1.夏は犬の散歩を控えるべき?
1-1.日中には行かない
1-2.愛犬が嫌がる場合はやめる
3.愛犬の夏の散歩時に気をつけたいこととは
3-1.車や自転車との事故
3-2.犬が暑がっている場合には切り上げる
3-3.蚊やノミ、ダニなどの害虫に注意
【掲載:2019.06.05 更新:2023.08.24】
夏は犬の散歩を控えるべき?
今年の夏は30度を超える日が続き、中には37度などの高温を記録する地域も出てきていますね。
これだけ暑い日が続いていると、愛犬の散歩をやめておこうと思う方もいるかもしれませんが、いくら室内で遊んでいたとしてもお家の中で過ごすだけでは飽きてしまったり、運動不足によりストレスがかかったりするので、実際に「散歩に行かない」という判断はなかなか難しいと思います。
特に中・大型犬などの運動量が多い犬種と暮らしている際は、基本的には夏場であっても愛犬の散歩は行ってあげたほうがよいです。
避けては通れない愛犬の散歩事情ですが、ここで大切になるのが、夏に犬の散歩に行く際の注意すべき点を抑えているかどうかです。
夏に犬の散歩に行くとしたら、いったいどのようなことに気を付ければよいのか、ご紹介します。
◆日中には行かない
人間も真夏の日中に外に出るのは出来るだけ控えたいと思いますが、犬も同じです。
『夏の散歩がOK=いつでも散歩に行ってOK』ということではありません。
夏に犬の散歩に行くときは、昼間の一番暑い時間の散歩は絶対に避けてください。
理由としては、下記の3つが挙げられます。
・犬の体は地面から近く、直射日光の他にも地面からの照り返しによる体温上昇が多いから
・犬は人のように体温調節の為に汗をかけず、体内の熱を逃がしにくい体質であるから
夏の強い日差しに温められたコンクリートは、50~60度になる事もあります。
この温度を考えれば、犬の肉球が熱くてやけどをしてしまう事も納得ですよね。
夏場に愛犬の散歩に行く際は、外の気温はもちろんですが、地面の温度にも注意してください。
ご自分の手で地面を触ってみて、ずっと触れるくらいの温度だったら大丈夫ですが、熱くて長く触っていられない場合はお散歩をやめた方が良いでしょう。
飼い主のあなたが外へ出てみて、涼しいから散歩も大丈夫かなと思っても油断してはいけません。
犬は夏の直射日光と照り返しの暑さにより、熱中症にかかってしまう場合もありますので、愛犬の様子には十分注意しましょう。
◆愛犬が嫌がる場合はやめる
それまで散歩が大好きだった犬でも、夏場は暑さが嫌で散歩に行きたがらないこともあります。
トイレを外でしか済まさない子であれば、トイレの為だけでもいいので連れ出す必要がありますが、家でトイレが出来る子で散歩を嫌がる場合には外に出ることがかえってストレスになってしまう可能性もあります。
その際は無理に外に連れて行かず、室内でできる遊びで運動させてあげましょう。
夏の愛犬のお散歩!時間帯はいつがおすすめ?
それでは夏の犬の散歩で注意したい点を踏まえ、いつお散歩に出るのがよいか考えてみます。
真夏の愛犬の散歩時間、1番のオススメは「早朝(朝5時~6時30頃)」です。
真夏といえば日が明けるのが早く、朝5時過ぎには外も明るくなっています。
その時間であれば地面もまだ熱くなく、日も照ってはいないので、愛犬も飼い主さんも快適にお散歩ができます。
2番のオススメは18時以降の「夕方以降の夜」です。
直射日光を避けられる夕方以降なら、安心して犬とお散歩に行けます。
その際に、日が沈んだからと言ってすぐ外へ出てしまうのは注意が必要です。
日が当たらなくなっても、アスファルトにこもった熱はしばらく逃げません。
地域や夏の中でも日の入りの時間はまちまちですし、気温や周りの暗さだけでなく、飼い主が素手で地面のアスファルトを触って、大丈夫なようであればお散歩に出かけて下さいね。
愛犬の夏の散歩時に気をつけたいこととは
真夏のお散歩にオススメの時間は「早朝」と「夕方以降の夜」でしたね。
ただ、周りが明るい時のお散歩と、夜で暗くなってからのお散歩では、夜の方が周りも見えづらく注意しなければいけない点があります。
◆車や自転車との事故
夏に限らないところですが、夜の散歩の注意点としてまずあげられるのが車や自転車といった乗り物です。
辺りが暗くて犬も飼い主も、そして周りの人からも見えづらいという事を意識しておく必要があります。
犬は背が低い分人間の視界に入りづらく、対向車が飼い主さんに気づいていたとしても、足元の愛犬に気づかず接触してしまう可能性があります。
また、同じ原因で飼い主さんと愛犬の間にあるリードに自転車がひっかかり、犬がひきずられてしまうなんてことも考えられますので、夜の愛犬の散歩ではこういった交通事故に対する対策が必要です。
愛犬と暗い時間帯に散歩する際は、ペット用の反射リードなどを使用し愛犬が目立つようにしましょう。
車のライトが当たるとリード部分の反射テープが光るものや、持ち手部分のLEDライトがグルグルと点滅するものもあります。暗闇の中でリードが光る事によって「犬の散歩をしていますよ」と愛犬の存在をアピールできますので安全に散歩が出来ますね。
◆犬が暑がっている場合には切り上げる
愛犬が真夏に陥りやすい病気の「熱中症」。夏の朝方や夜の散歩でも暑さがなかなか引かない日もありますので、熱中症対策が大切です。
全身が毛で覆われている犬には、なるべく涼しくさせてあげるのがコツ。ひんやりするペット用の洋服やネックリングなどを使用し、散歩中も快適に過ごせるようにしてあげましょう。
その他、夏の犬のお散歩の注意点としてあげられるのが、いつでも水分補給が出来るようにして熱中症を防ぐ事。熱中症を予防するためには、散歩中もこまめな水分補給をすることが大切です。
暗い中お散歩最中に、コップを出して、水を出して…とバタバタするのは大変なもの。水を入れたペットボトルに装着するだけで簡単に使用できるタイプの給水ボトルがおすすめです。
また、給水とおしっこをした後に行うマナー水洗の両方が1つで出来る便利なグッズもあります。
◆蚊やノミ、ダニなどの害虫に注意
夏の外出の注意点は、夕方以降から夜にかけて蚊がたくさんいるので、蚊よけが必要です。
犬は、蚊に刺されてもほとんど痒くはなりませんが、蚊は「フィラリア症」という犬にとって怖い虫を媒介しています。フィラリア症はきちんと薬を飲むことで予防ができますが、蚊に刺されないようにする対策もしておきましょう。
毎年フィラリア駆虫薬を飲んでいる犬も多いと思いますが、予防の意味も込めて、散歩に行く前にペット用の虫よけ剤を使用してあげたいですね。
夏バテ気味の愛犬のためにできる夏バテ対策!
犬も人間と同じように、暑くて夏バテになってしまう事もあります。
夏バテから食欲が無くなって体力も落ち、さらにひどい夏バテになるという悪循環も。
ここでは犬の夏バテ対策として出来ることや、役立つグッズについてご紹介します。
◆こまめな水分補給
いちはやく水分補給を行いたい時、犬の体液の電解質組成にほど近いペットスエットがおすすめです。
こちらは、ポカリスエットを生産している大塚グループの製品で、通常の水だけを飲むよりも犬の体に吸収されるスピードが早いので、熱中症対策に役立ちます。
お散歩の際には別の容器に移して持ち歩くとよいでしょう。
この他、夏の暑い時期の水分補給として、水を飲むのも大切ですが、栄養も取らせてあげたい時に役立つのが犬専用の牛乳です。
人間の牛乳をそのまま犬に与えてしまうと、乳糖を分解できずに下痢をしてしまう場合がありますが、わんちゃん用の牛乳であれば乳糖が既に完全に分解されているので、お腹を壊す心配がありません。
九州産の生乳を使っていて、人工着色料や香料は一切入っていません。フレッシュで安心した美味しさを犬に与える事が出来ますよ。
◆栄養補助食品を与える
夏バテだと、食欲も落ちてきてしまいます。食欲がないと、体を動かすエネルギーが作れなくなるため、ますますスタミナ不足になってしまいます。
そんな時は、犬用の栄養補助食品や嗜好性の高いおやつなどを一緒にあげて、少しでも食べ物に興味を持ってもらうようにしましょう。
スタミノールは嗜好性抜群の栄養補給ペーストで、抗酸化成分が豊富で免疫力をUPさせる天然ビタミンE、スタミナ源となるオクタコサノール、脂肪の燃焼を助けるL-カルニチンが含まれています。
そのままあげても良いですし、落ちた食欲を取り戻すためにいつものドライフードにかけてあげても良いですね。
まとめ
いかがでしたか?真夏でもお散歩に行きたいけど迷っている、そんな飼い主さんもお役立ちグッズを持って、早朝・夜にお散歩に行ってあげたくなったのではないでしょうか。
夏の愛犬のお散歩は早朝と夜の涼しい時間がベスト
熱中症も肉球のやけども、飼い主のあなたが気を付けて対策をしていれば防ぐことが可能です。真夏でも快適な散歩を楽しんで下さいね!
長い記事を読んでくださってありがとうございました。あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!
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