1.自動給餌器とは?
2.犬に自動給餌器は必要?
2-1.日中外出するとき
2-2.仕事等で遅くなるとき
2-3.朝のご飯催促対策に
2-4.災害対策として
自動給餌器とは?
犬の自動給餌器とは、タイマーでセットした時間になると自動でドッグフードが出てくる便利アイテムです。
その種類は様々で、カメラがついているものやお水も出るもの、飼い主さんの声が出せるものまであります。
家を空ける時間の長さや、愛犬の性格、あげているフードの種類など、ご家庭のニーズに合わせて選べるような豊富なラインナップとなっています。
また、使用目的として、お留守番中の愛犬がお腹を空かせないよう使用してあげる他、食べ過ぎの防止や早食いの対策、子犬であれば低血糖の防止にも役立ちます。
自動給餌器は、想定外の残業やちょっとしたご旅行、お出かけの時にあると安心なアイテムです。
犬に自動給餌器は必要?
◆日中外出するとき
犬にとって【食べる】ということは何よりの楽しみでもあります。大好きな飼い主さんがいないお留守番。寂しいうえにお腹まで空かせてしまうのは少し可哀想ですよね。
また、子犬期の場合、体が小さい子ほど頻回な給餌が必要となります。
できれば1日に4回~5回の給餌が理想的で、その理由は消化器官が未発達で長時間の血糖値維持が困難なためです。空腹のままの長時間のお留守番は、低血糖を引き起こしかねず、命に関わる危険な問題です。
1度や2度の外出ならまだしも、毎日外へ行かなければならないおうちや、子犬期のワンちゃんがいるおうちには自動給餌器は必須です。
◆仕事等で遅くなるとき
犬の消化器官は人間に比べると未発達で、とても吐きやすい動物です。
空腹の時間が長くなることで胃酸がどんどん分泌されていき、最終的に黄色い胃液を嘔吐してしまうことはよくあることです。ですから胃液を戻したからといって、特段慌てる必要はありません。
ところがこれが毎日となると話は別です。空腹時間が長くなり、胃酸過多の状態が長時間続く、また頻回に嘔吐する。このような状態が続いてしまうと、span style=” font-weight: bold;”>胃や腸に大きな負担がかかってしまい、将来的に消化器疾患につながりかねません。
今日は早く帰れそうと思っていても想定外の仕事や、付き合いの席で帰宅が遅くなってしまうこともありますよね。お仕事の日は念のため毎日自動給餌器をセットしておけば、万が一の時も慌てず安心して帰ってこられるかと思います。
◆朝のご飯催促対策に
自動給餌器の意外な使い方としては、朝の給餌時の使用方法が挙げられます。
愛犬にとって朝の最大の楽しみである朝ごはん。いつもよりゆっくり寝ていたい休日の朝も、大きな声で鳴いてご飯を催促してくることはありませんか?
愛犬の空腹感もさることながら、ご近所の目も気になりますよね!ここで自動給餌器の登場です。
決まった時間にセットしておけば、早起きせずとも愛犬がおいしいご飯を食べられます。食事後は一寝入りしてくれる犬も多いですから、飼い主さんものんびりとした朝をお過ごしいただけますね。
◆災害対策として
自然災害が多い近年では、災害時の緊急対策として自動給餌器を常備する方も少なくありません。
電車など公共交通機関がストップしてしまい帰宅できない、一時的に愛犬とは別の場所へ避難しなければならない、ドッグフードを入手できない…。
もちろん避難時も一緒に行動するのがベストですが、何がどうなってしまうかわからないのが自然災害です。現に電車の運休等で帰宅できなかった方も多いのではないでしょうか?
いまだにペットの受け入れをしていない避難所も多くあります。災害時の安心を少しでも多く確保するために、自動給餌器を常備しておくと理想的ですね。
犬の自動給餌器の種類
◆形状
犬の自動給餌器には大きく分けて2つの形状があります。タンクタイプかトレイタイプで、それぞれにメリットデメリットがあります。
・タンクタイプ
タンクタイプはその名の通りタンクにドッグフードを入れておき、決まった時間にザラザラとドライフードがお皿に出てくるようなものです。
メリットとしては、沢山フードを入れておけるので、長期間のお留守番や災害対策にも対応できる点。
逆にデメリットとしては、半生や生タイプのフードは、構造面から見ても衛生面から見ても使用不可である点です。
・トレイタイプ
それに対し、トレイタイプの場合は生や半生フードにも対応可能であり、量やトッピングまでいつも通りの状態で愛犬に提供できるのがいい点です。
反対に多くても2~3食程度しかストックできず、長期間のお留守番には使用不可な点がデメリットとなります。
また、オプション的な機能はタンクタイプの方が多く搭載されている印象です。使用用途を考え、各ご家庭でのニーズに合わせた形状を選びましょう。
◆大きさ
こちらは形状によって様々ですが、平均的に横幅は30センチ前後のものが多いように思います。愛犬が食べやすく、かつ何食分かストックされるためやや大きい印象です。
タンクタイプの場合高さも30センチほどあるものが多いですが、愛犬の体格によって一食の量は大きく異なるため、愛犬の1回の給餌量とのバランスを考慮して大きさを選びましょう。
体格が小さく1回の食事量が少ないにも関わらず、大きなタンクいっぱいにドライフードを入れてしまうと、中で酸化してしまい嗜好性の劣化や愛犬の食欲の低下へとつながってしまうので要注意です。
◆電源
現在タンクタイプの自動給餌器はほとんどが2way電源となっています。
前述した通り災害対策として使用することもあるため、電池やコンセント、中にはUSB接続で使用できるものも存在しています。個人的にはコンセントコードのイタズラによる感電が怖いので、やんちゃ君、おてんばさんには電池使用のほうがおすすめです。
そうでない犬はコンセントから電源を取り、停電時などいざというときは電池使用に切り替えるような使い方がベストかと思います。
また、トレイタイプの自動給餌器は多くが電池のみでの電源となります。緊急時に使用できるよう、電池のストックも気にかけておきましょう。
愛犬の性格、家を空ける時間などで選ばれるといいかと思います。
◆その他の機能
ドッグフードが自動で出てくる以外にも、様々な機能を搭載している自動給餌器があります。
・録音機能
飼い主さんのお声を録音できます。怖がりな犬は自動給餌器を警戒してしまい、中々食べてくれないケースもありますが、「ご飯だよ!」「〇〇ちゃん!」など聞きなれた声が聞こえてくれば、愛犬も安心して自動給餌器からのご飯を食べられますね。
・カメラ機能
給餌器上部にカメラを搭載し、離れていても愛犬の様子がいつでも観察できます。カメラと共にマイクもついていれば、リアルタイムで話しかけることも可能です。
いたずら好きな愛犬や、寂しがりの愛犬にお勧めです。
・ウォーターサーバー機能
ご飯だけでなくお水も自動であげてくれる機能です。中でお水を循環し新鮮なお水を出してくれるようなものもあります。
・スマホからの遠隔機能
スマホをお持ちの方なら連動型もお勧めです。上記のカメラやマイクに加え、ロックや実際に給餌するタイミング等も遠隔で操作可能です。
また、最新のものになるとスマホのボタン一つでおやつをあげることもできますよ。
・ロック機能
これは多くの自動給餌器についている機能ですが、賢い愛犬が開けてしまわないようロックをかけられる機能です。
犬はとても頭のいい動物ですから、当初はできなかったことも学んで習得していきます。帰宅後惨状を目にしないためにもロックがついているものを選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ペット社会の現在、愛犬家の方がどんどん増えています。その一方で一人お留守番をする愛犬たちも増えているわけです。自動給餌器はできるべくしてできたアイテムとも言えます。
一昔前であれば犬は番犬として家を守り、お腹が空いても忠実に飼い主さんの帰りを待っていました。ただ、それは長時間の空腹にも耐えうる犬種、生活習慣の基盤があってこそのお話です。
人と暮らしていくことをベースに生まれてきた現代の愛犬たちは、人のサポートなしでは生きていくことができません。愛犬にとって【食】は最大の喜びであり、楽しみでもあるのです。
お留守番の間は、いつもより少量頻回にご飯が出てくるような設定にしてみてもいいかもしれませんね。
飼い主さんの使い方次第で素敵なお留守番時間を作ることができますよ!
– おすすめ記事 –
・犬に一人で留守番させても大丈夫?留守番させる時に気をつけることとは? |
・旅行に行きたい!そんな時の愛犬の預け先や注意点は? |
・一人暮らしにおススメな犬種は?愛犬のお留守番の方法をご紹介 |
・【獣医師監修】愛犬が朝吐くのが心配!犬の嘔吐の原因や予防法、掃除方法は? |