1.犬の耳の構造は?
1-1.耳介(じかい)
1-2.外耳道(がいじどう)
1-3.鼓膜(こまく)
1-4.耳垢の正体は?
2.犬の耳のお手入れ方法は?
2-1.犬の耳掃除のタイミングは?
2-2.立ち耳の場合の耳掃除の仕方
2-3.垂れ耳の場合の耳掃除の仕方
3.犬の耳掃除にお勧めのグッズ
3-1.オススメ①ノルバサンオチック(キリカン洋行)
3-2.オススメ②コジマペット犬猫用綿棒 100本入
3-3.オススメ③耳掃除ラクヤー
3-4.オススメ④ダニノミ取りパウダー ドッグヌール 50g
3-5.オススメ⑤らくらく耳そうじシート プレミアム30枚
3-4.子犬用 耳洗浄液 30ml
【掲載:2019.10.28 更新:2021.03.02】
犬の耳の構造は?
犬の耳掃除についてお話する前に、まずは犬の耳の構造についてお話をしておく必要があります。犬の耳の構造は人間とは異なる事をご存知でしたか?
犬の耳の構造を外側から順にご説明していきます。
◆耳介(じかい)
耳介は、一番外側の面する大きくヒラヒラとした部分の事を言います。平たい軟骨を皮膚で覆った構造になっていて、ある程度の硬さがあります。その内側には薄いピンク色のヒダがあります。
チワワやポメラニアン、柴犬などの耳介が立ち上がっている「立ち耳」、シーズーやマルチーズ、ゴールデン・レトリバーなどの耳介が大きく垂れ下がっている「垂れ耳」があります。
耳介というものは、元々周辺の音を集めるために発達したものになります。
◆外耳道(がいじどう)
外耳道は、耳の穴の事を言い、外耳道も軟骨に囲まれたつくりになっています。
ここの構造が一番人間との違いが出るのですが、犬の場合外耳道は垂直に下がり、その途中で耳の奥の方へと水平の方向に折れ曲がります。そして外耳道は最終的に鼓膜へとつながっています。
犬種によってはこの外耳道に毛がたくさん生えており、耳の中が見えない場合もあります。
◆鼓膜(こまく)
鼓膜という言葉を聞いた事のある方は多いと思います。鼓膜はとても薄い膜で出来ているのですが、膜がピンと張った状態になっています。
音から生じる空気の振動をとらえて鼓膜を振動させることで、奥の方まで音を伝えています。
鼓膜の外側を外耳(がいじ)と呼び、鼓膜から内側を中耳(ちゅうじ)、聴神経の内耳(ないじ)と呼びます。
◆耳垢の正体は?
耳の穴の中には、「皮脂腺」と「耳道腺」と呼ばれる腺があります。
その皮脂腺と外耳腺から出る分泌物が、耳の奥に入ろうとするほこりや細菌を手前の部分でキャッチし、それらが固まった分泌物が耳垢(じこう)になります。耳垢とは、皆さんが良く知る耳の汚れの事ですね。
このように、人間と犬では耳の構造が違います。その事を良く憶えておいた上で、愛犬の耳掃除に臨んで下さい。
犬の耳のお手入れ方法は?
先ほどの説明で犬の耳の構造がお分かりいただけたかと思いますので、早速耳のお手入れ方法を伝授したいと思います!
◆犬の耳掃除のタイミングは?
犬の耳掃除をした方が良いタイミングとしては、
・犬が耳を気にしている
・耳垢がたくさん溜まっている
・耳垢が黒い
・耳の中が黒ずんでいる
・耳の中が匂う
・音に反応しなくなってきた
などがあげられます。
以上の兆候が見られてきたら、耳掃除を行うと良いと思います。
犬の耳は立ち耳タイプと垂れ耳タイプの2パターンあるので、それぞれのお手入れ方法をご紹介しますね!
◆立ち耳の場合の耳掃除の仕方
- 耳が動かないようにしっかりと固定します。
- イヤークリーナーと呼ばれる耳用の洗浄液を耳の中に1~2滴垂らします。
- 耳をマッサージするように揉みこみ、イヤークリーナーを馴染ませます。
- 違和感があるので、犬はブルブルと身を振ります。
- 犬が耳を振り終わったらコットンやガーゼなどで耳をきれいに拭き取ります。
立ち耳の犬は耳の中にほこりや細菌が入り込みやすく、耳垢が溜まりやすいので定期的に耳の中を見てあげて下さいね。
◆垂れ耳の場合の耳掃除の仕方
垂れ耳タイプの犬は、耳の中に毛がたくさん生えていて、耳の奥が見えない子がいます。そんな子は、耳掃除をする前に耳の中の毛を抜いてあげる必要があります。
トリマーさんが行う場合は鉗子(かんし)と呼ばれる耳毛抜き用の道具を使いますが、慣れていない方の場合は耳を挟んでしまったり、余計に時間が掛かってしまう事もあります。
そのため、ご自分で耳毛抜きを行う場合は、指で引っ張る程度で十分だと思います。耳の穴を覆っている毛を指で引っ張り、抜ける範囲内で大丈夫ですので優しく抜いてあげて下さい。
耳毛抜きが終わったら耳掃除に移ります。
- あらかじめ耳の中に生えている毛を抜いてあげます。
- 耳の中が良く見えるようにし、耳が動かないようにしっかりと固定します。
- イヤークリーナーを耳の中に1~2滴垂らします。
- 耳をマッサージするように揉みこみ、イヤークリーナーを馴染ませます。
- 犬が耳をブルブルと振ります。
- 犬が耳を振り終わったらコットンやガーゼなどで耳をきれいに拭き取ります。
垂れ耳の犬は外耳が大きく垂れ下がっているため、耳の中が蒸れやすいのが特徴です。
特に耳の中が毛で覆われているタイプの犬種だと余計に通気性が悪く、蒸れだけでなく外耳炎や中耳炎などの耳のトラブルを発症しやすいので、耳の中に生えている毛を抜いてあげる必要があります。
ただし、耳の中に毛が生えていたとしても抜かなくても良い場合もあります。自分で見ても分からなく自宅での対処が難しい場合はトリマーさんに聞いたり、病院に行った際に獣医さんに聞いてみると良いですね。
また、耳のトラブルを抱えている子の場合は無理に耳の中の毛を抜いてしまうと余計に悪化してしまう場合があります。
耳にトラブルを抱えている子は、トリマーさんか動物病院の先生にお願いして耳掃除をしてもらった方が良いでしょう。
犬の耳掃除にお勧めのグッズ
さて、犬の耳掃除のやり方は分かりましたか?耳掃除を行うためには道具も必要ですよね。と言うことで、犬の耳掃除の際に使えるオススメのグッズをご紹介したいと思います!
◆オススメ①ノルバサンオチック(キリカン洋行)
ワンちゃんやネコちゃんの耳垢の洗浄に使用してください。
ノルバサンと言えば、薬用のシャンプーを思い浮かべる方が多いのかもしれませんが、実はイヤークリーナーも有名です。
こちらのノルバサンイヤークリーナーを使用しているトリミングサロンはかなり多いんですよ。
プロも御用達なので、品質は確かな物だと言えますよね!
◆オススメ②コジマペット犬猫用綿棒 100本入
綿棒一本で顔周りのお手入れを!
汚れは病気や悪臭の原因になります。それをお掃除できるのがこの綿棒です。
適度な弾力性。塗薬や消毒、耳・鼻などのお手入れにお使いください。
長くて持ちやすい15cm。便利なチャック袋入りです。
◆オススメ③耳掃除ラクヤー
耳掃除を嫌がる子に最適です。
新陳代謝、抗酸化の健康を維持することによりニオイの元を断つ環境づくりをサポートします。
なんと飲むだけで面倒な耳掃除がラクチンになってしまう驚きの商品です!粉末タイプで新陳代謝、抗酸化の健康を維持し、匂いを元から断つような環境を整えるサポートをしてくれます。
◆オススメ④ ダニノミ取りパウダー ドッグヌール 50g
耳の内部にいるダニ・ノミを駆除し、乾燥させることにより清潔に保つことができます。
耳の内部にいるダニ・ノミを駆除し、乾燥させることにより清潔に保つことができます。
◆オススメ⑤らくらく耳そうじシート プレミアム30枚
汚れをふき取ってお耳さわやかに清潔に!さわやかなシトラスの香り!
消臭・抗菌作用のある天然由来成分グレープフルーツ種子抽出エキス配合!
爽やかなシトラスの香りがする耳掃除シートです。小型犬や立ち耳タイプの犬種なら、これ一枚で両耳拭けてしまうのもお手頃ですよね。
天然成分のグレープフルーツ種子抽出エキスが配合されているので、消臭、殺菌もバッチリです!旅行や外出時にも携帯しやすいので便利ですね。
◆オススメ⑤子犬用 耳洗浄液 30ml
子犬にも安心な低刺激の耳洗浄液です。
週1回程度のケアにお使いください。
モモの葉エキス配合・無香料。
イヤーローションなどの耳掃除グッズは様々な種類が販売されているので、ご自分の愛犬に合う物を見つけ出すのも楽しみの一つかもしれませんね!
犬の耳掃除に関するまとめ
犬の耳掃除についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
犬の耳掃除はコツさえつかんでしまえば意外と簡単に出来るので、チャレンジしてみると良いと思います!
ただし、犬にとって耳はデリケートな場所になりますので、耳掃除を嫌がる子もいます。犬が嫌がっているのに無理に耳掃除を続けようとすると、ケガをさせてしまったり、今後耳を触らせてくれなくなってしまう場合があります。
犬が嫌がるようだったり耳掃除が難しかった場合などは無理をせず、プロの方にお願いしましょうね。
皆さんも愛犬の耳掃除をマスターして、素敵なペットライフを送りましょう!
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