子犬のワクチン接種!正しく理解していますか?

2017.02.18

子犬のワクチン接種!正しく理解していますか?

子犬を飼い始めたら、まず頭に入れておきたいのがワクチン接種。初めて病院へ行く理由のほとんどが、これにあたると思います。 今回は子犬にワクチン接種が必要な理由や、注意点を紹介します。愛犬家ベテランさんも初心者さんも、知識を深めましょう。

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子犬のワクチンはなぜ必要なの?

子犬のワクチンはなぜ必要なの?

人間の赤ちゃんと同様に子犬は生後、母犬から母乳を摂取します。
初めの頃の母乳を初乳といい、これには子犬にとって必要不可欠な栄養や免疫が備わっているのです。
産まれたばかりの子犬は、免疫系が未発達で感染症に対する抵抗力が極めて低いため、この初乳から自身に免疫力が備わるまでの免疫力を与える「移行抗体」を受け継ぎます。
しかし、この移行抗体は生後約2~3ヵ月で体内から消失する為、ワクチン接種を行うのです。
子犬のワクチン接種は、1回の接種では効率よく免疫を得る可能性が低いので数回必要となります。
生後2ケ月で1回目、3ケ月で2回目、4カ月で3回目の、計3回のワクチン接種が一般的です。


ワクチンって何?その種類は?

ワクチンとは、感染症ウィルスの毒素を弱めた「抗原」のことをいいます。
この抗原を注射することで、体内でこれに対抗する「抗体」が作られます。毒素を弱めた抗原に抗体が勝り、新たに作られた抗体が体内に残ります。この現象を目的とするのが、ワクチン接種です。
犬のワクチンは以下の通り、数種類あります。

◎2種混合ワクチン

犬ジステンバー+犬パルボウィルス感染症の予防

◎5種混合ワクチン

2種混合ワクチン+犬伝染性肝炎+犬伝染性喉頭気管炎+犬パラインフルエンザウィルス感染症の予防

◎6種混合ワクチン

5種混合ワクチン+犬コロナウィルス感染症の予防

◎8種混合ワクチン

6種混合ワクチン+犬レプトスピラ(黄疸出血型+カニコーラ型)感染症の予防

このように、予防を目的とするウィルスの種類数に応じて混合ワクチンを接種します。
尚、ウィルスの種類はもう一種類、犬レプトスピラ病ヘブドマディスがあり、最大9種のワクチンがあります。
中でも2~5種混合ワクチンまでが重要とされており、5種混合ワクチンの接種が一般的かもしれませんね。
病院によって違いますが、大体はこの数種類のワクチンを一回で済ませます。
体内にウィルスを入れるのですから、勿論リスクもあります。起こり得る副作用を覚えておきましょう。


■ワクチン接種による副作用

子犬のワクチン接種!正しく理解していますか?

ワクチンが9種あると前述しましたが、単純に9種全てを摂取するのがいいとは一概にいえません。副作用とリスクを考えた上で愛犬に合ったワクチンの選択をしましょう。
ワクチン接種による副作用は軽い症状から重い症状まで様々です。
発熱・食欲の低下・嘔吐・下痢などの全身症状や、接種部位の腫れやしこり・赤み・痒みなどの部位症状、ムーンフェイスと呼ばれる顔の腫れ等、これらが特徴的な症状となります。
そして、最も重大な副作用は「アナフィラキシー反応」です。これに関しては、早期に適切な処置が施されなければ命に関わります。
これらの副作用が原因で、アレルギーや自己免疫疾患、病原体の症状等を発症する可能性もあるのです。
副作用の発生確率は1%未満、中でもアナフィラキシー反応の発生は0.1%未満とされてはいますが、ゼロではありません。
特に子犬や老犬の場合は成犬に比べて抵抗力が弱い為、副作用を起こす確率が高まります。また、成犬でも小型犬の場合、その確率が高いとの報告があるそうです。
愛犬の体調や体質等を考慮し、リスクを頭に入れた上で獣医さんとよく相談しましょう。


ワクチン接種に関する注意点

ワクチンとはウィルスの抗原であり、身体にとっては異物です。ワクチン接種前・後には注意が必要です。

◎愛犬の体調は万全?

元気がなかったり、食欲低下・下痢等で体調が悪い時は、思わぬ副作用に見舞われる場合があります。愛犬の不調を感じたら、ワクチン接種は別日に変更しましょう。 

◎ワクチン接種後30分は要注意

最も重大なアナフィラキシー反応は、接種後30分以内に急激に起こります。呼吸困難・嘔吐・痙攣・血圧低下などのショック症状を確認したら早急に治療が必要です。接種後の30分は容態に注意し、異常が起きたらすぐに病院へ行ける準備をしておきましょう。

◎その他の副作用

アナフィラキシー反応以外の副作用は、接種後数時間から3日までの間に出ることが多いとされています。その中で最も多いのが接種後12時間以内です。接種後数日間は愛犬の様子をよく観察して、異常がないか注意しましょう。

◎安静に過ごす

 
ワクチン接種後は、激しい運動やシャンプー等を避けて安静に過ごしましょう。


子犬が無事に成長する為に

子犬が無事に成長する為に

子犬を数々の病気から守るのに、免疫力は必要不可欠です。
ワクチン接種は、飼い主さんがリスクや注意点をきちんと把握した上で行いましょうね。
ちなみに抗体産生には1~2週間かかると考えられているので、子犬のお散歩はワクチン接種から約2週間経つまで我慢です。
2週間以内に外に出たい場合は、抱っこでお出掛けして下さいね!



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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