1.犬ににぼしを与えても大丈夫?
1-1.犬ににぼしを与えてもOK
1-2.にぼしの栄養素は?
2.犬ににぼしを与えるメリットは?
2-1.にぼしを与えるメリット①カルシウムが豊富
2-2.にぼしを与えるメリット②旨味成分であるイノシン酸
2-3.にぼしを与えるメリット③必須ミネラルのマグネシウム
3.犬ににぼしを与えるときの注意点
3-1.なるべく減塩のものを与える
3-2.口の中を傷つけないように注意
3-3.にぼしを与える量をしっかり守る
【掲載:2019.11.05/2020.05.28 更新:2023.01.04】
犬ににぼしを与えても大丈夫?
にぼしは、縄文時代よりも以前から日本で食べられていたといわれています。昔から、日本人にとっては馴染みの深い食材だということですね。
ちなみに地域によってその呼び名には違いがあり、「にぼし」というのは東日本での名称だそうです。西日本では「いりこ」という名称であったり、他には「じゃこ」と呼んだりする地域もあるようです。
にぼしというと、魚介類を煮て干した食材を想像される方も多いと思いますが、今回はにぼしとして口にすることの多い「カタクチイワシ」を指して紹介していきますね。
◆犬ににぼしを与えてもOK
犬ににぼしを与えることに関しては、賛否両論の意見があります。やはり塩分が気になる、という飼い主さんもいれば、カルシウムを補いたい!と考えている飼い主さんもいるでしょう。
にぼしを与えてみたいけど、反対意見がある以上躊躇してしまう…と迷っている方も中にはいますよね。
結果からいうと、にぼしは犬に与えても問題のない食品だといえます。
もちろん、与えられる量には限りがあります。日常的な食事としてではなく、間食として与える分には問題がないということです。
にぼしに限らず、与えすぎはどの食品に関してもよいことではありませんよね。安全に与えられる量を守れば、上手に栄養素を摂り入れることができるのです。
◆にぼしの栄養素は?
にぼしには、DHA(ドコサヘキサエン酸)や、EPA(エイコサペンタエン酸)、カルシウムなどが豊富に含まれています。
DHAは脳や神経の発達に不可欠なもので、EPAは血中の中性脂肪を正常に保つための働きをします。
カルシウムは骨や歯の主要な構成成分として有名な栄養素ですが、なんとにぼしに含まれるカルシウムは牛乳の約20倍だそうです。
人間にとっても健康的な食材だということが分かりますが、犬にとっても魅力的な食材だといえるでしょう。
しかし、ナトリウム(塩分)を多く含んでいるのも事実です。愛犬に与えるとなると、適量をしっかりと守る必要があります。
犬ににぼしを与えることのメリット、そして注意点を紹介していきますので、しっかりと認識してから与えるようにしてくださいね。
犬ににぼしを与えるメリットは?
◆にぼしを与えるメリット①カルシウムが豊富
カルシウムは、歯や骨の成形にとってとても大切な栄養素です。犬は、人間と比べて約10倍ものカルシウムを必要とするとの報告もあります。
人間社会でも、丈夫な骨づくりにはカルシウムが必要である!という言葉は聞き馴染みがあると思いますが、犬にとっても重要な栄養素であることが分かりますね。
◆にぼしを与えるメリット②旨味成分であるイノシン酸
イノシン酸はアミノ酸の一種で、代表的な旨味成分の一つです。特に乾燥した魚、にぼしや鰹節に多く含まれているのです。
愛犬のドッグフードやおやつの食いつきが悪い、という悩みを抱えている飼い主さんは一度試してみるとよいでしょう。
◆にぼしを与えるメリット③必須ミネラルのマグネシウム
骨の形成には、前述した通りカルシウムとリンの働きが重要です。それに合わせて大切な成分が、必須ミネラルであるマグネシウムです。
マグネシウムは小魚の骨に含まれているので、にぼしを食べることで効率よく摂取することができるでしょう。
ただし、マグネシウムの過剰摂取は結石の原因ともなります。全体の食事量の20%(間食)を基本として、その範囲内で与えるよう注意しましょう。
犬ににぼしを与えるときの注意点
◆なるべく減塩のものを与える
犬の健康被害を招く可能性として挙げられる問題点の一つに、塩分過多があります。
基本的ににぼしは、小魚を塩水で茹でて乾燥させることで作られていますので、やはり与える上では塩分に注意が必要だといえるでしょう。
ペット用品として販売されている商品の中にも、減塩タイプや無塩タイプのものがあります。愛犬の好みにも左右されるかもしれませんが、可能な限り減塩、または無塩タイプの商品を選びましょう。
また、にぼしを湯通しすることで塩分を減らすという方法もあります。塩分が心配、でもにぼしを与えたい!と考えている飼い主さんは是非試してみてください。
◆口の中を傷つけないように注意
いうまでもなく、にぼしは乾燥した魚です。触った感じからも、硬いことは分かりますよね。食べたことのある方ならその触感はよく分かるでしょう。
にぼしを与えることで、愛犬の口の中が傷ついてしまう可能性が考えられます。にぼしを与えている間は、愛犬に異変がないかしっかりと観察してください。
また、愛犬が早食いする癖があったり、にぼしを与えてもあまり噛まないというケースもあるでしょう。よく噛まずに大量に食べてしまったり、丸呑みをしてしまった場合は、下痢や嘔吐の原因となる可能性があります。
予防法として、にぼしをちぎって小さくしてから与えたり、硬さが気になるようであれば一度茹でてから与えるなどの工夫をしてみてください。
◆にぼしを与える量をしっかり守る
与えることでメリットももちろんあるにぼしですが、前述したようにこれは与える量が適量である場合に限ります。個体差はありますが、与える量は一度に1~2匹程度にしておきましょう。
にぼしの与えすぎは、病気の原因となる可能性もあるので、しっかりと与える量をコントロールする必要があります。病気の一例を挙げますので、しっかり覚えておきましょう。
・尿路結石
カルシウムや各種ミネラル、シュウ酸の多い食品を食べすぎることで、それが結晶化し、腎臓・尿管・膀胱・尿道の中で結石となる病気です。
人間社会でも比較的知られた病気でしょう。特にオス犬には注意が必要です。
カルシウムなどのミネラルは、歯や骨の成形に不可欠な栄養素ですし、犬にとっても重要なものです。しかし、ミネラルの摂りすぎは、血清期の原因となってしまうのです。
尿路結石の症状例として、オシッコが少なかったり、何回もトイレにいく、トイレ以外で粗相をするなどの行動がみられたり、血尿や嘔吐、オシッコがキラキラしているなどの状態が挙げられます。
愛犬に思い当たるふしがみられる場合は、一度動物病院を受診しましょう。
・黄色脂肪症
主にまぐろやカツオ、サンマなどの青魚に多く含まれている、不飽和脂肪酸の過剰摂取によって発症する病気を黄色脂肪症といいます。
不飽和脂肪酸には、少量であればコレステロールを下げ、血液をサラサラにしてくれる働きがあります。しかし、過剰に摂取してしまうと、脂肪を酸化させてしまうのです。
症状例として、毛艶がなくなる、お腹の下に脂肪の固いしこりができる、歩き方がぎこちなくなるなどの状態が見受けられ、更に痛みを伴うために、お腹を触られることを極度に嫌がるようになります。
これらの様子が愛犬にみられた場合は、すぐに獣医さんに相談してください。
おすすめの犬用にぼし
◆特選逸品 極上にぼし 100g
ペット専門店としておなじみのKOJIMA(コジマ)が製造している、愛猫・愛犬用にぼしです。
厳選したにぼしとして、日本近海で獲れたかたくちいわしが使用されています。丁寧に仕上げられたにぼしは、ペットにとって極上のおやつとなるでしょう。
目安給与量も体重別に分かりやすく表記されているので、与える際に参考にして、1日2回から3回に分けて与えましょう。
◆減塩ペットにぼし 400g
健康と食生活を考える藤沢商事が製造している、国産のペット用にぼしです。
にぼしを与える上で塩分がきになりますが、こちらは減塩タイプなので安心できますね。従来品に比べて、約50%も減塩されているそうです。
いわしは日本近海で獲れたもので、真水で加工されています。
犬ににぼしを与えるときのまとめ
にぼしは愛犬にとっても嬉しいメリットのある食品です。もちろん、与えるか与えないかは飼い主さん次第ですが、与える量を間違えなければ、問題のない健康的なおやつになることは確かだといえます。
基本的にドッグフードなどの総合栄養食を餌にしていれば、栄養バランスが崩れることはない、といわれていますが、間食で愛犬が喜ぶものを与えたい!と思う飼い主さんもたくさんいるでしょう。
初めて与える際には少しドキドキするかもしれませんが、愛犬が美味しそうに食べる姿を見れば、そのうちおやつとしてにぼしを常備することになるかもしれませんね。
様々な種類のペット用にぼしが販売されていますが、中々身近の店には種類がない…と悩んでいる方も多いと思います。
そんな時は、やはり通販がおすすめです。豊富な種類から選ぶこともできますし、値段や送料などを比較することもできますよね。
愛犬のおやつに迷っている方は、是非一度試してみください。
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