犬はもともと人見知りな性格です
犬の人見知りについて知るにはその習性について学ぶことが必要です。もともと犬は生まれて3か月、90日くらいまでの間は巣穴で母親や兄弟と過ごします。この期間の犬にとって、自分のまわりにあるのは仲間と餌だけですから、人見知りとは無縁です。好奇心旺盛で、威嚇したり、怯えるといった行動を取りません。3か月を過ぎると、巣穴から出ることが許され、この時から、外にあるものは警戒すべきものとなるのです。巣穴の外で見るものは「敵」と受け取られ、威嚇や怯えの対象になります。ですから、3か月を過ぎた犬にとって、人見知りは当たり前のことなのです。
子犬のうちに経験をつもう
犬の習性について学べば、出来ることはおのずと見えてきます。巣穴から出るまでの間に見るものは怯えの対象にならないのですから、この時期にいろいろな経験をさせることによって、敵とみなすものを減らすことができます。いろんな人間、生活音、トリミングなどなど、この時期に経験したことは怯えの対象になりません。お留守番も経験しておけば、ひとりで待つことにも慣らすことが出来るでしょう。
人見知りを治すために
犬にも人間と同じく持って生まれた性格があります。もともと怖がりの子に無理に人見知りを克服させようと思っても、出来ないこともあるということを飼い主さんが理解するのも必要です。犬だからといって、必ず誰にでも愛想を振りまけるわけではないのです。大事なのは、その子が持っている個性を飼い主さんが理解し、犬の心に寄り添った接し方をすることです。無理な希望を押し付けてもいいことはありません。それでもあまりにも飼い主さんべったりで分離不安が高い場合は、少しずつ慣らす方法もあります。まずは、飼い主さんの友人などに協力してもらい、遠くに「いて」もらうことから始めます。決して自分から近づいてはいけません。そばにいても怖れる必要が無いことを時間をかけて慣らします。こうすることで距離が縮まったと感じられるようになったら、おやつをあげることに挑戦していきます。最初はおやつを近くに置く、という段階から慣らし、最終的には手から食べてもらうところを目標にしましょう。おやつをくれる人は自分にとって害のない良い人だと認識させられれば成功です。そしてきちんと褒めてあげることが必要です。犬は人間に褒められるのが大好きです。失敗しても叱らずに誉めて慣らしましょう。
また飼い主さんの感情に敏感に反応する子も多いので、散歩しているときに吠えたらどうしよう、などとビクビクしていると却って緊張を高めることにもなってしまいます。犬を見ると寄ってきて撫でたがる人も多いでしょうが、いきなり頭を撫でようとすると怖がる場合もあります。他の犬に接する場合は、姿勢を低くして、ゆっくり行動し、頭を撫でても大丈夫なのかあごのほうがいいのかなどと飼い主さんに聞くなども必要になるでしょう。安心できるような多くの経験をつめば、徐々に警戒心も和らいでいくでしょう。怯えるからといって家に閉じこもっているだけでは逆効果といえるでしょう。
大事なのは犬にストレスを与えないで必要なしつけをすることです。すぐに出来ないからといって叱るのではなく、褒めながら、おやつを上手に使って慣らしていきましょう。
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