1.犬の歯磨きは必要?
2.犬の歯磨きが必要な理由は?
2-1.虫歯
2-2.歯垢
2-3.歯肉炎
2-4.歯周病
2-5.口臭
3.犬が歯磨きを嫌がる時のコツは?
3-1.口を触ることに慣れさせる
3-2.歯に触る事に慣れさせる
3-3.軍手やタオルを使う
3-4.ご褒美を与える
3-5.歯をこするオモチャを与える
4.おすすめの犬用歯磨きグッズは?
4-1.歯みがきラクヤー 愛犬・愛猫用 顆粒タイプ
4-2.ペットキッス 歯みがきシート
4-3.ペットキッス 指サック歯ブラシ
4-4.ペットキッス 歯みがきジェル
4-5.ペットキッス 食後の歯みがきガム プレミアム
4-6.無添加ハミガキ七面鳥
4-7.ミニ デンタルケア 歯垢・歯石が気になる犬用 小型犬 10か月齢以上 800g
4-8.チューデントソフト SS 7本
【掲載:2018.04.30 更新:2020.1.28】
犬の歯磨きは必要?
ペットショップに行くと、たくさんの犬用デンタルケアグッズが販売されています。しかし、本当に犬に歯磨きが必要なのかな?と疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。
実は、犬の歯磨きは、口腔内の病気を防ぐだけでなく、全身の健康状態の維持に繋がります。
今回は、なぜ犬に歯磨きが必要なのかを詳しくご紹介します。
犬の歯磨きが必要な理由は?
犬の歯磨きは口腔内の病気を防ぐことが一番の目的です。
では、具体的にどんな病気があるのでしょうか。一つずつ確認してみましょう。
◆虫歯
犬は人間よりも虫歯になりにくい生き物だといわれています。しかし、まったく虫歯にならない訳ではなく、虫歯になってしまう犬も沢山います。
犬の虫歯は、甘い物が好き、歯に汚れが残りやすい物を食べている、デンタルケアをしていない、など様々な要因から発生します。
歯周病から虫歯になることもありますが、逆に虫歯から歯周病になることもあります。
◆歯垢
歯磨きをしないと、歯には食べかすや汚れが付いた状態のままになってしまいます。汚れた状態の歯は、歯垢(プラーク)がつきやすくなっている状態です。
歯垢は細菌の塊で、1mgの歯垢には10億の細菌がいるといわれているほど不衛生な象徴です。
歯垢を除去しない状態が続くと、歯垢は石灰化して歯石に進行してしまいます。
◆歯肉炎
歯垢が歯に溜まったままになっていると、細菌が悪さをして歯肉が炎症してしまいます。この状態を歯肉炎と言います。
歯肉炎になる頃には、歯垢は石灰化をして歯石となり、硬く扱いにくくなってしまいます。
歯石になってしまった歯垢はとても硬いため、歯磨きで取り除くことは難しく、除去しようとするとますます犬が嫌がることになってしまいます。
◆歯周病
歯肉炎になると炎症がおさまらず、徐々に歯肉以外の場所にも炎症が広がります。この状態を歯周病と言います。
歯周病になると、歯ぐきが下がり、歯が抜けるなどの症状の他、口内の菌が鼻や内臓、骨などにまわり、全身に影響が出ることがあります。また、細菌が繁殖して膿になったものが、皮膚をふきやぶって外に出てくることもあります。
犬は、入れ歯やインプラントなどの抜け落ちた歯の復元方法が確立していません。
そのため、歯が一度抜けてしまったり、口腔内のトラブルを起こすということはとてもリスクが大きいです。
歯周病は、歯垢を歯磨きでしっかり除去することで予防することができます。
◆口臭
歯磨きをしていない犬は、口腔内が不衛生な状態で細菌が繁殖しています。そのため、他の犬よりも口臭が酷いことがよくあります。
犬は人間の様に、口臭が他人に害を与えたり、エチケットとして口臭防止をする、ということはありません。
しかし、常に口臭がする状態だと見逃してしまう病気のサインもあります。口臭は内臓疾患や胃腸障害で起こることもありますので、早く気付くためにも日常的な口臭ケアが必要です。
口内環境が原因の口臭は、歯垢や食べ残しを除去することで予防することができます。
犬が歯磨きを嫌がる時のコツは?
犬の歯磨きは、子犬の頃からしつけの習慣として続ければ慣れる場合もあります。
しかし、歯磨きが嫌いな犬は、習慣にしても嫌いなままのことが多いです。無理強いしたり、抑えつけて歯磨きを行うと、犬はますます歯磨きを嫌がることになってしまいます。
犬が歯磨きを嫌がる時のコツをご紹介します。
◆口を触ることに慣れさせる
犬はマズル(口や鼻先から鼻の付け根)を触られることを嫌がることが多いです。それは、口や鼻先が犬の急所のため本能として反応しているからです。
そのため、まずは触ることに慣れさせる必要があります。
これはリーダー(飼い主)の言う事や、行動に従わせるというリーダートレーニングというしつけの一貫にもなります。
◆歯に触る事に慣れさせる
口先(口の外側)を触る事になれたら、次は口の中(口腔内)を触ることに慣れさせましょう。
いきなり歯をみがく必要はありません。まずは触らせてくれることが第一目標です。
慣れてきたら、口をめくって歯ぐきを触らせるまで慣れさせると、歯磨きにスムーズに移行できます。
こちらも口先同様にリーダートレーニングのしつけの一貫として行いましょう。
◆軍手やタオルを使う
歯ブラシは犬にとっては得体のしれないものなので怖がる犬が多いです。恐怖心は、ますます歯ブラシを嫌がることになってしまいます。
そのため、歯磨きが嫌いな犬の場合は歯ブラシ以外のグッズを使う方法もあります。
例えば、軍手を手にはめて歯をこすったり、タオルを指に巻き付けて歯をこすったり、という方法を取ると、犬は怖がらずに歯磨きをさせてくれることが多いです。犬が嫌がらせないコツは強くこすらずに、優しくこすることです。
歯石になる前の歯垢は、力を入れずにこするだけで簡単に除去することができます。
◆ご褒美を与える
犬のしつけには、教えた事が出来た時にご褒美を与えるご褒美方式と、教えた事を失敗した時に懲罰を与える懲罰方式の二通りがあります。
懲罰方式は、嫌がる事に対して使うと、ますます嫌がる結果になってしまいがちです。
そのため、歯磨きのしつけにはご褒美方式を使いましょう。
口先を触らせてくれた、歯を触らせてくれた…など、犬が嫌がらず歯磨きをさせてくれた時には、必ず大げさに褒めて、ご褒美を与えます。
歯垢を除去したばかりのため、この場合のご褒美は食べ物では無い方が良いです。オモチャで一緒に遊ぶ、散歩に行く、しっかり抱きしめてあげる、など犬が喜ぶご褒美を考えましょう。
◆歯をこするオモチャを与える
歯をこするオモチャで遊ばせることで、自然に歯垢を落とすという方法もあります。
人間が歯のケアをする歯磨きの際のご褒美に使用しても良いですし、どうしても歯磨きが出来ない…という犬には、この方法だけ試してみても効果があります。
飼い主と引っ張りっこで遊ぶロープや、歯をこするラバー製の突起がついたボールなど、ペットショップには多種多様な歯磨きに便利なオモチャが販売されています。
◆ペットキッス ワンちゃんの歯みがきおもちゃ 超小型犬用/小型犬用
噛むことで汚れを落とし、遊びながら歯みがきできるおもちゃです。ライオン製品独自の表面のたくさんの小さな突起が、遊びながら噛んで歯の汚れを落とします。長く噛んでも歯や歯ぐきにやさしい柔らかゴム素材なので小型犬なども安心してカミカミできます。おもちゃの中に大好きなおやつを入れて遊べるので飽きにくいのも嬉しいポイント。
おすすめの犬用歯磨きグッズは?
おすすめの犬用歯磨きグッズをご紹介します。
歯磨きが苦手なワンちゃんでも毎日のケアに取り入れやすい商品を集めました。
◆歯みがきラクヤー 愛犬・愛猫用 顆粒タイプ
直接、歯垢に働きかけて歯周病を分解する!
グロビゲンPGは歯周環境を清潔に維持する特殊卵黄粉末です。
フェカリス菌は健康な歯周環境とお腹の健康を維持します。
メーカー名 | トーラス |
---|---|
原材料 | でん粉、脱脂粉乳、ショ糖、オリゴ糖、卵黄粉末(グロビゲンPG)、ポリグルタミン酸(フェカリス菌) |
保証分析値 | 水分:5.8%以下、粗蛋白質:5.4%以上、粗脂肪:1.7%以上、粗繊維:0.1%以下、粗灰分:1.5%以下 |
原産国 | 日本 |
付属のスプーンでドッグフードにかけて食べさせる簡単歯みがきです。
直接歯垢に働きかけて歯周病菌を分断します。
◆ペットキッス 歯みがきシート
ふくだけで歯垢をとる歯磨きシートです。
シートは、2種類の網目が交互になった「ストライプ構造シート」。口内の汚れがしっかりふき取れます。使い捨てだから衛生的。
ピロリン酸ナトリウム、ポリリジン配合。
メーカー名 | ライオン商事 |
---|---|
材質・素材・成分など | シート材質:レーヨン系不織布、液成分:グリセリン、保存料、pH調整剤、ピロリン酸Na、界面活性剤、キレート剤、ポリリジン |
香り | 無香料、アップルの香り |
製造国 | 日本 |
拭くだけで、歯の汚れを落とすシートです。
シートはデコボコとウェットのストライブ構造のため、汚れを浮かせて除去し、歯をコーティングする作用があります。
◆ペットキッス 指サック歯ブラシ
指にはめて使う、愛犬・愛猫の歯磨きのためのハブラシです。
薄型コンパクトヘッドで、小さなお口の愛犬・愛猫でも奥まで届きます。
歯ブラシの柄がやわらかい素材のエラストマーでできているので嫌がりにくく、指が自由に動かしやすい。
メーカー名 | ライオン商事 |
---|---|
材質・素材・成分など | 本体:ポリアセタール/ラバー部:EPDM、ポリプロピレン/毛の材質:ナイロン |
サイズ | ノーマル(ピンク)、コンパクト(ブルー) |
製造国 | 日本 |
指にはめて使うタイプの歯ブラシです。奥歯や細かい部分も丁寧に磨くことができます。
◆ペットキッス 歯みがきジェル
汚れをうかす、キレイになった歯をコートする、2つのはたらきをこの1本のジェルで。
「ペットキッス すき間もみがける波形フィンガー歯ブラシ」やガーゼなどと併用することで歯垢をふきとります。
食べられる成分ですので、すすぎは不要です。
メーカー名 | ライオン商事 |
---|---|
材質・素材・成分など | ソルビトール、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリアクリル酸Na、保存料、リン酸水素二Na、キサンタンガム、アルギン酸Na、ポリリジン、ポリリン酸Na、スクラロース、香料、リン酸ニ水素Na、ピロリン酸Na |
香り | リーフの香り、チキンの香り、アップルの香り |
製造国 | 日本 |
汚れを浮かし、歯をコーティングするすすぎ不要タイプのジェルです。歯ブラシやガーゼに塗布して使用します。
美味しい匂いや味の歯磨き粉は、犬の歯磨きがしたい!歯磨きが好き!という気持ちを伸ばしてくれる最適なグッズです。
◆ペットキッス 食後の歯みがきガム プレミアム
噛むことで特殊形状が歯に食い込み、歯垢をそぎ落とす。
高弾力だから長く噛める。獣医師と共同開発したオーラルケアガム。
メーカー名 | ライオン商事 |
---|---|
材質・素材・成分など | コーンスターチ、マルチトール、イソマルトオリゴ糖、玄米粉、オート麦粉、豚ゼラチン、食物繊維、亜麻仁粉末、グリセリン、乳化剤、増粘安定剤(CMC-Na)、香料、ビタミンB1、ラウリル硫酸塩、酢酸亜鉛、ポリリジン |
保証分析値 | たんぱく質:5.0%以上、脂質:3.0%以上、粗繊維:2.0%以下、灰分:2.0%以下、水分:14.0%以下 |
代謝エネルギー | 約23kcal/1本あたり |
サイズ | 超小型犬用、小型犬用、中型犬用、プチタイプ |
製造国 | 韓国 |
5回噛むことで歯垢が除去できるオーラルケアのガムです。
歯磨きの仕上げにご褒美として与えても良いですし、どうしても歯を触らせてくれないという子には、このガムだけを与えても効果があります。
◆無添加ハミガキ七面鳥
美味しく噛んで歯磨きになる天然素材スナック。筋肉の繊維を噛むことで歯垢を落とす。保存料着色料発色剤酸化防止剤無添加。
メーカー名 | ペッツルート |
---|---|
原材料 | 鳥筋肉(七面鳥) |
保証分析値 | 粗たんぱく質:78.0%以上、粗脂肪:3.0%以上、粗繊維:0.5%以下、粗灰分:2.0%以下、水分:20.0%以下 |
代謝エネルギー | 約350kcal/100g |
原産国 | 日本 |
ガムよりもお肉が好きなワンちゃんにはこちらがおすすめ。
無添加なので飼い主さんも安心して与えられますね。
◆ミニ デンタルケア 歯垢・歯石が気になる犬用 小型犬 10か月齢以上 800g
特別なケアが必要な犬のために開発された、総合栄養食のドライフードです。それぞれの製品が科学的根拠に基づいた特別な栄養バランスと粒形状に設計されています。<総合栄養食>
メーカー名 | ロイヤルカナン |
---|---|
原材料 | コーンフラワー、肉類(鶏、七面鳥)、米、動物性油脂、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、植物性繊維、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン)、セルロース、ゼオライト、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(K、Cl、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル) |
保証分析値 | 粗たんぱく質21.0%以上、粗脂肪14.0%以上、粗繊維3.1%以下、粗灰分7.6%以下、水分10.5%以下 |
代謝エネルギー | 384 kcal/100g |
原産国 | フランス |
しっかり噛ませることで、毎日の食事をしながら歯磨き効果を得られるように工夫された特別設計のキブル(粒)です。
歯磨きの苦手なワンちゃんも食事をしながら歯のケアができます。
◆チューデントソフト SS 7本
一度粉砕した牛皮をシートにして、ロール状に巻いたガムだから、消化しやすくシニア犬にもおすすめです。
メーカー名 | ハーツ |
---|---|
原材料 | 牛皮、鶏肉、チキンエキス、小麦たん白、食塩、グリセリン、加工でん粉 |
保証分析値 | たんぱく質:60%以上、脂質:1%以上、粗繊維:0.5%以下、灰分:3%以下、水分:30%以下 |
代謝エネルギー | 270kcal/100g |
製造国 | 日本 |
犬にも歯磨きが必要!デンタルケアで健康を保ちましょう
犬の歯磨きは、歯垢の除去をすることで歯肉炎や虫歯を防ぐことや、口臭予防、内臓疾患の予防にも繋がる大事なケアの一つです。
口の中を触らせることは犬にとって本能的に苦手なことの一つですが、歯磨きに慣れさせることはリーダートレーニングというしつけの一貫にもなるためおススメです。
歯ブラシを使うという方法だけにとらわれず、軍手や歯磨きシート、犬が喜ぶチキン味のジェルなどの便利な歯磨きグッズを使って、毎日の歯磨きタイムが飼い主との触れ合いタイムになるようにしましょう!
– おすすめ記事 –
・【新商品】~ササミで素材を巻いた~サンライズ ゴン太のササミ巻き巻きシリーズ |
・犬に噛まれたらどうする?噛まれた後の危険について |
・犬や猫の臭いの原因は何?対策をとって快適ライフを手に入れよう! |
・【獣医師監修】アニマルドックって何をするの?内容や料金など徹底解説♪ |