1.チワワはどんな犬?
1-1.小型犬で不動の人気を誇るチワワ
1-2.チワワの特徴
1-3.スムースコートとロングコート
2.チワワの飼い方は?
2-1.食事について
2-2.シャンプーについて
2-3.ブラッシングについて
3.チワワをしつけるには?性格を知ることが大切!
3-1.チワワの性格
3-2.チワワのしつけのポイントは?
3-3.吠え癖のしつけ
3-4.噛み癖のしつけ
4.チワワを飼う時に気をつけたいポイントは?
4-1.寒さ対策が必要
4-2.骨折や脱臼に注意
4-3.老犬の介護方法について
【掲載:2017.10.20 更新:2020.10.12】
チワワはどんな犬?
◆小型犬で不動の人気を誇るチワワ
チワワは、北アメリカで最古犬に属される犬種「テチチ」の直径の子孫であると考えられています。
当初のチワワはスムースコートでしたが、19世紀中頃から、品種改良を重ねた結果ロングコートのチワワなどが改良生産されることとなり、1904年にAKC(アメリカンケネルクラブ)の登録犬種となりました。
超小型で室内犬として飼育しやすいチワワですが、猟や牧羊などの使役犬として働くことができず、当初は人気があまり出ませんでした。
しかし、時代の移り変わりと共に、犬は愛玩犬としての役割が大きくなり、小型でかわいらしいチワワは爆発的な人気で広がりました。
チワワは日本でも根強い人気を誇り、JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数でも上位を長年キープしています。
◆チワワの特徴
チワワの最も有名な特徴は、アップルヘッド(アップルドーム)と呼ばれるりんごの様な丸い額です。
またJKCではチワワのスタンダード(犬種標準)は、1.5キロから3キロ以下とされていますが、純血種同士を掛け合わせたミックス犬や、品種改良されてから年数が浅いため犬種が固定されておらず、3キロ以上の大型のチワワも多く存在します。
◆スムースコートとロングコート
被毛の短いスムースコートチワワと、被毛の長いロングコートチワワの二種に分類されます。
スムースコートチワワは、被毛が短い分大きな目や特徴のアップルヘッドが強調されるため愛らしい外見をしています。テチチ時代の性格や気質が強いのは、ロングコートよりもスムースコートです。
被毛は短いですが、実はスムースコートはロングコートよりも抜け毛が多く、チクチクと短い抜け毛のため、掃除や服についた抜け毛の除去が大変なことが多いです。
一方、ロングコートチワワは被毛は長いですが、あまり抜け毛に気付かないほど抜け毛が少ないという特徴があります。
ただし、それは抜け毛が身体についたまま毛同士が絡まっている事が原因で、けして抜け毛が無いという訳ではありません。そのため、定期的なブラッシングで抜け毛を取り除いてあげる必要があります。
夏場はバリカンなどでさっぱりとサマーカットをする方も多く、季節や好みに合わせてアレンジできる所も魅力の一つです。
日本ではスムースコートチワワよりも、ロングコートチワワの方が人気が高いです。
チワワの飼い方は?
室内犬として人気の高いチワワの飼い方のポイントとは一体何でしょうか。食事や、ブラッシング、抜け毛ケアなど、一つずつ確認してみましょう。
◆食事について
超小型犬のチワワは、肥満になってしまうと支える足や、関節に多大な負担を与えてしまいます。また、チワワに限らず、小型犬は心臓病のリスクが高い事で知られています。
肥満になると、血管と、血管に血液を送り出すポンプの役割をしている心臓の負担が増え、高脂血症や動脈硬化などのリスクも上がります。そのため、超小型犬であるチワワは何よりも肥満大敵であり、食餌のコントロールはとても大事だと言えます。
チワワが一日に必要な食餌量(カロリー)は、月齢や年齢、運動量、避妊去勢の有無などで変わるため、個体差に合わせた数値を動物病院などでアドバイスしてもらうことをおすすめします。
適当に量をあげたり、チワワが欲しがるだけあげる、という方法では無く、しっかり量を決めてあげることが一番の健康管理になります。また、チワワの身体は小さいため、一日量を3回程度に分けて与える事もとても効果的です。
最近ではチワワ専用フードというものも多く販売されています。小型犬だからこそ添加物の量にこだわった物や、消化器系が弱いチワワの特性を考えて腸内細菌バランスを整えるオリゴ糖配合の物などを使用した物などメーカーによって様々なフードがあります。
◆シャンプーについて
犬は皮膚の状態などにもよりますが、一般的には1か月に1~2回のシャンプーが良いと言われています。チワワも例外では無く、定期的にシャンプーすることをおすすめします。
チワワは基本的にトリミング犬種ではありませんが、人気犬種のためトリミングサロンではチワワコースを設けているお店も多いです。爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、シャンプーなどのコースを利用して清潔に保つ事もおすすめです。
ロングコートの場合は、季節や好みによって毛を短くさっぱりカットするのも人気があり、長い被毛が絡まって抜け毛となる事が無いため、おすすめとも言えます。
◆ブラッシングについて
チワワは出来るだけこまめなブラッシングが必要です。ブラッシングはマッサージ効果もありますし、ロングヘア―チワワの場合は被毛に絡まった抜け毛を取り除く効果もあります。
被毛の短いスムースヘアーであっても、ブラシをかけて不要な抜け毛や毛玉を取り除き、皮膚の清潔を保つということはとても大事な健康管理の一つです。
被毛の長さによりブラッシングに適しているブラシは異なり、スムースヘアーチワワの場合は獣毛ブラシがおすすめです。
ロングコートの場合は、毛玉が出来ている場合はスリッカーブラシとコーム、毛玉が無い場合はピンブラシとコームがおすすめです。ロングコートは被毛がもつれやすいため、ブラッシングは欠かさず行うことをおすすめします。
チワワをしつけるには?性格を知ることが大切!
イギリスで発表された犬種別IQランキングでは、79犬種中67位だったチワワは全犬種の中でもあまり知能が高いとは言えません。そのため、チワワのしつけには根気は必要です。
チワワの性格や、吠え癖、噛み癖のしつけを知って、根気よくしつけをしていきましょう。
◆チワワの性格
動物は目線の高さが上下関係を表す事もあります。そのため、超小型犬のチワワは自然と動物内で下に見られる事が多いです。
ですが、チワワは好奇心旺盛で活発な犬種で、大きな相手に立ち向かう気の強さを持っています。そのため、警戒心が強く攻撃的に見える一面があり、しつけが難しいという特徴があります。
◆チワワのしつけのポイントは?
チワワのしつけは、興奮させないことが第一条件です。興奮すると我を忘れてしまうことが多いため、飼い主さん側も落ち着いて対応しましょう。
また、警戒心が強く強気なチワワには、飼い主さんがリーダーであるということを教える事が大切です。リーダートレーニングは、散歩や遊びのときに主導権を持つ、チワワの言う事に従わない、などの飼い方でチワワに理解させることが可能です。
◆吠え癖のしつけ
チワワの飼い主さんの悩みナンバーワンが吠え癖です。警戒心が強く、強気な性格のため、チワワは他の犬種よりも吠えやすいです。また、吠えているうちに興奮してしまい、最後には吠え声が止まらなくなるというパターンが多いです。
吠え癖は飼い方で治すことが出来ますので、まずは原因を知る事が一番大切です。
吠え癖というものは、実は飼い主さんが原因であることが多いです。来客やインターフォンに吠える場合は、飼い主さんがその瞬間にいつもと違う甲高い声で応答する、はしゃぐ、興奮するなどするため、チワワも一緒に興奮してしまうことが原因の事があります。散歩で他の犬に吠えてしまう場合は、家族という群れの中でリーダーになってしまっていて、飼い主さんを守ろうとしている行為であることもあります。
チワワと自分の立場関係を今一度見直し、リーダーコントロールで頼れるリーダーと認識させる飼い方をすることが大切です。
チワワが吠えている時には、ダメー!やめてー!と甲高い声で注意するのは逆効果ですので、低い声で一言「ノー。」と伝えます。無視も効果があります。
とにかく興奮しているチワワを落ち着かせ、吠える対象を特別なことと捉えなくさせることが良いとされています。
◆噛み癖のしつけ
噛み癖もチワワの問題行動の代表で、やはり飼い方が引き金になっている場合が多いです。噛み癖の場合も原因をまず知る事が大切です。
そして甘噛み(痛くない程度の力で遊びの延長として相手の反応を見るために噛む行為)もしっかりと止めることが大切です。甘噛みを許す飼い方をしていると、いつか本気噛みに変わります。甘噛みは低い声で、目をしっかりと見て、いけない事だと知らせる事が有効です。
噛み癖矯正の際には、噛んでも良いオモチャで噛んで良いものと悪いものを分けて教える飼い方をすることが大切です。犬用知育おもちゃのコングなどは天然ゴム製で適度な硬さもあるため、飽きずにカミカミすることが出来るのでおすすめです。
チワワを飼う時に気をつけたいポイントは?
超小型犬のチワワを飼う時に気を付けたいポイントとは何でしょうか。項目ごとに確認してみましょう。
◆寒さ対策が必要
チワワは元々メキシコ原産の犬なので、寒さには特に弱いと言われています。
洋服を一枚着せる、冬用のボア製などのあたたかいペット用ハウスに変える、いつもの居場所に毛布を置く、などの寒い時用の飼い方を考える事が必要です。特にこたつなどの囲まれて安心できるベッドを好むチワワは多いです。
◆骨折や脱臼に注意
チワワは骨が細く、脆いため、骨折をしやすい犬種です。飼い主さんがチワワがいる事に気付かずに踏んでしまった、ドアに挟んでしまった、高いところから飛び降りた拍子に骨折してしまったという事例もあります。
また、チワワに多いのが膝蓋骨脱臼という膝のお皿が外れてしまうトラブルです。小型犬は膝のお皿をずれない様にする溝が浅い事が多く、日常的に外れては入る、を繰り返し、最終的に外れっぱなしになってしまうチワワも少なくありません。
骨折、脱臼、どちらに対しても、主に生活している室内の段差を減らす事が予防になります。また、飼い主さんが帰宅した際にピョンピョン跳ねる行為も膝に悪いため辞めさせた方が良いでしょう。飼い方を見直す事が、一番の予防法になります。
◆老犬の介護方法について
老犬のチワワの介護をする際には、超小型犬であることがメリットとなります。床ずれしない様に寝ている方向を変えたり、移動の際に抱き抱える事が出来ます。自分の意志で身体を自由に動かせなくなる老犬介護において、とても大きいメリットです。
小型犬用の床ずれサポーターなども販売されていますので、介護グッズをうまく活用しながら介護していきましょう。
また、自力での散歩が難しくなった場合は、老犬用のハーネスで歩行を補助してあげることもできます。
老犬となった際には、徘徊が始まる事も多いためサークルを設置する、痴呆症状からの吠え声のために防音を強化する、など飼い方の見直しも必要となります。
チワワの飼い方に関するまとめ
超小型犬で人気のチワワは、定期的なブラッシングなどで抜け毛を除去し皮膚の清潔を保ってあげる必要があります。気が強く、警戒心が強いため、吠え癖や噛み癖も多くなりがちなので、リーダーコントロールする飼い方が必須です。
魅力たっぷりのチワワとの生活をぜひ楽しんでください。
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