ラグドールはでかい?大きさや成長過程をご紹介!

2024.05.12

ラグドールはでかい?大きさや成長過程をご紹介!

日本でよく見る雑種の猫たちは平均体重が3~5kg程度となりますが、大型猫の場合は一般的に5kg以上の体重が標準となり、思わず「でかい!」と言ってしまうことでしょう。 飼い猫の中でも大きいと言われている猫種の中には、ラグドールといった純血種が存在していますが、ラグドールについて深く知らないといった方も多いはずです。 今回は大型猫であるラグドールにスポットを当て、でかいと言われる所以についてまとめてみました。

ラグドールはでかい?

体を伸ばして寝るラグドール

世界中に公認されている猫種は多く存在していますが、その中でも大型の猫種は日本での人気も高く、一度は一緒に暮らしてみたいと考える方も多いのではないでしょうか。

その中でも日本で人気の高い大型の猫で、「ラグドール」といった純血種をご存じでしょうか。

名前の通り「ぬいぐるみ(布製)」といった意味を持ち、人間が抱き上げるとぬいぐるみのようにおとなしくリラックスすることから、このような名前がつけられたようです。

また、ラグドールはたぬきに似ていると言われることがある通り、大きくて丸みを帯びた身体つきをしていますが、触れてみると骨太で筋肉質といったがっしりとした体格をしています。

ビロードのような滑らかな長毛を身にまとっていますが、長くて太い大きな尻尾も特徴的で、たぬきに似ているといった所以になっているようです。

◆ラグドールの平均体重

一般的に大型に分類される猫の体重は5kg以上が目安と言われていますが、ラグドールの平均体重はどれぐらいなのかも気になるところですよね。

ラグドールが成猫になるとメス猫で4.5~7kg程度となり、オス猫で5~9kg程度になると言われています。

オスとメスの体重には大きな差があるため、オスのラグドールを見ると思わず「でかい!」と感じても不思議ではありません。

中には10kgを超える個体も存在するほど、ラグドールはでかい猫として認識されているのにも納得です。

◆ラグドールの平均体長

猫は大きく分けると6つのボディタイプ(体型)に分類できますが、ラグドールは大型でがっしりとした体型の「ロング&サブスタンシャル」となります。

長い年月をかけて猫は世界中に生存するようになりましたが、その土地で生きぬいていくためにも、土着の環境に順応できるような体型に変化していきました。

基本的には南国のような暑い国で暮らす猫たちは、厳しい暑さに耐えられるようにスリムな体型をしており、寒い北国では極寒の地でも暮らしていけるようにがっしりとした体型に進化したため、一言で猫といっても色々な骨格や体型をしている品種が見受けられます。

その後人為的に色々な猫同士の組み合わせによって、新しい品種が誕生していきましたが、その結果6つのボディタイプに分類されるようになったようです。

ロング&サブスタンシャルの猫は長い胴体に、ずっしりとした重量感が特徴的となっており、ほかのボディタイプに分類される猫よりも体重だけでなく、体高や体長も大きくなっているため、でかい猫として思い浮かべる方は多いことでしょう。

そのほかのボディタイプは、以下の通りとなります。

・コビー…がっしりとした体型
・セミコビー…ややがっしりとした体型
・セミフォーリン…ボディタイプの中で中間的な体型
・フォーリン…ややスレンダーな体型
・オリエンタル…スレンダーな体型


ラグドールの体が大きい理由

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ラグドールは比較的歴史の浅い猫種と言われており、明確な出自は不明とされていますが、1960年代にアメリカのカルフォルニア州に住む、「アン・ベイカー」婦人と呼ばれるペルシャ猫のブリーダーが、ラグドールを最初期に生み出したと言われています。

この夫人が飼っていた「ジョセフィーヌ」と呼ばれる白いペルシャ猫と、バーマンやバーミーズといった猫たちとの交配を繰り返し、ぬいぐるみのような大人しい品種となるラグドールが誕生しました。

ペルシャやバーミーズはがっしりとしたコビータイプの猫種となりますが、バーマンは大型でがっしりとしているロング&サブスタンシャルタイプの猫となるため、それらの血を引いたラグドールの身体がでかいことにも納得ですよね。

その後はヒマラヤンやアメリカンショートヘアーなどと交配させることにより、現在のラグドールといった品種が確立していきましたが、このラグドールといった名前はアン・ベイカー婦人が設立した団体(IRCA)によって商標登録がされており、ここで繁殖した猫でなければこの名前は使えませんでした。

しかし、のちにこの規則に嫌気が差した人々が団体を独立し、別の団体を作ってラグドールの繁殖に勤しみ、2000年代にはCFAといった血統登録団体にも公認され、ラグドールは広く知られるようになったようです。

この繁殖の過程で誕生した別の品種が「ラガマフィン」となり、さまざまな背景の中でラグドールが誕生したと考えると感慨深いものがあります。


ラグドールの成長に関する特徴

ラグドールはでかい猫としても有名ですが、成長に関しても大きな特徴があることをご存じでしょうか。

一般的に猫は1歳を過ぎると身体の成長が止まりますが、ラグドールは身体の完成が遅いため、2~4年の年月をかけてゆっくりと成長していきます。

このような特徴があるからこそ、ラグドールを飼育する際には体重推移を意識し、理想の体型を保てているのかを意識するようにしましょう。

◆ラグドールの体重の推移の目安

一般的な猫ちゃんの場合、平均体重が生後1ヶ月で500g前後となりますが、ラグドールの場合は500~1kgほどになるため、この時点ででかい猫だということが分かります。

生後6ヶ月ぐらいまではオスメスともに体重が増え続け、そのころにはメス猫で3~4kg程度、オス猫で3.5~4.5kg程度と、通常であれば成猫と言える体重まで増えていきます。

その後メス猫はゆるやかに体重が増加していきますが、オス猫は1歳齢になるころにはさらに3kg前後の体重が増え、そこから数年かけて身体が成熟していくようです。

◆ラグドールの成長は食事が大切!

ラグドールはでかい猫種ではありますが、個体によって成長具合が異なるため、飼い主さんの食事管理が重要となってきます。

大きく成長する猫だからといって、フードを必要以上に与えてしまえば肥満に繋がりますし、たくさんフードを与えたからといってその分大きく成長するわけではありません。

成長過程の数年は高たんぱくで低カロリーな食事を意識し、体重に合わせて必要給餌量を守ってあげてください。

身体の成長が止まった際には低カロリーの食事を与えるようにして、適切な体型や体重を維持できるように心掛けていきましょう。


ラグドールとメインクーンはどちらが大きい?

でかい猫種として知られているラグドールではありますが、でかい猫種の中でどうしても比較対象になりやすい品種といえば、「メインクーン」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

実際にはどちらが大きいのか、体重と体長を比較していきましょう。

◆ラグドールとメインクーンの体重比較

ラグドールは成猫でメスは4.5~7kg程度、オスは5~9kg程度の体重になる通り、でかい猫種であることが一目瞭然です。

一方でメインクーンの体重はメス猫で4~7kg程度、オス猫は6~10kg程度と言われており、ラグドールの体重と大差がないようにも感じます。

メインクーンもラグドールと同じく、時間をかけて成猫へと成長していきますが、大きい猫としてギネス記録を保持している猫種がメインクーンであるため、世間認知度的には「でかい猫といえばメインクーン」といったイメージが強いのかもしれません。

◆ラグドールとメインクーンの体長比較

世界最大の猫として認知されているメインクーンですが、胴部分が長いことでも知られています。

ラグドールの平均体長が50cmなのに対して、メインクーンは2倍の1mが平均体長となるようです。

ギネスに登録されているメインクーンの記録は、イギリスの「ルド」という名の猫ちゃんとなりますが、体長が118.33cmとなり、小学2年生の子と同じぐらいの大きさとなるため、圧倒的な存在感を放っている猫種と言えるでしょう。


まとめ

ぬいぐるみのように愛らしいラグドールではありますが、たくさんの猫種の中でもでかい品種であることが分かりました。

筋肉質でがっしりとした体格をしていることから、気も強い猫と思われがちですが、性格は穏やかで人懐っこく、人に抱っこされるのも大好きといった一面を持ち合わせています。

抱っこされた際には無気力になっておとなしくなる姿から、ラグドールといった名前がつけられましたが、大型な猫でありながら穏やかでのんびりとした印象の強いラグドールは、人間とも共存しやすい猫種とも言えるでしょう。

身体は大きいですがとても飼育しやすい猫種となるため、猫飼い初心者さんにもおすすめの品種となりますが、飼育の際には必要以上にご飯を与えないなどを徹底し、健康管理を意識しながら
天寿を全うできるように心掛けてあげてください。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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