子犬の下痢の原因
生後2歳頃までの子犬は免疫機能が未発達のため、ワクチンの接種などの影響で下痢を起こす場合があります。他にも、子犬はとても環境に敏感ですから、環境の変化により下痢をすることも多いようです。
たとえば、昨日まで母犬や兄弟の子犬など、多くの温もりを感じていたのに突然ひとりになってしまうと、淋しさなどのストレスを感じ体調が変化して下痢を引き起こしてしまうケースや、短時間でも子犬だけでサロンに預けられたときに淋しさから下痢を起こすケースもあります。
他にも、子犬が下痢をする原因としてあげられるのは、フードやおやつの与えすぎや寒暖の差による冷えです。
かわいいから、まだまだ育ちざかりだからと、子犬におやつを与えすぎてはいませんか? 子犬が冷たいフローリングにおなかをつけて寝ているのを、見過ごしていませんか?
子犬の消化器官は未発達です。とくに環境が変化したばかりでは、これまでとの環境の違いだけでなくフードの量やおやつの種類にも敏感に反応をしてしまいがちなので、もしも迎え入れる際にアドバイスを受けていたのなら、子犬の生活が安定し、下痢が治まるまでの間は指示に従うようにするといいでしょう。
さらに、子犬の下痢の原因は環境やフードの影響のほかにも寄生虫やウィルスの感染など、病気の可能性も考えられます。
- 下痢に異臭がある
- 子犬が痩せてきた
- お腹が膨らんでいる
など、子犬の様子が普段と違うと感じたら、速やかにかかりつけの獣医の診察を受けることをお勧めします。
原因別の子犬の下痢対策
①ストレス性の下痢の対策
子犬が母犬のもとを離れたことや、何らかの環境の変化がきっかけで下痢をした場合は、環境に慣れるまで子犬の体調に合わせて接してあげることが大切です。しかし、こういったメンタル面のストレスが下痢の原因となる場合は、ときにはトレーナーなど専門家の協力を得ることも必要です。
②冷えによる下痢の対策
子犬も人間と同じです。クーラーのきいた部屋にいれば、体の中でいちばん被毛の少ないお腹が冷え、下痢になることがあります。もちろん、寒い季節であっても同様の症状が現れます。
室温を管理することも大切ですが、子犬が下痢になる前の対策として腹巻やおなかを覆うウェアを着せることも必要かもしれません。
③食べ物や何らかの感染による下痢の対策
これは子犬だけではありませんが、嘔吐を伴う下痢の場合は誤食や感染の可能性も考えられます。
嘔吐や下痢という症状は脱水を伴うため、特に子犬にとっては著しい体力の消費に繋がり命の危険さえ出てきます。何が原因かを探る前に、速やかに専門の病院で治療を受けることが重要です。
子犬の健康状態をメモしよう
子犬の日記でもいいかもしれません。子犬が一日に食べたものや行動、うんちの具合などのメモを取る習慣を作るといいかもしれません。
とくに子犬は体調が変化しやすいので、こうした記録を残すことで振り返り、あらかじめ気を配ることもできます。
もちろん、子犬が下痢をしたときはさらに詳しく、においや状態など記入するといいでしょう。こういった子犬の日ごろの健康状態がわかるものは、診察を受ける際にとても参考になることもあるようです。
さいごに
子犬の下痢に関してご紹介してきましたが、いかがでしたか?
子犬だけのことではないのですが、一過性の下痢も考えられるので判断に困ることもあります。その時は水分の補給を心がけ、早めに獣医の診察を受けるようにして小さな命を守ってあげることが私たちにできる最善なのかもしれません。
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