どうしてトリミング中暴れてしまうの?
なぜトリミング中に暴れてしまうのでしょうか。
ワンちゃんたちがトリミングを嫌がるのには、いくつかの理由があります。
・施術するトリマーとの相性が合わない
犬にも人間と同じで、相手に対して好き嫌いがあります。
また、身体への触れ方が心地よくなかったり、トリミング時に使用するカットばさみやバリカンなどを犬が怖がるような扱いをしていれば嫌がるのも当たり前です。犬も嫌だという気持ちを「暴れる」という形で表現しているのです。
・恐怖を感じている
トリミングをする環境は臆病な犬にとって恐怖を感じる場面が多いでしょう。犬が怖いと感じる場面には、次のようなものがあります。
- カットばさみやバリカンを自分の体へ向けられるとき
- バリカンやドライヤーの大きな音がするとき
- 周りに他の犬が見えるとき
- 他の犬に威嚇されたとき
- 高い台に乗せられているとき
上記のような場面で、いつもと違う状況に落ち着かず暴れてしまうのです。
人間の子どもが歯科医院に行って恐怖で暴れている様子と同じイメージですね。
私達人間の大人でも、新しい環境には恐怖やストレスを感じるものです。
言葉を発することのできない犬達は、そういった気持ちを吠えたり、暴れたりして伝えています。
・単純に慣れていないからという理由もあります。
まだ、幼いワンちゃんであれば、体をあちこち触られることに慣れていないという子もいるかもしれません。
普段愛犬との触れ合いの中で、背中や頭はなでるけれど、足や顔、お腹を触ったりする機会が少ない方もいるでしょう。その場合は、トリミング中に体のいたるところを触られることにびっくりしているかもしれません。
・トラウマ
こちらも人間にも良く起こりうる、過去の嫌な経験が記憶に残ってトラウマと化している状態です。
過去トリミング中に愛犬が「嫌だ」と思う出来事を経験していれば、どこでトリミングを行うにしても嫌な気持ちがよみがえり、暴れるという結果に至ります。
またトリミング自体にトラウマがなくても、ペットショップや水、大きな音など様々な要因によって暴れて「嫌だ」という気持ちを伝えているのではないでしょうか。
犬がトリミング中に暴れないようにするためには?
・口輪をはめる
犬はとても頭がよく、吠えたり噛んだりして暴れることで、トリマーがカットやシャンプーを止めてくれると分かっているのです。
そのため普段は温厚な犬でも、トリミングされたくないからわざと凶暴化している場合もあります。
口輪をすると、犬も吠えたり噛んだりできません。この状況を制止することが出来ないと理解して諦めるでしょう。
・背線をマッサージする
自律神経の働きを利用したマッサージを行って、気持ちを落ち着かせます。
尻尾の付け根から首元までを五本の指の爪を立てて、逆毛を立てるようにマッサージしてあげてください。
そうすると、体に触れることにも抵抗がなくなってきます。
・ご褒美を与える
セルフトリミングを行う際、慣れないことから吠えたり、暴れる愛犬を落ち着かせるためには、大人しく出来た時に褒めてあげることです。この状況を我慢できれば、大好きなおやつがもらえる」と学習するのです。
物のおやつを与えるようにしてみてください。
「吠えて暴れれば、この状況を止めてもらえる」と学習できる犬であれば、逆に「この状況を我慢できれば、大好きなおやつがもらえる」と学習するのです。
反復してこの方法を行えば、次第におとなしく最初から最後までの行程で暴れることはなくなるでしょう。
まとめ
皆様の愛犬がどうしてトリミング時に暴れるのか、答えは見つかりましたでしょうか。
犬が暴れたり、吠えたり、かみついたりする時は、怒っているのではなく不安を感じているからです。
ワンちゃん自身がトリミングに対して感じている不安を取り除いてあげれば、次第に暴れることはなくなり、落ち着いてトリミングを受けることができるでしょう。
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