1.トイプードルはどんな性格なの?
1-1.頭脳明晰!全犬種中トップレベルのIQ
1-2.人間大好き!フレンドリーで愛嬌バッチリ
1-3.ちょっと警戒心も…
3.トイプードルの無駄吠えに困ったら…?吠える心理を知ろう
3-1.パターン1:「怖い!」「助けて!」というプチパニック状態
3-2.パターン2:「嬉しい!」「楽しい!」という興奮状態
3-3.パターン3:「ちょうだい!」「こっちに来て!」という懇願状態
3-4.パターン4:「不安…」「具合が悪い」という病気状態
4.しつけは初めが肝心!「吠える」に対してのしつけを考える
4-1.ポイント1:「なぜ吠えているか」を探ってみる
4-2.ポイント2:いろいろな経験をさせる
4-3.ポイント3:体罰はダメ
4-4.ポイント4:「吠える=嫌なことがある」の構図を作る
4-5.ポイント5:コマンドで気をそらす
4-6.ポイント6:家族みんなで根気よくしつける
トイプードルはどんな性格なの?
まずは、トイプードルがどんな性格の持ち主なのか見ていきましょう。
◆頭脳明晰!全犬種中トップレベルのIQ
トイプードルの特徴を語るうえで欠かせないのが「知能レベルの高さ」です。
そもそも犬は、動物のなかでも頭が良いと言われていますよね。
トイプードルは、公認されている数百種類の犬種のなかでも賢さではトップレベルに位置しています。
最も賢いと考えられているのがボーダーコリーで、その次に頭が良いのがトイプードルなのだとか!
ボーダーコリーは中型犬なので、つまり小型犬のなかでは一番頭脳明晰なのがトイプードルということになりますね。
学習能力が高いため、サーカスやセラピーなど多彩な場面で活躍しているトイプードルもいます。
◆人間大好き!フレンドリーで愛嬌バッチリ
知能が高いと聞くと「クールなのでは?」とイメージできますね。
でも、トイプードルは基本的にフレンドリーなコが多いと言われています。
人間が好きで、飼い主さんにはとても忠実です。
「飼い主さんの喜びは自分の喜び」と言わんばかりに甘えん坊になることも多々あります。
また、飼い主さん以外にも愛嬌を見せてくれます。
大人でも子供でも、自分に優しく接してくれる人には心をオープンにし、社交性を発揮します。
子供がいっぱいいる大家族でもスムーズに溶け込める犬種です。
◆ちょっと警戒心も…
人間に対してフレンドリーに振る舞う一方、警戒心もあります。
ただ、警戒心を持っているからと攻撃的になることはあまりありません。
知能が高いがゆえ、見知らぬ人間や他の動物には「敵か?味方か?」と疑ってかかるケースがあります。
トイプードルが警戒心を見せたときに、飼い主さんが「大丈夫だよ」と教え込んでいきましょう。
あまり吠えないと言われているトイプードル
「小型犬=よく吠える」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
街中で「小さい犬に吠えられている大型犬」を見たことがある人もいるかもしれません。
自分よりも大きな体に吠えるなんて、パワフルで威勢がいいですよね。
一般的に、小型犬は体重が数キロ程度と人間よりもかなり小さい体です。
人間はもちろんのこと、大型犬さえ「大きい!」という思いで生きているものです。
自分よりも体が大きい生き物ばかりがいる…という世界観なので、ちょっと臆病になるときもあります。
それが「吠える」という行動に繋がっているのかもしれません。
ただ、そんな小型犬のなかでもトイプードルは「あまり吠えない」と言われています。
トイプードルの無駄吠えに困ったら…?吠える心理を知ろう
小型犬のなかではあまり吠えない傾向のトイプードルですが、個体差があります。
子犬の頃にしっかりしつけをしていないと「吠える犬」となってしまうかもしれません。
さきほどお伝えした通り、トイプードルはとても賢いワンちゃんです。
警戒心から「吠える」という行動パターンを見せるケースも少なくありません。
それに、ほかの理由から吠えてアピールすることもあります。
吠えないとは言われていますが、まったく吠えないわけではありません。
「吠える⇒しつけで改善されていく」というのが理想的ですが、なかには「吠える⇒さらに吠える」と成長していくにつれ吠えるようになるケースもあります。
「吠えない犬種だと思っていたのに」と感じるかもしれませんが、「どうして吠えるのだろう?」「吠えないためにどんな対策がある?」と飼い主さんがトイプードルの性質を知ろうとする心構えが大切です。
トイプードルは体が小さいですが、吠えるときの声は結構パワフルです。
そもそも小さい体から発する声は「キャンキャン!」と甲高く、耳に残るかもしれません。
そんな声質のおかげで、飼い主さん側から見ると「無駄吠え」と困ってしまうでしょう。
でも、そんな無駄吠えのひとつひとつに必ず理由があります。
トイプードルが吠えるときの心理をまずはおさえておきましょう。
◆パターン1:「怖い!」「助けて!」というプチパニック状態
体が小さい分、いろいろなものに恐怖を感じるトイプードル。
毎日一緒に過ごす飼い主さんのことは、「この人は安心できる」と感じますが、あまり会ったことがない人間や動物には恐怖を抱くでしょう。
散歩に行ったとき、ばったり会った人間に吠えることもあります。
トイプードル的には「誰なの?!」とびっくりしているのかもしれません。
また、気の強い性格のワンちゃんなら、「こっちに来るな!」と飼い主さんを守ろうと威嚇したりもします。
トイプードルに限ったことではないですが、特によくあるのが「インターホンの音」に反応するケースです。
お昼寝中に突然チャイムが鳴ることで、びっくりしてワンワンと吠えることもあるでしょしょう。
警戒心がMAXになると、プチパニックから誰かがいなくなるまで吠え続けるということも…。
一方、「チャイムが鳴る⇒見知らぬ人が来る」と学習している場合には、「誰かが来たよ~!」と教えているのかもしれません。
いずれにしても、怖いと思っているうちは吠える行動はおさまらないものです。
飼い主さんが「怖くない」「大丈夫」を理解させるしつけが重要となりそうでうね。
◆パターン2:「嬉しい!」「楽しい!」という興奮状態
「警戒から吠える」というパターンと正反対ですが、嬉しさを表現して吠えるワンちゃんもいます。
外出していた飼い主さんが帰ってきたとき、オモチャで楽しく遊んでもらっているとき、ごはんを待ちわびているときなど、「喜びと楽しさ」をおさえきれないときには興奮から吠えます。
嬉しくて吠えているかどうかは状況を見れば一目瞭然です。
外出から帰宅したとき、しっぽを振りながら愛犬が吠えてくるようなら「おかえり~!!」という気持ちからでしょう。
◆パターン3:「ちょうだい!」「こっちに来て!」という懇願状態
群れで暮らす習性がある犬は、ペットとして飼われると自分の立場を位置づけするようになります。
基本的に「飼い主さんは自分のリーダーだ」と認識させたいものですが、犬のやりたい放題にさせて育てると「自分の方が優位にいる」と勘違いすることも。
すると、食事の時間になると「早く食事をさせてくれ!」と要求で吠えます。
散歩の時間になると「そろそろ散歩に連れていってくれ!」とこちらを見ながら吠える犬もいます。
ワンちゃん自身は「自分がリーダーだから」と思って吠えているので、悪いこととは思っていません。
甘えん坊を放置していた結果、要求吠えがひどくなるケースは多いものです。
◆パターン4:「不安…」「具合が悪い」という病気状態
ふだんべったり一緒の飼い主さんが違う部屋に行って戻ってこないと、分離不安で吠えることがあります。
また、「足を脱臼した」「足に何かが刺さった」など、ケガがきっかけで吠えるかもしれません。
これらの不安や病気から吠えるケースは、どちらかというと「ワンワン!」というよりも「クーンクーン」と遠吠え的な感じでしょう。
しつけは初めが肝心!「吠える」に対してのしつけを考える
トイプードルは頭が良いので、飼い主さんがしっかりしつけていけば無駄吠えと言われる吠え方はしないものです。
ただ、成犬になって性格が固まってしまった後では、しつけが難しくなります。
「今まで許してくれていたのにいきなり何だよ!」と反抗心から言うことを聞いてくれないかもしれません。
しつけは初めが肝心です。
子犬の頃からしつけていくために知っておきたいポイントをいくつか紹介していきます。
◆ポイント1:「なぜ吠えているか」を探ってみる
さきほどお伝えしたように、警戒吠えや要求吠えなど、犬が「吠える」のには必ず理由があります。
警戒して吠えている様子なら「吠えなくても大丈夫だよ」を教えてあげられます。
「誰かが来たよ!」とインターホンに反応して吠えているときは、「教えてくれてありがとう」と伝えてあげて、必要以上に吠えないようにしつけていくといいですね。
また、要求吠えは、愛犬が可愛く、「なんでも許しちゃう」と甘えさせ放題で起こるケースが多いです。
賢いトイプードルは、飼い主さんが「甘えさせてくれる」をすぐに見抜きます。
「犬をかわいがる」のと「しつけ」は別問題。
犬と生活していく上で「飼い主さんの方がリーダー」を認識させるしつけをしていきましょう。
◆ポイント2:いろいろな経験をさせる
成犬になっても吠えるのは、子犬期の社会化が不十分という見方もできます。
散歩やドッグラン、海、山など、たくさんの人や物、景色を見せ、そして色んな音を聞かせることも大事です。
さまざまな経験をさせることで、「大丈夫なこと」が増え、ちょっとしたことに吠えることがなくなっていきます。
楽しみながら、愛犬にいろんな経験を積ませてあげてくださいね。
◆ポイント3:体罰はダメ
吠えているときのトイプードルは、なかなか飼い主さんの指示を聞いてくれないかもしれません。
だからと言って、「止めなさい!」と飼い主さんがヒートアップするのはよくありません。
飼い主さんの大きな声を「自分と一緒の気持ちなの?」「楽しんでくれている?」と勘違いするかもしれません。
また、体罰を与えるほどに過剰に叱ると「この人は自分の敵なのではないか」と飼い主さんへの恐怖心が大きくなってしまいます。
神経過敏な性格になってしまうので、気をつけたほうがいいですね。
◆ポイント4:「吠える=嫌なことがある」の構図を作る
「吠えた瞬間」に、トイプードルが「嫌な気持ちになることをしてみましょう。
例えば、インターホンで「ピンポーン」で吠えた場合、瞬間的に鍋をたたく、空き缶を落とすなど、ふだん聞き慣れない音を出してみましょう。
賢いトイプードルは、「もしかして吠えると嫌な音がする…?」と学習してくれるでしょう。
また、犬がこちらをチラチラ見ながら「〇〇をしてほしい」と要求吠えをしているなら、無視を徹底するのも対策のひとつ。
「あれ?吠えても何もやってくれない」と気づくと、次第に吠えて要求することは減るでしょう。
飼い主さんと犬の根競べになりますが、「吠えると可哀そう」と要求を飲むと、要求吠えがおさまることはありません。
◆ポイント5:コマンドで気をそらす
そもそも犬は吠える動物なので、「吠えないように」といくらしつけても、少なからず吠えます。
そこで重要なのが、いざというときに飼い主さんの指示を聞けるかです。
吠えた瞬間に「オスワリ」「マテ」と指示を出し、「吠えている場合じゃない。命令を聞いて座らなきゃ」と犬が思うのが理想の関係です。
これらのコマンドの学習には、「コマンドに従ったらオヤツを与える」と犬が喜ぶことを利用して覚えさせるのがコツです。
◆ポイント6:家族みんなで根気よくしつける
トイプードルを家族で飼っているなら、しつけは皆で統一するようにしましょう。
トイプードルの要求があったとき、1人は無視しているのに、もう1人は「仕方がないな~」と要求に応えてしまうと、前者のしつけが無駄になります。
頭の良いトイプードルですから、「今度からこちらの人に頼もう」と要求吠えがおさまることがないかもしれません。
まとめ
フレンドリーで賢いトイプードルは、明るくあまり無駄吠えしない犬種です。
ただ、子犬のときに社会化があまりないと、警戒心が強まり、ちょっとしたことに吠える性格になります。
しつけは子犬の頃に始めていきましょう。
また、吠えるのには必ず理由があります。
愛犬がどんなときに吠えるかを知り、感情的にならずに無駄吠え対策をしていくことが大事です。
一度信頼関係が崩れると、なかなか修復ができません。
嫌がる方法で無駄吠え対策をしないように、愛犬の気持ちを知り「愛」のあるしつけをしていってくださいね。
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