1.犬はきのこを食べても大丈夫!
2.犬が食べてもいいきのこ
2-1.しいたけ
2-2.エリンギ
2-3.舞茸
2-4.しめじ
2-5.えのき
2-6.きくらげ
2-7.マッシュルーム
3.きのこを与える際の注意点
3-1.食べやすい大きさにカットする
3-2.与える量には注意する
3-3.必ず火を通す
3-4.味付けはしない
【掲載:2019.09.13 更新:2023.09.06】
犬はきのこを食べても大丈夫!
私たち人間が食べる用のスーパーに売っている種類のきのこであれば、犬は基本的にきのこを食べても大丈夫です。
外にお散歩に出ていると野生のきのこを見かけることもありますが、野生のきのこを愛犬が口にするのは絶対にNGです。
野生のきのこは食べてはいけないとわかっていても、意外と野生のきのこによるアクシデントは多いようで、愛犬がいたずらに食べてしまう可能性もゼロではないのです。
きのこと言っても様々な種類がありますが、犬はどの種類のきのこであれば食べていいのか、きのこごとの特徴や与える際の注意点、与え方などについて順番に見ていきましょう。
犬が食べてもいいきのこ
きのこに含まれている栄養素は高く、カロリーも低いので愛犬にも食べさせたい食材のひとつです。
肥満気味の犬などに対して、フードにまぜて嵩増ししてあげるという人もいるようです。
スーパーで見かけるほとんどのきのこにはデトックス効果のある食物繊維が多く含まれていますが、他にも野菜から補給するのが難しいビタミンDもたくさん含まれています。
犬は人間と異なり体内でビタミンDを生成することが出来ず食事から栄養素を補う必要がありますので、ビタミンDやその他の栄養素も詰まっているきのこは手作りごはんにも嬉しい素材ですね。
犬が食べても大丈夫なきのこの種類と、種類ごとの特徴についてご紹介しますので、是非参考にしてみて下さいね。
◆しいたけ
- 日光に当てるとビタミンDが増える
- 食物繊維が豊富に含まれている
きのこ類は全般的におすすめですが、特に生しいたけ、もしくは乾燥しいたけがおすすめです。
生しいたけよりも乾燥しいたけの方がさらに栄養価が高く、特にビタミンB12が豊富なため貧血予防としても役立ちます。
乾燥しいたけを水で戻した際に、この戻し汁を利用することも問題ありませんが、加熱することが約束です。
しいたけはその他にも、エリタデニンという血液をサラサラにしてくれる効果のある成分や、レンチナンという免疫力を高め、ガンを抑制する効果を期待できる成分も含まれています。
◆エリンギ
- サツマイモより食物繊維が豊富に含まれている
- きのこ類の中では日持ちする
エリンギにはナイアシンが豊富に含まれており、血行を良くしたり、皮膚や粘膜の炎症を防ぐ効果が期待できます。
◆舞茸
- β-グルカンの含有量がきのこ界トップクラス
- エルゴステロールの含有量もトップクラス
まいたけが持っている栄養素、β-グルカンはがん予防、高血圧の改善に効果が期待できます。
上記の通り、β-グルカンの含有量はきのこ界でもトップクラスになります。
◆しめじ
しめじと呼ばれるきのこの中にも色々な種類がありますが、一般的に「しめじ」と呼ばれている種類は『ぶなしめじ』です。
- さつまいもに匹敵するほど食物繊維が豊富
- カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含む
しめじには、食物繊維やカルシウムなどの他にも、オルチニンが豊富に含まれています。疲労の回復が効果的できます。
◆えのき
- 食物繊維が豊富
- 免疫力を増加させるβ-グルカンが豊富に含まれている
人間用の食品に「GABA」を含んだ商品がありますが、実はえのきにもGABAが含まれています。
GABAはアミノ酸の一種で、ストレスの緩和や疲労回復に効果的だとされています。
◆きくらげ
- カルシウムが豊富
- ビタミンDも含んでいる
きくらげには「白きくらげ」と「黒きくらげ」の二種類が存在し、販売方法はそのまま生の状態か乾燥させた状態になります。
白きくらげは水溶性食物繊維が豊富で便秘解消に効果的であり、黒きくらげは鉄分が豊富なため、貧血の予防に効果的です。
きくらげの鉄分はレバーの約3倍分とも言われています。
◆マッシュルーム
- うま味成分のグアニル酸が椎茸の3倍
- カリウムを多く含む
マッシュルームにはきのこの中でも、パントテン酸が豊富に含まれています。パントテン酸は糖質や脂質、タンパク質の産生に必要な酵素を助ける働きがあります。
きのこを与える際の注意点
犬は基本的にきのこを食べても問題はありませんが、与える際に気を付けておきたいポイントはあります。
おうちできのこを与える際にはこちらの4点に注意して与えてあげてください。
◆食べやすい大きさにカットする
きのこをそのままの大きさで与えると、消化不良を起こす原因になったり、種類によっては食べる段階で喉につっかえてしまう可能性もあります。
どんな食材にも言えることですが、きのこも細かく刻んだりペースト状にして、飲みやすく消化しやすい形状で与えるようにしましょう。
乾燥しいたけや感想きくらげは粉末状にするか、水で戻してから細かく刻むとよいでしょう。
◆与える量には注意する
きのこは食物繊維が豊富に含まれている為、与える量には注意が必要です。
食物繊維は整腸作用が期待できる一方、消化しにくい為過剰摂取になると下痢を引き起こすことになります。
メインとして使うのではなく、普段のドライフードの嵩増しやトッピングとして少量与えるだけにしましょう。
◆必ず火を通す
きのこは必ず茹でたり、焼いたりして加熱処理をしてから与えましょう。
生のまま与えてしまうと消化不良を起こす可能性があるため、熱を加える工程は必須です。
犬が舌を火傷をしないように、加熱したあとは人肌程度まで冷ましてから与えるようにしてください。
◆味付けはしない
きのこは独特の風味を持っていて、素材のままでも十分なおいしさがあります。
犬にとって人間用の濃い味付けは毒になりますので、調味料などを入れて味付けをするのはやめましょう。
また、人間がきのこの食感や味を苦手とする子がいるように、ワンちゃんにもきのこを苦手とする子がいるかもしれません。
きのこは栄養満点な食材ですが、絶対に与えなければいけないものでもありませんので、愛犬がいらないと行動に示したら無理に与える必要はありません。
まとめ
いかがでしたか?
これまで、きのこを愛犬に与えていいのか悩んでいたあなたのお役にたつことができたでしょうか。
きのこには体の老廃物を排泄するデトックス作用があるので、適切な量を守り上手に食生活に取り入れれば毛艶がよくなったり皮膚トラブルが改善されたりと、愛犬にはうれしいことが盛りだくさん。
その反面、やはり与える量には配慮が必要なことがわかりました。私たちからみれば少量であっても、愛犬にとっては過多になっていることもあるかもしれません。
愛犬の1回の食事量には気を配る必要はありますが、こうやっていつも準備するおかずのひとつを愛犬ベースにして作り、同じ時間に同じ空間で食事を楽しむことができたら、ますます愛犬との絆が深まりそうですね。
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