猫はパスタを食べても大丈夫?与える際の注意点が知りたい!

2024.04.21

猫はパスタを食べても大丈夫?与える際の注意点が知りたい!

米とパンに並んで主食の座にある麺類は、私たちの食卓に並ぶ機会は多く、手軽に食べられることからも人気が高いですよね。 その中でもパスタはソースの幅も広く、手軽に作ることができるため家に乾麺をストックして、いつでも食べられるようにしている方も多いのではないでしょうか。 パスタを調理中に猫が万が一欲しがった場合、与えても問題がないのかを考えてみました。

猫にパスタを与えても良い?

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パスタはコストパフォーマンスもよく、もっちりとした弾力と喉越しが美味しいですよね。

基本的に小麦粉と水を練り合わせて作られている食品を「パスタ」と呼びますが、スパゲッティやマカロニなどの総称となっています。

シンプルな材料のみで作られていることからも、猫が食べても問題がないようにも思えますが、猫にパスタを与えても大丈夫なものなのでしょうか。

◆パスタを与えるメリット

結論から言うと、パスタは少量であれば猫に与えても問題ありません。

パスタの多くは「デュラムセモリナ」と呼ばれるパスタ用の小麦粉を使用しており、デュラム小麦を粗挽きにして加工していますが、このデュラム小麦は猫にとって無害とも言われています。

キャットフードにも小麦が使われていることがありますが、キャットフードの原料となる小麦とデュラム小麦にはそれほど大きな違いはなく、異なる点は小麦の色味や硬さが挙げられます。

また、デュラム小麦には豊富なたんぱく質が含まれていますが、グルテン量は少ないため、猫に食べさせても安全な食べ物と言えますよね。

小麦粉に含まれているでんぷん質は加熱するとブドウ糖に変わるため、猫でも消化しやすくなる上に、パスタには食物繊維が含まれていることからも、整腸作用が期待できるといったメリットもあります。

◆アレルギー

小麦に含まれる植物性たんぱく質は「グルテン」と呼ばれますが、穀物の中でもアレルギーや食物不耐症を起こしやすいことでも知られており、パスタは比較的グルテン量が少ないため、アレルギーを引き起こす可能性は低いと言えますが、アレルギー体質の猫ちゃんには注意が必要となります。

また、原材料に卵が使用されていることもあるため、初めてパスタを口にする際には、アレルギーを発症していないか、観察してあげなくてはいけません。

与える際には必ず少量を心掛け、痒がっていないか、皮膚が赤くなったり腫れたりしていないかを確認するようにしましょう。


パスタの種類

パスタは前述してある通り、小麦粉と水を練り合わせて作られたものとなるため、とても種類が豊富です。

数としては少なくとも500種類以上あるとも言われており、その幅の広さに驚かれる方も多いことでしょう。

たくさんの種類が存在するパスタではありますが、大きく分けて3つのカテゴリーに分類できます。

どんな種類のパスタがあるのかを知って、料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。

◆ロングパスタ

一般的なパスタといえば、やはり長いパスタを思い浮かべる方は多いことでしょう。

長いパスタ全般を「ロングパスタ」と呼びますが、ロングパスタの中でもっとも食卓に並ぶ機会が多い「スパゲッティ」は、普段から口にする回数の多いパスタと言えますよね。

ロングパスタの規定は太さや形状、原材料などによって名前が異なり、長さはおおよそ25cmの製品が多いようです。

スーパーなどで見かけるロングパスタの中には、「スパゲッティーニ」「フェットチーネ」「リングイネ」「カッペリーニ」などがあり、パスタソースに合わせてお好みの商品を選んでみると良いでしょう。

◆ショートパスタ

サラダやグラタンにも使えるパスタを、「ショートパスタ」と呼びます。

製品によって長さが異なりはしますが、形に特徴があるパスタが多いため見た目も楽しめることでしょう。

もっとも馴染み深いのは「マカロニ」「ペンネ」といったショートパスタですが、筒状になっていてソースがよく絡み、とても美味しいですよね。

そのほかにも「リガトーニ」「フジッリ」「ファルファッレ」「コンキリエ(シェル)」「ルオーテ」などは、イタリア料理でもよく見られる形状のショートパスタとなっています。

◆そのほかのパスタ

パスタの中には少し変わった製品も多く、「これもパスタだったの?」といった商品がたくさんあります。

1枚の板状になっている「ラザニア」、中に詰め物の入った「ラビオリ」、じゃがいもを使用した団子状の「ニョッキ」、ポロポロとした食感が特徴的な「クスクス」などが有名です。

そのほかにも、キャラクターの形状やカラフルな色をしたパスタなども販売されているため、自分好みのパスタを探してみてはいかがでしょうか。


パスタの与え方

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パスタは猫にも無害であることが分かりましたが、食べさせる際には以下の点に注意しつつ、安全を考慮しながら与えるようにしてください。

◆最適な量

猫ちゃんの年齢や体重によって、与えても良いパスタの量は異なりますが、スパゲッティで考えると健康な成猫であれば1~4本程度が妥当となっています。

パスタの形状によって与えてもOKな分量は変わりますが、ご家庭にある一般的な長い乾麺(スパゲッティ)であれば上記程度の本数、マカロニのようなショートパスタは猫の1口分となる、1個を目安として与えるようにしましょう。

◆茹でる

パスタには乾燥タイプのもの、生タイムのものがありますが、猫に与える際には必ず、茹でてから与えるようにしてください。

乾麺をそのまま小さく折って与えることは当然NG(消化不良を起こすため)ですし、お店で出てくるような油で揚げたパスタも与えてはいけません。

また、パスタを茹でる際には塩を入れて麺自体に塩味をつけますが、猫に与える際にはその手順は不要となります。

お水を沸騰させてからそのままパスタを茹で、パスタに含まれている余分な塩分やグルテンを茹でこぼすようにしましょう。

◆短くカットする

パスタはロングでもショートでも猫にとっては1口分が大きいため、与える際には必ず短くカットしてから与えるようにしてください。

喉越しのよい食べ物ではありますがそのままの形状で与えてしまえば、喉に詰まらせてしまう危険性があるため注意が必要です。

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猫にパスタを与える際の注意点

安心して愛猫にパスタを食べさせるためには、正しい与え方を意識しながら、注意点を守ってこそ安全に与えることができますよね。

猫に与える際には、以下のことにも注意をしながら食べさせてあげるようにしましょう。

◆ソースなどの具材に気を付ける

味付けのしてあるパスタを猫に与えることは、絶対にしないようにしてください。

ミートソースなどはお肉が使われているため、猫が食べても問題ないようにも思えますが、猫にとって中毒性の高いニンニクや玉ねぎも使用されています。

そのほかのパスタソースにも塩が多く含まれているため、パスタを与える際には必ず、お湯で茹でただけの味付けされていないパスタを与えるようにしましょう。

◆アレルギーの子には与えない

パスタには小麦に含まれているグルテンや卵が使用されているため、アレルギー体質の子には与えないようにしてください。

また、一度もアレルギーの検査をしたことのない子でも、初めて口にする食べ物でアレルギーを発症してしまうケースもあるため、不安要素が残る場合には敢えてパスタを与えないといった選択肢も必要です。

◆たくさん欲しがっても与えすぎない

パスタの味を愛猫が気に入ったからといって、欲しがる分だけ与えてしまうことは禁物です。

どの食べ物であっても猫の主食となるキャットフード(総合栄養食)以外は、一般食や副食扱いとなり、主食として食べるには十分な栄養が不足しています。

たくさん与えたからといって、その分猫が健康的になるわけではありませんので、適量を守って嗜む程度に与えることを心掛けておきましょう。


イタリアではパスタが好きな猫がいる

海に囲まれた島国である日本に住む猫が、魚を好む傾向が強いように、パスタが主食のイタリアに住む猫たちは、パスタを好物として捉えているのかも気になるところですよね。

パスタの消費量が高い国であれば、昔からパスタを猫の餌として与えていたと考えるのが自然ですし、その味を覚えた遺伝子が現在に受け継がれていたとしても不思議ではありません。

イタリアではチーズをふんだんに使ったパスタなどもあるため、乳製品が好きな猫ちゃんには嬉しい食べ物であるとも言えますよね。

しかし、猫はたんぱく質を多く必要とする動物のため、炭水化物量が多いパスタでは必要な栄養素を満足に摂取できません。

パスタは猫の主食にはできませんので、適量を守ってトッピング程度を心掛けながら与えてみてはいかがでしょうか。


まとめ

パスタの原料は小麦粉や水といったシンプルな原材料で作られているため、猫が食べたとしても問題のない食材と言われています。

与える際の注意点さえ守っていれば、安全に食べさせてあげることができますが、個体によってはアレルギー反応が出てしまう可能性もあるため、そのリスクを考慮した上で与えるか与えないかの判断を飼い主さんがしなくてはいけません。

パスタの主な栄養素は炭水化物となり、猫にはそこまで必要のない栄養素となりますし、リスクがある以上は敢えて与える必要がないとも言えますよね。

パスタに興味を示した場合のみ、味付けされてないパスタを小さくカットし、普段食べているキャットフードのトッピング程度に留めて与えるようにして、その後アレルギー反応が出ていないかの確認を怠らないようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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