1.ダックスフンドの特徴とは
2.被毛のタイプで見るダックスフンド
2-1.スムースヘアードダックスフンド
2-2.ワイヤーヘアードダックスフンド
2-3.ロングヘアードダックスフンド
3.体の大きさで見るダックスフンド
3-1.サイズによる値段のちがい
4.ダックスフンドの飼い方や注意したい点とは
4-1.トイレの準備・トイレトレーニング
4-2.来客に吠えてしまう場合
4-3.散歩中の拾い食いがクセになっている場合
4-4.ダックスフンドに起こりやすい病気
【掲載:2018.06.20 更新:2023.06.20】
ダックスフンドの特徴とは
ダックスフンドといえば長い胴と短い脚が特徴的ですが、元々は畑を荒らすアナグマを狩猟する犬として、ドイツにて生まれました。
ドイツでは、「ダックス」は「アナグマ」を、「フンド」は「猟犬」を指しており、「ダックスフンド」はその名の通り「アナグマを狩る犬」という意味があります。
アメリカン・ケネルクラブ(AKC)による分類では「ハウンド・グループ」、国際畜犬連盟(FCI)による分類では「ダックスフンドグループ」に属する犬種です。
最大の特徴ともいえる長い胴体と短い脚ですが、きちんとその形態になった理由もあります。
短い脚は顔から地面まで距離を縮めて、においのもとに鼻をこすりつけやすくし、また狭い穴のなかでも俊敏に動き回るのに都合がよいという理由があります。
短い脚でも速く走れるヒミツは、ダックスフンドの肩甲骨の位置です。ダックスフンドは、肩甲骨が地面に対して45度傾いているので脚の可動域が広く、脚の長さのわりに歩幅が大きくとれるのです。
胴回りが太いのは、呼吸器が発達していることに関係しており、ダックスフンドはまさしくアナグマの狩猟に向いているフォルムだったのです。
そんなダックスフンドの性格の特徴としては、「人が大好き」「くぐるのが大好き」「よく吠える」という点です。
人が大好きな性格なのは、人と共に狩猟をしていた環境があったからですし、くぐるのが大好きな性格なのは、アナグマの巣穴によく潜っていたからと考えられています。
実際に、現代でも日頃の生活でせまい場所に好んで潜ったりする行動がよく見られます。
よく吠えるのは、人の入ることのできない暗い穴の中に突入し、獲物を見つけると主人に向けて「ここに獲物がいるよ!」と吠え続ける猟犬だったためです。ドアホンが鳴って吠えずにいられないのはそのときの名残と言えます。
被毛のタイプで見るダックスフンド
可愛らしいフォルムのダックスフンド。体つきは同じでも、毛の質が異なるダックスフンドが大きく分けて3種類、それぞれ呼ばれ方も別々にあります。
交配元の犬の性格を受け継ぐことから、実は性格もその種類によって傾向があるので併せて紹介します。
◆スムースヘアードダックスフンド
スムースヘアードダックスフンドは、硬くなめらかで光沢のある短い毛が特徴のダックスフンドの基本タイプになります。
毛色は単色(レッド、レディッシュ・イエロー、イエロー)、2色(ブラック&タン、ブラウン&タン)、その他ダップル、タイガーブリンドル、ブリンドルが認められています。
スムースヘアードダックスフンドはもっとも歴史が古く、ダックスフンド本来の活発で警戒心が強いという性質を受け継いでいます。
◆ワイヤーヘアードダックスフンド
ワイヤーヘアードダックスフンドは、耳の毛は短くなめらかで、それ以外の箇所は硬い針金状の剛毛に覆われています。
毛色はほとんどが暗色のワイルドボア、枯葉色で、加えてスムースヘアードダックスフンドと同様の毛色も有効とされています。
ワイアーヘアードダックスフンドは、ピンシャーやテリア種で、やんちゃでやや頑固で勇敢な性格。狩猟本能を色濃く受け継いでおり、番犬としても活躍してくれます。
◆ロングヘアードダックスフンド
ロングヘアードダックスフンドは、その名の通り長い毛が特徴です。
毛色はスムースヘアードダックスフンドと同様の毛色になります。
ロングヘアードダックスフンドは、スパニエル種に性格が似ており、人懐っこく従順な性格です。
体の大きさで見るダックスフンド
ダックスフンドは、身体のサイズによっても呼び方が分けられています。
小さい方から「カニーンヘン・ダックスフンド」「ミニチュア・ダックスフンド」「スタンダート・ダックスフンド」の3犬種に分かれますが、ジャパンケネルクラブで定められている大きさの基準としては以下の通りになります。
- カニーンヘン・ダックスフンド:体重3~3.5kg(胸囲30cm以下)
- ミニチュア・ダックスフンド:体重5kg以下(胸囲30~35cm)
- スタンダード・ダックスフンド:体重9~12kg(胸囲35cm以上)
◆サイズによる値段のちがい
ダックスフンドを迎えるのなら、ペットショップやブリーダーから購入することになります。その値段は15~30万円程になります。
カニーンヘン・ダックスフンド、値段は15万円以上になります。
一方、ミニチュア・ダックスフンドの値段は15万円前後、そしてスタンダードダックスフンドの値段は10万円以上になります。
その他、人気の毛質や毛色によって値段が変わりますが、値段の変動はおおよおそこの範囲に収まります。
ダックスフンドの飼い方や注意したい点とは
今までご紹介した特徴や性格を踏まえ、ダックスフンドのしつけやトレーニングなど、飼い方と注意点を紹介していきます
◆トイレの準備・トイレトレーニング
まずはトイレについてです。
実はダックスフンドは「不適切な排泄」が多く、トイレを覚えるのが苦手な犬種といわれています。
理由は、胴が長いためトイレからお尻がはみ出してしまい、失敗しがちになってしまうからです。
そのため、ダックスフンドには広々したトイレハウスがおすすめです。
トイレシーツを敷き詰めて、どこでも排泄してもいい用意をしてあげます。ハウスのなかには休むところも作ります。
トイレを失敗した際にきつく叱ってしまうと、ダックスフンドは排泄そのものをよくないことだと考え、隠れて排泄するようになってしまいます。また、その失敗で声をあげると、「飼い主に注目された」と覚えてしまいます。
トイレトレーニングでは、失敗したときはきつく叱ったり声をあげたりせず、根気強く愛犬に覚えてもらいましょう。
◆お手入れグッズ
ダックスフンドの体のお手入れのために道具も購入しましょう。シャンプーやブラシが必要です。
また、マズルも長いので犬用ハブラシ、たれ耳で耳の中が汚れやすいため耳掃除用のクリーナーとガーゼなども揃えておくと良いでしょう。
◆来客に吠えてしまう場合
ドアホンがなったとき、ダックスフンドはよく吠えてしまう性格です。
それはダックスフンドが、「誰かやってきた!飼い主を守らなきゃ!」と思っているからといわれています。
このドアホン吠えは子犬のうちからしつけておかないと、なかなか治らないクセになってしまうので注意しましょう。
何度もチャイムの音を聞かせて慣れさせ、チャイムの音に鈍感にするのも一つの手です。
また子犬のうちに、ドアホンで吠えなかったときはおやつをあげて「ドアホンで吠えないとほめられる」ことをおぼえさせましょう。
◆散歩中の拾い食いがクセになっている場合
ダックスフンドは口に地面が近いため、拾い食いがクセになってしまうことがあります。
散歩中に拾い食いしたものがたまたまおいしかったら、「拾い食いは良いことがある」と覚えてしまいクセになってしまいます。
その様な時は、上を向いて歩くとイイコトがあると教えると良いでしょう。
散歩のときは横についたらおやつを与えて視線が上を向くのを待ちます。次は視線があったらおやつを与えて、拾い食いのクセを治していきましょう。
◆注意したい病気
胴が長く、耳は垂れ下がっている可愛らしいダックスフンドですが、飼い主が注意していないと不調を起こしてしまう体です。
特に椎間板ヘルニアは背骨の病気で、胴が長いダックスフンドはかかりやすいものになっています。
抱き上げるときは、普段から背骨に負担のかからない抱き方を心がけましょう。
また、外耳炎は耳の炎症で、耳が覆われている犬種がなりやすい病気です。定期的に耳掃除用のクリーナーとガーゼで手入れをしてあげて予防しましょう。
まとめ
ユニークなフォルム、愛らしい表情のダックスフンド。猟犬としても優れた能力を持っていて、人の言葉や表情をよく察してくれるので、よき愛犬になってくれるでしょう。
しかし飼い主さんが散歩を連れて行かないなど、健康管理をおろそかにして肥満にしてしまうと、椎間板ヘルニアや内臓の不調につながってしまいます。
愛犬とより長く共に過ごすためにも、日ごろからのケアは大切にしましょう。
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