1.犬がリードを噛む6つの理由
1-1.歯の入れ替わりでリードを噛む
1-2.ストレス発散でリードを噛む
1-3.散歩に不慣れでリードを噛む
1-4.飼い主と遊んでいるつもりでリードを噛む
1-5.興奮してリードを噛む
1-6.単純にリードが気になる
2.リードを噛む原因別6つの対処法
2-1.歯の入れ替わりでリードを噛む場合の対処法
2-2.ストレス発散でリードを噛む場合の対処法
2-3.散歩に不慣れでリードを噛む場合の対処法
2-4.飼い主と遊んでいるつもりでリードを噛む場合の対処法
2-5.興奮してリードを噛む場合の対処法
2-6.単純にリードが気になって噛む場合の対処法
犬がリードを噛む6つの理由
お散歩の最中に犬がリードを噛んで困った経験はありませんか?
犬がリードを噛む理由には、以下の6つの理由が挙げられます。
①歯の入れ替わりで噛む
②ストレスで噛む
③散歩に不慣れで噛む
④飼い主と遊んでいるつもりで噛む
⑤興奮して噛む
⑥単純にリードが気になって噛む
しっかりとその理由について考えて対策しましょう。
◆歯の入れ替わりでリードを噛む
犬は歯の入れ替わりの時期になると、痒がったりムズムズしたりするため、リードだけではなく全てのものを噛みたがる傾向にあります。
犬の乳歯は28本あり、成長のスピードや犬種、また個体差はありますが、生後約8週間でこの乳歯は生え揃います。
乳歯が生え揃ってから、約4~6カ月後に永久歯に生え変わり、約7カ月~1歳程度で永久歯が全て揃うので、この生え変わり時期はどうしても歯が気になって、様々な噛む物の一つとして、お散歩のタイミングの時にリードを噛んでしまう事があります。
◆ストレス発散でリードを噛む
犬はストレスが溜まってしまうと、ストレス発散目的でよくリードやおもちゃを噛みます。
人間でもガムを異常に噛んだりする方がいますが、人間はその他に好きな事をしたり出かけたり話したりと、たくさんのストレス発散方法があります。
しかし、犬にはストレス発散方法が少なく限られていますので、噛むという動作によってストレスから気を紛らわすことが多々あります。
犬のストレス理由は様々ですが、多くの場合は運動不足、環境や社会化不足、飼い主の接し方、また躾を含め飼い主が厳しすぎることが原因になります。
ストレスが過剰に溜まってしまうと、イライラが募り、リードやおもちゃだけでなく人間を噛む恐れがあるので、しっかりとストレス対策をしてあげなくてはいけません。
◆散歩に不慣れでリードを噛む
散歩にまだ慣れていない犬がリードを噛むことがあります。
特に、子犬や保護犬によく見られる理由ですが、室外で起こる外部刺激(車や音、匂い等)に慣れていなくて恐怖心でリードを噛むことがあります。
その他、リードで拘束され慣れていない犬にもリードを噛む傾向があり、拘束されることによる不安や、単純にリードという新しい物に慣れずに興味本位で噛む場合があります。
◆飼い主と遊んでいるつもりでリードを噛む
おもちゃやタオルを利用した引っ張りっこで飼い主と遊びたがる犬がたくさんいますが、その延長線上でリードを噛んで飼い主と遊んでいる犬もいます。
飼い主さんとのコミュニケーションの一環と考えて、本能を満たす引っ張りっこを楽しんでいる場合があるので、むやみやたらに叱らずにしっかりとした躾が必要です。
◆興奮してリードを噛む
お散歩やお出かけが大好きで、飼い主さんがリードの準備をしていると大喜びして興奮からリードを噛む犬もたくさんいます。
後ほど躾方法をご紹介しますが、楽しいことが待っているから悪気なくリードを噛む犬は、絶対に叱ってはいけません。
◆単純にリードが気になる
お散歩の最中にリードが長すぎるとリードが気になって噛むこともあります。
後ほど最適なリードの長さをご紹介しますが、リードがゆらゆらしていると気になる犬が非常に多いので、お散歩中のリードの長さには注意が必要です。
リードを噛む原因別6つの対処法
犬がリードを噛む場合の対処方法の基本は、「噛む原因をしっかりと突き止めて対処する事」と「むやみやたらに叱らない事」です。
◆歯の入れ替わりでリードを噛む場合の対処法
子犬がリードを噛む原因の多くが歯の入れ替わりによる痒みやムズムズですが、これは基本的に仕方がないことであり、成長段階の1つであると考えられます。
この場合は、むやみやたらに叱らずに、リードの代わりに噛む代替物を与えてあげることが大切です。犬のストレス発散目的で開発された「噛むためのおもちゃ」を利用するのが、一番効果的でしょう。
躾としては、噛んで良いもの(おもちゃ)と噛んではいけないもの(リードや人の手)をしっかりと区別させることが大切です。
お散歩の最中にリードを噛む場合は、一度立ち止まってリードを犬の口から離して噛みそうになったらそれ以上進まない。噛む都度立ち止まってリードを自ら犬が口から離したら、その都度大げさな程に褒めてあげましょう。
これを繰り返すことによって、犬はリードを噛んだらお散歩できない(これ以上歩けない)、リードを口から離せば歩くことができて、しかもすごく褒めてもらえると考え、何度も繰り返すことによってリードは噛んではいけない物であると認識します。
その代わりに、痒みやムズムズを発散させるための普段噛んでも良いおもちゃを与えましょう。
子犬の甘噛みはそれ程問題視されませんが、子犬の時点でこれを直さないと成長しても噛む癖がついてしまいます。
◆ストレス発散でリードを噛む場合の対処法
犬がストレスでリードを噛む場合は、そのストレス原因を見極めて、根本的にストレスを無くしてあげなくてはいけません。
運動不足によるストレスであればしっかりと運動をさせ、環境や飼い主の変化が原因のストレスであれば犬が落ち着く環境づくりをしましょう。
飼い主が変わった場合は時間が解決してくれるので、犬との良い関係性を築くためにしっかりとコミュニケーションの時間を設けましょう。
極端に厳しい躾をしている場合は、躾方法を見直さなくてはいけません。
基本的に叱って教える躾は根本的な問題行動防止には役立たず、褒めて教える躾は根本的解決に繋がり、飼い主と犬の良い関係を築くためにも最適な躾方法です。
このように、犬がストレスでリードを噛むときは根本的なストレス原因を犬の生活から排除してあげなくてはいけません。
◆散歩に不慣れでリードを噛む場合の対処法
散歩に慣れていなくてリードを噛む場合は、ゆっくりと散歩に慣れさせてあげましょう。
外の刺激(車や音、匂い等)に慣れていない犬の場合は、早く慣れさせるためにあえて一時的に同じお散歩ルートを歩いて、慣れてきたら徐々にお散歩コースを変更してあげます。
外の刺激に対して恐怖心があるようでしたら、いきなり長距離のお散歩に行かずに短い距離から少しずつ慣らします。
無理に長距離連れて行くと、お散歩が嫌いになったりストレスになったりする事があるので、犬の状況をしっかりと見ながらお散歩をしましょう。
恐怖心からリードを噛んで動かない場合は、少しでも歩いたら褒めてあげたり、オヤツを利用したりするのが効果的です。
◆飼い主と遊んでいるつもりでリードを噛む場合の対処法
飼い主と遊んでいる感覚でリードを噛む場合は、「リード=噛んではいけない物」としっかり教えなくてはいけません。
犬が遊んでいるつもりで噛む場合は、大抵の場合が楽しくてテンションが上がっています。まずは、リードを犬の口から離して自分の後ろに隠しましょう。
飛び跳ねたり興奮したりした状態でお散歩に出かけずに、飼い主が巍然とした態度で犬の前に立ち、犬の興奮がおさまるまで動かないようにします。
犬が落ち着いてきたらリードを付けますが、この時に再度犬がリードを噛むようでしたらまた同じことを繰り返します。リードを噛まずに落ち着いていればお散歩に行ける、ということを教えなくてはいけません。
遊んでいるつもりで噛む犬には、リードを噛む代わりに引っ張りっこのおもちゃを利用して噛む要求を満たしながらコミュニケーションをとってあげることをおすすめします。
◆興奮してリードを噛む場合の対処法
興奮している時は、飼い主と遊んでいるつもりでリードを噛む場合の対処法と全く同じ方法で、犬の興奮が冷めるまでリードを付けずに待ちましょう。
落ち着いていればお散歩に行けるということを1度で覚える犬はまずいませんので、毎日の繰り返しが大切です。
◆単純にリードが気になって噛む場合の対処法
犬は動くものに興味を示しやすいので、リードが長すぎてゆらゆらしている場合に気になって噛むことがあります。
こんな時の対処方法は根本的に犬がリードを気にせずお散歩できる環境を作ります。
長すぎるリードは避けて、犬と一緒に歩いている時にほんの少し緩やかになる程度の長さがちょうどいいリードの長さです。
犬が気にして噛むからといって、リードがピンとして犬の首を絞めてしまう程短いリードは絶対に避けてください。
小型犬であれば、都度長さを調整できる伸縮リードを利用するのも良いですね。
犬がリードを噛む理由と対策方法に関するまとめ
犬がリードを噛む理由は様々です。病気の治療や問題行動等どんな事にも同じ事が言えますが、物事を対処する時は、その物事を引き起こす原因、今回の場合は「何故犬がリードを噛むのか」といった原因を追求してあげなければ、根本的解決方法を導き出すことができません。
犬がリードを噛む場合は早めに原因を突き止めて対処してあげると改善が早くなります。
早めに対策を練って問題行動を解決してあげましょう。
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