1.犬に噛まれた時、すぐにできる応急処置方法とは?
2.犬に噛まれた時に注意したい感染症
3.犬に噛まれない予防と注意点
4.噛まない犬にする「しつけ」が大事
5.犬に噛まれた時に関するまとめ
【掲載:2018.01.26 更新:2026.01.22】
犬に噛まれた時、すぐにできる応急処置方法とは?

犬に噛まれたら、傷の大きさに関係なく「流水で洗う→止血→病院受診」をしましょう。見た目が小さな傷でも、犬の口内にある菌が原因で感染症を引き起こすことがあります。
愛犬・他人の犬・子供が噛まれた場合など、状況により対応は異なります。
まずは、犬に噛まれた直後の正しい応急処置について解説します。
◆犬に噛まれた時の応急処置①傷口を洗い流す
自分が飼っている犬だと「愛犬だから大丈夫」と考えがちですが、どんなに清潔にしている犬でも菌を保有しています。
傷口に菌がつくと、そこから菌が増え、そして体内に侵入していきます。
まずは、傷口付近を十分に洗浄し、清潔にすることが大事です。
洗い流す時の注意点は「流水で洗う」ということです。
バケツなどに溜めてある水で洗っても、水分中に菌が残るので、洗ったと思っても実は洗えていません。
一時的に傷口から菌が離れても、再び付着するでしょう。
それを防ぐには、水道の蛇口を開いたまま洗うことが必要です。
消毒薬があれば、洗った後の傷口を消毒しておくといいでしょう。
また、傷口が気になって絆創膏をするのはNGです。
流水で流しきれない細菌が逃げ切れずに体内に入り込み、傷の治りが遅くなることもあるので注意してくださいね。
◆犬に噛まれた時の応急処置②血が出ている時は止血をする
小さな傷程度なら、流水で洗っているうちに血は止まるかと思いますが、かなり強めに噛まれたら出血が止まらないかもしれません。
汚れていない清潔なタオルやハンカチなどを使って圧迫しましょう。
さらに、噛まれた部分を心臓よりも高めにすると早く止まります。
しかし、傷が深いと血が止まらないこともあります。
状況に応じた判断が必要ですが、応急処置が通用しないほどの傷を受けた時にはすぐに病院で手当てをしてもらうことが必要です。
◆犬に噛まれた時の応急処置③病院を受診するべきかの判断基準
小さい傷や愛犬に噛まれた時には、応急処置で済ます人が多いかもしれません。
しかし、感染症の中には「潜伏期間中の処置で発症を防げる」というものもあります。
- 傷が深い・腫れてくる
- 出血が止まらない
- 他人の犬・野良犬に噛まれた
- 子供・高齢者が噛まれた
- 海外で噛まれた
上記に当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
小さい傷、または深い傷、出血が止まらない傷など、どのパターンでも外科や皮膚科に行き専門家に処置をしてもらうようにしましょう。
犬に噛まれた時に注意したい感染症
見た目的に傷が小さいと「大丈夫だろう」と楽観視する人が多いかもしれません。
しかし、傷口が小さく見えても深さがあれば、犬が持っている「菌」が原因となり感染症にかかる可能性があります。
◆潜伏期間中は症状が見られない「破傷風」
破傷風は潜伏期間が数日あるため、噛まれた時には症状が出ません。
そのため、しばらく経ってから体の異常で感染に気付くこともあります。
・破傷風の症状
破傷風の毒素が体内へ入ると、神経へのダメージが強まります。
- 口を開くことができなくなる
- 筋肉がこわばる
- 麻痺症状
上記のように進行していき、重症化すると死亡してしまうケースもあるので注意が必要です。
・免疫低下で感染しやすい
日本では破傷風のワクチンの接種を義務としているので、感染しにくいでしょう。
しかし、予防接種が絶対的とは言えないケースもあるのが現状です。
特に免疫力が弱くなっている人や高齢の方々はリスクがあります。
また、症状が現れる前の早期に処置が受けられることで発症を回避することもできます。
噛まれた部分の応急処置をしたら、念のため病院を受診するといいでしょう。
◆海外で犬に噛まれたら注意したい「狂犬病」
狂犬病のウイルスを持っている犬が人を噛むことによって発症します。
初期症状としては発熱や痛み程度なのですが、ウイルスが脳神経まで到達し脳が炎症を起こすと、「麻痺」や「呼吸困難」など恐ろしい症状が出るようになります。
最悪なケースとして、全身麻痺を起こし亡くなってしまうこともある感染症なのです。
・日本では安心
日本では、犬を飼うにあたって狂犬病の予防接種を受けることが義務となっています。
そのため、多くの犬が接種していますし、厚労省の調べでも日本では長い間、狂犬病の発生報告はないと分かっています。
日本の犬に噛まれた場合は、発生する危険がほとんどない感染症と言えるでしょう。
・海外の犬に噛まれたら要注意
狂犬病は日本をはじめ、オーストラリアやイギリス、スウェーデンなどでは発生報告がありませんが、それ以外の広い世界中では感染が報告されています。
海外ではいまだに狂犬病に感染したことが原因で亡くなっている方もいます。
旅行や仕事で海外に行く機会がある人は、犬との接触でリスクが高まります。
犬に噛まれることがないように気をつけたいところです。
また、国内であっても可能性はゼロとは言えません。
義務化されているとはいえ、100%の接種率ではないのが現状です。
飼い犬ではない犬に噛まれたら「狂犬病の予防接種を受けているか」を確認することが第一です。
・潜伏期間が長い
狂犬病は潜伏期間が長いのが特徴です。
1ヶ月から3ヶ月くらいで発症することが多いですが、1年後と忘れた頃に発症するケースもあります。
1度発症すると治療ができなくなります。
海外で犬に噛まれたなど感染したかもしれない場合には「暴露後ワクチン接種」で発症を回避できることもあります。
発症前に何度かワクチンの接種が必要なので、心配な時には病院で早めに相談することが大事です。
犬に噛まれない予防と注意点
犬に噛まれる事故を防ぐためには、日頃の接し方や注意点を知っておくことが大切です。
特に、他人や子供が関わる場面では、ふとした行動が咬傷事故につながることがあります。
◆甘噛みは子犬のうちから対応
子犬時代には甘噛みをする犬がほとんどです。
甘えたり、歯が痒かったりと理由はさまざまですが、それほど力が入っていないので飼い主さんの多くは甘噛みを容認しているのではないでしょうか。
成犬になれば、当然力も加わり「甘噛み」と言えないほどのダメージを受けることに繋がります。
「甘噛み=ダメなこと」を根気よく教えていかなければ、噛み癖のある犬へと成長してしまうので注意が必要です。
◆ストレスや不安を取り除く
甘噛みと違って「本気噛み」は、犬の不安感が原因となって起こる行動です。
例えば、歯磨きの時に飼い主さんを噛む場合には、「歯磨きを無理強いしない」「歯磨きは怖くないと分からせる」ことを考えてみましょう。
歯磨き後にごほうびのおやつを与えるなど、マイナスイメージを取り除いてあげてくださいね。
また、ストレスが溜まって攻撃的な性格になることもあります。
散歩や遊びなどを日常生活に十分に取り入れ、しつけのしやすい関係を築くことで、咬傷事故の予防につながります。
噛まない犬にする「しつけ」が大事
犬との暮らしで「噛み癖に困っている」という人もいるでしょう。
他人にケガを負わせてしまうと賠償問題などトラブルが大きくなるでしょう。
そこで、そもそも噛まない犬にするためにしつけるのが基本となります。
◆噛む理由を知ることが近道
言葉を話せない犬は体を使って気持ちを表現する動物です。
「噛む」という行動にも自分なりの気持ちが隠されているので、その理由を知ることも大事です。
例えば、「噛む」という行動にパワーが入っているのが、恐怖や威嚇から噛むことです。
歯磨きや爪切りなど、犬にとって苦手なことや嫌なことだと自分を守るために噛む行動で反抗することがあります。
本気で止めて欲しい時は、力も強くなり噛まれた方はケガの危険が大きくなります。
◆「噛まれたら痛い」を教える
歯の生え変わりなどで「歯が痒い」時には、人間の手だけでなくオモチャや家具なども噛むと思います。
でも、歯の痒みがなければ自然におさまるので、人間の手を噛ませないようにして、噛んでもよいオモチャなどを与えましょう。
思いっきり噛ませてあげると犬は落ち着きます。
それ以外で甘える気持ちで噛む時には、「噛まれたら痛い」ことを教えていきましょう。
一般的には、噛まれたら「痛い!」「いけない!」「ノー!」など、短めの単語で一喝するのがよいと言われています。
犬の目を見つめ、いつもと違う表情で犬が苦手とする低い声のトーンで怒ってみましょう。
犬に噛まれた時に関するまとめ
犬たちが人間と一緒に暮らすことが当たり前になった現代では、犬に噛まれるリスクが増えました。
愛犬に噛まれるだけでなく、他人の犬に噛まれることもあります。
逆に、自分の犬が他の人を噛んでしまうこともあるでしょう。
犬の口のなかにある菌が原因で起こるかもしれない病気には、「死」に至るようなものもあります。
小さい傷でも応急処置や病院受診が大切です。
自分の愛犬ならば性格を分かっているので噛まれることはしつけで回避できますが、他人の犬を気軽に触って噛まれることもあるかもしれません。
いきなり触ろうとすると恐怖から噛まれるリスクもあるので、なるべく控えるようにするのも予防法のひとつです。
本来、犬たちは人間のことが好きで優しい気持ちを持っているものです。
犬が噛む理由や噛まれた時の対処法、そして噛まないしつけなど人間側が理解することで噛まれるリスクを減らすこともできます。
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