1.「吠えること」は犬の気持ちを表わしている
2.朝吠えの原因とそれに対しての解決策
2-1.原因1:散歩を要求している吠え
2-2.原因2:トイレに行きたい
2-3.原因3:外の音に反応している
3.夜吠えの原因とそれに対しての解決策
3-1.寂しいから吠える、泣く
3-2.日中の運動不足から吠える
3-3.お腹がすいて吠える
3-4.年齢による夜吠え・・・老犬になったら
【掲載:2019.06.15 更新:2022.02.02】
「吠えること」は犬の気持ちを表わしている
犬は吠える動物です。吠える時の声のトーンはさまざまですが、その時の自分の気持ちに合った声を出して吠えます。
・「ワンワンッ」という大きな声
・「ウゥ~」という唸った感じの低い声
・「キャンキャン」という甲高い声
・「ワオーン」と遠くまで聞こえるような遠吠え
それぞれ意味があって吠えています。しかし、ペットとして飼われているワンちゃん達が住むのは一般住宅。
野生の犬が吠えるのとは違って近所迷惑になってしまいます。そのため「無駄吠え」は止めさせたいという飼い主がほとんどです。
また、住宅事情によっては、ちょっと吠えただけでも周囲に聞こえてしまうこともあるでしょう。
ペット可といったマンションであっても無駄吠えが続くと近所迷惑になってしまい、犬の「吠えること」に関しては気をつけなければなりません。
そんな無駄吠えの中に「朝早くに吠える朝吠え」「深夜に吠える夜吠え」があります。
朝吠えの原因とそれに対しての解決策
みんながまだ起きていないような早朝に愛犬が吠えると周囲にも響きます。
特にマンションや集合住宅では近所迷惑にもなってしまいますよね。朝の4時や5時にそれが始まると、
当然飼い主は止めさせるために起きる羽目になり、飼い主的には寝不足の原因にもなってしまいます。
それでは愛犬が早朝に吠えてしまう理由について考えてみましょう。
◆原因1:散歩を要求している吠え
犬が吠えるのは何かをして欲しいという「要求」によるものが多いです。朝の時間帯で考えられるのは
「散歩に連れていってほしい!」という要求。散歩をしたくて朝に吠えている犬は、朝の散歩の習慣がある犬に多いです。犬にとっては正確な時間も分かりませんが、外が明るくなってくると「散歩の時間だ」と思うのでしょう。前日の散歩の時間からかなり経過している場合には、動きたくて仕方がない・・・!なんてこともあるのです。
そこで解決策のひとつとして、散歩の時間を朝ではなく夜にするという方法があります。夜の散歩をすることで寝る時間が遅くなるため起床の時間も遅くなりますしなによりもグッスリ眠ることにも繋がります。
朝吠えをする犬にやってはいけないのが「吠えるから散歩に仕方なく連れて行く」ということ。
早朝に散歩をするクセがつくと、だんだん散歩に行きたくなる時間が早くなってしまい、朝吠えの時間帯がどんどん前倒しなる可能性もあります。
◆原因2:トイレに行きたい
自宅でトイレをする習慣がない場合、自分でトイレに行くことができずに飼い主さんに
「トイレに行きたいから散歩に連れて行って!」と訴えることもあるでしょう。こちらもやはり、なるべく夜に散歩に行く癖をつけることで対処できることもあります。
◆原因3:外の音に反応している
早朝の時間帯は周囲が静か。しかし、早朝とは言っても活動している人はいますよね。新聞配達の方のバイク音、
散歩をしている犬の声などに反応して吠えてしまうこともあります。特に室内犬ではなく、屋外で飼っている場合、
じかにその光景に接するので警戒心を強めて吠えてしまうこともあるのではないでしょうか。屋外で飼っている犬は夜になったら玄関に入れるようにするのも、
ひとつの解決策です。また、外で飼われている犬の場合、分離不安で寂しく感じて吠えてしまうこともあります。
夜吠えの原因とそれに対しての解決策
「夜吠え」は、犬の夜泣きとして多くの飼い主さんが一度は経験したことがあると言われている無駄吠えです。
夜と言っても午後9時くらいまでであれば、テレビを点けていたり、車の通行量が多かったり、生活音がまだまだある時間帯ですからあまり気にならないのかもしれません。問題なのは皆が寝静まったような深夜の時間帯の夜吠えです。
深夜の夜吠えは家族が起こされてしまうだけでなく、近所にも迷惑なものです。
夜に吠えるのも必ず原因があってのことですから、原因を知って対処していくようにしたいものです。
◆原因1:寂しいから吠える、泣く
新しく家族に迎え入れたばかりの子犬は、100%に近い確率で夜吠えや夜泣きをします。ただ、この夜吠えは「寂しい」「不安」という気持ちから吠えるため、環境に慣れてくればおさまることがほとんどです。新しい環境に慣れていなくても、日中は新しい飼い主さんが近くにいてくれますし、緊張しながらも吠えるということはないでしょう。しかし、夜周囲が暗くなり飼い主さんがいなくなった部屋で、自分だけが取り残された状態になると寂しさや不安がピークに達して吠えてしまうのです。
このような場合は「寂しいから誰か来て」といった気持ちなので、飼い主さんがやってくると泣き止むことがほとんど。
「吠えると人が来てくれる」と思うため、少しして飼い主さんが離れると、また吠えたりもします。
それを一晩中続けるのも飼い主さん的にも大変です。基本的に夜吠えが続いた時には、無視を続けることで愛犬は諦めて夜吠えがなくなっていくものですが、それでは近所迷惑になってしまいますよね。
そこで、サークルを布などで覆い光を遮断するという方法があります。暗い中にいると落ち着くので、これに慣れてくるとだんだん夜吠えがおさまるでしょう。
ただ、サークル内のベッドやシーツが絡まってしまって怖い思いをしていることもあるので、様子を見ながら対応してあげることが大事です。
また、ぬいぐるみやタオルなどを寝床に入れてあげるのも有効。子犬の頃は、母犬や兄弟犬のぬくもりがまだ忘れられない時期ですから、そばに何かぬくもりの感じられるグッズを入れてあげるのもオススメです。
◆原因2:日中の運動不足から吠える
日中に寝てばかりいて運動不足の状態の犬は、夜になってもなかなか寝付けないものです。夜寝る前に散歩に行って運動して疲れさせるのもひとつの方法ですし、室内でもいいですから飼い主さんが眠る前に一緒に遊んであげるのもいいでしょう。
◆原因3:お腹がすいて吠える
食事の時間が早すぎて就寝の頃にお腹がすいてしまうことがあります。空腹を感じている場合、吠えることで飼い主に訴えかけます。
食事の回数を増やすのではなく、一日に与える分量を小分けにして、眠る前にも少し食べさせてみるのもオススメです。
◆原因4:年齢による夜吠え・・・老犬になったら
犬は人間よりも早いスピードで年をとっていきます。見た目は小さいので、可愛い状態が続きますが、体や気持ちはどんどん老犬になっていきます。
犬も人間と同じように高齢になれば体が衰え、耳も遠くなり、視力もだんだん悪くなっていきます。ただでさえ視力が悪い状態なのに、暗い夜にはさらに不安感が増します。また、飼い主さんが部屋からいなくなると「シーン」とした状態で精神状態が不安定になってしまいます。
子犬の頃の夜泣きは無視することで環境に慣れてくれるものですが、老犬の夜吠えは飼い主さんがそばによって安心させてあげるなどの対応が必要になります。
また、痴呆症になって吠えることも・・・。痴呆症の症状は夜に吠える以外に、グルグル回ることが多くなったり、家具にぶつかることが多くなったりします。
朝吠えも夜吠えも飼い主さん次第で解決できる
愛犬とはいえ早朝や深夜に吠えられることが続くと飼い主さんも寝不足になってしまいますよね。
また、吠える声が大きいと近所迷惑になってしまう可能性もあります。犬が吠えることには必ず理由があるものです。
年齢や日常の生活スタイルによって吠える原因はさまざまですから、飼い主さんが愛犬の様子を日々チェックし、原因別に対応してあげることも大切です。
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