1.犬にとっての遊びの意味とは?
1.心の成長と絆を深める
1.ストレス発散で心の元気に役立つ
1.しつけに効果的
2.おもちゃを使った犬との遊び方
2.ボールを使った遊び方
2.ロープを使った遊び方
2.物を隠して犬に探させる遊び方
3.やってはいけないNGの遊び方は?
3.ジャンプのさせ過ぎに注意する
3.ロープ遊びは様子を見ながら
3.犬を興奮させ過ぎない
3.犬に主導権を握らせない
【掲載:2018.03.06 更新:2020.06.04/2021.08.30】
犬にとっての遊びの意味とは?
飼い始めの子犬に限らず、成犬、シニア犬とライフステージを問わず「遊ぶこと」は大切なことです。
犬の心にも大きな影響を与える重要な意味があります。
◆心の成長と絆を深める
犬が人間と遊ぶことは「心を育てること」にも繋がります。
接する時間が多ければ、飼い主さんとの絆を深めることもできる重要なコミュニケーションとなるでしょう。
撫でたり、抱っこしたりもコミュニケーションですが、遊ぶことは頭や体を使うエクササイズ的なところもあります。
また、「人間との遊びは楽しい」と覚えれば、飼い主さん以外の人や他の犬とも遊ぶことができるようになり、社会性にも重要な意味をもたらします。
飼い始めの時期には、遊び方にいろいろと工夫をこらして社会性を育んでくださいね。
◆ストレス発散で心の元気に役立つ
最近では、室内で家族と一緒に過ごす犬たちが多くなってきています。
外で飼われている犬よりは、暇を持て余さないかとは思いますが、室内飼いでも留守番が多い犬はストレスが溜まるでしょう。
飼い主さんが留守のときには「寝て過ごす」ことが多いかと思います。
でも、ずっと寝ているわけでなく、「まだ帰ってこないのかな」と外で物音がするたびに、飼い主さんの帰りを待ちわびているかもしれません。
孤独で過ごす時間が多ければ多いほど、ストレスを溜め、飼い主さんと一緒に遊ぶときだけが心から楽しめる時間となるでしょう。
また、屋外飼いのワンちゃんにも同じことがいえ、散歩の時間以外は暇でストレスが溜まっているかもしれません。
日常的に「遊び」の時間を持つことでストレス発散の効果があります。
◆しつけに効果的
飼い始めの時期は、人間も犬もお互いに分からないことばかりです。
言葉を話せない犬にとっては、しつけを覚えるのも一苦労。
飼い主さんも飼い始めで手さぐり状態ですが、しつけは根気よく行うしかありませんよね。
遊びによって絆が深まっていれば、そのなかでしつけることもできます。
おもちゃを使った犬との遊び方
犬との遊び方には、工夫次第ではたくさんの方法があります。
犬の年齢に合せて適していることや注意することは違いますが、今回は飼い始めの時期「子犬」との遊び方でおすすめのものをいくつか紹介します。
◆ボールを使った遊び方
人間がボールを投げて愛犬が持ってくるとう遊び方。
とてもシンプルなもので犬との遊び方のなかでも定番中の定番でしょう。
「投げれば持ってきてくれるだろう」という期待を込めて遊びましょう。
コロコロと転がるボールは、多くの犬にとって興味の対象です。
おそらく、目の前で投げれば追いかけるのがほとんどの行動パターンかと思います。
ただ、飼い始めは犬も遊び方が分からない状態ですよね。
飼い主さん側で遊び方に工夫をしなければ「投げたものを追いかける」あるいは「そもそも興味を示さない」こともあるかと思います。
そもそも興味がないものは追いかけることすらしません。
ボールのおもちゃを購入したら、まずは犬に興味を持たせることからスタートします。
目の前で軽く動かすなどして「興味」を持たせましょう。
興味を持ったところでボールを転がし、「待って~」と犬が追いかけたところで褒めます。
おやつを与えると「追いかけると褒めてもらえる」ことが理解できるでしょう。
そして最終形が「飼い主さんのところに運んだらさらに褒められる」を理解してもらうこと。
犬がボールを口でくわえたときに、「持ってきて」と号令をかけるようにします。
飼い主さんのもとに持ってきたときに、くわえていたおもちゃを離したら「お利口さんだね」とおやつをあげましょう。
「くわえること」「飼い主さんに渡すこと」が良いことなんだなと理解できるようになっていくと思います。
初めは短めの距離からスタートして、できるようになったら長めの距離にしていくのもコツです。
◆ロープを使った遊び方
ペットショップなどでよく見かけるロープ状のおもちゃ。
片方を犬が歯で噛み、もう片方を飼い主さんが持ち、お互いに力を入れて引っ張りっこするというもの。
犬のテンションも上がるので、かなり楽しい遊びになるかと思います。
飼い始めの子犬のときには、歯の生え変わりでムズムズして「噛むこと」自体が好きです。
犬用に売られているものは、基本的に犬の性質に配慮されていますが、遊び方によっては誤飲の危険も…。
遊び終わったら片づけるのも注意ポイントです。
また、ときどき犬用のおもちゃ代わりに、タオルや毛布など人間用のものを引っ張りっこに使う人もいます。
これは、犬用のおもちゃ以外のものも「何でも噛んでもいいのだな」と思わせる原因にもなります。
なんでも噛む癖にも繋がるので、必ずロープ遊びは犬用のものを準備しましょう。
◆物を隠して犬に探させる遊び方
愛犬の好きなものを隠して探してもらう遊び方は、頭が活性化するので犬を賢くすることにも繋がります。
飼い始めの子犬のころには、能力を伸ばすこともできるため、積極的に頭を働かせるのもいいかもしれませんね。
物を隠すのに絶好のタイミングが遊んでいる最中に犬のおもちゃなどを突然隠すというもの。
ボール遊びやロープ遊び、さっきまで飼い主さんと遊んでいたものがなくなると、犬は鼻でニオイを嗅ぎ、飼い主さんの顔を見ながらきっと探しまくるでしょう。
初めは、毛布やクッションの下など探しやすいところに隠すといいですね。
「探した=褒められた=嬉しい」と結びつけたいので、できればおもちゃの端部分を少し目につくようにし「ヒントを与えておく」のがポイントです。
すぐに見つけますが、その都度ごほうびを与えておけばワンちゃんのテンションも高まり飽きることもないでしょう。
少しずつ難易度をあげ、リビングのなかを歩かせるようにすれば、運動量も増えてストレス解消にも役立ちます。
やってはいけないNGの遊び方は?
飼い始めの子犬のころには、犬にとって分からないことだらけです。
遊んでいくなかで「いけないこと」「いいこと」と、飼い主さんがメリハリをつけながら教えていく「しつけ」の意味も含まれています。
ただ、飼い始めには、犬をコントロールできないものなので、飼い主さんが気をつけなければならない点も多々あります。
◆ジャンプのさせ過ぎに注意する
それぞれの個体差がありますが、飼い始めときには「おとなしい」と穏やかに過ごすことが多くても、次第にやんちゃ部分が見え始めるかと思います。
これは、もともと「やんちゃ」なのを、環境に慣れるまで抑えていた感じと言ってもいいでしょう。
そのため、飼い主さんに慣れてきたころには、興奮して家のなかを走ったり、ソファに登ったり、ジャンプしたりとハイテンションで動き回るのではないかと思います。
そんなときに「飼い始めの子犬だから仕方がないのかな」と思うかもしれませんが、実は体に結構な負担となっている可能性もあります。
体も小さく、骨も細い子犬なので、ジャンプをし過ぎると負担になります。
脱臼や骨を傷める原因にもなるので注意しましょう。
◆ロープ遊びは様子を見ながら
犬の本能を刺激するロープ遊びですが「興奮が止まらなくなる」こともあります。
犬は、歯を使ってガッシリと噛み、さらには首を使って自分側に引っ張ります。
飼い始めの子犬のころには、力の加減を知らず首を痛めてしまう可能性だってあるのです。
また、引っ張りっこで力を入れ過ぎて歯が抜けてしまうこともあるでしょう。
歯が生え変わる時期にロープでの遊び方に注意しないばかりに、「永久歯が抜けた」「歯並びが悪くなった」と歯の異常に苦しむことにも繋がるので十分に気をつけてくださいね。
◆犬を興奮させ過ぎない
子犬頃には、ほとんどのワンちゃんが小さい体。
飼い主さんとの遊びの時間が少なすぎると「遊ぶこと」自体が興奮スイッチにもなります。
コントロールできない状態で遊びをすれば、エスカレートして興奮状態になるでしょう。
大人の飼い主さんはともかく、お子さんたちだけで遊んだときに思わぬケガのもとにもなります。
とくに気をつけたいのが「噛む」ことについて。
犬との遊び方の多くは、犬が歯を使っておもちゃを掴むものばかりです。
遊んでいる最中に興奮でケガをすることもあります。
子犬の歯だからと油断していると結構深い傷になることもあるのです。
ストレスが溜まり過ぎると「興奮MAX」になるかと思うので、ふだんの遊びや散歩に充てる時間には注意しましょう。
少なすぎると興奮しやすい体質になるので、日常的にコミュニケーションをとって運動量を調節してあげてくださいね。
◆犬に主導権を握らせない
ロープの遊び方は、主導権が反対になる可能性が大きいです。
引っ張りっこのときに、飼い主さんが途中でロープを離すこともあるでしょう。
これが実は犬の主導権の始まり。
「飼い主さんから自分のおもちゃを奪えた」という喜びに興奮します。
そして勘違いするのが「取りあいでおもちゃを奪えたから自分の方が強い」ということでしょう。
ロープを取り上げようとすると「ダメ!」と言わんばかりに唸る愛犬。
犬は「これは自分のもの」と執着して、飼い主さんがおもちゃを取ろうとすると怒るようになります。
これを続けていけば、「自分の方が格上」と思い込み、社会性に重要なしつけもしにくくなります。
飼い始めだからこそ、主導権ははっきりしておきたいところですよね。
飼い主さんが指示したときに、おもちゃを離せるようにするなど、主導権を勘違いさせないことが大事です。
「ちょうだい」「離して」というキーワードを決め、愛犬がおもちゃを離してくれたらごほうびのおやつを与えるようにします。
犬用おもちゃの選び方の注意点
くわえたり、ひっぱったりして遊ぶ犬用のおもちゃは、犬が必ず口にするものです。
犬の口のサイズに合わないものを選ぶと、噛んでいるうちにそのまま飲み込むリスクがあります。
注意しましょう。
また、なかに綿が詰め込んであるおもちゃで一人遊びをさせるケースも多いかと思います。
縫製の方法によっては、犬がかじったときに中身が出てくることもあるでしょう。
飼い始めの犬は、「食べていいもの」などの区別がつかず、飼い主さんが気づかないうちに、中身の綿を大量に飲み込んでいるケースもあり大変です。
飲み込むリスクがあるものは、「飼い主さんと遊ぶときだけ」に限定し、目の届く範囲で遊ばせて下さいね。
また、飼い始めの子犬のころは「歯」が弱いものです。
成犬に合わせたような硬い素材のおもちゃは、歯が折れたり抜けたりというトラブルのもとになるでしょう。
壊れやすい柔らかい素材もリスクがありますが、硬過ぎるものも要注意です。
愛犬の大きさや口のサイズ、性格も考慮しながらおもちゃ選びをしてくださいね。
犬との上手な遊び方に関するまとめ
犬との遊び方には定番と呼ばれるものから、飼い主さんが考えたような難しいものまでさまざまあるでしょう。
遊ぶ方法は工夫次第でいくらでもありますが、社会性を育む重要な意味を持つことを忘れずに、注意をしながら遊んでくださいね。
犬と楽しく遊ぶのはもちろん大事なことですが、主従関係を覚えさせないと俺様気質のワガママ犬に育ってしまいます。
しつけの一環として配慮しながら遊べば、今後の犬との関係も良好なものになるでしょう。
飼い始めの時期だからこそ、犬との「遊び方」を大事に考えて楽しい時間を送りたいものですね。
– おすすめ記事 –
・キャバリアキングチャールズスパニエルの魅力!性格は?値段は? |
・【犬用ガムの選び方】どんなガムが長持ちする?用途別ガムの種類や注意点! |
・犬用の留守番おもちゃの選び方や注意点!おすすめおもちゃ3選 |
・ドラマ「ブランケット・キャッツ」DVD-BOX発売記念フォトイベント当選者発表!!みなさまから届いたブランケットでほっこり写真もご紹介♪ |