絆が深まる〜Dog・Yoga〜

皆さんは日々の疲れをどのような方法で解消されていますか？

愛犬家の方は、自宅にワンちゃんが待っていてくれるだけで仕事の疲れや嫌な事も忘れてしまう程、ワンちゃんを飼う事で得られる癒しの効果がとても高い事をご存知だと思います。
そんな愛犬家でも、「今日はワンちゃんと楽しく遊べない……」そんな気分の日も時にはあると思います。そこで先日体験してきた「ドッグ・ヨーガ」を紹介させて頂きます。

ヨーガと言えば、スポーツジムなどでも定着してきていますが、ゆっくりとポーズをとりながら「呼吸法」と「瞑想」をしながら集中力を高め、健康や美容にも良い事で人気のスポーツです。

ワンちゃんがヨーガのポーズをするの？

「ドッグ・ヨーガ」と聞くと、ワンちゃんに色々なポーズをさせる事の様に思いますが、ワンちゃんはポーズをしません。飼い主さんがヨーガのポーズととる時に、愛犬を抱き上げ、愛犬の重さをヨーガにプラスする事で、より引き締まった体を目指す事が出来るもの。そして何より、人の心の変化を敏感に感じ取る事の出来るワンちゃんと一緒に、癒しの空間を共有し、心身共に浄化しながらリラックスする事は、愛犬との最高のコミュニケーションの時間となるのです。

まず愛犬とペアで参加し、先生を中心に輪になり愛犬は膝の上・大きめのワンちゃんは体が触れるすぐそばにいてもらいます。
先生の声はとても癒しボイス。愛犬はそれぞれ飼い主が膝に抱えて抱きしめ、愛犬の鼓動を感じるところから始まります。

瞑想の音楽が静かに流れる空間。愛犬の鼓動を感じながら「ワンちゃんの鼓動は人間よりも速く動いている事。」「それは人間よりも寿命が短いという事。」と先生がお話をしてくれます。何だか少し切ない気持ちになりながら、より一層我が子が愛おしくなる。そんな温かい気持ちになりながら、ゆっくりと呼吸を整え徐々に瞑想の時間に入って行きます。

ワンちゃんと一緒で集中できる？

我が家の愛犬は、アメリカン・コッカー・スパニエル。とても臆病でお散歩中に他のワンちゃんに会ってもコミュニケーションを取る事が苦手です。ドッグランに行っても飼い主のそばを離れる事ができず、走ったり遊んだりする事が出来ないのですが、そんな我が子が不思議とヨーガの空間ではリラックスしていました。他の普段ヤンチャなワンちゃん達も、飼い主さんのそばでとってもリラックス。これは皆がリラックスしているヨーガの空間ならではなんだそうです。これだと飼い主さんもヨーガに集中できますね。

実は私もとても体が硬く、運動が何よりも苦手です。ヨーガは体験程度に経験あり。それでも大丈夫です。まず、先生が「ヨーガは人とポーズを競ったりするものではありません。」と始めにお話をしてくれます。ヨーガは本来「繋がる」や「ひとつになる」という意味を持っていて、大地にしっかりと足をつけて、自然との繋がりを感じながら自分自身の心と体をひとつにし、自己を見つめ直すもの。服装はストレッチができるような動きやすいもので、基本的には裸足で行います。様々な種類のヨーガがありますが、特にドッグ・ヨーガは激しい動きや無理なポーズはなく、とてもゆったりとしたものです。体が硬い私は先生のように柔軟なポーズは出来ませんでしたが、他の人のポーズを見る事はなく、基本的に先生のポーズをお手本に目を閉じ、愛犬の温もりだけを感じる事が出来るので初心者でも恥ずかしくなく安心して参加が出来ました。

愛犬達の様子は？

一番驚いた事は愛犬達の様子。時に飼い主のポーズを隣で見守りながら、時には抱きかかえられて飼い主さんのダンベル代わりになりながら参加するのですが、とにかく皆リラックスしていて、犬同士が吠えたり喧嘩をする事がなかった事。我が家のレディは途中そばを離れてトイレに行ったり、うろうろする事があっても、皆が飼い主さんに抱かれると「私も抱っこして」とそばに寄って来て一緒にポーズをしたりと終始トラブルもなく穏やかな時間でした。後で写真を見てみると、飼い主さんが仰向けになってポーズをしているお腹の上に乗ってキスをしているワンちゃんもいました。普段忙しく愛犬とのコミュニケーションが取れない方や、穏やかな気持ちで接する事が出来ていなかったなと言う時にドッグ・ヨーガはとてもお勧め出来ると思いました。

どんな効果が得られた？

先生から習ったヨーガは自身のストレッチも兼ね、毎日の日課にしています。夜眠る前のヨーガは一日の疲れを忘れさせてくれます。特に呼吸を整え、体を伸ばして一日を終えると、良質な睡眠が取れるようで朝の目覚めが抜群に良いです。そしてヨーガの時間は愛犬も隣でリラックス。悪戯などの問題行動がなくなりました。飼い主さんの心の変化を敏感に感じ取る愛犬と、心身共に健康な毎日を送る為の我が家では欠かせない日課となっています。

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