1.犬の口臭が発生する原因
1-1.犬の口臭が発生する原因①口の中が乾燥している
1-2.犬の口臭が発生する原因②歯に歯垢(プラーク)がついている
1-3.犬の口臭が発生する原因③歯周病など口腔内に疾患がある
1-4.犬の口臭が発生する原因④内臓疾患がある
1-5.犬の口臭が発生する原因⑤ドッグフードが劣化している
2.犬の口臭のにおいについて
2-1.①卵の腐ったようなにおいは硫化水素
2-2.②野菜が腐ったようなにおいはメチルメルカプタン
2-3.③魚の腐ったようなにおいはトルメチルアミン
3.歯磨きが苦手な犬の口臭対策
3.歯磨きが苦手な犬の口臭対策①水を飲ませる
3.歯磨きが苦手な犬の口臭対策②水に入れるだけのオーラルケア用品を使う
3.歯磨きが苦手な犬の口臭対策③塗るだけのオーラルケア用品を使う
3.歯磨きが苦手な犬の口臭対策犬用③ガムやおもちゃなどを噛ませる
犬の口臭が発生する原因
◆犬の口臭が発生する原因①口の中が乾燥している
人間の口臭の原因で「ドライマウス」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、犬も同様に口内の乾きが口臭の原因になります。
通常犬の口の中は唾液で潤っていますが、気温の高い時期や運動をした後などはハアハアと口を開けて呼吸(パンディング)をするため、口の中の水分が逃げ普段より乾きやすくなります。
パンディングの多い日はいつもより水分補給を多めにすると脱水症状と口臭の予防になります。
◆犬の口臭が発生する原因②歯に歯垢(プラーク)がついている
愛犬の歯の表面にネバネバしたものがついていることがあります。その正体は歯垢で、「プラーク」とも呼ばれます。歯垢とは食べカスではなく、歯に存在する細菌のかたまりのことです。この歯垢も口臭の原因のひとつです。
歯垢は唾液により2~3日程で石灰化され、歯石に変化してしまいます。犬の歯についた歯垢が歯石になってしまうと、さらに口臭がひどくなってしまいます。犬の口内環境は人間よりも歯垢の石灰化が早く進むと言われているため歯石にならないうちに、歯垢の除去をする必要があります。
付着したばかりの歯垢であれば、オーラルケア用品を使ったりデンタルガムやおもちゃを噛むことで除去することができます。はやめの対策で歯垢の石灰化、口臭の悪化を防ぎましょう。
◆犬の口臭が発生する原因③歯周病など口腔内に疾患がある
犬は虫歯になりにくいといいますが、それは人間と比べて食事中の炭水化物の量が少なく、唾液のpH(ペーハー)が高いなどの理由から、虫歯の原因菌が繁殖しにくいからです。
一方で歯周病になってしまう犬は多くいます。歯周病とは犬の歯についた歯垢が石灰化し歯石になり、その歯石の上にさらに歯垢が付着してしまうことで歯の周りの組織が炎症を起こしてしまう病気のことをいいます。
犬が歯周病になってしまうとひどい口臭になってしまう上、深刻な病気を引き起こしてしまうこともあります。歯周病が悪化し、歯石の除去や抜歯を行う事になった場合全身麻酔での治療が必要となるため犬の体にかかる負担やリスクも大きくなってしまいます。
歯周病で愛犬を苦しめることのないよう、日頃のオーラルケアが重要となります。
◆犬の口臭が発生する原因④内臓疾患がある
胃や腸といった消化器や肝臓や腎臓の不調も口臭の原因となることがあります。
犬の口臭がすっぱい臭いがする場合には、胃腸に病気が隠れていることがあります。
例えば、胃炎を患っている場合には胃酸の分泌が通常より増えるため、胃から胃酸がこみ上げてきて嘔吐する場合があります。そのため胃酸由来のすっぱい臭いが口臭として感じられます。
他にも腎臓や肝臓に疾患がある場合には口臭にアンモニア臭が感じられます。また、犬の口から便の臭いがする場合はひどい便秘、あるいは腸のねじれや腸閉塞などの重篤な症状が隠れていることもあります。
このように犬の口臭は体調のバロメーターにもなります。犬の口臭にすっぱい臭いや便の臭いを感じ違和感を持った際には、すみやかに動物病院に連れていき獣医師の診察を受けましょう。
◆犬の口臭が発生する原因⑤ドッグフードが劣化している
ペットフードは開封後空気に触れることで酸化が進んでいきます。
劣化したドライフードを食べることで、いつもと違った口臭に感じることがあります。
劣化して傷んだドッグフードは下痢や嘔吐の原因となります。ドッグフードを開封した後はできるだけ空気に触れないように保管するようにしましょう。
犬の口臭のにおいについて
犬の口臭には以下の三種類の原因成分があります。
①卵の腐ったようなにおいは硫化水素
卵の腐ったようなにおいは口腔内の細菌が食べかすや歯垢、舌苔などのタンパク質を分解した際に発生する口臭です。
②野菜が腐ったようなにおいはメチルメルカプタン
硫化水素とメチルメルカプタンは、健康な犬にもあって、起床時や空腹時に強くなります。
③魚の腐ったようなにおいはトルメチルアミン
魚の腐ったような生臭い臭いです。犬の口腔内が乾いている時に感じることがあります。
歯磨きが苦手な犬の口臭対策
歯垢が原因の口臭がある場合、犬用歯ブラシを使用したオーラルケアを習慣づけるのが一番です。しかし、口の中に触れられるのを嫌がる犬は多く、愛犬の歯磨きをほとんどしていないという家庭が多いのです。
歯磨きが苦手なワンちゃんでも口臭を予防する方法はいくつかあります。
これから紹介する口臭予防方法を実践して、きれいな息を目指しましょう。
◆歯磨きが苦手な犬の口臭対策①水を飲ませる
犬にとって水飲みは口内の洗浄にもなります。
人間がうがいをするのと同じように、犬も水を飲むことにより口の中の食べカスや歯垢をある程度除去することができます。そのため犬に水を飲ませることは一番簡単な口臭予防方法といえるでしょう。
普段からあまり水を飲まない犬の場合は、ピュアクリスタルなどのペット用自動給水機を使うのもおすすめです。動く水に興味を持たせることで、水分補給につながります。
また犬に水分補給をさせることは夏場の熱中症や脱水症状を防ぐことにもつながりますので、積極的に水を飲ませるようにしましょう。
ファンネルがセラミック製で、高級感、清潔感があります。
不織布層が食べかす、被毛を濾過し、活性炭がカルキ臭を吸着。イオン交換樹脂がマグネシウム、カルシウムを除去する専用フィルター。
ポンプで水を循環させ、水中に酸素を取り込み、新鮮でおいしい水を維持する循環システム。カートリッジ式なのでフィルターの取り換えが簡単。
◆歯磨きが苦手な犬の口臭対策②水に入れるだけのオーラルケア用品を使う
現在、犬のオーラルケア市場には様々な商品が登場しているため、あなたの愛犬にあったオーラルケア用品を選んであげることができます。
口の中を触られるのが苦手で歯みがきが嫌いなワンちゃんや歯磨きの習慣がなかなか身につかないワンちゃんにおすすめしたい商品が、飲み水にいれるだけで口臭をすっきりさせてくれる「デンタルウォーター」です。
先ほど水を飲ませるのが口臭対策に効果的だとご紹介しましたが、その飲み水にデンタルウォーターを加えるとさらに効果的です。
自動給水器ピュアクリスタルでおなじみのジェックス株式会社から発売されている「さわやかブレスデンタルウォーター」はキャップ1杯分のデンタルウォーターを飲み水の中にいれるだけ。緑茶葉やミントの香りで愛犬の息がお腹の中からさわやかになります。子犬~シニア犬まで使用することができるのも嬉しいポイントです。
◆歯磨きが苦手な犬の口臭対策③塗るだけのオーラルケア用品を使う
お口の中は触らせてくれるけれど、歯ブラシは苦手というワンちゃんにおすすめしたいオーラルケア商品は、舐めさせるだけでケアができる「デンタルジェル」です。
さわやかブレスデンタルジェルは犬に舐めさせるだけでしつこい口臭をケアできる商品です。
最初は指から舐めさせることでデンタルジェルに慣れさせましょう。慣れてきた様子であれば、愛犬の唇を持ち上げ、口の中の両側の歯にデンタルジェルを一滴ずつ垂らして舐めさせるのがおすすめです。植物由来の清掃成分が犬の口の中で広がり、健康な歯をサポートします。緑茶成分で口臭もやわらぎます。
◆歯磨きが苦手な犬の口臭対策犬用③ガムやおもちゃなどを噛ませる
ガムやおもちゃなどを噛ませるのも口臭対策にはおすすめです。ガムやおもちゃの繊維が歯垢をからめとり、汚れを落とすことができます。
ガムやおもちゃを噛ませる際には誤飲しないよう飼い主さんの目の届くところで行ってください。
犬の口臭に関するまとめ
「犬の口臭」といっても様々な原因があります。
お口の中の汚れが原因の口臭であれば、飼い主さんの一工夫で口臭を予防することができます。
子犬のうちからオーラルケアに慣れさせるのが一番ですが、歯磨きが苦手な犬はとても多いです。今ではお口のなかを触られることや歯磨きが苦手なワンちゃん向けの商品も販売されています。さわやかブレスデンタルウォーターのようにお水に混ぜて使えるものや、舐めさせるだけでOKのデンタルジェルなどのオーラルケア用品を使用して犬の口臭を予防しましょう。
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