1.犬のリードの役割を認識した上で選ぼう
2.犬のリードにはどのような種類がある?
2-1.犬のリードの種類①スタンダードリード
2-2.犬のリードの種類②伸縮性リード(フレキシブルリード)
2-3.犬のリードの種類③トレーニングリード
2-4.犬のリードの種類④マルチファンクションリード
2-5.犬のリードの種類⑤2頭引きリード
3.犬の大きさ別、ぴったりなリードの種類
3.小型犬に向いているリード
3.中型犬や大型犬に向いているリード
4.犬のリードを交換するタイミングは?
4.愛犬に危険が及ぶ?!リードの交換は重要!
4.リードの交換時期を見極めよう!
4.【縫い目にほつれなどの異常がある】
4.【リードの汚れや悪臭がとれない】
4.【金具部分の損傷】
4.【愛犬が不快を感じている】
犬のリードの役割を認識した上で選ぼう
各家庭によって、愛犬に装着しているアイテムが首輪であったり、ハーネスであったりと様々でしょう。しかし、いずれの場合も、飼い主さんと愛犬を繋ぐリードが必要不可欠です。
リードは毎日のお散歩や外出先などで、愛犬の行動範囲を規制するために重要なものです。また、室内でもしつけやトレーニングに利用することもできるので、犬を飼う上で必ず用意しておきたいアイテムですよね。
更にリードには行動範囲の規制以外にも、実は愛犬をコントロールする、というもう一つ重要な役割があります。
リードコントロールという言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、飼い主さんの意思を、リードを通じて伝えることを指します。
リードコントロールを行うためにも、愛犬に合った長さや素材のアイテムを選ぶ必要があるのです。
犬のリードにはどのような種類がある?
現代では、様々な種類の犬用リードが市販されています。愛犬にとって適切な種類を選ぶのも、実は一苦労です。
犬のリードにはどのような種類があり、それぞれにどのような用途や特徴があるのかを紹介していきます。チェックしてみましょう。
◆犬のリードの種類①スタンダードリード
飼い主さんが持つ側(持ち手部分)が円形となっており、犬の首輪・ハーネス側(持ち手と反対側)に繋げられるように金具の付いているタイプをスタンダードリードと呼びます。
一般的に、お散歩や室内でのしつけなど、日常的に使われることが多いでしょう。
長さは大体120cm~150cm程の商品が多く販売されています。素材やデザインの種類も多いので、数ある中から選ぶことができるでしょう。
◆犬のリードの種類②伸縮性リード(フレキシブルリード)
持ち手部分に、スイッチでリードの巻き戻しなどができる機能をもったリードです。
長さを調節してロックできるタイプも多く、長さは3m~5mを多く見かけますが、8mまで延びる商品もあります。公園など、広い場所での使用に向いています。
愛犬が自由に歩いたり走ったりできるアイテムですが、行動範囲が広くなる分、コントロールが難しくなります。道路脇や人の多い場所での使用は避けた方が良いでしょう。
使用する場合も、周囲に危険がないか、しっかりと確認をしてください。
◆犬のリードの種類③トレーニングリード
形はスタンダードリードと同じようなタイプがほとんどですが、10m~25m程の長さがあり、ロングリードとも呼ばれています。
愛犬が自由に走り回ることができますし、距離をとって「まて」や「おいで」をさせるなど、遠隔支持の練習に役立ちます。
しかし、伸縮性リードよりも更に長さがありますので、コントロールしたり、万が一危険が訪れた場合に動きを止めるのは困難です。広く危険の少ない場所でのみ利用するようにしましょう。
◆犬のリードの種類④マルチファンクションリード
リードの両端に取り付け金具(ナスカンなど)が付いており、様々な使い方ができる多機能で便利なリードです。
スタンダードリードとしての使用はもちろん、丸カンの付いているタイプであれば、ショートリードとしてしつけに役立てることもできます。ループ状にすれば、少し手を放したい時の簡易係留にも使えますね。
応用することでたすき掛けもできるので、ハンズフリーな散歩も可能となります。
◆犬のリードの種類⑤2頭引きリード
一つの持ち手で2頭を繋ぐことができるタイプのリードです。持ち手部分はスタンダードリード同様ですが、首輪・ハーネス側が二股になっています。
一つの手で2本のリードを持つよりも絡みにくく、多頭飼いをしている飼い主さんには持ってこいのアイテムですね。
犬の大きさ別、ぴったりなリードの種類
◆小型犬に向いているリード
愛犬が小型犬の場合、そこまで頑丈なタイプを求めなくても問題のない場合がほとんどでしょう。軽く、ナイロン素材で、扱いやすい商品を選ぶのをおすすめします。
愛犬が子犬であったり、散歩の練習中の場合は、伸縮性リードの使用は避けましょう。スタンダードリードやマルチファンクションリードなど、安全な距離を保てるリードを使用してください。
子犬の行動は予測不能な場合がありますし、しつけが未熟であると外出で興奮して走り回るなど、愛犬にとっても飼い主さんにとっても危険です。
ハーネスとリードが一体化しているタイプの商品もありますので、初めの内は色々と試して、愛犬に合ったリードを探してみましょう。
◆中型犬や大型犬に向いているリード
中型犬や大型犬の場合、ナイロン製で軽いタイプのリードはあまりおすすめできません。小型犬と比べて力が強いので、皮素材や頑丈な素材のスタンダードリードを使用するとよいでしょう。
中型犬や大型犬となると、必要な運動量も大きく変わってきます。広い場所で遊ばせてあげたいですが、伸縮性リードは使う場面はしっかりと見極めてください。即時にコントロールがきかない分、危険を招く可能性があるということを頭に入れておきましょう。
また、愛犬が子犬だったり、噛み癖があるという場合、リードの素材が柔らかく耐久性が弱ければ、噛みちぎってしまう可能性もあります。大型犬であれば尚のこと、子犬といえどもその力はあなどれません。
愛犬の安全を一番に考えて、耐久性や強度の高い種類の商品を選びましょう。
そしてもう一点、持ち手部分にも注目です。とにかく太くて頑丈なものを!と考えて、持ち手部分が持ちにくい商品を選んでしまっては危険です。
飼い主さんがしっかりとコントロールできるように、握りやすく、持ちやすい種類を選んでくださいね。
犬のリードを交換するタイミングは?
◆愛犬に危険が及ぶ?!リードの交換は重要!
商品によってリードの価格も様々。Amazonでザっと検索すると、税込み10万円近くする商品もありました。
ちなみにこれはブランド物なので一般的ではなく、子犬や小型犬用であれば1000円以内で購入できるものが沢山ありますが、素材や強度、機能性やデザイン性にこだわると、やはり安い買い物ではなくなりますよね。
しかし、リードの交換は安全面を維持するためには必要不可欠です。使い方や使う頻度によって大きく異なってはきますが、大切に使用していたとしても回数をこなせば、金具部分やリード部分はどうしても緩んだり傷んだり、摩耗してきてしまうものです。
リードは消耗品と考え、しっかりと交換時期を見極めましょう。散歩など、使用する前にリードの状態を確認する癖をつけておくと、異常が起きている場合にいち早く気付けますよ。
耐久性が落ちてきたリードを使い続けていると、散歩中に愛犬が脱走してしまう可能性があります。しっかりしつけているから大丈夫!と考える飼い主さんも中にはいるかもしれません。
もちろん、リードから離れてしまっても走っていかず、その場できちんと待っていられる子も沢山いるでしょう。しかし、ノーリードの状態は安全だとはいえないのです。
万が一に備えて、リードの交換時期の目安を確認していきましょう!
◆リードの交換時期を見極めよう!
愛犬の命を守るアイテムとして重要なリード。以下のポイントを頭に入れて、現在使用しているリードに問題が起きていないかチェックしてみてください。
【縫い目にほつれなどの異常がある】
ほとんどの場合、リードには金具取付け部分や持ち手部分に縫い目があります。特に布・皮などと、金属・プラスチックなど、素材の違うものが触れ合っている部分に、ほつれや異常がないかを確認しましょう。
強い力が加わることで、そのほつれから持ち手や金具が外れてしまう可能性があるので、異常がみられた場合は交換することをおすすめします。
リード部分が幅広タイプの場合、摩耗によって表面から擦り減る箇所が出てくる場合もありますよ。
【リードの汚れや悪臭がとれない】
雨の日の利用や、悪臭を放つ場所で愛犬が身体を擦り付けたり、泥遊びが好きな子であったり、散歩や外出で主に利用されるリードはやはり汚れてきてしまいますよね。
洗って汚れがとれるようであれば問題ありませんが、いくら洗っても汚れと悪臭がとれない場合は交換をおすすめします。何より、衛生面でもよくありませんよね。
洗う回数を重ねればやはり耐久性も落ちてきますので、結果的に縫い目のほつれや金具の異常が目立ってくるでしょう。
【金具部分の損傷】
首輪やハーネスを繋ぐ金具部分も、やはり使用回数を重ねるごとに摩擦などによって壊れたり、緩んだりしてきます。
ナスカンの指で押す部分が以前と比べて固くなったり、逆に緩んで機能しづらくなっているようであれば、交換した方が安全でしょう。
首輪を利用している家庭では、首輪の留め具部分にも注意が必要です。横に亀裂が走っている場合、できるだけ早めに買い替えをしてくださいね。
【愛犬が不快を感じている】
特に首輪やハーネスの場合になりますが、それまで普通に利用していたものを愛犬が突然嫌がるようになった場合、愛犬の身体に接触している部分が、不快感を与えるようになった可能性があります。
その犬用品を長期間に渡って利用し続けることで、布が擦れて肌との接触箇所に固い部分が当たっていたり、雑菌などが繁殖していたりなど、何らかの原因が隠されているでしょう。
単に成長や老化によって、サイズが合わなくなってきたケースも考えられます。快適な散歩や外出ができるように、愛犬の様子にも異常がないか注目してみましょう。
犬のリードに関するまとめ
リードは単に愛犬をつなぎ留めるためのアイテムではありません。命を守るために、重要なものなのです。
愛犬と飼い主さん、両者にとって快適で安全な散歩や外出ができるように、愛犬にピッタリのリードを探してみましょう。
サイズや素材はもちろん、利用する目的も明確としておくことも大切です。通常のお散歩用、広い場所でのみ使う用などと、用途別に数種類用意しておくと便利ですね。
少しでもリードに異常が見られた場合は、できるだけ早めに交換を検討しましょう。
ペットショップに置いてある種類では、どうしても適切なものが見つけられない!という方は、ネットショップで検索してみてください。今はこんな機能までついているの?!と驚く程の商品に出会えるかもしれませんよ。
しかし、種類が豊富すぎて悩んでしまうかもしれません。購入の際は商品の詳細をきちんと確認して、求めている用途に合っているかを忘れずにチェックしてくださいね。
我が家もちょうど、リードの表面に布の擦り減りが出てきました。正に交換の時期です。改めて、リードの重要性をかみしめながら、アイテム選びに励みたいと思います。
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