フレンチブルドッグを中心とした短頭種向け!食器の選び方
犬の食事は毎日の事ですので、犬に適した食器選びはとても大切です。食器選びを間違えてしまうと、愛犬にとって食事がストレスになる場合も。
特に、頭蓋骨の長さに対して鼻の長さが短いようなフレンチブルドッグをはじめとする短頭種の場合、ご飯が食べにくくストレスになってしまうことがあるので気を付けましょう。
食器選びを中心に毎日の食事は楽しく食べさせてあげたいですね。
◆マズルが短いフレンチブルドッグには浅めの食器
フレンチブルドッグやパグなどの短頭種の食器選びの基本は、浅めの食器を選ぶことです。
マズルが短い犬種は、食事が口に届きやすいように普通の犬よりも浅めの食器を選んであげましょう。
◆食欲旺盛なフレンチブルドッグには安定感のある食器を!
フレンチブルドッグをはじめとする短頭種は、全犬種で比較すると食に対する欲望が強い傾向にあり、「誰かに食事を奪われてしまうかも」という警戒心で食事のスピードが速い犬が非常に多いと言われています。
そのため、乱暴に食べても食器がずれないような滑り止めが付いている食器や重さのある食器を選んであげることが大切です。
◆高さのある食器
フレンチブルドッグのみならず他犬種にも同じことが言えますが、犬の食器を選ぶ時は食器の高さも配慮して選ぶ必要があります。
基本的に犬の食器の適切な高さは、犬が四つ足で立った状態で食器に顔を下したときにほんの少し首が下がる程度の高さです。食器自体が犬の胸の辺りにくるような高さの食器を選んであげましょう。
あまりに低い食事や逆に高すぎる位置から摂る食事は、食事の誤嚥に繋がる危険性があり、気管に食べ物が入ってむせてしまったり吐き戻してしまったりする事もあります。
フレンチブルドッグのような短頭種だけでなく、特に気管が弱くなっているシニア犬にも食器の高さは注意が必要です。
愛犬に合った高さのある食器探しが困難な場合は、高さ調整ができる食事台を利用しましょう。
◆食器台で食べやすい角度に調節しよう
フレンチブルドッグは鼻の長さが短いので、食器の奥深くにある食事が口に届きにくい状態になってしまいます。口に食事が届きやすいように、斜めになった食器や角度調整できる食事台を使用することをおすすめします。
また、食器自体の重量が重いものも多少犬の口が当たっても動きにくいため、食器選びでは食器自体の重さも考慮しましょう。
◆顔に対してあまりに大きい食器は避けよう!
短頭種には、傾斜のある食器が良いとご紹介しましたが、傾斜になっている食器で犬に対して食器が大きすぎると、フレンチブルドッグの場合は顔の構造上、食器が頭を覆うような恰好になってしまう場合があります。
犬によって個体差がありますが、食事を行う時に圧迫感を感じてしまう犬もいるので注意が必要です。
野生で生きていた犬は、もともと食事を摂る時に外部の敵から襲われないか、食事を奪われないかなどを配慮して食事の時に周囲に注意を払ってきました。
そのため、大きすぎる角度がある食器で頭が囲われるような格好になると、周りが見えずに外部への警戒心が強まり、食事のスピードがより速くなってしまう場合もあります。
角度がある食器は、犬が食事を摂る時に頭が隠れない程度のサイズを選びましょう。
◆洗いやすい食器
短頭種でなくても全犬種に同じことが言えますが、食器は衛生管理が非常に大切。
食器に食料が残ったり唾液が付いたりしていると、細菌の繁殖に結び付くため毎食後に洗いやすい食器を選びましょう。
最近では犬の食器は種類が非常に豊富で、デザイン性に拘ったものも数多くありますが、あまりに複雑な構造の食器は衛生管理が大変です。
早食いするフレンチブルドッグにはスローフィーダーの検討を
フレンチブルドッグなどの短頭種は、非常に食欲が旺盛な犬が多いため、あまりに食事スピードが速い場合は早食い防止用のスローフィーダー(スローボウル)を検討しましょう。
◆犬の早食いの危険性
犬の早食いは、多くの場合は消化不良や吐き戻しの原因になります。最悪の場合は、胃膨脹や胃捻転(犬のお腹に急速にガスや空気が溜まって胃が捻じれてしまう病気)を引き起こして外科手術が必要となることもあります。
胃捻転は通常は食後の激しい運動によって引き起こされる場合が殆どですが、フレンチブルドッグのような早食いしやすい犬種の場合も十分注意しましょう。
◆早食い防止のスローフィーダー
スローフィーダー(スローボウル)は、食器に凹凸を作る工夫がされており、物理的に犬が速く食事を摂れないように開発された用品です。
フレンチブルドッグの場合は、食器の凹凸部分があまりに深い、また凹凸部分が多すぎる場合、顔の構造上食事自体摂れない場合があるので、深さと突起部分の数には配慮が必要です。
あまりに食べにくいようなスローフィーダー(スローボウル)を使用した場合は、犬が食事自体にストレスを感じてしまう事があるので、食事の様子をしっかりと見ながら考慮しましょう。
フレンチブルドッグなど短頭種におすすめの食事用品4選
それでは実際に、フレンチブルドッグのような短頭種におすすめの食器や食事台などの食事用品についてご紹介します。
同じフレンチブルドッグでも食事の摂り方や性格は様々ですので、先述でご紹介させていただいた食器の選び方を参考に、何よりも「愛犬に合った食事用品」選びをする事が大切です。
◆角度のある食器「フリーフリー食器」
有名なペット用品メーカーペッツルートのフリーフリー食器は、フレンチブルドッグのみならず全犬種が食べやすいように工夫された角度付きの食器です。
この商品は、何と傾きの角度が自由に調整できる小型犬専用サイズの食器ですが、小さめの中型犬であるフレンチブルドッグにも利用可能です。
一概に小型犬、中型犬と言ってもサイズに個体差があるので、しっかりと愛犬のサイズと1食の食事量を考慮して下記食器サイズを比較して選びましょう。
短頭種の場合は、大きすぎる食器だと食事の際にすっぽりと頭が器に入ってしまう事があるので、少し小さめサイズを選ぶことをおすすめします。
こちらの食器は適度な重さがあるため、早食いしがちなフレンチブルドッグにも安定感があって最適です。
◆高さも角度も自由自在「Porta ウッディドッグテーブル」
フレンチブルドッグのみならず他の短頭種にもおすすめの食器台「Porta ウッディドッグテーブル」は、食器を置く台の高さ調整のみならず、なんと角度をつけることもできる万能食事台です。
一概にフレンチブルドッグと言っても、そのサイズは様々。こちらの台は高さ調整が4段階に変更出来て、犬の首や腰の負担を軽減してくれる食事台です。約8cm、11cm、14cm、17cmの高さに調整ができます。
一般的な10kg前後のフレンチブルドッグであれば17cm程度に調整するとちょうど良い高さになりますが、愛犬が食べる仕草をしっかりと見て高さの調整をしてあげましょう。
また、早食いしがちなフレンチブルドッグに嬉しい滑り止め付きで、台自体とても安定感があります。
◆衛生管理抜群な食事台「洗える 外せる ドッグダイニング M」
フレンチブルドッグのようなよだれが多い犬や食事をこぼしやすい短頭種には、食事台の衛生管理も大切。
こちらのドギーマンハヤシで開発されたドッグダイニングは、衛生面に配慮した食事台です。
台の高さ調整や角度調整を愛犬に合わせて調整することができるのはもちろん、分解してすぐに洗える食事台で、樹脂製を使っているので楽々汚れを落とすことができます。
また、フレンチブルドッグのような食欲旺盛の早食いの犬にも最適な滑り止め付きで、食器台自体にも突起があるので置いた食器がさらに滑りにくい構造になっています。
高さ調整は、8cm、11 cm、14 cm、17cmの4段階が可能ですので、フレンチブルドッグの場合は17cm程度で様子を見て調整してあげましょう。
◆フレンチブルドッグの食器洗いには「びっくりフレッシュ」
フレンチブルドッグは全犬種と比較すると非常によだれの量が多くなりがちな犬種。もちろん食事を摂る際にも大量のよだれが食器につきます。
そんな時に重宝するのが、食器についてしまったよだれのぬめり取りができるペット用食器洗いの「「びっくりフレッシュ」です。
こちらの商品は、ぬめりの原因となるよだれを水だけで落とすことができるという優れもので、特殊な繊維を使用して作られています。水だけでどうしてもぬめりが取れない場合は、食品用洗剤と併用して使えるので安心です。
少量の洗剤でもしっかりと汚れが取れるので、愛犬の食器の衛生管理が手軽に行えます。
フレンチブルドッグのような短頭種の食器に関するまとめ
フレンチブルドッグのような短頭種におすすめの食器の選び方やおすすめ食事用品をご紹介しました。
短頭種は「低い鼻でも食べやすい」、「早食いしても食器が動かない」、「首や腰に負担がかからない適度な高さ」を中心に食器選びを行うと良いでしょう。
食事は通常一日1~3回は必ず摂るので、愛犬にとって食事ストレスがかからないようにしっかりと配慮してあげることが大切です。
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