1.犬は何時間留守番できる?
2.犬に留守番させるには?
2-1.まずは短時間から
2-2.一人遊びの習慣をつける
2-3.安心できる場所を用意する
2-4.たまには少し離れてみて
【掲載:2019.05.21 更新:2020.04.06】
犬は何時間留守番できる?
犬は何時間留守番することが出来るのでしょうか?フルタイムでお仕事をしている方だと、平均9時間くらいは家を空けることになります。そうでなくても、買い物などで2~3時間は家を空けることがあるかもしれません。
犬が何時間留守番出来るかは、飼っている犬の年齢・性格などの個体差によるところが大きいです。
同じ犬種でも、帰宅したら家の中も変わりなく、いつもお迎えしてくれる!という愛犬もいれば、飼い主さんが帰ってくる前に長時間の留守番によるストレスが爆発してタオルやペットシーツがボロボロになんてことも。
犬は群れで生活する生き物ですので、長時間一人でいることはとても苦痛なのです。
初めて犬を飼った飼い主さんは、犬だけで留守番させる事がこの先あるか考えてみてください。買い物や仕事、お迎えなどで家を開けて、犬だけで留守番させることが意外と思っていたよりも多いかもしれません。
犬に留守番させるには?
仕事や外せない用事などで留守番をさせなくてはいけないときがありますよね。そんな時のために、どうしたらいいのかを考えていきましょう。
◆まずは短時間から
今までは、みんなが居たのに急に離れる・居なくなると私達でも不安に思いますよね。犬も同じで、いきなり長時間の留守番を頼むと「みんなどこに行っちゃったの?おいていかれちゃったの?」という不安と混乱が生まれてしまいます。
犬の性格にもよりますが、これを繰り返すことでより不安が強くなり、飼い主が靴を履くだけで吠えたり噛んだりして外に行くことを止めようとする犬もいます。
飼い主の姿が見えなくなったことで、吠えたり破壊行動を起こしたりすることを「分離不安」といいます。分離不安は甘えん坊な犬に多く、飼い主と離れたことによるストレスで上記のような行動を起こすと言われています。
そのような事にならないためにも、まずは短時間の留守番から始めましょう。
短時間の留守番では、犬たちに「外出しても必ず戻ってきてくれる」という事を覚えさせます。1~2時間程度の買い物から始め、時間になれば飼い主は戻ってくる。外出しても必ず戻ってきてくれるんだ。という事をしっかりと認識させてあげましょう。
飼い主と離れることに不安を強く感じる愛犬の場合は、別の部屋で30分過ごす、30分程度外出するなど短い時間から始めてみてくださいね。
◆一人遊びの習慣をつける
一人で遊ぶことが出来る犬は、飼い主が外出した寂しさを遊びで紛らわすことが出来、寂しさを感じること無く楽しく待つことが出来ます。大好きなおもちゃがあれば、飼い主が帰ってくるまでの時間を退屈せずに過ごすことが出来ます。
犬だけで留守番させる事がこの先あるようであれば、初めて犬を飼った飼い主さんは、まず愛犬のお気に入りのおもちゃを見つけてあげてくださいね。
しかし、飼い主不在で遊ぶということは危険がつきものです。くれぐれも誤飲事故を起こさないように、おもちゃの大きさと丈夫かどうかを確認の上で、留守番時のおもちゃを探してあげてくださいね。
◆安心できる場所を用意する
愛犬が安心できる場所を用意しましょう。お気に入りの毛布やタオル、飼い主の匂いがついたものなど、普段から使っているものを一定の場所に置いておき、安心できるスペースを作っておきます。
そして、普段からそのスペースに誘導して撫でたり遊んだりと、そのスペースでは安心側にいるという感覚を持ってくれるようにします。
すると、実際には飼い主さんが側に居なくてもここにいれば安心、ここにいれば飼い主さんが側にいる感覚があると思い、不安が軽減されます。
また、家を自由に動き回れるより、犬用のケージに入れておくという方法も留守番だけではなく、災害時にも役に立ちます。その際は、ケージ内に水・トイレ・お気に入りの布団などを入れておくことで、犬も安心で心地のいい場所と判断しておとなしく待つことが出来、なおかつ誤飲や事故などを防ぐことも出来ますね。
◆たまには少し離れてみて
外出でもないのに、なんで愛犬と離れなきゃいけないの?と思う方もいるかも知れません。
これは、普段から常に離れずに過ごしている犬ほど、留守番時に強く不安を感じ、問題行動を起こしてしまう可能性があるからです。
愛情表現としてのスキンシップやアイコンタクトなどは、愛犬にとってはとても重要なことです。信頼関係を築くには最も重要なのがスキンシップです。
しかし、常に一緒にいる、常に遊んでもらえる、構ってもらえる状況にいると、だんだんと上下関係が変わってきてしまいますし、何より急な用事で家を空けることになった場合に、吠えたり家の中が悲惨な状況になったりと飼い主にも愛犬のためにもよくありません。
普段から一人遊びの時間を作る、愛犬と少しだけ距離を置く時間を作ってみてくださいね。飼い主さんにも手を離せない状況があるんだよという事を認識させることも大切です。
犬を留守番させるときに気を付けること
いざ、留守番させる時に何に気をつけたらよいのでしょうか。家の床やテーブルなど、意外なところにも注意が必要です。目に着くところは片したけど、ほかは?ケージの中や特に家の中で注意すべき点をお伝えします。
犬種や大きさによっても違って来ますが、対策をしておくことで思わぬ事故や怪我を防ぐことが出来ます。
◆誤飲・誤食に注意
愛犬に留守番をさせる時に、ケージ内だけで過ごさせる場合と室内を自由に行き来できる場合のどちらでも気をつけなければいけないのは、誤飲です。
犬用おもちゃでも誤飲をしてしまうことがありますので、おもちゃの強度や丈夫さ、大きさなどには注意してください。また、長年使っていて耐久度が下がっていないかどうかなども確認してくださいね。
おもちゃは、しっかりがっつり噛んだりかじったりしても大丈夫なものを留守番時には与えましょう。
また、室内を自由に行き来させる場合は、床や犬が立ちがって届くような場所に物が置かれていないかを確認しましょう。テーブルや床に誤飲・誤食してしまうようなものが落ちていないか、置きっぱなしにしていないかしっかり確認してくださいね。
◆電源コードはそのままにしない
犬が感電してしまう事故は、意外と多く起こっています。おもちゃだとおもって電源コードの絶縁ゴムを噛みちぎり感電してしまうことが留守番中にないとは言い切れません。
留守番をさせて帰ってきたら…なんて悲しい事故が起きないように電源コード類はむき出しにせずに、外出時には使わないものはコンセントを抜き、まとめたり、噛めないようにカーペットの下をはわせたり、電源コードカバーコンセントカバーをつけることをおすすめします。
特に、留守番時に部屋を自由に行き来させる場合は、外出時に一度コンセント電源コード類の確認をしてくださいね。
◆噛まれそうな家具には保護材やスプレーで対策
稀に家具を噛んだりしてしまう犬もいます。そのため、噛まれそう・噛みそうであれば、家具に保護材を巻くことをおすすめします。
保護材を巻くことで、家具だけではなく、家具を噛み割れてしまったりした時に出る破片などを誤食してしまうのを防ぐ事ができます。
カーテンやソファなどの場合は、犬が嫌がる臭いのしつけ用スプレーなども効果的です。
犬の留守番に関するまとめ
留守番出来る時間は、犬の性格によるところが大きく、長時間の留守番はストレスになってしまいます。
少しずつ慣らして行って、愛犬にとって留守番は嫌なこと不安なことでは無いということを認識させていきましょう。
私達飼い主が愛犬にとって不安をなくすために出来ること、事故や怪我を防ぐ手段をお伝えしました。初めて留守番させる方も、愛犬は留守番のベテランだよという方ももう一度、家の中や愛犬のことを気にしていただければと思います。
留守番させる予定は無いよという方も、犬を迎えたらぜひ夢中になれる素敵なおもちゃをみつけてあげてください。犬種やおもちゃの強度を見て、留守番時にも普段のスキンシップにも使えるものを探してあげてくださいね。
飼い主さんも愛犬にとってもあまりストレスの溜まらない安全なお留守番ができればと思います。留守番後にはたくさん褒めてスキンシップをしてあげてくださいね!
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