フケの正体とは?
人間にも犬にも表れる現象であるフケ。この正体は、代謝の過程で剥がれ落ちた古い皮膚です。
少しくらいの量なら特に問題はありませんが、異常な量であれば見た目もよくありませんし、皮膚トラブルや病気のサインが隠れている可能性もあるのです。
フケに悩まされている方なら、痒みを患った経験があると思いますが、犬も同様にフケが出ている時に痒みを感じている場合があります。
痒みに耐えられず掻き毟ると、更に皮膚が剥がれてフケが落ちます。結果、皮膚は傷付き皮膚病に陥ることも。
人間は掻いてはいけないと意識してそれを止めることができますが、犬は途中で痒みを我慢して掻くのを止めるという行動はとれません。
フケの量が多く、全身を痒がるようであれば対策が必要です。考えられる原因を突き止めましょう!
フケの原因①肌の乾燥
◎原因
乾燥する季節に限って痒がり、フケが発生するようであれば原因は乾燥の可能性があります。
乾燥によって皮膚が剥がれやすくなり、痒みは皮膚が剥がれる際に起こります。普段より体を掻いてしまうことで、皮膚が剥がれる悪循環に陥いるのです。
人間の様に掻く力をコントロールできない犬は全力で掻いてしまうので、これにより皮膚が傷付き、そこから皮膚病へと悪化する可能性があります。
◎対策
適度な湿度を保つことが一番大切です。犬にとっての最適な湿度は60%と言われているので、加湿器等で室内の湿度をあげましょう。湿度計があれば、室内の湿度を的確に把握することができます。
適度な湿度を保つことで痒みは和らぐので、フケの量も減少します。風邪対策にもなるので、乾燥時期は部屋の湿度に注意してみてください。他にも、動物病院などでは、保湿系のコンディショナーなどもあるのでそういったアイテムを使うのも手かもしれません。
フケの原因②シャンプー
◎原因
犬の肌は敏感なので、シャンプーの際に少しでも洗い残しがあれば、それがフケの原因となってしまう可能性があります。シャンプーのしすぎも、体に必要な油分を剥がしてしまうのでフケの発生を促します。また、シャンプー自体が犬の体質に合わない場合も原因としてあげられます。
犬は毛量が多いので、被毛が濡れている箇所に細菌やカビ等が繁殖しやすいです。
カビが食べた古い皮膚は、分解されて老廃物となりフケとなります。更に、皮膚はカビが増えると防衛の為に生成速度を上げるので、新しい皮膚が生成されて古い皮膚が押し出され、フケが増えてしまうのです。
◎対策
シャンプーの際は時間をかけて全身を綺麗に洗い流し、被毛をよく乾かすことが重要です。ドライヤーを使って根元まで乾かしましょう。ただしドライヤーもあてすぎると乾燥の原因になりますので長時間あてすぎない様に注意してください。自然乾燥では、カビ発生の可能性が上がります。被毛の湿気はカビを招くだけでなく、ダニやノミにとっても水分補給となります。
シャンプーが合わない場合はすぐに使用を中止し、必要以上にシャンプーすることも控えましょう。
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フケの原因③ストレス
◎原因
人間と同様で、犬もストレスによってフケを発生する場合があります。生活環境の大きな変化や、瞬間的に強いストレスを感じた場合に、フケの発生やそれに伴った脱毛が起こるケースがあるのです。
引越しやペットホテル等への預かり、病院での診察等、愛犬にストレスを与えた瞬間があったか思い返してみましょう。
◎対策
ストレスが原因の場合は、症状が出てから気付くのが殆どで予防が難しいです。
愛犬の性格を把握し、できるだけ同じようなストレスを与えないように注意しましょう。散歩や、沢山遊んであげることで、ストレスを発散させるのも効果的です。
フケの原因④病気
病気が原因でフケが発生する場合もあります。考えられる主な病気を覚えておき、獣医さんに相談しましょう。
◎アトピー性皮膚炎
アレルギーで引き起こされる病気。肌のバリア機能に異常がでてかゆくなり、その結果激しくかいて肌を痛めます。
そうした状態になると肌が乾燥してしまうこともあり、さらに痒みが発生し、悪化すると皮膚が爛れたり膿んでしまう場合も。また、外耳炎・結膜炎等の併発も多くみられます。
◎疥癬症
ヒゼンダニの寄生により起こる皮膚炎。フケ・痒み・発疹等を伴います。
◎脂漏性皮膚炎(脂漏症)
食生活・ホルモンバランスの乱れにより発症する皮膚炎。体毛や皮膚が脂っぽくなりフケが発生し、悪臭を放つ場合もあります。
◎糸状菌
糸状菌が原因となる病気。皮膚に発疹が起き、円形脱毛症のように禿げてしまう症状が現れることがあります。多くの場合は痒みは出ませんが、その箇所周辺からフケが出ると言われています。
◎イヌツメダニ症
ツメダニの寄生によっておこる皮膚炎。フケ・痒み・爛れ等の症状を発症します。
フケの原因が分かれば愛犬を守れる
犬のフケの原因は様々です。今回紹介した原因の他にも、フードや免疫力の低下により、フケが発生する場合もあります。
まずは、室内の湿度や衛生面に注意することで、生活環境を整えましょう。乾燥や寄生虫等から愛犬を守れます。
病気が疑わしい時は、すぐに獣医さんに相談してみてください。
痒みとの闘いは本当に辛いものです。愛犬にそんな思いをさせないよう、飼い主さんに出来ることを始めてみましょう!
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