1.グレート・ピレニーズの特徴
1-1.【グレートピレニーズの歴史】牧羊犬や番犬として活躍していた犬種
1-2.【グレートピレニーズの大きさ】体重50kg超えの超大型犬
1-3.後ろ足に2本ある「狼爪」
4.グレート・ピレニーズの飼い方・注意点
4-1.飼育スペース・グッズを確保する
4-2.定期的なブラッシングやシャンプー
4-3.暑さには要注意!
4-4.しつけは子犬の頃からしっかりと
4-5.社会性を身に付けさせる
4-6.ゆったりと散歩できる時間を作る
【掲載:2019.01.18 更新:2022.12.16】
グレート・ピレニーズの特徴
◆【グレートピレニーズの歴史】牧羊犬や番犬として活躍していた犬種
グレート・ピレニーズは、元々はピレニー山脈という標高の高い山岳地帯で、牧羊犬として活躍していました。また、狼や熊から家畜を守る番犬として働いていた犬種でもあります。
グレート・ピレニーズの祖先は、アジアのチベタン・マスティフ系の大型犬と言われています。紀元前6世紀頃には、ヨーロッパに持ち込まれました。
日本やアメリカなどの国では「グレート・ピレニーズ」と呼ばれていますが、ヨーロッパの各国では「ピレニアン・マウンテンドッグ」という名前で呼ばれています。
◆【グレートピレニーズの大きさ】体重50kg超えの超大型犬
グレート・ピレニーズは、なんと言っても「体が大きい超大型犬」と言うことが特徴の一つに挙げられます。
体が大きいと動作がゆっくりだと思いがちですが、グレート・ピレニーズは意外と敏しょうなんですよ。迫力がありながらも優雅に感じる、美しい犬種です。
体高はオスで70~80cm、メスで65~75cmが標準的な体高とされています。体重は50~60kg程になります。
グレート・ピレニーズの基本の色は、白の毛色になります。耳の付け根、頭部、尾の付け根に薄いイエロー、グレー、オレンジ、ウルフなどの斑がある毛色も好まれます。
グレート・ピレニーズの平均的な寿命は10~12歳と言われています。短いように感じるかもしれませんが、大型犬の中では平均的な寿命となっています。
◆後ろ足に2本ある「狼爪」
グレート・ピレニーズは、狼爪が後ろ足に2本生えているのも大きな特徴の一つです。
と言うのも、通常他の犬種の場合は、生まれた直後に後ろ足に狼爪が生えていたら切り落としてしまう事があります。
一方、グレート・ピレニーズの場合は、後ろ足に狼爪が残っている事が標準(スタンダード)となります。
ただし、現在の時代ではほとんどのグレート・ピレニーズが家庭犬として飼われていますので、後ろ足に狼爪を残しておくメリットがありません。
そのため、近年はグレート・ピレニーズでも後ろ足に生えている狼爪を生まれた直後に切り落としてしまう事が増えてきているようです。
グレート・ピレニーズの性格
グレート・ピレニーズの性格は、以下のようなものがあげられます。
- 恐れ知らずで忍耐強い
- 自信満々なところがあり、意志が強い
- 愛情深い
- 大きなケージ
- 食事用皿
- 水飲み用皿
- 首輪
- リード
- トイレ用品(おしっこシートなど)
- お手入れ用品
- 床材v
- 股関節形成不全
- 胃捻転
- 膝蓋骨脱臼
- 白くてフサフサの超大型犬
- 優しいだけでなく、意外と警戒心が強い
- 寿命は10~12年程
- しつけをしっかりする必要がある
- 散歩は1日2回それぞれ1~2時間程
体が大きい大型犬なのでおっとりしているような印象を受けてしまいますが、そんなことはありません。もちろん大型犬特有の優しく愛情深い一面も持ち合わせていますが、優しいだけではなく警戒心が強い一面もあります。
グレート・ピレニーズは元々山岳で番犬や牧羊犬として働いていました。山岳に住む狼や熊から家畜を守るために闘う事もあったため、運動能力や防衛能力が高く、警戒心が強くなっていったのです。
家庭犬として交配され出した近年では、大らかな性格になってきましたが、犬ごとに個体差があります。
グレート・ピレニーズの値段
ペットショップやブリーダーによって金額にばらつきはありますが、グレート・ピレニーズの子犬の値段は、平均的には25万円程度となっています。
なぜ値段にばらつきが出るのかと言うと、犬の値段はオス・メス、月齢、犬種、親の血統、健康状態などによって値段に差が出てしまうものなのです。
グレート・ピレニーズはJKC(ジャパンケネルクラブ)に毎年500頭程登録がある程人気の犬種です。そのため、グレート・ピレニーズをお迎えできるペットショップやブリーダーも全国にたくさんあります。
ネットや雑誌などで調べて、ぜひ自分にあったグレート・ピレニーズの子犬を見つけてみて下さいね。
また、グレート・ピレニーズの成犬を飼いたい!と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、ペットショップでもブリーダーでも、基本的には成犬は販売していません。
グレート・ピレニーズの成犬が欲しいという方は里親の募集などから探してみて下さいね。
グレート・ピレニーズの飼い方・注意点
◆飼育スペース・グッズを確保する
なんと言ってもグレート・ピレニーズは超大型犬になりますので、飼育する際には広い飼育スペースが必要になります。大きなケージ、大きな食器、大きな水飲み皿などの用意も必要です。
飼育時に必要な物は以下になります。
体が大きいですから、スペースや用具も大きい物を用意しましょう。
なぜ床材が必要かと言うと、体の大きな犬は体重が重いため体に負担が掛かっています。そのため、膝蓋骨脱臼や股関節形成不全などの関節の疾患になりやすいのです。
犬用の素材や柔らかい素材などの床材を引いてあげ、滑らないようにすることで、足腰への負担が軽減されます。グレート・ピレニーズの行動範囲には、滑りにくい適切な床材を敷いてあげましょうね。
◆定期的なブラッシングやシャンプー
グレート・ピレニーズは毛量が多く、ダブルコートのために抜け毛がかなり多い犬種です。そのまま放ってしまうと、もつれや毛玉になってしまうだけでなく、蒸れてしまい皮膚のトラブルを発症してしまう事があります。
そのような事にならないためにも、定期的なブラッシングやシャンプーが必要になってきます。出来れば1~2ヶ月に1度はシャンプーをして、きれいにしてあげる事が望ましいと思います。
毛量がかなり多い犬種ですので、シャンプーをした際には必ず毛の根元までしっかりと乾かし、蒸れないように注意してあげましょう。
◆暑さには要注意!
グレート・ピレニーズは、元々標高の高い山岳地帯で暮らしていた犬種のため、暑さに大変弱い犬種です。毛量もかなり多いため、夏場などは熱中症に注意してあげる必要があります。
そのため、夏場などの暑い時にはクーラーを入れて涼しくしてあげましょう。室温は15~21度とやや低めに保ってあげて下さい。
◆しつけは子犬の頃からしっかりと
グレート・ピレニーズは、もともと牧羊犬として活躍していただけあり飼い主に従順なので、比較的しつけの入りやすい犬種です。
しかし、頑固な一面も持ち合わせているため、しつけをきちんとせずに主従関係が逆転してしまうと、飼い主の言う事を全く聞かなくなってしまうという事があります。
どの犬種でももちろん同じなのですが、成犬になってから主従関係の認識を元に戻す事は大変な苦労がいります。子犬の頃にしっかりとしつけをして飼い主がリーダーであるという主従関係の認識をしっかりと憶えさせましょう。
◆社会性を身に付けさせる
グレート・ピレニーズは番犬としても働いていましたので、その名残からか警戒心が強く、攻撃的な子もいる傾向があります。
警戒心や攻撃性が強く出てしまわないように育てて行く必要がありますので、社会性をしっかりと身につけさせてあげましょう。
具体的にどうするのかというと、幼少期から様々な人に会わせる、知らない人でも触ってもらう、積極的に外に出て様々な物を見せてあげるなどの行動をすると良いでしょう。それだけでなく、飼い主の指示に従う事が出来たら褒めてあげ、信頼関係もしっかりと作るようにすることが大切です。
体の大きい超大型犬ですので、しつけをしっかりと行い主従関係・信頼関係をきちんと作っておかないと飼いきれなくなってしまうというトラブルが出てきてしまいます。
そのような悲しい事にならないためにも、きちんと幼少期から飼い主の指示に従うようにしつけを行いましょうね。
◆ゆったりと散歩できる時間を作る
グレート・ピレニーズの散歩に必要な時間は、1日2回、1回につき1~2時間程度の散歩が必要となってきます。
散歩のペースは速くなくて構いません。むしろ足や股関節に負担が掛からないように、ゆっくりとしたペースで散歩してあげた方が良いでしょう。
グレート・ピレニーズがかかりやすい病気
注意点としてグレート・ピレニーズがかかりやすい病気は、
などが挙げられます。体が大きいので、足や股関節に負担が掛かりやすいのですね。飼育スペースの床材などをクッション性のある物にするなどの対策をしてあげましょう。
まとめ
グレート・ピレニーズについて詳しくご紹介をしてきましたが、いかがでしたか。
グレート・ピレニーズのまとめとしては、
となっています。これからグレート・ピレニーズを飼おうと考えている方も、グレート・ピレニーズという犬種に興味があると言う方も、ぜひ参考にしてみて下さいね!
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