1.フォールデックスの特徴
1-1.スコティッシュとエキゾチックのハーフ
1-2.フォールデックスの見た目
1-3.フォールデックスの性格
2.フォールデックスの歴史
3.フォールデックスの迎え方
3-1.ペットショップ
3-2.ブリーダー
3-3.
4.フォールデックスの飼い方
4-1.室内の安全対策をしておく
4-2.ブラッシングを怠らない
4-3.遺伝性の病気に注意する
5.まとめ
フォールデックスの特徴
「フォールデックス」の名前を聞いても、いまいちどんな猫なのかが分からないといった方も多いと思いますので、まずはフォールデックスの特徴を見ていきましょう。
◆スコティッシュとエキゾチックのハーフ
フォールデックスの最大の特徴は、人気の猫種を交配させて誕生した猫という点です。
耳の折れた姿がキュートなスコットランド原産の「スコティッシュフォールド」、ペルシャとアメリカンショートヘアの特徴を譲り受けたアメリカ原産の「エキゾチックショートヘア」が原種となり、それぞれの特徴を合わせ持ってフォールデックスが生まれました。
フォールデックスといった名前も、この2種類の猫種の名前が取り入れられており、「エキゾチックフォールド」や「エクソフォールド」などの別名も持ち合わせています。
◆フォールデックスの見た目
ペルシャやスコティッシュフォールドの血が入っているフォールデックスは、骨太猪首のずんぐりむっくりで筋肉質となるコビータイプの体型をしています。
大きな丸い瞳にどの角度から見てもまんまるの顔をしており、このような容姿から「フクロウ」や「ミミズク」に例えられることもありますが、スコティッシュフォールド譲りの折れ耳、エキゾチックショートヘアーの短い(潰れたような)鼻を持ち合わせており、個性的な見た目が人々を魅了するようです。
スコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアと同じように、長毛種と短毛種ともに認められており、被毛はすべてのカラー(色)とパターン(模様)が認められています。
◆フォールデックスの性格
フォールデックスの性格は、なんといっても人懐っこいといった部分です。
冒険心や探求心が強く、さまざまなことに興味を示し物怖じせず行動に移すため、人間にも興味を抱きやすいですし、知らない人ともすぐに打ち解けるといった活発さがあります。
また、賢さを持ち合わせているため、好奇心旺盛であっても善し悪しの判別がつきますし、一緒に生活しやすい点も魅力的ですよね。
オスはメスよりも甘えん坊な子が多く、寂しがりやな一面を持っています。
その反面メス猫は落ち着いた一面を持ち、飼い主さんの気持ちを汲む傾向が強いようです。
フォールデックスの歴史
歴史が浅いと言われているフォールデックスですが、どんな経緯をたどり、どこの国で誕生したのか、という点も気になるところですよね。
フォールデックスはスコティッシュフォールドとエキゾチックショートヘアを交配させた猫種となり、まだまだ歴史は浅く、猫の血統登録機関(CCA)に認められたのは2006年の話となります。
そもそもフォールデックスは1993年にベティ・アン・ヤスクリー氏によって、キャットショーに出展(エントリー)されたことがきっかけとなり、その存在が世間に認知されました。
その後はジャンヌ・パレット氏を中心としたブリーダー達が協力し合い、スコティッシュフォールドのような折れ耳の猫で、エキゾチックショートヘアのような鼻ペチャ猫の誕生に向けて、何度も試行錯誤を繰り返したと言われています。
このような忍耐と努力によって、カナダが拠点となる猫血統登録機関の「CCA(カナディアン・キャット・アソシエーション)」にも認められ、正式に純血種として認められたといった背景があるようです。
フォールデックスの迎え方
フォールデックスはカナダが繁殖主体となりますが、欧米でもその人気は高く、日本でも徐々に人気になりつつある猫種と言えるでしょう。
かわいらしいフォールデックスをお迎えしたい場合には、どのような方法で出会いを求めれば良いのでしょうか。
◆ペットショップ
日本にはペットショップが至るところに存在しており、その場で気に入った猫ちゃんを購入できる国でもあります。
そのため、ペットショップではさまざまな猫種や犬種の入れ替わりが激しく、人気の高い純血種は店頭に並びやすい傾向にありますよね。
フォールデックスは海外ではとても人気の高い猫種となりますが、日本での認知度はまだ低いため、ペットショップで出会える確率は低いと言えるでしょう。
もちろん、中にはフォールデックスの特徴的なかわいさは人気が出ると思い、海外のブリーダーなどから直接入手している可能性もあるため、ペットショップで出会いたい場合には、店員の方に聞いてみてはいかがでしょうか。
◆ブリーダー
フォールデックスは日本でも認知度が徐々に高まっている猫種となり、一時期は海外のブリーダーでなければ入手が困難と言われてはいましたが、現在では日本でもフォールデックスの繁殖を行っているブリーダーの方がたくさんいらっしゃるようです。
インターネットの検索エンジンに「フォールデックス」「ブリーダー」と入力すると、たくさんのかわいらしいフォールデックスたちが出てきます。
基本的には子猫の譲渡がほとんどとなり、ブリーダーの詳細や猫ちゃんの細かい情報、価格などを一度に閲覧することが可能となります。
気に入った子が見つかれば、その後見学に進んでからのお迎えが基本となりますので、フォールデックスをお迎えしたいようでしたら、日本のブリーダーさんを探してみましょう。
フォールデックスの飼い方
実際にフォールデックスをお迎えした場合には、飼育していく際にどのようなことを心掛けながら、一緒に暮らしていくべきか悩まれる飼い主さんも多いはずです。
ほかの猫種とは異なるような飼い方が、必要となるのでしょうか。
◆室内の安全対策をしておく
フォールデックスの性格は前述してある通り、人懐っこく好奇心旺盛な個体が多いため、人間の使用する物や行動に興味を持ちやすく、誤飲などの対策が必須となります。
そのようなことからも壊れやすい物や、誤飲の危険性がある物などは、フォールデックスの行動範囲内には置かないようにしてください。
また、危ない場所にも興味を示しやすいため、入られたくない場所にも入れないような工夫が必要となってきます。
◆ブラッシングを怠らない
短毛種も長毛種も存在するフォールデックスは、被毛がダブルコートとなるため、抜け毛が多いといった特徴があります。
短毛種であっても週1回、長毛種では最低でも週2回程度のブラッシングを心掛け、セルフグルーミングの手助けをしてあげてください。
ブラッシングがしっかりできていないと、グルーミングによって大量の抜け毛を体内に取り込むこととなり、毛球症(もうきゅうしょう)といった症状を引き起こします。
愛猫の健康や安全のためにも、ブラッシングをはじめとした全身のケアを怠らないようにし、美しい容姿を維持できるように努めましょう。
◆遺伝性の病気に注意する
フォールデックスを飼育する上で、すべての飼い主さんに知っておいてもらいたいことは、掛け合わせた猫種の遺伝子を強く受け継いでいるという点です。
スコティッシュフォールドのかわいらしい折れ耳は、高い確率で「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」を引き起こすことが分かっていますし、エキゾチックショートヘアーから引き継いだ短い鼻は、「呼吸障害」を引き起こしやすいと言われています。
このような遺伝障害が出やすい中で交配が繰り返されたことにより、フォールデックスは誕生しているため、飼育していく中でそれぞれの特徴的な病気が発症する危険性は否めません。
そのことをよく理解した上で迎え入れる必要がありますし、実際に迎え入れた際にはしっかりとそれらを考慮し、病気を発症させないように工夫しながら生活を共にしてあげてください。
まとめ
人気の猫同士を掛け合わせて誕生したフォールデックスは、見た目がとてもかわいらしく、海外だけでなく日本でも徐々に人気が高くなっていることが分かりました。
折れた耳と鼻ぺちゃの愛嬌ある表情は、唯一無二の猫といっても過言ではないでしょう。
その上、短毛種と長毛種のどちらも認められており、毛色のパターンもさまざまなため、理想的な猫ちゃんに出会える可能性も高いと言えますよね。
そして人間にも懐きやすく一緒に暮らしやすいため、猫と一緒に暮らしたことのない方でも飼いやすい猫ではありますが、遺伝性の病気を発症しやすいとも言われています。
ただかわいいから飼いたいといった気持ちではなく、お迎えする際にはフォールデックスがどんな猫なのかをしっかりと理解した上で、責任を持って家族の一員として迎え入れるようにしましょう。
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