【掲載:2016.09.17 更新:2022.04.28】
記憶の種類について
犬と人間の記憶の仕方には違いがあるのか、また、あるとすればどのような違いがあるのか、気になったので調べてみることにしました。
記憶には短期記憶に中期記憶、長期記憶と呼ばれる連想記憶や、感覚記憶などの種類があるそうです。
その中でも、短期記憶は数十秒〜数十分単位の短時間に記憶できる内容で、人間の場合、平均7個の文字や数字を記憶できると言われています。
それでは、犬はどのくらいの時間の記憶があるのでしょうか?
犬が記憶できる時間はどのくらい?
犬の記憶に関するさまざまな研究から、犬が確実に覚えているのは、2〜3秒前のことだと分かりました。
個体差や調査方法によって差があると思いますが、まれに人間のように1分を超えて記憶する犬もいるようです。
この犬の短期記憶を犬のしつけに利用して、犬が良い行動をして褒める場合も、犬がダメな行動をして叱る時も、その行動の直後に行う方法が取られることが多いですね。
私の愛犬が幼い頃、靴をかじることがとても多かったのですが、かじってすぐではなく、靴をかじったことに気づいて時間が経ってから叱っても、なんで叱られているのが伝わらず、キョトンとしていることがありました。
犬の短期記憶のことを考えると、時間が経って叱るのは推奨できないと言えますね。
犬は長期記憶もできる?
動物には人間のように時間の概念はないと言われていますが、ツバメのように何年か経っても巣に戻ることができることから、長期記憶=連想記憶があるのではないかと言われています。
犬は数秒の短期記憶しかないと言われていますが、何年も会っていない飼い主でも犬は覚えていた気がついたという話を聞いたことはありませんか?
どうやら犬は人間とはちょっと違った記憶の仕方をしているようです。
犬の記憶の仕方について
犬は短期記憶よりも、物事を関連付けて記憶する連想記憶(長期記憶)の方が得意なようです。
ずっと一緒に過ごしている飼い主の声や姿、匂いなどを日々のできごとに関連して記憶するので、何年も会っていない飼い主のことを忘れることはないのではないかと言われています。
私たち人間も、1週間前の夕食のメニューを覚えていることは少ないものですが、1年前・10年前の特別なディナーのことはしっかり覚えていたりしますよね。
また、犬の短期記憶を利用して繰り返して身につけた、お座りやお手、伏せなどの基本のしつけも、「上手にできたら=飼い主にほめられた」という楽しい思い出と共に記憶されて、長期的に残っていくのでしょうね。
まとめ
犬の記憶時間についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
時間の感覚はないと思っていた犬ですが、人間とは違った記憶の仕方をしているということが分かりました。
ほんの数秒前のことしか覚えることのできない短期記憶をする犬へは、しつけの仕方や伝え方のタイミングを大切にしてあげてください。
そして、飼い主のみなさんは愛犬の長期記憶に刻まれるくらい、素敵な時間をお過ごしください。
– おすすめ記事 –
・お出掛けの季節がやってきた!楽しくお出掛けする際のグッズとは!? |
・犬の肉球に隠された秘密に迫ろう! |
・#14 天気がいい日はお散歩と撮影会です! |
・散歩中の危険!!飼い主が知るべき収縮リードのハウツー |