犬をお迎えする前に確認しておきたい事
大好きな犬をお家に迎え入れる、それだけでワクワクしますよね。
どんな犬が良いだろうか、お家にきたらずっと一緒に遊べるかな、などと思いをはせる事だろうと思います。
しかし、犬を迎え入れるというのは「命を迎え入れる事」です。
飼い始めてから「こんなはずじゃなかった」「もうやめたい」などと飼育を放棄する事はできません。
飼い方も知らずに「面倒だから嫌」と拒否をすることもできません。
初めて犬を飼う方は、まず犬をお迎えする前に必ず確認して頂きたいことが5つあります。
飼い方の基本と言ってもよいので、ぜひ目を通して下さい。
◆金銭面
犬を飼うという事は、今現状で経済的に余裕がないと出来ません。
犬のご飯代、キャリー代、サークル代、予防接種代、病院代、ペットホテル代、トリミング代などなど、様々な支出が出てきます。
賃貸の方は、ペット可物件にすると、通常よりも費用がかさみます。
留守番中は、愛犬のために冷暖房をつけて置く必要もあります。
また、犬の生涯を養うと、車1台分の費用がかかるなどともいわれるほど。
憧れだった愛犬を手に入れたのはいいけれど、自分自身の身を削って養うと、愛犬も飼い主さんも共倒れしてしまいます。
金銭面の問題は、犬が好きと言う気持ちや犬を愛する気持ちだけでは解決できないことであることを把握するべきです。
◆住宅環境
あなたがお住まいのお家は、犬を飼っても大丈夫な物件でしょうか。
ペット不可の物件で、こっそり飼ってしまった結果、見つかった犬を放棄するか引っ越しを余儀なくされるかと言った話も聞きます。
せっかく迎え入れた愛犬を悲しませるような事はやめて下さいね。
また、飼う予定のある犬のサイズに対して、飼育するスペースは十分に確保できるような広さがあるでしょうか。
小型犬であっても、室内で飼われる場合は寝る場所、遊ぶ場所といったスペースが必要です。
大型犬ならなおさらの事。
飼い方もそうですが、どこの場所で犬が過ごすかと言うシミュレーションを行う事も重要です。
ストレスが溜まってしまわないよう、ある程度の部屋の広さが必要なことを把握しておきましょう。
◆飼い主の生活習慣
愛犬は飼い主と一緒にいる時間が一番幸せです。
しかし、飼い主さんは毎日お家にいるわけではありませんよね。
仕事に行ったり、用事で外へお出かけしたり。
長期間の出張や転勤があるかもしれません。
飼い主さんが長時間お家を留守にする生活習慣であると、犬はストレスをため込んでしまいます。
ストレスのせいで無駄吠えが増えたり、部屋の中をいたずらしたりする子も多くいます。
人によって犬の飼い方は様々だとは思いますが、愛犬のためを思うなら、毎日散歩をする,仕事は残業しない,休日は犬と一緒に遊ぶ,外泊は出来るだけしないなどと言った、飼い主さん自身の生活習慣を見直す必要があります。
どうしても留守にしなければいけない時には、家族や友人に協力してもらう、ペットシッターやペットホテルなど預けられるところを見つけておくといった準備が必要になります。
愛犬のために自分が譲歩する事が出来るかどうかが、あなたの飼い方によって愛犬を幸せに過ごせてやれるかどうかにかかわってきます。
外出をする時や不在時にはペットが寂しい思いをしないようにしたいと考える方も多いですが、そんな時にはペットホテルやペットシッターを利用するのが最適です。ただペットホテルとペットシッターってよく聞くけど、実はよく知らない…そもそも何が違うの? という方は多いのではないでしょうか?今回は、その違いについてお伝えをしていきます。
◆飼い主側のアレルギーチェック
犬が大好きで迎え入れたのはいいけれど、家族が犬アレルギーで手放さなければいけなくなったという悲しい現実も存在します。
現代社会では、何らかのアレルギーを持っている方が大半です。
もし、家族の中で犬アレルギーを持っている方がいると、治療方法はアレルゲンとなる犬を遠ざける事しかありません。
犬の飼い方を細かく調べるよりもまず先に、愛犬を手放すなんて悲しい事態を避けるために、犬を飼おうとされる家族全員のアレルギーチェックを行っておくと安心ですね。
◆犬の一生を預かる覚悟
犬を迎え入れるのであれば、その犬の一生を預かる覚悟が無いといけません。
途中で投げ出したり放棄したりする事はあってはなりません。
犬の寿命は小型犬と大型犬で多少の差はありますが、10~15年ぐらいと言われています。
長生きする子だと、20歳を超える事も。
若いうちは元気で走り回っていますが、7歳を超えて老犬になると、人間と同じような介護も必要になってきます。
また、ケガをしたり動物病院で手術を余儀なくされるような病気にかかったりするかもしれません。
愛犬にとって頼りになるのは飼い主のあなた以外にいないのです。
犬の一生を預かる覚悟はあなたにありますか?
「犬の十戒(じっかい)」と言う詩をご存知でしょうか。
作者不明ですが広く世界に知れ渡っている英語の詩で、日本では犬の十戒として伝えられています。
飼い主の元に迎え入れられた愛犬が飼い主に語り変える口調の詩で、犬と人間の理想の姿が書かれています。
初めて犬を迎え入れる方は、犬の飼い方を調べる前にぜひ読んでみて下さいね。
犬をお迎えする前に準備すべきグッズ
犬を飼い始める前に最低限必要な準備グッズを6つまとめました。
初めて犬を飼う方は、これだけは用意しておきましょう。
これさえあれば、犬の飼い方に不安はありませんよ。
①犬のケージ・サークル
②犬の寝床
③ドッグフード
④フード皿
⑤水のみ皿(給水器)
⑥トイレ(ペットシーツ)
①犬のケージ・サークル
まず確保して頂きたいのは、迎え入れた愛犬が「安心して過ごせる場所」です。
飼い主のそばが安心するのはもちろんですが、留守番の時間,飼い主が寝ている時間などを考えると、犬が一人で過ごす時間は結構長いものです。
その際に、安心して過ごせる自分だけの空間が必要になってきます。
ケージサークルは犬が成犬になった時の大きさを考えて用意しましょう。
サイズは、ケージサークルの中に「トイレ」「ご飯」「ベッド」「遊ぶスペース」がある事が理想です。
お部屋のインテリアにこだわってというのも大事ですが、愛犬がいたずらしないような設計になっていたり、清潔に保てる工夫があったりするものを選びましょう。
②犬の寝床
愛犬は狭くて暗い所で寝るのを好みます。
犬の寝床は、ふわふわのクッションタイプのベッドを置くのも良いですが、上下左右が囲まれているキャリーケースのようなベッドもおすすめです。
キャリーケースを寝床にしておくと、そのまま動物病院やお出かけに利用することができますので、簡単ですね。
いつもの生活空間の延長で楽々お出かけができますよ。
寝床には、柔らかい毛布があると愛犬も安心します。
●おすすめ商品
【ポイント1】仕切りドア:2つのスペースに分ける仕切りドアがあるので、トイレの場所を覚えやすい!
【ポイント2】セカンドドア:通常ドアとは別にセカンドドアからトイレを出し入れできるので、頻繁に行うシーツ交換もラクラク!大きなドアなので出入りもできる!
【ポイント3】トレー形状:おしっこが住居スペースに入るのを防ぐトレー形状!食べこぼし、そそうをしても床を汚さない!
【ポイント4】屋根面:2つのスペースに開閉・脱着可能な屋根面付。ロックパーツ付で飛び出しを防止!
ペットの成長やリビングスペースに合わせてサイズ調節ができる、天然木の犬用サークル。
③ドッグフード
犬を飼う上で最も必要になってくるのがドッグフードです。
初めて犬を迎え入れる方は、何をあげて良いのかわからない事もあると思います。
最初にあげるドッグフードは、迎え入れたペットショップやブリーダーさんと同じ内容のドッグフードにしましょう。
いつも食べているドッグフードなら胃腸の調子が悪くなることもありませんし、初めての食べ物に愛犬が拒否反応する事もありません。
ドッグフードはペットショップではもちろんの事、動物病院,ネットショップなどでも様々な種類が販売されていますので、愛犬に合ったドッグフードを選んであげて下さいね。
④フード皿
ドッグフードをあげるためのお皿も初めて犬を飼う方には必要です。
一口にフード皿と言っても様々な形があります。
深さが浅い物は、子犬が食べやすく設計されていますし、早食い防止のための工夫がされている食器もあります。
色やデザインを重視するのではなく、食べやすさや清潔を保ちやすい形状のものを選びましょう。
●おすすめ商品
衝撃や熱の変化に強いステンレス食器です。フードやお水入れに最適です。
⑤水のみ皿(給水器)
犬が生きていく上で重要なのが水です。
水を飲むためのお皿も必要ですが、形状もお皿だったりケージにつける給水器だったりと多種多様です。
犬にも形状に好き嫌いがあるらしく、床に置いた水は飲まないけれど、給水器なら飲むといった事も。
あなたの愛犬がどの形状を好むか試してみて下さいね。
留守にしがちな飼い主さんの場合は、ケージに取り付けるタイプの給水器がおすすめです。お皿の水飲み皿ですと、足などを引っ掛けていったんこぼしてしまうともう飲むことができません。
ケージに取り付ける給水器なら、足で踏んでこぼすことは無いので安心ですね。
どんな飼い方をするのかによって、水を飲む容器の形状が変わります。
ただ、水のみ皿に比べて給水器は洗いにくいという難点もありますが、給水器のボトルがペットボトルを利用できるという便利なものも存在します。
水のみ口はこまめに洗って清潔を保ってくださいね。
●おすすめ商品
ペットの健康管理に!固定タイプなので倒れてこぼれる心配がありません。
飲んだ量がわかるボトル付き。
犬はもちろん、猫も飲みやすいお皿型です。飲み口が広く、ペットの体高に合わせて飲みやすい高さに設定できます。
水が少なくなると自動的に給水、一定量でストップします。
⑥トイレ(ペットシーツ)
人間が犬と暮らすうえで、しつけておきたい行動の1つにトイレトレーニングがあります。
早く始めればその分失敗する回数も減り、快適な部屋で暮らすことができます。
犬用のトイレは、子犬のうちは広い範囲にトイレを置いて置き、成功した際に思う存分褒めてあげると、その後もトイレで成功しやすくなります。
トイレにペットシーツを敷いておくと後処理が楽ですが、ペットシーツを噛んでいたずらする子もいます。
ペットシーツを利用したいと考えている方は、犬用トイレにメッシュタイプのトレーが付いていて、そのトレーでペットシーツをはさむタイプも販売していますので、検討してみて下さいね。
便利グッズではないのですが、最後にもう一つ、「かかりつけの動物病院」をピックアップしておくことも重要です。
愛犬に何かあった時、直ぐに駆けつける事が出来る動物病院は心強いもの。
あらかじめ犬を飼っている方に聞き込みしてみたり、お家から通える範囲での動物病院に顔を出してみたり。
犬をまだ迎え入れていなくても、飼い方を聞きに動物病院へ行って「今度犬を迎え入れるのですが・・・」と伝えると、病院のパンフレットなどを渡してくれる親切なところもありますよ。
●おすすめ商品
いたずら防止のメッシュカバー付き。
トイレトレーニングの失敗はトイレシーツにも原因あり?
このトイレシーツは匂いが付いてるのでトイレトレーニングをサポートします!
もっと吸収力がパワーアップしてリニューアルです。
迎えた日の過ごし方
待ちに待った愛犬を初めてお家に迎える日、とってもワクワクどきどきしますよね。
しかし、初めて犬を迎えた日の過ごし方によって、その後の愛犬の体調を左右するかもしれません。
初めて愛犬を迎えた日の過ごし方についてまとめてみました。
◆お迎えは午前中に
初めてお家に来た愛犬は、今までと違う環境であるが故にあなたのお家に慣れるまでにストレスが溜まってしまいます。
ストレスが原因で体調が悪化してしまう可能性も。
初めて来た日は何かとバタバタしがちですので、何かあった時に対処できるよう、お家にお迎えする時間は午前中が望ましいです。
◆あまり構い過ぎない
犬の飼い方をあまり理解していないと、念願の愛犬が来たから、いっぱい遊びたい!散歩に行きたい!お手もおかわりも教えたい!など、はしゃいでしまう場合があります。
しかし、犬にとってはあなたのお家は見知らぬ世界,当然あなたも見知らぬ人間です。
今まで住み慣れた環境から離れてしまって、心の整理がついていないかもしれません。
初日は愛犬にあまり構い過ぎず、そっとしておいてあげましょう。
愛犬との絆を深めていくのは徐々にでかまいませんよ。
◆ハウスの場所,トイレの場所を覚えさせる
愛犬に最低限覚えて欲しい場所は、安心できる「ハウスの場所」と、排泄をする「トイレの場所」です。
まず初めに、あらかじめ用意してあったケージサークルに入ってもらい、犬自身を落ち着かせます。
出来れば飼い主のあなたは見守るだけにして、犬自身の移動のストレスや疲れを十分に取ってあげましょう。
また、トイレトレーニングの1つとして、愛犬にトイレの場所も覚えてもらいます。
できるなら、トイレに犬のおしっこの臭いを付けておくと、トイレ=おしっこをするところと愛犬が学習してくれます。
◆お腹が空いてそうならご飯
移動や環境の変化によって、食欲がないかもしれません。
飼い主さんが手にドッグフードの粒を2~3粒持って、愛犬に差し出し、ペロリと食べてくれれば一安心。
もっと食べたいような仕草を見せたなら、ごはんを与えてあげましょう。
ドッグフードの種類は、ペットショップやブリーダーさんのもとで与えていたものと同じものを使うのがベストです。
一日に何回、何グラム食事を与えていたかや、水でふやかすなど、与え方も聞いておいて、あなたのお家でも同じようにあげて下さい。
愛犬を迎えた初日は、飼い主のあなたも愛犬も興奮気味ですぐ疲れてしまいます。
十分に休息をとって、だんだんとお家の環境に慣らしていってあげて下さいね。
1週間ぐらいたって落ち着いたら、動物病院で健康診断をしてもらったり、本格的にお散歩に出かけたり、しつけも必要です。
犬の飼い方に不安がなくなったら、お家に迎え入れてあげて下さいね。
あなたとあなたのお家に迎え入れる予定の愛犬が幸せになる事を願っています!
– おすすめ記事 –
・ポメラニアンの子犬のを迎える時のポイント11選!新しい家族を迎えるために♪ |
・【結果発表】犬の老化に関するアンケート!高齢犬と子犬・成犬の悩みのちがいが明らかに!?【ペットライン株式会社】 |
・子犬のワクチン接種!正しく理解していますか? |
・子犬を飼う前に必要な準備は?何を用意するべき? |