帰巣本能って?
犬をはじめとする猫・伝書鳩・カエル・アリ・ミツバチには、遠く離れた場所にいても、再び元の場所に戻ってくる性(帰巣性)があり、その能力のことを帰巣本能と呼びます。帰巣本能のある動物には、体内時計・生体磁石が備わっており、犬や猫には、更に嗅覚がプラスされるそうです。
散歩の最中に、愛犬が地面の臭いをクンクンと嗅いぎ、急に歩き出す光景を目にしたことはありませんか?もしかするとそれは、自分の臭いを探しているからかもしれません。
ちなみに、私の愛犬も、普段なかなか歩かないのですが、クンクンと地面の臭いを嗅いだと思ったら、急にスタスタを歩き出すことが多々あります。最初は何も感じませんでしたが、帰巣本能を知り「なるほど!」と納得しました。
ただ、全ての犬種に帰巣本能があるわけではなく、性格や個体差、飼育方法によって帰巣本能には差が生じるそうです。特に、完全室内飼いや常に同じコースしか散歩をしない犬にはないとも言われています。
帰巣本能で長い距離を走った犬たち
まるでおとぎ話のようなだと思ってしまいそうですが、帰巣本能の能力が働き、迷子になった犬が飼い主の元へ戻ってきたということは多々あるそうです。ここでは、その例を紹介してきます。
– 移動距離は4,80km!! –
インディアナ州で1匹の子犬(生後6ヶ月)が車から飛び出してしまいました。飼い主が必死で捜索しましたが、見つかることなく月日だけが過ぎていきました。すると、約6ヶ月経った頃、飼い主の元へ帰ってきたそうです。その移動距離は、なんと4,800kmというのだから驚きです。
– 移動距離は123km!! –
3匹の愛犬とドライブ中に、1匹の犬が迷子になってしまいました。必死に捜索しましたが見つからず、飼い主は諦めて岐路に着きました。それから約1週間後、迷子になった犬が飼い主の元へ戻ってきたそうです。その移動距離は、123kmでした。
– 移動距離は80km!! –
旅先のちょとしたアクシデントにより行方不明になってしまったシベリアンハスキー、必死に捜索しましたが見つかることなく諦めて岐路につきました。しかし、その後焼く1週間かけて、飼い主のもとへ辿り着いたそうです。その移動距離は、123kmでした。
– 移動距離は72km!! –
ニューヨーク州で、車での移動中に交通事故に遭ってしまい、犬が車から飛び出しそのまま行方不明になりました。必死に捜索をしても見つかりませんでしたが、約1ヶ月後に飼い主の家の玄関の前に立っていたそうです。その移動距離は、72kmでした。
すべての犬にあるわけではない
先ほども説明しましたが、帰巣本能はすべての犬にあるわけではありません。性格や個体差、飼育方法によっても異なってくるので、「もし逃げても大丈夫」とは思わないようにして下さい。散歩中、ふとした瞬間に首輪やハーネスが外れたり、リードが切れてしまうこともあります。トラブルを未然に防ぐためにも、愛犬には迷子札を必ずつけておくことが賢明です。
また、万が一外れてしまい逃げそうになったら、決して慌てず愛犬の名前を呼んで下さい。飼い主が慌てると、犬も動揺して逃げてしまう可能性が高まるので注意が必要です。
ただ、もし愛犬に万が一のことがあって帰巣本能により私の元に戻ってきてくれたら…と考えると、なんだか運命を感じますね。
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