歯石除去をしないとどうなるの?
犬の歯は、2歳ごろから歯石が定着し始めます。
歯磨きをしないで歯石がたまると、歯周病になる可能性が高くなります。
実際、3歳以上のワンちゃんの8割は歯周病だと言われているそうです。
歯周病は、ケガなどと違って飼い主さんも気がつきにくく、気づいた頃には歯周病が進み末期になっていることもあります。
末期の歯周病は、歯が溶けて治療もできない状態になってしまいます。
とても怖い歯周病も、毎日の歯磨きと歯石を取ることで防ぐことができます。
また、歯石除去は動物病院で全身麻酔をして行うイメージがありますが、ひどくならない内に歯石除去専用の道具を使って自宅でも歯石を取る方法があるのをご存知でしたか?
自分でも愛犬の歯石を取ることのできる、便利な「スケーラー」という道具をご紹介します。
スケーラーってどんな道具?
スケーラーとは、人間の歯医者さんも使っている、歯石を除去する道具です。
銀色の先がカーブになって尖っている道具で、歯をカリカリされた経験がある方も多いのではないでしょうか?
犬用のスケーラーもありますが、人間用のスケーラーの方が、安くて丈夫なものが多いようです。
スケーラーの金額は1000円〜2000円ほどなので、自宅に1本常備しておくといいですね。
スケーラーは口の中に入れて使う道具なので、嫌がるワンちゃんもいるかもしれません。
愛犬が落ち着いている時に徐々にスケーラーを口に入れることに慣れさせましょう。
慣れてきたら、歯石がたまらない内に、優しくカリカリ取るようにしましょう。
スケーラーを使った歯石除去の仕方
愛犬がスケーラーを口に入れることに慣れてきたら、スケーラーを使って実際に歯石を除去してみましょう。
1・まずは、ワンちゃんの頭が動かないように固定しましょう。
飼い主さんや愛犬が慣れないうちは2人1組で行い、1人がしっかり頭を固定して、1人が歯石を取るようにすると安心ですね。
2・犬の口の端っこに親指を入れて口の奥まで開きましょう。
そして人指し指で上の唇を持ち上げて歯がしっかり見える状態にしましょう。
1人で歯石除去を行う場合は、残りの3本の指で犬の頭を固定しましょう。
3・スケーラーの持ち方ですが、グッとにぎるのではなく、鉛筆を持つように持って、犬の歯と歯ぐきの間に優しく当てましょう。
そして歯ぐきを押し上げるような感じで、歯ぐきの根元からスケーラーをカリカリ動かします。
4・歯磨きを頻繁にしていないワンちゃんは歯石がたまっていますが、だからといって一気にガリガリ取ろうとせず、カリカリと動かし徐々に歯石を取るようにしましょう。
歯のくぼんでいる部分は、スケーラーの尖った先を当ててカリカリ削りましょう。
自分で歯石除去を行う場合の注意点
自分でできる歯石除去の方法をお伝えしましたが、スケーラーの使い方などいくつか注意点があります。
スケーラーは力加減が大切です。
歯石を取ろうと無理に力を入れて歯をガリガリすると、表面が傷ついてしまいます。
歯の表面や歯ぐきを傷つけてしまい、そこから細菌が入って歯槽膿漏になってしまうこともあるので、スケーラーは一定の力でカリカリ使うようにしましょう。
飼い主さんの中には、歯石に気づいた時、指のつめでカリカリする方もいらっしゃるようですが、歯を傷つけてしまったり、衛生的にもよろしくないので、スケーラーを使って歯石除去を行うようにしましょう。
まとめ
スケーラーを使った歯垢除去についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
毎日の歯のお手入れ、ワンちゃんが嫌がらないよう、楽しみながら行えるといいですね。
ちなみに私の愛犬は、野生の猿のように木の枝をオモチャ代わりにかじるのが好きなので、自然に歯が磨けるようで、いつもピカピカの歯をしています。
それでも奥の方に残っている歯石を見つけたので、スケーラーを使って歯石の除去にチャレンジしてみたいと思います。
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