ダックスフンドってどんな犬?
ダックスフンドの「ダックス」は、ドイツ語で「アナグマ」という意味があります。
アナグマの名の通り、猟犬として地面の下のアナグマの細長い巣に入るために、より小さな犬種と交配して、胴は長く足は短く品種改良をされてきた犬種です。
ダックスフンドの原種は古くからいたようで、古代エジプトの壁画にも、ダックスフンドにソックリの犬が刻まれているそうです。
猟犬のダックスフンドは、ウサギやテンなど、より小さな穴の中の生き物を獲るのに活躍していました。
より小型に改良されたミニチュアダックスフンドは、今は愛玩犬として世界中で可愛がられています。
●ダックスフンドの特徴
ダックスフンドの見た目を一言で表すと「胴長短足の犬」です。
猟犬だった性質が強く残っているので、追いかけたりニオイを嗅いだり、ハンティングのような遊びを好む犬種です。
ダックスフンドは品種改良を重ねられて、見た目のパターンも様々です。サイズは小さいものからカニンヘンダックスフンド・ミニチュアダックスフンド・スタンダードダックスフンドと分かれます。
また、スムースヘアード・ロングヘアードと毛質ごとにも分類されるなど、同じダックスフンドでも少しずつ変わってきています。
*ダックスフンドの大きさ
スタンダードの場合:体重は9kg〜12kg
ミニチュアダックスフンドの場合:体重5.0kg以下
*被毛が違う3種類
ダックスフンドは被毛によって3つのタイプに分けられています。
・スムースタイプ
つやのある短い被毛で、雨風などから体を守ります。
・ロングタイプ
なめらかな長毛で少しウェーブがかかっていて、スムースタイプよりもさらに体を保護する役目を果たしています。
・ワイヤータイプ
ピンと張った硬く太い毛で覆われていて、密集した下毛が体をしっかり保護する役割を担っています。
ダックスフンドを飼う時の4つの注意
胴長短足の体つきのため、他の犬種とはちょっと違った注意が必要です。
ダックスフンドを飼う時に注意が必要な、4つのポイントについてお伝えします。
1)関節に注意
ダックスフンドは、胴長の体型なので、どうしても腰に負担がかかってしまい,
ヘルニアなど関節の病気にかかりやすい犬種です。
ダックスフンドの抱きかかえる時は腰が曲がらないように気をつけしょう。
階段の上り下り時、高所からのジャンプなどにも注意が必要です。
2)肥満と栄養失調に注意
太りすぎるとさらに腰に負担がかかります。しかし、肥満を回避しようとして、極度な食事制限で栄養失調になるワンちゃんもいるようなので、ダックスフンドの栄養と体の状態には気をつけましょう。
3)熱中症や腹部のケガに注意
足が短いのもダックスフンドの特徴のひとつですが、そのため、おなかと地面の間隔が近いので、腹部を傷つけやすい状況です。
また、日に焼けた熱い地面で熱中症になったりするので、夏の散歩は地面も暑くない涼しい時間に行うようにしましょう。
4)耳の中に注意
ダックスフンドは垂れ耳ですので、その分、蒸れやすくなっています。
ダニが寄生したり、細菌の繁殖によって外耳炎などに耳の病気になりやすいので、耳の中の衛生面に注意が必要です。
まとめ
ダックスフンドの性格や特徴、飼う時の注意点などについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
猟犬の性質が残っているダックスフンドは、大きさや被毛などちょっとずつ見た目が違う種類が増えてきています。
胴長短足のダックスフンドは腰を痛めたりすることも多いので、飼い主さんはダックスフンド独特の注意点に気をつけて見守ってくださいね。
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