をご紹介しますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
◆猫が入れない場所に飾る
お雛様には大きなものも多いので、飾る場所が限られてしまうこともありますよね。
しかし、猫も行き来できる場所にお雛様を設置してしまえば、猫にイタズラしても良いよと言っているようなものです。
猫にイタズラされるかどうかは、置く場所がもっとも重要視されますので、設置の際には猫が入れない部屋や場所に飾るようにしてください。
◆ケース等に入れて飾る
人形や小道具を猫のおもちゃにされたくないのであれば、お雛様をケース等に入れて飾ってみるのもおすすめです。
お雛様を専門で扱っている人形店などでは、お雛様専用のケースを販売していますし、ネット通販などでもケースを探すことは可能ですので、お雛様のサイズに合ったケースを探してみましょう。
また、お雛様が大きくて寸法の合うケースが見つからないようであれば、お雛様を囲うケージのようなものを準備してみてはいかがでしょうか。
ただ、ケージを利用する場合には、猫が別の高い場所(棚など)からジャンプしてひな壇に乗る可能性もあるので、お雛様の配置場所もしっかりと計算する必要があると言えるでしょう。
◆シンプルで小さい物を購入する
まだお雛様を購入しておらず、今後購入する予定があるのであれば、シンプルで小さい物を探してみるのもおすすめです。
最近では男雛と女雛のお内裏様のみの雛人形を購入するご家庭も多く、必要最低限の準備をして桃の節句を祝うご家族が増えているとも言われています。
シンプルで小さいお雛様であれば、置く場所にも困りませんし、ケースに入った状態のものを購入すれば、猫にイタズラされる心配もありませんよね。
小さくてシンプルなものなら、収納場所にも困りませんし、雛祭りを猫と一緒に楽しむためにも、どんなものを購入するのか迷っているのであれば、この機会に是非検討されてみてはいかがでしょうか。
お雛様以外でも家の飾りに注意
お雛様にスポットを当てて猫からどのようにして守るかをご紹介してきましたが、お雛様だけでなく家の中には、猫から守るべきものがたくさん存在していますよね。
猫に「家の中のものにイタズラしないで」と言っても通用しませんので、飼い主さんが普段からイタズラされないような対策をしておくことでしか、猫からのイタズラは回避できないと言えるでしょう。
家の中に何かしらの装飾品がある場合には、どんな対策が猫には有効となるのでしょうか?
◆基本は猫の手の届かない場所に置く
猫が居るご家庭では、必要最低限のものだけを部屋に設置するようにし、生活感を出さないようにすることが一番です。
しかし、シンプルな暮らしを望む方であれば満足できるかもしれませんが、毎日の生活を繰り返す家だからこそ、自分の好きなものを飾ったり、おしゃれな暮らしに憧れたりする方も多いはずですよね。
猫が居るからすべてを我慢するというよりは、猫と一緒に過ごせる空間を自分らしく楽しむという考え方のほうが、健康的であるとも言えるでしょう。
もちろん猫が装飾品にイタズラをしたり、誤飲したりすることは絶対的に避けなくてはいけないので、それらの物は必ず猫の手が届かない場所に飾ることを心掛けてください。
もし飼い主さんの不在時に愛猫がそれらの飾りで遊んでしまい、誤飲してしまえば命に関わってしまうこともあるので、猫ちゃんの健康のためにも、危険要素は事前に取り除いておくに越したことはありません。
◆猫に有害な植物などは飾らない
自然に近い装飾品として、普段の生活の中に植物を置いて育てたいと思っている方も多いことでしょう。
植物は質の良い酸素を生み出し、リラックス効果も得られるので、生活に取り入れて癒されたいと考えている方は少なくないはずです。
植物があれば外の世界にいるような感覚に浸れますので、猫にとっても嬉しい効果が期待できると思えるかもしれませんが、植物の中には猫が中毒を起こすものも多く存在するので注意が必要となってきます。
飼い主さん自身が猫に安全な植物をしっかりと調べて、飾る分には問題ありませんが、何の知識もなく気に入った植物を飾ってしまえば、最悪の場合愛猫の命を奪ってしまうこともあるので、猫に有害な植物は室内に飾らないようにしてあげてください。
まとめ
日本では古くから伝わる伝統や行事はとても多いので、せっかくならそれらを思う存分楽しみたいと考えている方は少なくないことでしょう。
桃の節句となる雛祭りも、女の子にとっては欠かすことのできないイベントとなりますよね。
しかし、猫の居るご家庭では縁起物であるお雛様を飾った際に、愛猫がぐちゃぐちゃにしないか、イタズラをしないかなどの悩みが出てきますので、飾ることをためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
行事を無事に終わらせることも大切ですが、大切な家族である愛猫が暮らす家でもあるので、どちらにも負担がかからないような対策をすることこそが得策と言えるのではないでしょうか。
是非こちらの記事を参考にしていただき、愛猫との素敵な雛祭りを楽しんでみてくださいね。
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