【掲載:2018.07.06 更新:2022.07.07】
◆
七夕の起源について
七夕という言葉はどうして「七夕」のでしょうか。七夕のいくつかの由来をご紹介致します。
年中行事になっている、ご節句のひとつでもある七夕。
なぜ「たなばた」と呼ばれるかご存知でしょうか。
昔、日本では女性が「棚機(たなばた)」という機械で着物を織っていました。
織ったものを棚にお供えをし神様に豊作祈願や人々のケガレを払うという行事がありました。
その後、仏教が伝わりこの行事もお盆前の準備として7月7日に行われるように変わっていったそうです。
織姫と彦星の物語
七夕といれば、織姫と彦星ですよね!皆さんは織姫と彦星の話を覚えているでしょうか?
思い出してみるとあれ?どんなんだっけ?と感じることがあると思います。
そこで、七夕のあらすじをご紹介いたします。
◆七夕のあらすじ
天の川を挟んで美しく輝く星が、琴座のベガと鷲座のアルタイルです。
そこには天の神様がおりました。
神様には娘がいて「織姫」という、それはそれは美しい姫でした。
そんな織姫ははた織りの名人でも有名でした。
織姫が織った布はとても美しく見事なものでした。
とても働き者の織姫はお父さんの言いつけを守り、毎日はた織りをしていました。
それを見ていた天の神様は「働き者の美しい娘。そんな娘にはふさわしいお婿さんを連れてきてあげたい」
そこでお婿さんとして選ばれたのが彦星でした。
彦星は天の川の西に住んでいる牛飼いの若者は、織姫と同じくとても働き者でした。
そんな2人は、出会った瞬間「なんて美しい姫なのだろう」「なんて素敵な方なのかしら」と直ぐに恋に落ち、2人はすぐにお互いのことを好きになりました。
結婚生活は毎日楽しくて幸せで、仕方ありませんでした。
そして、織姫ははた織り、彦星は牛の世話をいつしかしなくなりました。
しかし、仕事をなかったため「織姫が布を織らないから、着物が足りず困っています」「彦星がお世話をしないから、牛が弱ってしまいました」と天の住民が困ってしまいました。
神様は2人に注意をすることに、しかし2人はお互いに夢中で聞き入れません。
怒った神様は、彦星と織姫をそれぞれ天の川の東と西に、離れ離れにさせてしまいました。
離れ離れになった織姫と彦星・・・
2人は仕事をしなかった事をとても後悔し、心を入れ替え仕事をはじめました。
しかし、織姫は彦星のことが恋しくて毎日涙を流していました。
「大好きなあの方にお会いしたいわ・・・」彦星も同様に織姫を思ってとても落ち込んでいました。
たまたまその様子を見ていた天の神様は2人が心を心を入れ替えたと感じ「今まで通り、2人が仕事を頑張るのなら年に一度だけ7月7日にだけ会わせてあげよう」
彦星と織姫は神様の言葉を聞きとても喜びました。
こうして2人は年に1度、七夕の日に天の川を渡って会うことが許されました。
今でも2人は七夕の日を思って毎日はたを織り、牛の世話をしています。
七夕に雨が降ると天の川がかさを増して渡れません。
そんな時は、かささぎの群れが橋となり2人を助けてくれるのでちゃんと会うことができます。
夜空に輝く星を見て、物語を生み出すなんて、とてもロマンチックですね。
しかし、七夕に願い事をするのはなぜでしょか?
七夕の由来はわかりましたが、では七夕に願い事をするのはなぜでしょうか?
乞巧奠(きこうでん)という風習
中国では7月7日に、織女星にあやかり女性の大切な仕事であるはた織りや裁縫が上達するようにと祈りを捧げる行事がありました。「乞巧奠(きこうでん)」という風習は、祈りの中心ははた織りや裁縫だけでしたが、祈りの内容が時とともに芸事や書道の上達などさまざまな内容に広がっていったのが願い事をする由来だそうです。
この乞巧奠(きこうでん)という行事が平安時代に日本に伝わり、七夕にお願い事をするという風習へと変化しいったそうです。日本では中国の行事に少しアレンジが加えられて、笹を飾る風習が加わり七夕が広まっていきました。
また、竹や笹はまっすぐと育つことから、その生命力に神秘的なパワーがあるとされておりそのため竹や笹にあやかり、子どもの成長を願う親が多かったと言われています。
5色の短冊の意味とは
七夕に使う短冊には5色がありその色にも実は意味があるのをご存知でしょうか。
この5色とは、中国の陰陽五行説にちなんだ5色で構成されています。
- 青(緑)=木
- 赤=火
- 黄=土
- 黄=土
- 白=金
- 黒(紫)=水
この5色でこの世のすべての根源を表し、日本の行事や祭事にも使用されることが多く、鯉のぼりで魔除けに使う吹き流しにも採用されています。
◆その他の飾りが持つ意味とは
子どもと七夕の準備をする時に、色紙で色々な飾りを作った記憶はありませんか?これらの飾りにも意味があるのでご紹介いたします!
- 折り鶴 ⇒ 長寿
- 神子 ⇒ 裁縫の上達や、一生着るものに困らないようにという願い、災いの身代わり
- 巾着 ⇒ 金運、網飾りは豊作や大漁祈願
- くずかご ⇒ 節約や清潔を意味します
5色の短冊だけでなく飾りを付けると、笹が一段と華やかになると同時に様々な願いや思いが込められていたんですね!
◆七夕は笹や飾りを用意したりしないとダメなの?
笹や飾りを付け、願い事がメインと思われがちな七夕ですが、願い事以外にも特別食で願いを込める方法もあります!
愛犬と楽しむ七夕レシピ
七夕に食べる行事食は「そうめん」です。七夕にそうめんを食べると、大病にかからないとされています。
そうめんの由来になった説として、疫病を流行らせた鬼が好きだったお菓子がそうめんに似ており、そのお菓子をお供えすると流行りの疫病が治まったという説や七夕に見る天の川に似ているという説、織姫のはた織りに似ているのではた織りの上達祈願のためという説など様々です。
トッピングや調理方法をアレンジして愛犬にもそうめんを与えてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
七夕は人間だけ楽しむイベントではなく、ワンちゃんも一緒に楽しむことができる行事です。
愛犬と一緒にお願いごとをしたり、七夕写真を撮ったり、行事食を食べたりなど楽しみ方は様々。
皆さんも大切な愛犬と七夕をしてみてはいかがでしょうか?
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