1.犬用の缶詰ってどんなもの?
2.缶詰はどんなときに与える?
2-1.犬の食欲が低下している時
2-2.歯や口腔内に何かしらの疾患がある時
2-3.自ら水分が取れない犬にも最適
3.おすすめの犬用缶詰3選
3-1.品質や安全性にこだわるなら「ナチュラハ(NaturaHa)」の犬用缶詰!
3-2.味の種類も豊富「デビフ」の犬用缶詰!
3-3.ドイツのお肉屋さんが作った手作りのおいしさ「テラカニス」の缶詰
4.ドライフードから缶詰(ウェットフード)に切り替えてもいいの?
5.犬に缶詰を与える際の注意点
5-1.日常的に与える場合は「総合栄養食」表記があるものを選ぶ!
5-2.カロリーの摂りすぎには注意しよう!
5-3.保存期限をしっかりと確認しよう!
5-4.食後の歯磨きをしよう!
5-5.価格をしっかりと考えよう!
【掲載:2019.11.02 更新:2021.04.22】
犬用の缶詰ってどんなもの?
病気の犬やシニア犬がドライフードを食べなくなって缶詰に切り替える飼い主さんが多くいますが、犬の缶詰とはどんなものでしょうか?
ポイントは水分量にありますが、通常皆さんが犬に与えているドライフードの水分量は約5%~10%程度であると言われています。
それに対して缶詰のフードは水分量が約70%~80%の程度で、水分が含まれていることによって匂いも強くなり、犬にとっての嗜好性が増します。
缶詰はどんなときに与える?
◆犬の食欲が低下している時
缶詰は、病気や老化、その他環境の変化によるストレスなど、何かしらの理由で犬がドライフードを食べなくなってしまった時に与えると、匂いが強いことから食欲が低下気味の犬でも喜んで食べるようになることがあります。
犬の食欲低下で悩んでいる飼い主さんには是非試してほしいフードです。
◆歯や口腔内に何かしらの疾患がある時
年齢によって犬の歯に何かしらの疾患がある場合や、口内炎や口腔内腫瘍、歯肉炎など口腔内トラブルがある犬にとっては、ドライフードよりも缶詰の方が好ましいと言えます。
特に口腔内で痛みが生じている場合は、犬は痛みで食事を摂りたがらなくなる傾向にあります。動物病院で治療することはもちろんですが、治療前や治療途中は缶詰に切り替えてあげると、食べるようになることがあります。
お腹が減っているのに食べることができない状況はとても可哀そうですので、柔らかい缶詰で様子を見てあげましょう。
◆自ら水分が取れない犬にも最適
病気や老化によって自ら水分摂取が難しい場合、またはもともと水をあまり飲まない犬にとっては、缶詰で食事と一緒に水分補給が出来るのは嬉しいですね。
缶詰の場合は、様々な栄養素と一緒に効率的に水分補給が可能です。
犬の体は約60%~70%程度が水分で出来ていると言われており、犬にとって水分とは最も重要であり、水分がないと犬は生きていくことができません。
病気や老化で自ら水分補給ができない犬だけではなく、もともとあまり水分補給をしない犬は、簡単に脱水症状を起こしやすく、最悪の場合は死を招く危険性さえあります。
そのため食事での効率的な水分補給が好まれますが、缶詰で適度な水分補給をしている場合であっても新鮮な水は常に犬の傍に置いておきましょう。
おすすめの犬用缶詰3選
◆品質や安全性にこだわるなら「ナチュラハ(NaturaHa)」の犬用缶詰!
とにかく品質にこだわって安心して犬に缶詰を与えたい飼い主さんには「ナチュラハ(NaturaHa)」の犬用缶詰がおすすめ。
こちらの缶詰は、保存料や酸化防止剤が無添加なことはもちろんグレインフリーで安心して犬に与えることができます。
ビーフやチキン、ラムを中心に様々な味が楽しめるので、毎日の食事に飽きやすい犬でも喜んで食べるでしょう。
上記以外にも様々な味があるので、是非確認してみてください。
◆味の種類も豊富「デビフ」の犬用缶詰!
豚肉や馬肉、鶏肉だけでなく、ラム肉や馬肉などもある缶詰です。
総合栄養食だけでなく、栄養補完食もあるため、トッピングにも最適!
◆ドイツのお肉屋さんが作った手作りのおいしさ「テラカニス」の缶詰
新鮮で品質の高いお肉と玄米をベースにしたウェットタイプのフードです。野菜・果物・海藻など愛犬の健康維持に必要なバランスが取れた缶詰です。
ドライフードから缶詰(ウェットフード)に切り替えてもいいの?
基本的にドライフードから缶詰(ウェットフード)に切り替えても問題ありませんが、フードを缶詰に切り替える際はゆっくりと体に新しいフードが慣れるように、少しずつドライフードに混ぜていきましょう。
急な食事変化は犬の体に負担をかけやすいので、切り替え1回目は1/4をドライフードに混ぜて与え、便の状態や犬の様子に問題がなければ2/4、3/4というように、ゆっくりとウェットフードに慣らしていきましょう。
犬に缶詰を与える際の注意点
◆日常的に与える場合は「総合栄養食」表記があるものを選ぶ!
毎日の食事として犬に缶詰を与える場合は、必ず「総合栄養食」という表記があるかを確認しましょう。
缶詰の場合はドライフードとは異なり、おやつとして販売している場合があったり、普段の食事に追加する目的で肉のみ、魚のみ、または野菜であったりと、特定の栄養素のみの缶詰である場合があります。
一般的に「総合栄養食」という表記がある缶詰の場合は、犬にとって日々の食事として与える上でその缶詰と水のみでも犬の健康維持ができる食事であることを意味し、バランスのとれた栄養素がしっかりと含まれています。
「一般食」や「副食」という表記がある場合は、総合的な栄養バランスが整っていないおやつ、または通常の食事に加えて与えるおかずみたいなものですので、毎日の食事としては与えないようにしましょう。
「一般食」と書いてあるとどうしても通常の食事として与えてもいいのかと勘違いする飼い主さんが多いので、注意が必要です。
ちなみに「特別療法食」の記載がある缶詰や「栄養補助食」表記がある場合は、病気や年齢に合わせて獣医師の指示に従って与えましょう。
◆カロリーの摂りすぎには注意しよう!
犬用缶詰は一般的にドライフードよりもカロリーが高い商品が多いので、カロリーの表記をしっかりと確認して肥満に注意しましょう。
また缶詰のラベルに表記されている給与量もしっかりと守って与えることが大切です。
◆保存期限をしっかりと確認しよう!
犬の缶詰食はドライフードと比べて、全体的に開封後の保存期限が短い場合が殆どです。
実は未開封の状態であれば、缶詰が一般的にその他のフードに比べて一番保存期限が長いと言われていますが、開封してしまうと全く逆で一番保存期限が短くなってしまうのです。
大型犬のように開封したら全て食べてしまう場合は心配いりませんが、小型犬や中型犬で缶詰を一食で全て食べきれない場合は、しっかりと保存期限がどのくらいなのかを確認して、密封した状態で冷蔵保存しましょう。
密閉容器に残った缶詰を移してから冷蔵保存するのも良いですね。
保存期限が切れてしまったり酸化してしまっていたりする食事は、犬の健康を害す恐れがあるので、細心の注意が必要です。可能であれば開封した缶詰はその日のうちに与えましょう。
◆食後の歯磨きをしよう!
ドライフードに比べて水分量が多い犬用缶詰は、歯に食べ物の残骸が残りやすく、虫歯や歯石、歯肉炎などの口腔内トラブルを引き起こしやすいので、食後はしっかりと歯を磨いてあげましょう。
どうしても歯磨きができない犬の場合は、市販で口の中に垂らすだけで歯磨き効果が期待できる商品や、ロープのおもちゃのように噛むことによって歯磨き効果が期待できる商品、またおやつとしてガム状になっている商品もあるので、口腔内の健康維持が出来るようしっかりと対策を練りましょう。
◆価格をしっかりと考えよう!
ドライフードに比べて缶詰のフードは一般的に価格が高額になります。商品によって多少の差はありますが、基本的に価格基準として、缶詰のフードはドライフードの約1.5倍程度の価格が多いと言われていますので、長期間缶詰のフードを与える場合はその価格についても考慮しておかなければいけません。
犬の缶詰フードが高額になる理由としては、缶の内部にあるコーティング費用が上乗せされるということです。日本で製造されている犬用缶詰フードは、缶の成分が溶けだしてフードに混ざってしまわないようにコーティングをしているため、フードが高いというより、缶詰にする工程で手間や費用が追加で発生しているのです。
一度缶詰の食事に切り替えるとドライフードを食べなくなる犬も多くいるので、継続して長期的に購入できるか経済的な都合も考えておきましょう。
まとめ
犬用缶詰は基本的に病気や年齢など何かしらの原因でドライフードを食べない犬、または極端に水分摂取が難しい状態の犬に与えることをおすすめします。
毎日の食事として与える場合は、しっかりと「総合栄養食」という表記があるか確認して、開封したらその日のうちに使い切るように心がけましょう。
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