1.ドッグランに行くには犬の社会化が必須?
4.ドッグランに行く前に覚えさせたいしつけは?
4-1.リーダートレーニング
4-2.おいで
4-3.待て
4-4.ダメ、ストップ
4-5.お座り、伏せ
5.ドッグランデビューの注意点は?
5-1.行くドッグランのルールを知る
5-2.はじめは短時間で
5-3.最低限のしつけと社会性を学んでから
5-4.飼い主は犬から目を離さない
5-5.犬の体調が良い日に行く
5-6.ドッグラングッズを忘れずに
ドッグランに行くには犬の社会化が必須?
犬をノーリードで思いきり遊ばせることのできるドッグランは、季節を問わず大人気のスポットです。
ドッグランは施設によって、全犬種が一斉に遊ぶところや、大型犬エリアや小型犬エリアに分かれているところ、会員制のところなどバリエーションが豊富です。
決められた範囲の中を自由に動きまわるためには、基本的な犬と犬とのルールを守ることが必要です。
犬と犬のルールは、散歩などの日常生活の中で社会化を身に付けさせることで養われます。
また、トラブルの際に自分の犬を抑制することも必要になりますので基本的なしつけや、飼い主をリーダーだと認識させるリーダートレーニングをする必要があります。
ドッグランで犬の社会化を学べる?
沢山の犬と遊ぶことのできるドッグランで、社会化を学ぶことはできるのでしょうか。
答えはイエスです。
様々な状況に応じて、犬と犬がどうやってトラブル解決に導くか、時にはトラブル自体をどう回避するか、ということは経験によって培われることだからです。
しかしながら、はじめての社会化学習の場がドッグランということはおススメしません。
最低限のしつけや、社会化を学んでからドッグランデビューをしないと、ルール違反を起こし、犬も飼い主もトラブルの素になることがあるからです。
まずは経験値を積み、それからはじめてのドッグランに行く様にしましょう。
具体的に犬の社会化って何のこと?
社会化とは、犬が人間社会や犬の世界を知ることです。
これは経験させればさせるほど学習できます。
そのため、完全室内飼いで散歩にも行かない犬は全く社会性が見に着かない可能性が高いです。
具体的に社会で学べることは、散歩で知らない犬と遭遇した時の対処法、自転車や車の騒音、動きに慣れる、散歩のルールを学ぶ、信号のルールを知る、外出時の排泄ルールを知る、など数えきれないくらいあります。
特に対人や対犬とのコミュニケーションを知ることや、社会でサイレンやアラームなどの音に慣れることは、犬の社会化において重要なことです。
社会化は家の中でのしつけだけでは十分に学ぶことはできません。
社会化を身につけた犬は、ドッグランでも不意の事態にパニックになるのを防ぐことができます。
ドッグランに行く前に覚えさせたいしつけは?
はじめてのドッグランデビューの前に覚えさせたいしつけには、どのようなものがあるのでしょうか。
覚えておくと役に立つしつけをご紹介します。
◆リーダートレーニング
飼い主を家族という群れの中のリーダーだと認識させるリーダートレーニングは、犬を飼うにあたり必須のしつけです。
犬は群れで生きる生き物のため、リーダーだと認識できる存在がいない場合は自分がリーダーになってしまいます。
そうなると、飼い主の言う事を聞かない、問題行動だらけの犬になってしまいます。
抑制が利かない犬はドッグランには受け入れてもらえません。
リーダートレーニングは、散歩や室内での遊び、食事の時などに飼い主が主導権を持つことでしつけることができます。
例えば、食事の際にいきなり食べ始めるのではなく、待てをさせた上でOKの合図を飼い主が出す、といった方法で主導権を持つことができます。
リーダートレーニングのしつけはとても簡単ですが、根気強く毎日続けなくてはいけません。
◆おいで
「おいで」「カム(Come)」などの掛け声で、距離があっても直ぐに飼い主の元に戻るしつけも、はじめてのドッグランに行く前に覚えさせると役に立ちます。
トラブルが起こりそうな相手だったり、そろそろ帰る時間という時に自分の犬を抑制させるために利用します。
◆待て
犬が何か行動を起こそうとしたときにストップをかける「待て」を覚えておくと、ドッグランでのトラブル回避に役に立ちます。
掛け声は「待て」「ステイ」など好きなもので構いません。
犬のしつけの中で、「待て」は一番抑止力のあるしつけです。
テンションが上がってしまいがちな犬や、特に大型で身体を使っての抑制が難しい犬は必ず身に付けてからドッグランデビューするようにしましょう。
◆ダメ、ストップ
「ダメ」「ストップ」「NO」など、禁止のしつけコマンドもドッグランで使う頻度が高いです。
例えば、人のボールを奪ってしまった時や、相性の悪い相手に対して向かっていってしまった時などに利用します。
ダメやストップは、その言葉で劇的に事態が変化したり、何かが起こる訳ではありません。
いったん行動を止めさせることで、犬を冷静にさせ、状況判断をしやすくすることができます。
このしつけは、室内で問題行動をしたときにも使用することが出来るため覚えておくと便利です。
◆お座り、伏せ
犬のしつけの代表格の「お座り」「伏せ」も、覚えさせておくとドッグランで便利です。
犬をクールダウンさせたい時や、相性の悪そうな犬がいて接触させたくない時などに飼い主の近くに待機させる時に利用します。
お座りや伏せを覚えておくと、ドッグカフェなどで人間の食事中に待たせることもできるため、犬との生活の幅が広がるしつけです。
ドッグランデビューの注意点は?
はじめてのドッグランデビューの注意点についてご紹介します。
◆行くドッグランのルールを知る
今回行くドッグランのルールを事前に調べておきましょう。
ドッグランによって、事前登録制だったり、ワクチンの接種の有無、持ち物などが定められていることがあります。
どのドッグランも併設された公園などのホームページにルールが記載されていますので、必ず読んでから行くことをおすすめします。
◆はじめは短時間で
楽しいドッグランでは、犬も飼い主もついつい長居してしまいがちです。
ですが、はじめてのドッグランデビューの日は短時間で切り上げる様にしましょう。
疲れてくると、犬もしつけの指示を聞かなくなったり、疲れから正常判断が出来ずにトラブルを起こす可能性もあります。
「ドッグランって楽しい、もっと遊びたい」という気持ちで帰路につくことが大切です。
◆最低限のしつけと社会性を学んでから
最低限のしつけや社会性を日常生活や、散歩などで学んでからドッグランデビューするようにしましょう。
犬と犬とのコミュニケーションの取り方などは、いきなりドッグランで覚えようとするとトラブルの原因となる可能性があります。
◆飼い主は犬から目を離さない
家族や友人とドッグランに行った場合、犬から目を離しお喋りに夢中になってしまったり、犬が遊んでいるからと自分だけ車に戻ったり、ということをする方がいます。
これは完全なマナー違反です。
ドッグランは犬の託児施設ではありません。
ドッグランに来ている方は自分の犬のために来ているのであって、あなたの犬の面倒を見るために来ているのではないのです。
目を離したところで、他の犬に執着したり、他の家庭のおやつを漁ったり、ボールを奪って逃げたり…と飼い主が目を離した隙に起こるトラブルは多いです。
特にはじめてのドッグランデビューの際には、犬から目を離さないようにしましょう。
◆犬の体調が良い日に行く
犬は「今日ちょっと調子が悪いな」と飼い主に訴えることができません。
そのため、食欲、仕草、排泄などから飼い主が健康状態を見極める必要があります。
ドッグランはとても楽しい場所なので、体調不良の犬が無理をしてしまうと思わぬ怪我や病気に繋がることがあります。
また、気をつけなくてはいけないのはメス犬のヒート(発情・生理)です。
メス犬のヒートの匂いは2キロ以上先のオス犬にまで届くといわれています。
匂いに興奮したオス犬に襲われて、思わぬ妊娠などのトラブルもあります。
犬はメス犬のヒートの匂いにより発情する生き物です。
オス犬側の飼い主としても、ヒート中のメス犬にドッグランに来られる事はとても迷惑なことです。
メス犬のヒート中にはドッグランを利用しないようにしましょう。
◆ドッグラングッズを忘れずに
ドッグランで使用するグッズを持って行くことも、準備の一つです。
トイレグッズ、リード、飲料水、首輪又はハーネス、おやつなどに加えて、ボールなどの道具の持ち込み可能なところはオモチャも用意しましょう。
人の犬のボールを奪ったまま返さず、遊び続けるというトラブルもドッグランではよくあります。
ドッグランによっては、利用登録のために犬の鑑札や狂犬病予防済票、混合ワクチン接種証明書が必要なところもあります。
ドッグランに着いて、持ち物が無くて利用できない…ということにならないように、ドッグランに必要なグッズはあらかじめ準備しておくようにしましょう。
初めてのドッグランデビューは社会化としつけを身に付けてから行きましょう!
ドッグランは犬にとっても、飼い主にとっても、とても楽しいレジャーの場所です。
楽しみに行っているからこそ、トラブルとは無縁でありたいものです。
沢山の犬が集まる場所だからこそ、最低限のしつけと社会化が必要です。
事前の下調べや、しつけなど準備万端で、はじめてのドッグランに臨みましょう。
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